Mathpedia:Mathpediaについて

提供: Mathpedia


Mathpediaとは何か

Mathpediaとは大学レベル以上の数学を中心に、現代数学を整理する事を目的にしたプロジェクトです。プロジェクトの運営は一般社団法人数学市民化プロジェクトが行っており、運営資金はプロジェクト発足人及び一般支援者からの寄付により担われております。我々がこのプロジェクトで目指すミッションは、以下の3つです。

現代数学を整理し見通しを良くする

比較的直観的な計算が中心となる高校までの数学と異なり、大学以降で扱われる数学は極めて抽象度が高く、様々な切り口から個別の理論へと分岐しており、その学習の道筋や全体像を把握するのは容易ではありません。大学の数学課程においてさえも、学部までのカリキュラムは各分野の基礎事項を点在的に扱うのみであり、大学院との専門的な分野との間に大きなギャップが生じてしまっているのが現状だと我々は認識しております。我々の第一の目的は、それらの複雑に分岐した現代の数学理論への道筋を作るべく、既存の数学理論を可能な限り整理し、体系づいた学習カリキュラムを構築することです。その具体的な手段として、Mathpedia上のテキストコンテンツや用語辞典、YouTube上の動画授業などを充実させていきたいと考えております。

数学を学ぶ方々を経済的に支援する

これらの数学コンテンツを作成するにあたっては、複雑な数学理論を自らの手で整理し理解を深めた先駆者の方々の手を借りなければなりません。しかし、現代においてはそのように高度な数学を整理し理解を深めることは数学者にならない限りは直接的な経済活動にはなりえず、数学を志す学生の方々は厳しい経済環境を強いられているのが現状です。我々の第二の目的は、それらの数学の開拓者の方々を経済的に支援する事です。その一環として、まずは一定の人数のMathpediaの記事執筆者を募り、その方々には月額2万円の執筆料をお渡しする事としております。また現時点では計画をしておりませんが、仮に今後より多くの活動資金が集まれば、経済的に困窮した学生や研究者の方々への資金援助などを行っていきたいと考えております。直近の活動期間(21年3月)においては、我々の活動資金の大半はこれら執筆料に費やされており、プロジェクトの月間の赤字額は20万円程度で推移しております。ただし、発起人らはこの程度の出費であれば社会貢献の一環であると考えており、これ以上の出費拡大は避けるものの、今後我々の理念に共感された方々からの寄付等の支援が募れば、積極的に執筆者の募集等を拡大していくつもりです。

助け合える数学コミュニティを作る

このように、現代社会において大学・大学院で数学を学び・研究するのは容易な道ではありません。元々数学が好きで学問の道に入った人であっても、経済的に困窮し疲弊してしまったり、延々と続く抽象的な議論が嫌になって投げ出してしまう経験をされた方も少なくないのではないでしょうか。数学は極めて高いレベルの厳密性や幅広い抽象理論への理解が必要とされ、一歩隣の分野に踏み出せば初歩的な事も分からなくなってしまう孤独な学問です。だからこそ、我々は数学という学問と向き合ううえで最も大切なことは助け合いの精神だと考えます。数学を過去学んだ者からこれから学ぶ者への学術的なバトンタッチ、経済的に余裕がある者から経済的余裕が乏しい者へのバトンタッチを通して、必ずしも学術的環境・経済的環境に恵まれていなくとも、人類未踏の新たな境地に達することが出来る人々が現れてくるはずだと我々は信じております。Mathpediaはあくまでその一手段に過ぎず、我々は今後も新たな取り組みを試行錯誤し、助け合える数学コミュニティづくりに勤しんでまいります。

Mathpediaを支援するには?

