Serreのひねり層(Serre's twisting sheaf)とは、次数付き環 $S$ の $\operatorname{Proj}S$ 上で、次数を $1$ ずらした $S(1)$ の付随層 $\mathcal{O}(1)$ であり、次数 $n$ の斉次元は $\mathcal{O}(n)$ の切断になる。$S$ が $S_1$ で生成されれば $\mathcal{O}(n)$ は可逆層で $\mathcal{O}(m)\otimes\mathcal{O}(n)\cong\mathcal{O}(m+n)$ をみたし、$\mathbb{P}^r_A$($r\ge1$)では大域切断が次数 $n$ の斉次多項式に一致する。$S_0$ が Noether 環で $S$ が $S_1$ の有限個の元で生成されれば、連接層は十分ひねると有限個の大域切断で生成される(Serre の定理)。
前提知識: Proj(次数付き環の射影スキーム), 準連接層, 可逆層, 連接層
射影空間 $\mathbb{P}^r$ の上では、次数 $n$ の斉次多項式は関数ではない。斉次座標を $\lambda$ 倍すると値が $\lambda^n$ 倍になるからである。それでも斉次多項式の零点は射影空間の部分集合として意味をもち、射影幾何の主役である。Serre のひねり層 $\mathcal{O}(n)$ は、次数 $n$ の斉次多項式を「切断」として受け止める可逆層であり、$\operatorname{Proj}S$ の上で次数付き環 $S$ の次数 $n$ の部分を幾何的に表す。
この記事では、次数付き加群に付随する層を定義し、$\mathcal{O}(n)$ が可逆で $\mathcal{O}(m)\otimes\mathcal{O}(n)\cong\mathcal{O}(m+n)$ をみたすこと(thm-twist-invertible)、射影空間では大域切断が斉次多項式に一致すること(thm-twist-global-sections)、射影スキーム上の連接層は十分ひねると有限個の大域切断で生成されること(Serre の定理、thm-twist-serre)を証明する。
$S=\bigoplus_{d\ge0}S_d$ を次数付き環、$X=\operatorname{Proj}S$ とし、記号は Proj(次数付き環の射影スキーム) に従う。次数付き $S$ 加群 $M=\bigoplus_{d\in\mathbb{Z}}M_d$ は $S_cM_d\subset M_{c+d}$ をみたす $S$ 加群である(次数付き環の定義「次数付き加群・準同型・斉次イデアル」)。整数 $n$ について $M(n)$ を $M(n)_d:=M_{n+d}$ で次数をずらした加群とする。斉次素イデアル $\mathfrak{p}$ と斉次元 $f$ について、局所化の次数 $0$ の部分を $M_{(\mathfrak{p})}$、$M_{(f)}$ と書く。
次数付き $S$ 加群 $M$ に対し、開集合 $U\subset X$ の上の $\widetilde{M}(U)$ を、各 $\mathfrak{p}\in U$ に $s(\mathfrak{p})\in M_{(\mathfrak{p})}$ を対応させる関数 $s$ であって、局所的に $s(\mathfrak{q})=m/g$($m\in M_c$、$g\in S_c$ は斉次、$g\notin\mathfrak{q}$)と書けるもの全体とする。$\widetilde{M}$ は $\mathcal{O}_X$ 加群層であり、$M$ に付随する層という。
整数 $n$ について $\mathcal{O}_X(n):=\widetilde{S(n)}$ とおき、$\mathcal{O}_X(1)$ を Serre のひねり層(twisting sheaf)という。$\mathcal{O}_X$ 加群層 $\mathcal{F}$ について $\mathcal{F}(n):=\mathcal{F}\otimes_{\mathcal{O}_X}\mathcal{O}_X(n)$ と書き、$\Gamma_*(\mathcal{F}):=\bigoplus_{n\in\mathbb{Z}}\Gamma(X,\mathcal{F}(n))$ とおく。
