Bertiniの定理(Bertini's theorem)とは、代数閉体上の非特異な射影多様体 $X\subset\mathbb{P}^n$ について、超平面切断 $H\cap X$ が非特異になる超平面 $H$ の全体が、超平面のなす双対射影空間の空でない開集合をなすという定理である。超平面と接点の対からなる集合の次元が $n-1$ 以下であることから示され、標数によらず成り立つ。Veronese 埋め込みにより次数 $d$ の超曲面による切断にも広がり、$\dim X\ge2$ なら一般の超平面切断は既約でもあるので、射影多様体を次元を 1 つずつ下げて調べるときの基本的な道具になる。
滑らかな曲面を平面で切ると、切り口はたいてい滑らかな曲線になる。切り口に特異点ができるのは、平面が曲面にどこかで接するときに限られ、接する平面は平面全体の中では「少数派」である。Bertini の定理はこの観察を代数閉体上の射影多様体について定式化したもので、非特異な射影多様体 $X\subset\mathbb{P}^n$ の超平面切断 $H\cap X$ は、超平面 $H$ を一般にとれば非特異になる、と主張する。ここで「一般に」とは、条件をみたす $H$ の全体が超平面のなす射影空間の空でない Zariski 開集合をなすことをいう。
この記事では、超平面と点の対を集めた空間(接触の対応)の次元を数えて定理を証明し(thm-bertini)、次数 $d$ の超曲面による切断への拡張(cor-bertini-hypersurface)、特異点が有限個の場合(cor-bertini-finite-singular)、$\dim X\ge2$ での既約性(cor-bertini-irreducible)を述べる。標数に制限はない。
$k$ を代数閉体とし、非特異多様体の記事と同じ古典的な言葉で多様体を扱う。$X\subset\mathbb{P}^n=\mathbb{P}^n(k)$ を $r$ 次元の閉部分多様体(既約)とする。
双対射影空間。$a=(a_0,\dots,a_n)\in k^{n+1}\setminus\{0\}$ に対し $f_a:=\sum_ia_ix_i$、$H_a:=V_+(f_a)$ とおく。$H_a=H_b$ は $a,b$ が比例することと同値なので、超平面の全体は別の射影空間 $\check{\mathbb{P}}^n$ の点 $[a]$ と 1 対 1 に対応する(超平面の定義「射影空間の超平面」)。
局所方程式。$x\in X$ について $x_j(x)\neq0$ となる $j$ をとり、$\varphi_{a,x}:=f_a/x_j\in\mathcal{O}_{X,x}$ とおく。$j$ を取り替えると $\varphi_{a,x}$ は単元 $x_j/x_{j'}$ 倍されるだけなので、イデアル $(\varphi_{a,x})$ は $j$ によらない。$x\in H_a$ は $\varphi_{a,x}\in\mathfrak{m}_x$ と同値である。
$x\in X\cap H_a$ について、局所環 $\mathcal{O}_{X,x}/(\varphi_{a,x})$ が $r-1$ 次元の正則局所環であるとき、$H_a\cap X$ は $x$ で非特異であるという。$H_a\not\supset X$ であり、かつ $X\cap H_a$ のすべての点で $H_a\cap X$ が非特異であるとき、超平面切断 $H_a\cap X$ は非特異であるという。
$\mathcal{O}_{X,x}/(\varphi_{a,x})$ は、$X$ の閉部分スキームとしての交わり $H_a\cap X$(局所的に $\varphi_{a,x}$ で定まる)の $x$ での局所環である。古典的な多様体とスキームの閉点の対応(Har77 II 命題 2.6)により、この定義は「スキーム $H_a\cap X$ がすべての閉点で正則」と同じであり、閉点で正則な Noether スキームはすべての点で正則である(正則局所環の定義「正則スキームと正則環」の後の注意)。
$(R,\mathfrak{m})$ を $r$ 次元の Noether 局所環、$\varphi\in\mathfrak{m}$ とする。
