Radóの定理

同義語:ラドーの定理Radó's theorem曲面の三角形分割曲面の三角形分割の存在triangulation of surfaces

概要

Radóの定理(Radó's theorem)とは、すべての曲面(2 次元の位相多様体)は三角形分割できる、すなわち三角形を辺と頂点で貼り合わせた単体複体の多面体と同相であるという定理である。2 次元の三角形分割はどれも組合せ的なので、曲面は PL 構造をもち、2 次元では位相多様体と PL 多様体の区別がない。閉曲面の分類はこの定理を出発点にする。コンパクトな曲面の証明では、座標近傍の中の閉円板で曲面を覆い、Schoenflies の定理で円板の中に見える曲線を折れ線にまっすぐにして、境界の閉曲線どうしが有限個の点でしか交わらないようにし、そのグラフの面を三角形に分ける。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{div}[0]{\mathbin{÷}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: 位相多様体, Schoenfliesの定理, 単体複体, 三角形分割可能な多様体

Radó の定理は、2 次元の位相多様体(曲面)はいつも三角形分割できる、すなわち三角形を辺どうし・頂点どうしで貼り合わせた単体複体の多面体と同相である、という定理である。閉曲面の分類は「曲面を三角形の貼り合わせで表し、貼り合わせ方を標準形に変形する」という手順で証明されるので、Radó の定理はその出発点になる。また、2 次元のどの三角形分割も組合せ的である(三角形分割可能な多様体)ので、曲面は PL 構造をもつ。つまり 2 次元では、位相多様体・三角形分割可能な多様体・PL 多様体の区別がない(多様体の構造の階層)。
曲面が座標近傍で覆われていても、座標近傍どうしの重なりは一般の同相写像で貼り合わさっているので、三角形分割はすぐには得られない。困難は、ある座標近傍の中の円周が、別の座標近傍の座標で見ると無限回振動する曲線になりうることにある。この記事では、Schoenfliesの定理 を使って曲線を折れ線に「まっすぐにし」、有限回しか交わらない閉曲線の族で曲面を覆い、そこから三角形分割を作る。コンパクトな曲面について完全に証明し、コンパクトでない場合は文献を挙げる。

主張

この記事では、曲面は境界のない 2 次元の位相多様体、すなわち Hausdorff で第 2 可算公理を満たし、各点が $\mathbb{R}^2$ の開集合と同相な近傍をもつ空間とする(位相多様体)。各点 $x$ は $\mathbb{R}^2$ と同相な開近傍をもつ($\mathbb{R}^2$ の開集合に含まれる開円板は $\mathbb{R}^2$ と同相)。同相写像 $\theta\colon\mathbb{R}^2\to V$($V$ は開集合)を座標近傍と呼ぶ。単体複体は 三角形分割可能な多様体 の記事と同じく $\mathbb{R}^N$ の中の局所有限なものとし、三角形分割は単体複体 $K$ と同相写像 $|K|\to M$ の組である(単体複体 の定義「三角形分割と多面体」)。

Radóの定理

すべての曲面は三角形分割できる。

次元に特有の定理

この定理は 2 次元に特有の性質である。3 次元の位相多様体は Moise により三角形分割できるが、4 次元以上には三角形分割できない位相多様体が存在する。コンパクトでない曲面でも主張は成り立つが、証明はコンパクトな場合と異なる道筋による。なお、三角形分割できることと、その三角形分割が一意であることは別の問題である。

この記事で証明するのは、コンパクトな曲面の場合である。コンパクトでない曲面については、補足の節で述べる別の道筋(滑らかな構造の存在と Whitehead三角形分割)による。
$2$ 次元の三角形分割はどれも組合せ的なので(三角形分割可能な多様体 の定理「2 次元以下の三角形分割は組合せ的」)、thm-rado-main から、曲面は PL 構造をもつ。さらに、同じ曲面の 2 つの三角形分割は同型な細分をもつ(2 次元の基本予想。多面体について Papakyriakopoulos による。Ran96 §1、p. 2。連結で有限 CW 複体のホモトピー型をもつ曲面の PL 構造の一意性は Rud01 Summary 1、p. 86。この記事では証明しない)。

準備

以下の記号を使う。$r>0$ について $Q_r:=[-r,r]^2$ とし、$\|y\|_\infty:=\max(\lvert y_1\rvert,\lvert y_2\rvert)$ とする。$\mathbb{R}^2$ の有限個の線分の和を折れ線という。Jordan 曲線 $J\subset\mathbb{R}^2$ の内部を $\operatorname{int}J$ と書き、横断弧・横断弧による細分・面の言葉は Schoenfliesの定理 の記事にしたがう。

曲面の中の円板

曲面の中の閉円板

曲面 $M$ の部分集合 $D$ が、ある座標近傍 $\theta\colon\mathbb{R}^2\to V$ と Jordan 曲線 $J\subset\mathbb{R}^2$ によって $D=\theta(J\cup\operatorname{int}J)$ と書けるとき、$D$ を $M$ の閉円板といい、$\partial D:=\theta(J)$、$D^\circ:=\theta(\operatorname{int}J)$ とおく。

