射影空間の因子類群(class group of projective space)とは、体 $k$ 上の射影空間 $\mathbb{P}^n_k$($n\ge1$)の Weil 因子類群が、素因子 $V_+(F)$ に既約な斉次多項式 $F$ の次数を対応させる次数写像により $\mathbb{Z}$ と同型になり、どの超平面の類も生成元になるという定理である。有理関数は同じ次数の斉次多項式の比なので、その因子の次数は $0$ になる。系として $\operatorname{Pic}\mathbb{P}^n_k$ は $\mathcal{O}(1)$ で生成され、既約な超曲面の補集合の類群は次数で割った巡回群になる。
射影空間の因子類群(class group of projective space)は、体 $k$ 上の射影空間 $\mathbb{P}^n_k$($n\ge1$)の Weil 因子類群が、次数写像によって整数の加法群 $\mathbb{Z}$ と同型になり、超平面の類で生成されるという定理である。素因子は既約な斉次多項式 $F$ の零点集合 $V_+(F)$ で、その次数は $\deg F$ であり、有理関数の因子の次数はつねに $0$ になる。
アフィン空間では多項式環が一意分解整域なので因子類群は $0$ である。射影空間でも斉次多項式は一意に素因数分解できるが、有理関数は「同じ次数の斉次多項式の比」でなければならないという制約がある。この制約がちょうど次数を不変量として残し、$\operatorname{Cl}(\mathbb{P}^n_k)\cong\mathbb{Z}$ を生む。系として $\operatorname{Pic}\mathbb{P}^n_k$ が $\mathcal{O}(1)$ で生成される無限巡回群であること、超曲面の補集合の類群が有限巡回群であることが従う。
$k$ を体、$n\ge1$、$S:=k[x_0,\dots,x_n]$、$\mathbb{P}^n:=\mathbb{P}^n_k=\operatorname{Proj}S$ とする。$U_i:=D_+(x_i)$ は $\operatorname{Spec}k[t_0,\dots,\widehat{t_i},\dots,t_n]$($t_j=x_j/x_i$)と同型なアフィン空間で、$\mathbb{P}^n$ を覆う。$\mathbb{P}^n$ は Noether・整・分離的であり、各 $U_i$ の局所環のうち $1$ 次元のものは一意分解整域の高さ $1$ の素イデアル $(f)$ での局所化だから離散付値環である。したがって $\mathbb{P}^n$ は Weil因子 の定義「余次元1で正則なスキーム」の条件 $(*)$ をみたし、Weil 因子群 $\operatorname{Div}(\mathbb{P}^n)$、主因子 $\operatorname{div}(f)$、因子類群 $\operatorname{Cl}(\mathbb{P}^n)$ が定義される(同記事の定義「素因子とWeil因子」「主因子と因子類群」)。関数体を $K$ と書く。
非斉次化。次数 $e$ の斉次多項式 $G$ に対し $G^{(i)}:=G/x_i^e\in\mathcal{O}(U_i)=k[t_j]_{j\ne i}$ とおく。$G\mapsto G^{(i)}$ は乗法的で、$G=x_i^eG^{(i)}(x_0/x_i,\dots,x_n/x_i)$ だから、$G$ は $e$ と $G^{(i)}$ で決まる。逆に $g\in k[t_j]_{j\ne i}$ の次数を $m$ とすると $g^{\mathrm{h}}:=x_i^mg(x_0/x_i,\dots,x_n/x_i)$ は $x_i$ で割り切れない次数 $m$ の斉次多項式であり(斉次化)、$(gh)^{\mathrm{h}}=g^{\mathrm{h}}h^{\mathrm{h}}$ である。
$G$ を次数 $e\ge0$ の $0$ でない斉次多項式とする。
要点:$G^{(i)}$ の次数は $e$ から「全項に共通する $x_i$ の指数」を引いたもので、斉次化は分解を保つ。
1:$G=\sum_\alpha c_\alpha x^\alpha$($|\alpha|=e$)とすると $G^{(i)}=\sum_\alpha c_\alpha\prod_{j\ne i}t_j^{\alpha_j}$ で、項の次数は $e-\alpha_i$ である。$x_i\nmid G$ なら $\alpha_i=0$ の項があるので $\deg G^{(i)}=e$ で、斉次化は $x_i^eG^{(i)}(x/x_i)=G$ を返す。