$R/(\varphi)$ の極大イデアル $\mathfrak{n}$ について $\mathfrak{n}/\mathfrak{n}^2\cong\mathfrak{m}/(\mathfrak{m}^2+(\varphi))$ であり、その次元は $\varphi\notin\mathfrak{m}^2$ なら $\dim\mathfrak{m}/\mathfrak{m}^2-1$、$\varphi\in\mathfrak{m}^2$ なら $\dim\mathfrak{m}/\mathfrak{m}^2$ である。
1:$\varphi\notin\mathfrak{m}^2$ なら、正則局所環の補題「正則パラメータ系の一部による商」により $R/(\varphi)$ は $r-1$ 次元の正則局所環である。$\varphi\in\mathfrak{m}^2$ なら $\dim\mathfrak{n}/\mathfrak{n}^2=r\neq r-1$ なので、$R/(\varphi)$ は $r-1$ 次元の正則局所環でない。
2:$R/(\varphi)$ が $r-1$ 次元の正則局所環なら $\dim\mathfrak{m}/\mathfrak{m}^2\le\dim\mathfrak{n}/\mathfrak{n}^2+1=r$ であり、Noether 局所環ではつねに $\dim\mathfrak{m}/\mathfrak{m}^2\ge\dim R=r$ なので等号が成り立ち、$R$ は正則である。$\square$
$k$ を代数閉体、$X\subset\mathbb{P}^n$ を $r$ 次元の非特異な閉部分多様体とする。超平面切断 $H\cap X$ が非特異になる超平面 $H$ の全体 $U$ は、$\check{\mathbb{P}}^n$ の空でない開集合であり、とくに稠密である。$H\in U$ なら、$H\cap X$ の各点の局所環は $r-1$ 次元の正則局所環である。
証明の方針:悪い対 $(x,H)$ を集めた集合 $B\subset X\times\check{\mathbb{P}}^n$ を作る。1 点 $x$ の上で悪い $H$ は $\check{\mathbb{P}}^n$ の $n-r-1$ 次元の線形部分空間をなすので、$B$ の次元は $r+(n-r-1)=n-1$ 以下であり、その $\check{\mathbb{P}}^n$ への像は $n$ 次元の $\check{\mathbb{P}}^n$ を覆い尽くせない。
1 点ごとの線形代数。$x\in X$ について、線形写像
$$
\varepsilon_x\colon k^{n+1}\to\mathcal{O}_{X,x}/\mathfrak{m}_x^2,\qquad a\mapsto\varphi_{a,x}\bmod\mathfrak{m}_x^2
$$
を考え、$K_x:=\ker\varepsilon_x$ とおく。$z_i:=x_i/x_j$ とおくと、$a$ を $j$ 番目の単位ベクトルにとれば $\varphi_{a,x}=1$、$i$ 番目から $z_i(x)$ 倍の $j$ 番目を引いたものにとれば $\varphi_{a,x}=z_i-z_i(x)$ である。$z_i-z_i(x)$($i\neq j$)は $\mathfrak{m}_x$ を生成するので、$\varepsilon_x$ は全射である。$X$ は非特異なので $\dim_k\mathcal{O}_{X,x}/\mathfrak{m}_x^2=1+r$ であり、$\dim K_x=n-r$ である。lem-bertini-local の 1 により、$H_a\cap X$ が $x$ で非特異でないか、$H_a\supset X$ であることは、$x\in H_a$ のもとで $\varphi_{a,x}\in\mathfrak{m}_x^2$、すなわち $a\in K_x$ と同値である($H_a\supset X$ なら $\varphi_{a,x}=0$)。したがって
$$
B:=\{(x,[a])\in X\times\check{\mathbb{P}}^n\mid a\in K_x\}
$$
とおくと、$U$ は第 2 射影 $p_2$ による像 $p_2(B)$ の補集合である。