Schoenfliesの定理 により $D$ は閉単位円板と同相である。$\theta$ は開集合への同相写像なので $D^\circ$ は $M$ の開集合であり、$\partial D$ の点の近傍は $\theta(\mathbb{R}^2\setminus(J\cup\operatorname{int}J))$ の点を含むので、$D^\circ$ は $D$ の $M$ における内部、$\partial D=D\setminus D^\circ$ である。$D$ はコンパクトなので $M$ の閉集合で、$D^\circ$ は $M\setminus\partial D$ の中で開かつ閉な連結集合、すなわち $M\setminus\partial D$ の成分である。
次の補題は、閉曲線が 2 つの円板の共通の境界になるのは、曲面が 2 つの円板で覆われるときだけであることを述べる。

円板の包含

$M$ を連結な曲面、$D=\theta(J\cup\operatorname{int}J)$ と $D'$ を閉円板とし、$\partial D'\subset D$ で $D\cup D'\ne M$ とする。$J':=\theta^{-1}(\partial D')$、$\Delta:=J'\cup\operatorname{int}J'$ とおくと $D'=\theta(\Delta)\subset D$ である。

要点:$\theta(\Delta)$ と $D'$ はどちらも境界が $Z:=\partial D'$ の閉円板である。内部が違う成分なら、$Z$ の各点の近くで 2 つの円板が両側を覆い、和が $M$ 全体になって仮定に反する。

詳しい証明を開く

$J'\subset J\cup\operatorname{int}J$ で、$J$ の外部は連結で有界でなく $J'$ と交わらないので $J'$ の外部に含まれ、$\operatorname{int}J'\subset J\cup\operatorname{int}J$、よって $D'':=\theta(\Delta)\subset D$ である。$D''$ は $\partial D''=Z$ の閉円板である。上の注意により $D'^\circ$ と $D''^\circ$ は $M\setminus Z$ の成分である。

$D'^\circ\ne D''^\circ$ と仮定する。$D'=\theta'(J_1\cup\operatorname{int}J_1)$ とし、$z=\theta'(y)\in Z$ をとる。Schoenfliesの定理 により $\Phi(J_1)=S^1$ となる $\mathbb{R}^2$ の同相写像 $\Phi$ があり、$\Phi(y)=e^{i\phi_0}$ とする($\mathbb{R}^2=\mathbb{C}$)。$A:=\{\rho e^{i\phi}\mid\lvert\rho-1\rvert< 1/2,\ \lvert\phi-\phi_0\rvert< 1/2\}$ とおくと、$N:=\theta'(\Phi^{-1}(A))$ は $z$ の開近傍で、$N\setminus Z$ は $\rho< 1$ の部分の像 $N_-$ と $\rho>1$ の部分の像 $N_+$ の 2 つの連結集合からなる。$N_-\subset D'^\circ$ である。$z\in\overline{D''^\circ}$ なので $N$ は $D''^\circ$ の点を含み、それは $D'^\circ$ の点でないから $N_+$ にある。$N_+$ は連結で $Z$ と交わらないので $N_+\subset D''^\circ$ であり、$N\subset D'\cup D''$ である。よって $D'\cup D''$ は $M$ の開集合で、コンパクトなので閉集合でもあり、$M$ の連結性から $D'\cup D''=M$、したがって $D\cup D'=M$ となり仮定に反する。

ゆえに $D'^\circ=D''^\circ$ で、閉包をとって $D'=D''=\theta(\Delta)$ である。$\square$

座標近傍に入る曲線の破片

破片の有限性

$\theta\colon\mathbb{R}^2\to V$ を曲面 $M$ の座標近傍、$0< \rho< r$ とし、$Z\subset M$ を $S^1$ と同相な部分集合で $Z\not\subset\theta(\operatorname{int}Q_r)$ とする。$Z\cap\theta(\operatorname{int}Q_r)$ の各成分 $P$ は $Z$ の開いた弧で、その閉包の端点(一致することもある)は $\theta(\partial Q_r)$ にある。$\theta(Q_\rho)$ と交わる成分は有限個である。