2:1 により $\deg F^{(i)}=d\ge1$ なので $F^{(i)}$ は単元でない。$F^{(i)}=gh$($g,h$ は正の次数)とすると、$(F^{(i)})^{\mathrm{h}}=g^{\mathrm{h}}h^{\mathrm{h}}$ であり、1 により左辺は $F$ である。$g^{\mathrm{h}},h^{\mathrm{h}}$ は正の次数なので $F$ の既約性に反する。
3:乗法性から $G^{(i)}=(F^{(i)})^aG_1^{(i)}$ である。$G_1^{(i)}=F^{(i)}h$ とすると、$x_i$ の冪 $x_i^b$($b$ は $G_1$ の全項に共通する $x_i$ の指数)について $G_1=x_i^b(G_1^{(i)})^{\mathrm{h}}=x_i^bF\,h^{\mathrm{h}}$ となり(1 と斉次化の乗法性)、$F\mid G_1$ に反する。$\square$
$k$ を体、$n\ge1$ とする。
1 と 2。素因子 $Y$ をとる。$Y$ は空でないので、ある $i$ について $Y\cap U_i\ne\emptyset$ である。余次元は生成点の局所環の次元なので $Y\cap U_i$ は $U_i$ の余次元 $1$ の既約閉集合であり、多項式環 $k[t_j]_{j\ne i}$ は一意分解整域だから、その高さ $1$ の素イデアル $\mathfrak{q}$ は既約多項式 $f$ で生成される。実際、$\mathfrak{q}$ の $0$ でない元を素元の積に書くと(一意分解整域 の定理「一意分解整域の特徴づけ」の 3)、ある素元 $f$ が $\mathfrak{q}$ に入り、$0\subsetneq(f)\subset\mathfrak{q}$ で $(f)$ は素イデアル、$\mathfrak{q}$ は高さ $1$ だから $\mathfrak{q}=(f)$ である。$Y\cap U_i=V(f)$ である。$F:=f^{\mathrm{h}}$ は $x_i\nmid F$ で、lem-cgps-dehomogenize の 1 と斉次化の乗法性により既約な斉次多項式であり($F=GH$、$G,H$ が正の次数なら $x_i\nmid G,H$ で、1 により $f=G^{(i)}H^{(i)}$ は正の次数の多項式の積になる)、$F^{(i)}=f$ である。$(F)$ は斉次素イデアルなので $V_+(F)$ は既約閉集合で、$V_+(F)\cap U_i=V(f)=Y\cap U_i$ である。$Y$ と $V_+(F)$ はどちらも既約なので、空でない開集合 $U_i$ との交わりは稠密であり、閉包をとって $Y=V_+(F)$ を得る。
逆に $F$ を次数 $d\ge1$ の既約な斉次多項式とする。$F$ がすべての $x_i$ で割り切れることはない($x_0$ と $x_1$ の両方の $k^\times$ 倍になってしまう)ので、$x_i\nmid F$ となる $i$ がある。lem-cgps-dehomogenize の 2 により $f:=F^{(i)}$ は既約で、$(f)$ は $0$ でない単項の素イデアルだから高さ $1$ であり(Krullの単項イデアル定理)、$V_+(F)\cap U_i=V(f)$ は $U_i$ の余次元 $1$ の既約閉集合である。上と同じく $V_+(F)$ は既約で $V(f)$ の閉包であり、余次元は $1$ である。
2:$Y=V_+(F)$、$x_i\nmid F$、$f=F^{(i)}$ とすると、$Y$ の生成点は $U_i$ の素イデアル $(f)$ に対応するので $\mathcal{O}_{\mathbb{P}^n,Y}=k[t_j]_{(f)}$ であり、これは $f$ を素元とする離散付値環で、$\operatorname{ord}_Y$ は $f$ の指数 $v_f$ である。$G=F^aG_1$($F\nmid G_1$)とすると lem-cgps-dehomogenize の 3 により $\operatorname{ord}_Y(G/x_i^e)=v_f(G^{(i)})=a=v_F(G)$ である。