前述の通り、Mathpediaの運営資金は発起人である数学市民と事務局長による個人寄付が中心となっており、両者はこの活動による金銭的報酬を受け取っていないほか、毎月合計で20万円程度の資金提供を行っております(21年3月時点)。発足当初は形式的には事務局長による個人事業として運営されており、税務上の手続きの煩雑さや、形式上は事務局長氏個人に対する寄付となってしまう事に対する心理的障壁などから、外部の方々からの直接的な寄付は募らず、発起人らの資金提供及び広告・アフィリエイト収益のみで運営を行っておりました。しかし、21年3月29日をもって数学市民化プロジェクトの一般社団法人としての法人化が完了し、前述の懸念事項も解消したため、我々の理念に賛同いただける方々からの支援を募る事に致しました。プロジェクトに対する支援の方法としては以下の通り複数の方法があります。

直接的に支援する(Paypalによる寄付)

最も直接的な支援としては、Paypalを用いた寄付が挙げられます。Paypalの決済手数料(2.9~4.1%+40円/1件)を除いた額が我々の活動資金となり、これらは主にMathpediaの記事執筆者への謝礼などに充てられます。これらはあくまで寄付であり、返礼品などは用意しておりません。月額1,000円から10万円までの寄付プランを用意しておりますが、仮にこれ以上の高額寄付をしたいという方がいらっしゃった場合は、個別にご連絡(Twitter/infinity_topoi[at]yahoo.co.jp)ください。

間接的に支援する(Amazonアソシエイト/YouTubeチャンネル登録・再生)

理念には共感していただけるものの、自らの経済的余裕等から前述の直接的な投資が難しいという方にも、実質的な負担が少ない方法での寄付も用意しております。その具体例としてAmazonアソシエイトYouTubeチャンネルへの登録・再生が挙げられます。

Amazonアソシエイトについては、以下のリンクからご自身のAmazonギフト券にチャージを行えば、そのチャージ額のうち一定割合がキックバックとしてMathpediaの活動資金となります。この手法を取れば、チャージしたギフト券自体はご自身のAmazonアカウントでご自身のお買い物に用いることが出来るため、寄付していただける方の実質的な負担を軽減することが可能です。

同様に、各ページの教科書を紹介する際にその本のAmazonへのリンクを張っております。これらのリンクからその本を購入いただければその一部がキックバックとしてMathpediaの活動資金となるほか、実はMathpedia上のAmazonリンクからAmazonに入り買い物をすれば、任意の製品の購入金額の一部がMathpediaへのキックバックになります。若干手間ではありますが、前述のギフト券チャージを行った後にリンクからの購入を行っていただければ、倍の効率で支援いただけます。日用品の購入においても支援が可能であるので、Amazonユーザーの方はMathpedia経由でお買い物いただけると幸いです。

YouTubeチャンネルについては、以下のチャンネルでセミナー動画の配信等を行っております。

こちらのチャンネルは現時点(21年4月時点)ではまだ収益化されておりませんが、収益化ラインであるチャンネル登録者数1,000人、過去12か月の公開動画の総再生時間4,000時間を突破することを第一の目標としております。こちらのチャンネルを登録し、動画を再生することによっても我々に支援をすることが出来ます。今後チャンネルが収益化されれば新たな収益の軸として活用していきたいと我々は考えております。

数学的に支援する

活動資金の集まり具合によりますが、Mathpediaでは数学の記事を執筆していただける方を随時募集しております。ただし「数学的活動に対して報酬を支払う」というコンセプト上、原則として報酬を受け取らない形での参加は公募しておりません。執筆報酬は原則として月額2万円としておりますが、副業規定や確定申告の調整等に合わせてフレキシブルに変動する事が可能です。執筆に参加したいという方がいらっしゃいましたら、個別にご連絡(Twitter/infinity_topoi[at]yahoo.co.jp)ください。

Mathpediaの会計報告

Mathpediaを運営する一般社団法人数学市民化プロジェクトは、一般社団法人としての財務諸表の作成・会計報告の義務があります。これらの法律で定められた開示資料については、Mathpediaの財務関連報告のページにまとめて報告される予定です。一方でこれら法定開示資料とは別に、出資者の方々にもタイムリーに数学市民化プロジェクトの財務状況が把握できるように、Mathpediaの月次財務報告のページに月次ベースでの財政状態の変動を報告する予定です。