$\gamma\colon S^1\to Z$ を同相写像とする。$Z\cap\theta(\operatorname{int}Q_r)$ は $Z$ の開集合で $Z$ 全体ではないので、その成分は $S^1$ の互いに交わらない開いた弧 $I$ の像 $\gamma(I)$ であり、$I$ の端点は $\gamma^{-1}(\theta(\operatorname{int}Q_r))$ に属さない。$\gamma(\bar I)\subset\overline{\theta(\operatorname{int}Q_r)}\subset\theta(Q_r)$($\theta(Q_r)$ はコンパクト)なので、端点の像は $\theta(Q_r)\setminus\theta(\operatorname{int}Q_r)=\theta(\partial Q_r)$ にある。
$\theta(Q_\rho)$ と交わる成分が無限個あるとし、それらを $\gamma(I_m)$、$t_m\in I_m$ を $\gamma(t_m)\in\theta(Q_\rho)$ となる点、$s_m$ を $I_m$ の端点とする。弧 $I_m$ は互いに交わらないので長さは $0$ に近づき、$\lvert t_m-s_m\rvert\to0$ である。部分列をとって $t_m\to t$ とすると $s_m\to t$ で、$\theta(Q_\rho)$ と $\theta(\partial Q_r)$ は閉集合なので $\gamma(t)$ は両方に属する。$\theta$ は単射で $Q_\rho\cap\partial Q_r=\emptyset$ だから矛盾である。$\square$

弧をまっすぐにする

弧の直線化

$B\subset\mathbb{R}^2$ を折れ線の Jordan 曲線、$U:=\operatorname{int}B$ とし、$R_1,\dots,R_s$ を、端点が $B$ の相異なる 2 点で端点以外が $U$ にある弧とする。$l\ne l'$ なら $R_l\cap R_{l'}$ は有限集合とする。このとき $\mathbb{R}^2$ の同相写像 $h$ で、$\mathbb{R}^2\setminus U$ の各点を動かさず、各 $h(R_l)$ が折れ線になるものがある。

$R_1$ は $U$ の横断弧である。$l\ge2$ について、$R_l$ と $B\cup R_1\cup\dots\cup R_{l-1}$ の共通部分(端点を含む有限集合)を $R_l$ に沿って $x_0,x_1,\dots,x_t$ と並べ、部分弧 $[x_{i-1},x_i]$ を $i$ の順に加える。各部分弧は、端点がその時点のグラフにある相異なる 2 点で、端点以外はグラフと交わらないので、その時点の面の横断弧である。こうして $R_1,\dots,R_s$ を分けた弧の列は $U$ の横断弧による細分になる。Schoenfliesの定理 の系「細分の同相の延長」を $U'=U$、$\varphi_0=\mathrm{id}_B$ に使うと($B$ は折れ線なので対応する横断弧を折れ線にとれる)、$\bar U$ の同相写像 $\Phi$ で $B$ の各点を動かさず、各部分弧を折れ線に写すものがある。$\Phi$ を $\mathbb{R}^2\setminus U$ の上では恒等写像として延ばしたものを $h$ とすると、2 つの閉集合の上の連続写像が $B$ で一致するので $h$ は同相写像である。$\square$

六角形で囲む

折れ線の閉曲線で囲む

$K\subset\mathbb{R}^2$ を空でない連結なコンパクト集合、$d>0$、$\mathcal{P}$ を有限個の線分の集合とする。折れ線の Jordan 曲線 $\Lambda$ で、$K\subset\operatorname{int}\Lambda$、$\Lambda\subset\{x\mid\operatorname{dist}(x,K)< d\}$ であり、$\mathcal{P}$ の各線分と有限個の点でしか交わらないものがある。

要点:小さな正六角形のタイルのうち $K$ と交わるものの和から「穴」を埋め、その境界をとる。六角形のタイル張りでは各頂点にタイルがちょうど 3 枚集まるので、境界は各頂点でちょうど 2 本の辺をもち、つながった 1 本の閉じた折れ線になる。

詳しい証明を開く

直径 $2\ell< d$ の正六角形による平面のタイル張りを、辺の向きが $\mathcal{P}$ のどの線分とも平行でないように回転して選ぶ(辺の向きは 3 つで、避けるべき向きは有限個)。タイル張りについて次の初等的な事実を使う:2 枚のタイルは交わらないか、共通の頂点を 1 つもつか、共通の辺をもつ。各頂点にはちょうど 3 枚のタイルが集まり、そのどの 2 枚もその頂点を通る辺を共有する(よって交わる 2 枚のタイルはかならず辺を共有する)。各辺はちょうど 2 枚のタイルに含まれ、有界な集合と交わるタイルは有限個である。

$S$ を $K$ と交わるタイルの和とする。$S$ は連結で(各タイルが連結な $K$ と交わる)、$K$ の各点について、それを含むタイルの和はその点の近傍なので $K\subset\operatorname{int}S$ であり、$S\subset\{\operatorname{dist}(\cdot,K)\le2\ell\}$ である。$E$ を $\mathbb{R}^2\setminus S$ の有界でない成分、$S^*:=\mathbb{R}^2\setminus E$ とする。$S$ に入らないタイル $T$ の内部は $S$ と交わらない連結集合なので、$E$ か、$\mathbb{R}^2\setminus S$ の有界な成分(穴)のどちらかに含まれる。よって $S^*$ は $S$ のタイルと穴の中のタイルの和で、有限個のタイルの和である。$S^*$ は連結(穴の境界は $S$ にある)で、交わるタイルは辺を共有するので、$S^*$ のタイルの内部と共有する辺の内部の和は連結であり、$\operatorname{int}S^*$ はこれに、集まる 3 枚のタイルがすべて $S^*$ に属する頂点を加えたものなので、$\operatorname{int}S^*$ も連結である。$\mathbb{R}^2\setminus S^*=E$ も連結である。