1 の一意性:$V_+(F)=V_+(F')=Y$($F,F'$ は既約な斉次多項式)とし、$x_i\nmid F$ とする。$Y\subset V_+(F')$ だから $F'/x_i^{\deg F'}$ は $Y$ の生成点で消え、2 により $v_F(F')=\operatorname{ord}_Y(F'/x_i^{\deg F'})\ge1$、すなわち $F\mid F'$ である。$F'$ は既約なので $F'\in k^\times F$ である。
3。$K$ の元は同じ次数の斉次多項式の比 $G/G'$ と書ける($U_0$ の上の有理関数 $g/g'$ の分子分母を斉次化し、$x_0$ の冪を掛けて次数をそろえればよい)。$G,G'$ を次数 $e$ とし、素因子 $Y=V_+(F)$ ごとに $x_i\nmid F$ となる $i$ をとると、$\varphi=G/G'=(G/x_i^e)/(G'/x_i^e)$ だから、2 により
$$
\operatorname{ord}_Y(\varphi)=v_F(G)-v_F(G'),\qquad\operatorname{div}(\varphi)=\sum_F\bigl(v_F(G)-v_F(G')\bigr)\,V_+(F)
$$
である(和は既約な斉次多項式を $k^\times$ 倍を除いてわたる。$G=AB$ なら最高次の斉次成分どうしと最低次の斉次成分どうしの積がともに $G$ の斉次成分になるので、斉次多項式の既約因子は斉次であり、$G$ の素因数分解はこの形の $F$ の冪の積と $k^\times$ の元の積である)。よって $\deg\operatorname{div}(\varphi)=\sum_Fv_F(G)\deg F-\sum_Fv_F(G')\deg F=e-e=0$ であり、$\deg$ は $\operatorname{Cl}(\mathbb{P}^n)\to\mathbb{Z}$ を誘導する。
全射:超平面 $H=V_+(\ell)$ は $\ell$ が既約なので素因子で、$\deg H=1$ である。単射:$D=\sum_Fn_FV_+(F)$ が $\sum_Fn_F\deg F=0$ をみたすとき、$\varphi:=\prod_FF^{n_F}$ は分子と分母が同じ次数の斉次多項式の比なので $K^\times$ の元であり、上の式により $\operatorname{div}(\varphi)=D$ である。最後に、次数 $m$ の因子 $D$ について $D-mH$ は次数 $0$ なので主因子であり、$D\sim mH$ である。$\square$
主張は Har77 II Proposition 6.4(pp. 132–133)にある。$k$ は代数閉体でなくてよい。その場合、素因子 $V_+(F)$ の $F$ は $k$ 上既約な斉次多項式であり、$k$ 有理点をもたない素因子もある($k=\mathbb{R}$ のとき $V_+(x_0^2+x_1^2+x_2^2)\subset\mathbb{P}^2_{\mathbb{R}}$ は次数 $2$ の素因子で、実点をもたない)。
$k$ を体、$n\ge1$ とする。$m\mapsto[\mathcal{O}(m)]$ は群の同型 $\mathbb{Z}\cong\operatorname{Pic}\mathbb{P}^n_k$ である。とくに $\mathbb{P}^n_k$ 上の可逆層はある $\mathcal{O}(m)$ にただ 1 つの $m$ について同型である。
$\mathbb{P}^n$ はアフィン空間 $U_i$ で覆われる正則スキームなので局所分解的であり、$\mathcal{L}$ にその有理切断 $s$ の因子の類 $[\operatorname{div}(s)]$ を対応させる写像は同型 $\operatorname{Pic}\mathbb{P}^n\cong\operatorname{Cl}\mathbb{P}^n$ である(Weil因子 の定理「Cartier因子とWeil因子」の 3・4 と注意「Weil因子に付随する層と有理切断の因子」)。$\mathcal{O}(1)$ の大域切断 $x_0$ をとる。$U_i$ の上で $\mathcal{O}(1)$ は $x_i$ で生成され、$x_0=(x_0/x_i)\,x_i$ だから、$\operatorname{div}(x_0)$ の $U_i$ での局所方程式は $x_0/x_i$ である。thm-cgps-main の 2($F=x_0$、$i\ne0$)により $\operatorname{ord}_H(x_0/x_i)=1$($H=V_+(x_0)$)で、他の素因子 $V_+(F)$ では、$x_i\nmid F$ となる $i$ をとって同じく $\operatorname{ord}(x_0/x_i)=v_F(x_0)=0$ である。よって $\operatorname{div}(x_0)=H$ であり、$[\mathcal{O}(1)]$ は $\operatorname{Cl}\cong\mathbb{Z}$ の生成元 $[H]$ に対応する。$\mathcal{O}(m)=\mathcal{O}(1)^{\otimes m}$ は $m[H]$ に対応するので主張を得る。$\square$