$B$ は閉集合。$x_j\neq0$ の開集合 $U_j\cong\mathbb{A}^n$ の座標 $z=(z_i)_{i\neq j}$ をとり、$I(X\cap U_j)=(g_1,\dots,g_t)$、Jacobi 行列を $J(z)=(\partial g_l/\partial z_i)$ とする。$\varphi_{a,x}=a_j+\sum_{i\neq j}a_iz_i$ であり、$\varphi_{a,x}\in\mathfrak{m}_x^2$ は「$\varphi_{a,x}(x)=0$ かつ $a':=(a_i)_{i\neq j}$ が $J(x)$ の行の張る空間に属する」と同値である。
非特異多様体の定理「非特異点と正則局所環」の証明のとおり、$\mathfrak{m}_x/\mathfrak{m}_x^2$ は $\mathfrak{n}/(\mathfrak{n}^2+I)$($\mathfrak{n}$ は $k[z]$ の $x$ での極大イデアル)と同型で、$g\in\mathfrak{n}$ の類は勾配 $\nabla g(x)$ を $J(x)$ の行の張る空間 $\Theta_x$ で割った類である。$\varphi_{a,x}(x)=0$ のとき $\varphi_{a,x}=\sum_{i\neq j}a_i(z_i-z_i(x))$ の勾配は $a'$ である。
証明から、1 点 $x$ で悪い超平面は $\mathbb{P}(K_x)$、すなわち $x$ での $X$ の埋め込まれた接空間を含む超平面である。悪い超平面の全体 $p_2(B)$ は、$X$ に接する超平面のなす閉集合($X$ の双対多様体)である。
thm-bertini の仮定の下で $d\ge1$ とする。次数 $d$ の斉次多項式 $G\neq0$ の比例類の全体 $\mathbb{P}(S_d)$ の中で、$V_+(G)\not\supset X$ かつ $X\cap V_+(G)$ の各点 $x$ で $\mathcal{O}_{X,x}/(G/x_j^d)$ が $r-1$ 次元の正則局所環となる $G$ の全体は、空でない開集合である。
$d$ 次の Veronese 埋め込み $\nu_d\colon\mathbb{P}^n\to\mathbb{P}^N$ は閉集合 $V_+(\mathfrak{a}_{n,d})$ への同型である(Veronese埋め込みの定理「Veronese 埋め込みは像への同型」)。よって $\nu_d(X)$ は $\mathbb{P}^N$ の閉部分多様体で $X$ と同型であり、非特異である。超平面 $\sum_Mc_My_M=0$ は $G=\sum_Mc_MM$ に引き戻され、$c\mapsto G$ は $k^{N+1}$ と $S_d$ の線形同型である。$x_j(x)\neq0$ なら $\nu_d(x)$ で座標 $y_{x_j^d}$ は $0$ でなく、局所方程式 $\sum c_My_M/y_{x_j^d}$ は同型 $\mathcal{O}_{\nu_d(X),\nu_d(x)}\cong\mathcal{O}_{X,x}$ で $G/x_j^d$ に写る。thm-bertini を $\nu_d(X)\subset\mathbb{P}^N$ に当てればよい。$\square$
$X\subset\mathbb{P}^n$ を $r$ 次元の閉部分多様体とし、特異点は有限個 $s_1,\dots,s_m$ とする。どの $s_i$ も通らず、超平面切断 $H\cap X$ が非特異になる超平面 $H$ の全体は、$\check{\mathbb{P}}^n$ の空でない開集合である。
非特異な部分 $X^\circ:=X\setminus\{s_1,\dots,s_m\}$ の上で prf-bertini と同じ $B^\circ\subset X^\circ\times\check{\mathbb{P}}^n$ を作ると、同じ議論で閉集合で、既約成分の次元は $n-1$ 以下である。その閉包 $\overline{B^\circ}\subset X\times\check{\mathbb{P}}^n$ の各既約成分は $B^\circ$ の既約成分の閉包で、関数体が同じなので次元も $n-1$ 以下であり、$p_2(\overline{B^\circ})$ は $n-1$ 次元以下の閉集合である。$s_i$ を通る超平面の全体 $\check{H}_i$ は $\check{\mathbb{P}}^n$ の超平面である。$H$ が $p_2(\overline{B^\circ})\cup\check{H}_1\cup\cdots\cup\check{H}_m$ の外にあれば、$H$ は特異点を通らず、$X\cap H$ の点はすべて $X^\circ$ にあって $(x,H)\notin B^\circ$ なので非特異であり、$H\supset X$ もない(特異点の集合は $X$ の真の閉集合なので $X^\circ\neq\emptyset$ であり、$H\supset X$ なら $X^\circ$ の点 $x$ で $(x,H)\in B^\circ$ になってしまう)。