$\Lambda:=\partial S^*$ とする。$\Lambda$ は、それを含む 2 枚のタイルのうちちょうど 1 枚が $S^*$ に属する辺(境界辺)の和である。頂点 $v$ に集まる 3 枚のタイルのうち $S^*$ に属するものが 1 枚か 2 枚なら、$v$ を端点とする境界辺はちょうど 2 本であり、0 枚か 3 枚なら $v$ は $\Lambda$ にない。よって $\Lambda$ は各頂点の次数が 2 の有限グラフで、互いに交わらない折れ線の Jordan 曲線 $\Lambda_1,\dots,\Lambda_q$ の和である。

各 $\Lambda_i$ について、連結な $\operatorname{int}S^*$ と $E$ はそれぞれ $\Lambda_i$ の内部か外部の一方に含まれる。$\Lambda_i$ の点は $\operatorname{int}S^*$ の点の極限でも $E$ の点の極限でもある($S^*$ はタイルの和で、境界辺の両側にある)。もし $\operatorname{int}S^*$ と $E$ が同じ側にあると、反対側は空でない開集合で、$\mathbb{R}^2=\operatorname{int}S^*\sqcup\Lambda\sqcup E$ から $\Lambda$ に含まれるが、有限個の線分の和 $\Lambda$ の内部は空なので矛盾する。$E$ は有界でないので外部にあり、$\operatorname{int}S^*\subset\operatorname{int}\Lambda_i$ である。$q\ge2$ なら、$\Lambda_2\subset\overline E\setminus\Lambda_1$ は $\Lambda_1$ の外部に、$\Lambda_2\subset\overline{\operatorname{int}S^*}\setminus\Lambda_1$ は $\Lambda_1$ の内部に含まれることになり矛盾する。よって $\Lambda$ は 1 つの Jordan 曲線で、$\mathbb{R}^2=\operatorname{int}S^*\sqcup\Lambda\sqcup E$ から $\operatorname{int}\Lambda=\operatorname{int}S^*\supset K$ である。

$\Lambda$ の点は穴($S^*$ の開集合)にはないので $S$ に属し、$\Lambda\subset S\subset\{\operatorname{dist}(\cdot,K)\le2\ell\}\subset\{\operatorname{dist}(\cdot,K)< d\}$ である。$\Lambda$ の各線分は $\mathcal{P}$ の各線分と平行でないので高々 1 点で交わる。$\square$

コンパクトな曲面の場合の証明

$M$ をコンパクトな曲面とする。$M$ の成分は開集合で有限個なので、成分ごとに三角形分割すればよく、$M$ は連結としてよい。証明は 4 段からなる。段 1 で、座標近傍の中の閉円板 $D_1,\dots,D_n$ で $M$ を覆い、境界の閉曲線どうしが有限個の点でしか交わらないようにする。段 2 で、各円板の座標を取り替えて、円板の中に見えるほかの閉曲線を折れ線にする。段 3 で、閉曲線の和を辺とするグラフの面がすべて閉円板になることを確かめ、段 4 でそこから単体複体を作る。

Radóの定理(コンパクトな場合)

段 0(座標近傍の選び方).$M$ の相異なる 3 点 $z_1,z_2,z_3$ を選ぶ。各点 $x$ に、座標近傍 $\theta_x\colon\mathbb{R}^2\to V_x$ で $\theta_x(0)=x$ かつ $\theta_x(Q_3)$ が $z_1,z_2,z_3$ のうち高々 1 点しか含まないものをとる($M$ は Hausdorff なので $x$ の十分小さい近傍は高々 1 点しか含まない。座標を縮小すればよい)。$M$ はコンパクトなので、有限個の点 $x_1,\dots,x_n$ で $M=\bigcup_i\theta_i(\operatorname{int}Q_1)$($\theta_i:=\theta_{x_i}$)となる。すると任意の $i,j$ について $\theta_i(Q_3)\cup\theta_j(Q_3)\ne M$ である。
段 1(有限回しか交わらない閉曲線).$k=1,\dots,n$ の順に、座標近傍 $\theta'_k=\theta_k\circ h_k^{-1}$($h_k$ は $\operatorname{int}Q_3$ の外で恒等写像になる $\mathbb{R}^2$ の同相写像)と折れ線の Jordan 曲線 $\Lambda_k\subset\operatorname{int}Q_3$ を選び、閉円板
$$ D_k:=\theta'_k(\Lambda_k\cup\operatorname{int}\Lambda_k),\qquad C_k:=\partial D_k=\theta'_k(\Lambda_k) $$
が次を満たすようにする:$\theta_k(Q_1)\subset D_k^\circ$、$D_k\subset\theta_k(\operatorname{int}Q_3)$、そして $i< k$ について $C_i\cap C_k$ は有限集合。
$k$ 番目の選び方.$\theta:=\theta_k$ とする。