これは Har77 II Corollary 6.17(p. 145)である。
$F$ を次数 $1$ 以上の斉次多項式とし、$F=c\prod_{j=1}^sF_j^{a_j}$($c\in k^\times$、$F_j$ は互いに $k^\times$ 倍でない既約な斉次多項式、$a_j\ge1$)と分解する。$U:=\mathbb{P}^n_k\setminus V_+(F)$ について
$$
\operatorname{Cl}(U)\cong\mathbb{Z}/g\mathbb{Z},\qquad g:=\gcd(\deg F_1,\dots,\deg F_s)
$$
である。とくに $F$ が次数 $d$ の既約な斉次多項式なら $\operatorname{Cl}(U)\cong\mathbb{Z}/d\mathbb{Z}$ である。
$V_+(F)=\bigcup_jV_+(F_j)$ であり、thm-cgps-main の 1 により $V_+(F_j)$ は互いに異なる素因子、すなわち $V_+(F)$ の余次元 $1$ の既約成分である。Weil因子 の定理「開集合への制限の完全列」により $\mathbb{Z}^s\to\operatorname{Cl}(\mathbb{P}^n)\to\operatorname{Cl}(U)\to0$($j$ 番目の基底を $[V_+(F_j)]$ に送る)は完全である。次数による同型 $\operatorname{Cl}(\mathbb{P}^n)\cong\mathbb{Z}$ のもとで左の写像の像は $\sum_j\deg F_j\,\mathbb{Z}=g\mathbb{Z}$ なので、$\operatorname{Cl}(U)\cong\mathbb{Z}/g\mathbb{Z}$ である。$\square$
$F=x_0$ なら $U=U_0\cong\mathbb{A}^n_k$ で $\operatorname{Cl}(U)=0$ となり、多項式環が一意分解整域であることと整合する。既約な平面曲線 $C\subset\mathbb{P}^2$ が次数 $d$ なら $\operatorname{Cl}(\mathbb{P}^2\setminus C)\cong\mathbb{Z}/d\mathbb{Z}$ である(Har77 II Example 6.5.1、p. 133)。
$\mathbb{P}^1_k$ の素因子は閉点である。$U_0=\operatorname{Spec}k[t]$($t=x_1/x_0$)の閉点 $P$ はモニックな既約多項式 $f$ に対応し、$P=V_+(f^{\mathrm{h}})$、$\deg P=\deg f=[\kappa(P):k]$ である($\kappa(P)=k[t]/(f)$)。$U_0$ にない点は $\infty:=V_+(x_0)$ だけで、次数は $1$ である。したがって $\mathbb{P}^1_k$ の因子 $\sum_Pn_PP$ の次数は $\sum_Pn_P[\kappa(P):k]$ であり、点の個数ではなく剰余体の次数で数える。
$k=\mathbb{R}$ とし、$P:=V_+(x_0^2+x_1^2)$ とする($t^2+1$ に対応する閉点で、$\kappa(P)\cong\mathbb{C}$)。$P$ は 1 つの閉点だが次数は $2$ で、
$$
P-2\infty=\operatorname{div}\Bigl(\frac{x_0^2+x_1^2}{x_0^2}\Bigr)
$$
である。$P$ はどの実点 $Q$(次数 $1$)とも線型同値でない。