逆に、$H=H_a$ が条件をみたすとする。$H$ はどの $s_i$ も通らないので、どの $\check{H}_i$ にも属さない。$H\notin p_2(\overline{B^\circ})$ を示す。$(x,H)\in\overline{B^\circ}$ と仮定する。$a\in K_x$ なら $\varphi_{a,x}\in\mathfrak{m}_x^2\subset\mathfrak{m}_x$ なので $x\in H_a$ であり、$B^\circ$ は対の集合 $I:=\{(x,[a])\mid x\in H_a\}$ に含まれる。$I$ は双斉次多項式 $\sum_ia_ix_i$ の零点なので $X\times\check{\mathbb{P}}^n$ の閉集合であり、$\overline{B^\circ}\subset I$ となる。よって $x\in H$ であり、$H$ は特異点を通らないので $x\in X^\circ$ である。$B^\circ$ は開集合 $X^\circ\times\check{\mathbb{P}}^n$ の中で閉じているので $\overline{B^\circ}\cap(X^\circ\times\check{\mathbb{P}}^n)=B^\circ$ であり、$(x,H)\in B^\circ$、すなわち $a\in K_x$ となる。prf-bertini で見たとおり、これは $H\supset X$ であるか $H\cap X$ が $x$ で非特異でないことを意味し、$H$ が条件をみたすことに反する。よって $H\notin p_2(\overline{B^\circ})$ である。
以上から、条件をみたす $H$ の全体は閉集合 $p_2(\overline{B^\circ})\cup\check{H}_1\cup\cdots\cup\check{H}_m$ の補集合とちょうど一致する。この閉集合は $n-1$ 次元以下の閉集合の有限和なので $\check{\mathbb{P}}^n$ と異なり、補集合は空でない開集合である。$\square$
thm-bertini の仮定に加えて $r\ge2$ とする。$H\in U$ なら $H\cap X$ は既約であり、$r-1$ 次元の非特異な閉部分多様体である。
$r\ge2$ の正規な射影多様体を有効な豊富因子の台で切ると連結である(Har77 III 系 7.9、注意 7.9.1。この記事では証明しない)ので、$Y:=H\cap X$ は連結である。$Y$ の相異なる既約成分 $Z_1,Z_2$ が点 $x$ で交わるとする。零点定理により、$(\varphi)\subset\mathcal{O}_{X,x}$ の根基は $x$ を通る $Y$ の既約成分のイデアルの共通部分であり、それらは $(\varphi)$ の上の相異なる極小素イデアルである。一方 $\mathcal{O}_{X,x}/(\varphi)$ は正則局所環なので整域であり(正則局所環の命題「正則局所環は整域」)、$(\varphi)$ の上の極小素イデアルは $(\varphi)$ ただ 1 つである。これは矛盾なので、$Y$ の既約成分は互いに交わらない。有限個の互いに交わらない閉集合の和が連結なので、既約成分は 1 つである。$\square$
$X=V_+(F)\subset\mathbb{P}^2$ を次数 $d$ の非特異な平面曲線とする($r=1$)。$H\in U$ なら、$H\cap X$ の各点の局所環は $0$ 次元の正則局所環、すなわち体 $k$ であり、交わりは被約な有限集合である。直線 $H$ と曲線の交わりの重複度は局所環 $\mathcal{O}_{H,x}/(F|_H)$ の長さに等しいので、すべて $1$ であり、射影多様体の定理「直線と超曲面の交点の個数」により $H$ は $X$ とちょうど $d$ 点で交わる。各点 $x$ で $K_x$ は $1$ 次元で、悪い直線は $x$ での接線ただ 1 本である。悪い直線の全体 $p_2(B)$ は、$d\ge2$ なら接線のなす曲線であり、$d=1$ なら $X$ 自身に対応する 1 点である。