  • (a) $j< k$ で $C_j\subset\theta(\operatorname{int}Q_3)$ となるものについて $r_j:=\max\|\theta^{-1}(\cdot)\|_\infty$($C_j$ の上の最大値、$< 3$)とし、$r\in(2,3)$ をどの $r_j$ とも異なるように選ぶ。すると各 $C_j$($j< k$)は、$C_j\subset\theta(\operatorname{int}Q_r)$ となる型 I か、$C_j\cap\theta(\operatorname{int}Q_r)$ の各成分の閉包が、$\theta(\partial Q_r)$ の相異なる 2 点を端点とする弧になる型 II のどちらかである(lem-rado-pieces。端点が一致するのは、$C_j$ が $\theta(Q_r)$ に含まれ $\theta(\partial Q_r)$ とちょうど 1 点で交わるとき、すなわち $r=r_j$ のときだけ)。
  • (b) 型 I の $C_j$ について、$\Delta_j:=\theta^{-1}(C_j)\cup\operatorname{int}\theta^{-1}(C_j)\subset\operatorname{int}Q_r$ とおく。lem-rado-nest($D:=\theta(Q_3)$、$D':=D_j$。$D_j\subset\theta_j(Q_3)$ なので段 0 から $D\cup D'\ne M$)により $D_j=\theta(\Delta_j)$ である。$K_0:=Q_1$ から始めて、$K_{m+1}:=K_m\cup\bigcup\{\Delta_j\mid\Delta_j\cap K_m\ne\emptyset\}$ とし、増えなくなったものを $K_*$ とする。$K_*$ は連結なコンパクト集合で $K_*\subset\operatorname{int}Q_r$ であり、$K_*$ に入らない $\Delta_j$ は $K_*$ と交わらない。$\rho\in(1,r)$ を $K_*\subset\operatorname{int}Q_\rho$ となるように選ぶ。
  • (c) 型 II の $C_j$ の $\theta(\operatorname{int}Q_r)$ の中の成分のうち、$\theta(Q_\rho)$ と交わるものは有限個である(lem-rado-pieces)。それらの閉包の $\theta$ による逆像を $R_1,\dots,R_s$ とする。これらは $\partial Q_r$ の相異なる 2 点を端点とし端点以外が $\operatorname{int}Q_r$ にある弧で、異なるものどうしは有限個の点でしか交わらない(異なる $C_j$ どうしは有限個の点で交わり、同じ $C_j$ の異なる成分の閉包は端点しか共有しない)。lem-rado-straighten($B=\partial Q_r$)により、$\operatorname{int}Q_r$ の外で恒等写像になる同相写像 $h$ で各 $h(R_l)$ が折れ線になるものがある。
  • (d) $K:=h(K_*)$ とし、$d>0$ を、$K$ から $h(\operatorname{int}Q_\rho)$ の補集合までの距離と、$K$ から $K_*$ に入らない型 I の各 $h(\Delta_j)$ までの距離より小さくとる(どれもコンパクト集合と交わらない閉集合の間の距離なので正)。lem-rado-hexagon を $K$、$d$、$h(R_l)$ の線分の全体に使って折れ線の Jordan 曲線 $\Lambda_k$ を得る。$h_k:=h$、$\theta'_k:=\theta\circ h^{-1}$ とする。
    確かめ.$h(Q_1)\subset K\subset\operatorname{int}\Lambda_k$ なので $\theta(Q_1)\subset D_k^\circ$ であり、$O:=h(\operatorname{int}Q_\rho)$ は Jordan 曲線 $h(\partial Q_\rho)$ の内部で、$d$ の選び方から $\Lambda_k\subset O$ である。$\mathbb{R}^2\setminus O$ は $h(\partial Q_\rho)$ の外部の閉包なので連結で有界でなく、$\Lambda_k$ と交わらないから $\Lambda_k$ の外部に含まれる。よって $\Lambda_k\cup\operatorname{int}\Lambda_k\subset O$ であり、 $D_k\subset\theta(\operatorname{int}Q_\rho)$ である。$j< k$ とする。$C_j$ が型 I で $\Delta_j\subset K_*$ なら $C_j\subset\theta'_k(K)$ で、$\Lambda_k\cap K=\emptyset$ から $C_k\cap C_j=\emptyset$ である。型 I で $\Delta_j\not\subset K_*$ なら、$\Lambda_k$ は $h(\Delta_j)$ と交わらないので $C_k\cap C_j=\emptyset$ である。型 II なら、$C_j$ の $\theta(Q_\rho)$ の中の点はどれかの $\theta(R_l)$ にあるので、$C_k\cap C_j\subset\theta'_k(\Lambda_k\cap\bigcup_lh(R_l))$ は有限集合である。