$\mathbb{P}^2_k$ で、既約な 2 次形式 $Q,Q'$ の定める円錐曲線 $C=V_+(Q)$、$C'=V_+(Q')$ について $C-C'=\operatorname{div}(Q/Q')$ であり、どの直線 $L=V_+(\ell)$ についても $C-2L=\operatorname{div}(Q/\ell^2)$ である。一般に因子 $D,D'$ について $D\sim D'$ であることと $\deg D=\deg D'$ であることは同値である。次数 $d$ の既約な曲線の補集合の類群が $\mathbb{Z}/d\mathbb{Z}$ になる(cor-cgps-complement)のは、$d$ の倍数の次数の因子だけが補集合の上で主因子に戻るからである。
$m,n\ge1$ とする。アフィン直線との積の因子類群 の系「射影空間との積の因子類群」を $X=\mathbb{P}^m_k$ に当てると
$$
\operatorname{Cl}(\mathbb{P}^m_k\times\mathbb{P}^n_k)\cong\operatorname{Cl}(\mathbb{P}^m_k)\oplus\mathbb{Z}\cong\mathbb{Z}^2
$$
であり、生成元は $H_1\times\mathbb{P}^n$ と $\mathbb{P}^m\times H_2$($H_1,H_2$ は超平面)の類である。射影空間と違い、素因子の類は 1 つの次数ではなく双次数 $(a,b)$ で決まる。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| 射影空間であること | アフィン空間 $\mathbb{A}^n_k$($n\ge1$) | 主因子の次数が $0$ であること |
| $n\ge1$ | $\mathbb{P}^0_k=\operatorname{Spec}k$ | $\operatorname{Cl}\cong\mathbb{Z}$ |
| 底が体であること | 2次錐 $X$ 上の射影空間 $X\times\mathbb{P}^n$ | $\operatorname{Cl}\cong\mathbb{Z}$ |
| 射影空間であること | $\mathbb{P}^1\times\mathbb{P}^1$($\mathbb{P}^3$ の非特異 2 次曲面) | $\operatorname{Cl}$ が巡回群であること |
1 行目:$\mathbb{A}^n_k=\operatorname{Spec}k[t_1,\dots,t_n]$ の素因子は既約多項式 $f$ の零点集合 $V(f)$ で、$V(f)=\operatorname{div}(f)$ は主因子である(Weil因子 の例「アフィン空間」)。$\deg V(f):=\deg f$ と定めると主因子の次数は $0$ にならず、次数は $\operatorname{Cl}(\mathbb{A}^n_k)=0$ の上の写像を定めない。射影空間では有理関数が同じ次数の斉次多項式の比に限られることが、次数を不変にしている。
2 行目:$\mathbb{P}^0_k=\operatorname{Spec}k$ は 1 点で、余次元 $1$ の既約閉集合がないので $\operatorname{Div}=\operatorname{Cl}=0$ である。
3 行目:$k$ を体、$A=k[x,y,z]/(xy-z^2)$、$X=\operatorname{Spec}A$ とする。$X$ は条件 $(*)$ をみたし $\operatorname{Cl}(X)\cong\mathbb{Z}/2\mathbb{Z}$ である(Weil因子 の例「2次錐の因子類群」)。アフィン直線との積の因子類群 の系「射影空間との積の因子類群」により $\operatorname{Cl}(X\times\mathbb{P}^n)\cong\mathbb{Z}/2\mathbb{Z}\oplus\mathbb{Z}$ であり、捩れ元をもつので $\mathbb{Z}$ と同型でない。
4 行目:$\mathbb{P}^1\times\mathbb{P}^1$ は Segre 埋め込みで $\mathbb{P}^3$ の非特異 2 次曲面 $z_{00}z_{11}=z_{01}z_{10}$ と同型である(Segre埋め込み の例「射影直線の積と 2 次曲面」)。ex-cgps-product により類群は $\mathbb{Z}^2$ で巡回群でない。2 つの直線族の直線 $\{p\}\times\mathbb{P}^1$ と $\mathbb{P}^1\times\{p'\}$ はどちらも $\mathbb{P}^3$ の直線(次数 $1$)だが、類は $(1,0)$ と $(0,1)$ で線型同値でない。
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