$Q=V_+(x_0x_1-x_2x_3)\subset\mathbb{P}^3$ を考える。偏微分 $(x_1,x_0,-x_3,-x_2)$ は $\mathbb{P}^3$ のどの点でも同時には $0$ にならないので、標数によらず $Q$ は非特異な曲面である(非特異多様体の例「アフィン空間・射影空間・超曲面」)。点 $p\in Q$ での接平面は $T_p=V_+(p_1x_0+p_0x_1-p_3x_2-p_2x_3)$ で、たとえば $p=[1:0:0:0]$ では $T_p=V_+(x_1)$、
$$
T_p\cap Q=V_+(x_1,\ x_2x_3)=V_+(x_1,x_2)\cup V_+(x_1,x_3)
$$
は $p$ で交わる 2 直線であり、$p$ で非特異でない。悪い平面は接平面 $T_p$ だけで、$T_p$ に対応する点 $a=(p_1,p_0,-p_3,-p_2)$ は $a_0a_1-a_2a_3=p_0p_1-p_2p_3=0$ をみたす。すなわち $p_2(B)$ は $\check{\mathbb{P}}^3$ の 2 次曲面 $V_+(a_0a_1-a_2a_3)$ に含まれ、$n-1=2$ 次元である。それ以外の平面との交わりは非特異な 2 次曲線である。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| $X$ の特異点が有限個であること | $X=V_+(x_0^2x_3-x_1^2x_2)\subset\mathbb{P}^3$(特異点の集合は直線 $L=V_+(x_0,x_1)$) | すべての平面 $H$ が $L$ と交わり、その交点で $H\cap X$ は非特異でない |
| 切断が埋め込みの超平面から来ること | 標数 $p>0$、$X=\mathbb{P}^1$、$a x_0^p+b x_1^p$ の零点の族 | 族のどの元も 1 点の $p$ 重の零点で、非特異な元がない |
| $\dim X\ge2$(cor-bertini-irreducible) | 非特異な平面 2 次曲線 $X\subset\mathbb{P}^2$ | $H\cap X$ は相異なる 2 点で、非特異だが既約でない |
1 行目:$F=x_0^2x_3-x_1^2x_2$ は $x_3$ について 1 次で係数 $x_0^2$、$x_1^2x_2$ が互いに素なので既約である。偏微分 $(2x_0x_3,-2x_1x_2,-x_1^2,x_0^2)$ は $x_0=x_1=0$ で、かつそのときに限りすべて $0$ になるので、$\operatorname{Sing}X=L$ である(標数によらない)。$\mathbb{P}^3$ の直線と平面は必ず交わる。交点 $x\in L\cap H$ で $\mathcal{O}_{X,x}$ は正則でないので、lem-bertini-local の 2 により $\mathcal{O}_{X,x}/(\varphi)$ は $1$ 次元の正則局所環でない。
2 行目:$k$ は代数閉体なので $a=\alpha^p$、$b=\beta^p$ となる $\alpha,\beta$ があり、$ax_0^p+bx_1^p=(\alpha x_0+\beta x_1)^p$ である。零点はただ 1 点 $x$ で、局所環は $k[t]_{(t)}/(t^p)$($t$ は $x$ での局所座標)となり、体でない。この族は、基点のない線形系を与える射 $[x_0:x_1]\mapsto[x_0^p:x_1^p]$ による超平面の引き戻しだが、この射は閉埋め込みでない。標数 $0$ では、基点のない線形系の一般の元は非特異である(Har77 III 系 10.9。この記事では証明しない)。
thm-bertini と cor-bertini-finite-singular は Har77 II 定理 8.18 と注意 8.18.1(pp. 179–180)、既約性は同 III 系 7.9 と注意 7.9.1(pp. 244–245)にある。ファイバーの次元の不等式は Stacks Tag 0B2L(補題 33.20.4)にある。
Mathpediaは寄付と、参考文献の書籍リンク(Amazonアソシエイト)の紹介料で運営されています。 支援について / 寄付する