段 2(余分な円板を除き、円板の中を折れ線にする).$D_j\subsetneq D_i$ となる $i$ があるか、$D_i=D_j$ となる $i< j$ があるとき、$D_j$ を除く。残った円板の番号の集合を $\mathcal{J}$ とする。包含は推移的で円板は有限個なので、除いた円板はどれも残った円板に含まれ、$D_j\subset D_i$ なら $D_j^\circ\subset D_i^\circ$ だから $M=\bigcup_{i\in\mathcal{J}}D_i^\circ$ である。$i\ne j\in\mathcal{J}$ について $C_j\not\subset D_i$ である($C_j\subset D_i$ なら lem-rado-nest により $D_j\subset D_i$)。$C_i\cap C_j$ は有限集合なので、$C_j\cap D_i^\circ$ は有限個の開いた弧の和で、各弧の閉包は $C_i$ の相異なる 2 点を端点とする(端点が一致すると $C_j\subset D_i$ となる)。
$i\in\mathcal{J}$ を固定し、座標 $\theta'_i$ で見た弧($j\in\mathcal{J}\setminus\{i\}$ にわたる)に lem-rado-straighten($B=\Lambda_i$)を使って同相写像 $g_i$ を得、座標を $\theta''_i:=\theta'_i\circ g_i^{-1}$ に取り替える。$g_i$ は $\Lambda_i$ の外で恒等写像なので $D_i$、$C_i$ の表示は変わらない。$\Gamma:=\bigcup_{j\in\mathcal{J}}C_j$ とおくと、$\theta''^{-1}_i(\Gamma\cap D_i)$ は $\Lambda_i$ と、$\operatorname{int}\Lambda_i$ の横断弧による細分をなす折れ線の横断弧の和 $P_i$ である(lem-rado-straighten の証明の細分の像)。
段 3(面は閉円板).$M\setminus\Gamma$ の成分を面と呼ぶ。面 $F$ はある $D_i^\circ$($i\in\mathcal{J}$)と交わり、$F\cap D_i^\circ=F\cap D_i$($F$ は $C_i$ と交わらない)は $F$ の中で開かつ閉なので $F\subset D_i^\circ$ である。すると $\theta''^{-1}_i(F)$ は $\operatorname{int}\Lambda_i\setminus P_i$ の成分、すなわち折れ線の細分の面なので、Schoenfliesの定理 の命題「細分の面」により折れ線の Jordan 曲線に囲まれた Jordan 領域である。したがって面は有限個で、各面 $F$ の閉包 $\bar F$ は閉円板で、$\partial F:=\bar F\setminus F\subset\Gamma$ は Jordan 曲線である。$\Gamma$ の頂点の集合 $V$ を、$C_i\cap C_j$($i\ne j$)の点の全体に各 $C_i$ の上の 3 点を加えた有限集合とし、$\Gamma\setminus V$ の成分を辺と呼ぶ。辺は相異なる 2 つの頂点を端点とする開いた弧で、辺どうしは交わらない。各 $\partial F$ はいくつかの辺と頂点の和であり、各辺は少なくとも 1 つの面の $\partial F$ に含まれる。

詳細

辺 $e$ の点 $y$ の十分小さい近傍 $N$ では $\Gamma\cap N=e\cap N$ である。Jordan 曲線 $\partial F\subset\Gamma$ が $y$ を通るとき、$\partial F$ の $y$ のまわりの小さな弧は $e$ の連結部分集合、すなわち $e\cong(0,1)$ の区間で、$y$ を除くと 2 つに分かれるので $y$ はその区間の内点である。よって $\partial F\cap e$ は $e$ の開集合で、閉集合でもあるので、$e\subset\partial F$ である。また $\Gamma$ は内部が空な閉集合の有限和なので内部が空で(Schoenfliesの定理 の命題「細分の面」の証明)、$M$ は面の閉包の有限和であり、辺の点はある $\bar F$ に属し、$\bar F\cap\Gamma=\partial F$ なので辺はその $\partial F$ に含まれる。


段 4(単体複体).頂点の集合 $V\cup\{b_e\}\cup\{b_F\}$($e$ は辺、$F$ は面を動く)の上の抽象単体複体 $K'$ を、次の頂点の組の全体とその部分集合で定める:
$$ \{v,b_e,b_F\}\qquad(v\text{ は }e\text{ の端点},\ e\subset\partial F). $$
各辺 $e$(端点 $v,w$)に点 $m_e\in e$ を選び、実現 $|K'|$ の線分 $[v,b_e]$、$[b_e,w]$ を $e$ の部分弧 $v$〜$m_e$、$m_e$〜$w$ へ $b_e\mapsto m_e$ となる同相写像で写し、頂点 $v\in V$ は $v$ 自身へ写す。こうして $|K'|$ の $V$ と $b_e$ の張る部分の上に定めた写像を $f$ とする。面 $F$ の境界 $\partial F$ が辺 $e_1,\dots,e_q$ と頂点 $v_1,\dots,v_q$($q\ge2$)からなるとき、$b_F$ を含む単体の和 $|L_F|$ は、$2q$ 角形 $v_1,b_{e_1},v_2,\dots,b_{e_q}$ 上の $b_F$ を頂点とする錐であり、$f$ はその $2q$ 角形を $\partial F$ へ同相に写す(連続な全単射で、定義域はコンパクト)。同相写像 $\psi_F\colon\bar F\to\bar D$(Schoenfliesの定理)と、その $2q$ 角形の点 $y$ について $g(y):=\psi_F(f(y))\in S^1$ をとり、錐の点を
$$ f\bigl((1-t)b_F+ty\bigr):=\psi_F^{-1}\bigl(t\,g(y)\bigr)\qquad(0\le t\le1) $$
と写す(Schoenfliesの定理 の例「円周の同相の放射状の延長」と同じ)。これは $|L_F|$ から $\bar F$ への同相写像である。$|L_F|$ の全体は $|K'|$ を覆い、2 つの $|L_F|$ の共通部分の上では $f$ は辺の上の写像として一致する。よって $f\colon|K'|\to M$ は連続であり、面の内部と辺と頂点をそれぞれ全単射に写すので全単射である。コンパクト空間から Hausdorff 空間への連続な全単射なので $f$ は同相写像であり、$(K',f)$ が $M$ の三角形分割である($K'$ は有限なので $\mathbb{R}^N$ の単体複体として実現できる。単体複体 の定義「幾何学的実現」)。$\square$

段 4 の $K'$ は、面・辺・頂点からなる「胞体の分割」の重心細分にあたる。辺が相異なる 2 点を端点とし、面の境界が辺の輪になっているので、$K'$ の単体は頂点の集合で決まり、単体複体になる。辺を元の閉曲線のままにすると、1 つの面の境界に同じ頂点が 2 回現れることがあり、単体複体にはならない。

例

球面の胞体の分割から正八面体へ

球面 $S^2$ を、赤道の上の 2 点 $v_1,v_2$ を頂点、赤道の 2 つの半円 $e_1,e_2$ を辺、北と南の閉半球を面の閉包とする分割で考える。段 4 の $K'$ の頂点は $v_1,v_2,b_{e_1},b_{e_2},b_N,b_S$ の 6 個で、各面の境界は $4$ 角形 $v_1,b_{e_1},v_2,b_{e_2}$ なので、三角形は面ごとに 4 個、計 8 個である。$K'$ は正八面体の表面の単体複体と同型で、段 4 の写像は正八面体の表面から $S^2$ への同相写像を与える。赤道を 1 つの辺だけで表すと(頂点 1 個)、面の境界に同じ頂点が 2 回現れて単体複体が作れないことも分かる。

三角形分割に要る頂点の個数

$K$ を連結な閉曲面 $M$ の三角形分割とし、頂点・辺・三角形の個数を $V,E,F$ とする。三角形分割は組合せ的なので(三角形分割可能な多様体 の定理「2 次元以下の三角形分割は組合せ的」)、各頂点 $v$ のリンクは多角形であり、辺 $[v,w]$ を含む三角形はリンクの頂点 $w$ に接する 2 辺に対応して、ちょうど 2 個ある。よって $3F=2E$ で、$\chi(M)=V-E+F=V-E/3$(Euler標数 の系「2 つの Euler 標数は一致する」)である。辺は頂点の対で決まるので $E\le V(V-1)/2$ であり、
$$ V-\chi(M)=\frac E3\le\frac{V(V-1)}6,\qquad\text{すなわち}\quad V^2-7V+6\chi(M)\ge0 $$
である。$\chi(S^2)=2$、トーラスは $0$、射影平面は $1$(Euler標数 の例「基本的な空間の Euler 標数」)なので、それぞれ $(V-3)(V-4)\ge0$、$V(V-7)\ge0$、$(V-1)(V-6)\ge0$ である。三角形が少なくとも 1 個あるので $V\ge3$ であり、$V=3$ では三角形はちょうど 1 個で $3F=2E$ を満たせないので $V\ge4$ であり、それぞれ $V\ge4$、$V\ge7$、$V\ge6$ となる。球面では $\partial\Delta^3$ が $V=4$ を実現する。トーラスと射影平面の下限は Hat02 §2.1(p. 107)が述べる値と一致する。

コンパクトでない曲面

$\mathbb{R}^2$ は、正方形の格子 $\{(a,b)+[0,1]^2\}$ の各正方形を対角線で 2 つの三角形に分けた、無限個の三角形からなる局所有限な単体複体の多面体である。コンパクトでない曲面の三角形分割は無限個の単体を要する。この記事で単体複体を局所有限なものに限るのは、局所有限でないと多面体の位相が $\mathbb{R}^N$ からの相対位相と一致しないことがあるからである(単体複体 の例「反例:無限個の線分の扇」)。

反例

外す条件反例成り立たなくなること
Hausdorff原点が 2 つある平面三角形分割できる
第 2 可算公理長い直線と $\mathbb{R}$ の直積三角形分割できる
次元が 2($3$ 以下)$E_8$ 多様体($4$ 次元)三角形分割できる
反例の確かめ

$\mathbb{R}^N$ の単体複体の多面体は $\mathbb{R}^N$ の部分空間なので、Hausdorff で第 2 可算公理を満たす。
(1) $\mathbb{R}^2\times\{0,1\}$ で $(x,0)$ と $(x,1)$($x\ne0$)を同一視した空間 $X$ は、各点が $\mathbb{R}^2$ と同相な開近傍をもち、第 2 可算公理を満たすが、2 つの原点は交わらない近傍で分けられないので Hausdorff でなく、三角形分割できない。
(2) 長い直線 $L$ は各点が $\mathbb{R}$ と同相な近傍をもつ Hausdorff 空間で、第 2 可算公理を満たさない(長い直線 の注意「反例:第1可算だが可分でも第2可算でもない」)。$L\times\mathbb{R}$ は各点が $\mathbb{R}^2$ と同相な近傍をもつ Hausdorff 空間で、閉部分空間 $L\times\{0\}\cong L$ が第 2 可算でないので第 2 可算でなく、三角形分割できない。
(3) Freedman の $E_8$ 多様体は $4$ 次元の閉位相多様体で、三角形分割できない(Casson。Rud01 Examples 21.6、p. 85。この記事では証明しない)。Radó の定理の「$2$ 次元」を「$4$ 次元」に替えると成り立たない。$3$ 次元では成り立つ(Moiseの定理)。

補足

  • コンパクトでない曲面:Hatcher は Kirby の torus trick を使って、位相曲面(Hausdorff で可算個の座標近傍で覆われる 2 次元多様体)がいつも滑らかな構造をもつことを示した(Hat13 Theorem A、p. 2。この記事では証明しない)。滑らかな多様体は $C^1$ 三角形分割をもつ(Whitehead三角形分割 の定理「Cairns–Whitehead の定理」)ので、コンパクトでない曲面も三角形分割できる。Hatcher のこの証明は Schoenflies の定理を使わない(Hat13 p. 1)。
  • ほかの証明と歴史:曲面の三角形分割の最初の証明は Radó(1925)によるとされ、その証明は Schoenflies の定理を明示せずに使っていた(Hat13 p. 1)。Doyle と Moran は、Schoenflies の定理と「セル的な集合を 1 点につぶしても曲面は変わらない」という事実から、コンパクトな曲面の短い証明を与えた(DM68 pp. 160–162)。Thomassen はグラフ理論を使って Schoenflies の定理と三角形分割の存在を初等的に証明した(GX12 Appendix E、p. 157 の紹介)。この記事の段 1 の「座標近傍に入る曲線の破片のうち有限個だけをまっすぐにする」という考え方は、GX12 Appendix E(pp. 161–163)が解説する Thomassen の証明にならったものである。
  • 閉曲面の分類:三角形分割された閉曲面は、向き付け可能性と Euler 標数で同相の類が決まる(GX12 Theorem 6.1、p. 96。この記事では証明しない)。Radó の定理と合わせて、すべての閉曲面がこの分類に入る。

関連項目

参考文献

[1]
Allen Hatcher, The Kirby torus trick for surfaces, arXiv:1312.3518, arXiv:1312.3518v3(2025-02-13)。序論(p. 1:Radó 1925 の証明が Schoenflies の定理を明示せずに使っていたこと、多くの証明が Schoenflies の定理を材料にし、この論文の証明は使わないこと)、§1 Theorem A(位相曲面は滑らかな構造をもつ、p. 2)
[2]
P. H. Doyle, D. A. Moran, A short proof that compact 2-manifolds can be triangulated, Inventiones Mathematicae, Inventiones Mathematicae 5 (1968), 160–162。Jordan–Schoenflies の定理とセル的な集合による商を使う証明(Theorem と Corollary 1、pp. 160–162)
[4]
Andrew Ranicki, On the Hauptvermutung, The Hauptvermutung Book, A. A. Ranicki (ed.), The Hauptvermutung Book, K-Monographs in Mathematics 1, Kluwer, 1996, pp. 3–31(DOI 10.1007/978-94-017-3343-4_1)。頁は著者のサイトの版の頁:§1 Introduction(多面体の基本予想が 2 次元以下で成り立つこと(Papakyriakopoulos)、3 次元多様体で成り立つこと(Moise)、p. 2)
[5]
Yuli B. Rudyak, Piecewise Linear Structures on Topological Manifolds, arXiv:math/0105047, arXiv:math/0105047v2(2014-12-24。のち World Scientific 2016 から同名の本として刊行)。Examples 21.6(E8 多様体は三角形分割できない、p. 85)、§21 の Summary 1(3 次元以下の PL 構造の存在と一意性、p. 86)

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