$s\in S_n$ は、各点で $s/1\in S(n)_{(\mathfrak{p})}$ をとる関数として $\mathcal{O}_X(n)$ の大域切断を定める。これにより写像 $S_n\to\Gamma(X,\mathcal{O}_X(n))$ が得られる。thm-twist-invertible の仮定の下では、積 $\mathcal{O}(m)\otimes\mathcal{O}(n)\to\mathcal{O}(m+n)$ により $\Gamma_*(\mathcal{O}_X)$ は次数付き環になり、これらの写像は次数付き環の準同型 $S\to\Gamma_*(\mathcal{O}_X)$ をなす。
$M$ を次数付き $S$ 加群とする。
Proj(次数付き環の射影スキーム) の定理「Proj はスキームである」の 1・2 の証明で、分子 $a\in S$ を $m\in M$ に置き換えればよい。2 で使う茎の同型は、$\mathfrak{q}=\psi(\mathfrak{p})$ として $(M_{(f)})_{\mathfrak{q}}\to M_{(\mathfrak{p})}$、$(m/f^k)/(b/f^n)\mapsto mf^n/(bf^k)$ である。
全射:$m/g\in M_{(\mathfrak{p})}$($m\in M_c$、$g\in S_c$、$\deg f=e$)は $(mg^{e-1}/f^c)/(g^e/f^c)$ の像である。単射:$m/f^k$ の像が $0$ なら $\mathfrak{p}$ に属さない斉次元 $h$ で $hm=0$ となるものがあり、$h^e/f^{\deg h}\notin\mathfrak{q}$ が $m/f^k$ を消す。局所的な分数表示が双方向に対応するので、茎の同型は層の同型 $\widetilde{M}|_{D_+(f)}\cong\widetilde{M_{(f)}}$ を与える。大域切断は 準連接層の命題「付随する層の茎と基本開集合上の切断」の 2 による。$\square$
$S$ が $S_0$ 代数として $S_1$ で生成されるとし、$X=\operatorname{Proj}S$ とする。
1:$S(n)_{(f)}$ は $S_f$ の次数 $n$ の元全体である。$f$ は $S_f$ の次数 $1$ の単元なので、$x\mapsto xf^n$ は $S_{(f)}$ 加群の同型 $S_{(f)}\to S(n)_{(f)}$ を与え、逆は $y\mapsto yf^{-n}$ である。prop-twist-tilde の 2 により $\mathcal{O}_X(n)|_{D_+(f)}$ は $f^n$ を基底とする自由加群層である。被覆:$S=S_0[S_1]$ なので $S_+$ は $S_1$ が生成するイデアルであり、$\mathfrak{p}\in X$ は $S_+$ を含まないから、ある $f\in S_1$ を含まない。
2:$(m/g)\otimes(m'/g')\mapsto(m\otimes m')/(gg')$ は、局所的に分数で書ける切断の組を局所的に分数で書ける切断に写すので、層の射 $\widetilde{M}\otimes\widetilde{N}\to(M\otimes_SN)^{\sim}$ を定める。同型であることは $D_+(f)$($f\in S_1$)の上で確かめればよい。$f$ が $S_f$ の次数 $1$ の単元なので、次数付き $S_f$ 加群 $P$ は $P_d=f^dP_0$ をみたし、$P\cong P_0\otimes_{S_{(f)}}S_f$ である。これを $M_f$、$N_f$ に使うと
$$
(M\otimes_SN)_f\cong M_f\otimes_{S_f}N_f\cong(M_{(f)}\otimes_{S_{(f)}}N_{(f)})\otimes_{S_{(f)}}S_f
$$
であり、$S_f=\bigoplus_dS_{(f)}f^d$ の次数 $0$ の部分をとって $(M\otimes_SN)_{(f)}\cong M_{(f)}\otimes_{S_{(f)}}N_{(f)}$ を得る。アフィンスキーム上では付随する層とテンソル積が交換する(準連接層の命題「付随する層をとる関手の性質」の 2)ので、$D_+(f)$ の上で射は同型である。$S(m)\otimes_SS(n)\cong S(m+n)$、$M\otimes_SS(n)\cong M(n)$ から残りの主張が従う。
3:$f^n=(f/g)^ng^n$ は $S_{fg}$ での等式で、$f/g$ の逆元は $g/f$ である。$\square$
$S$ が $S_1$ で生成されないと 1 も 2 も崩れる(ex-twist-weighted)。この記事の残りでは $S$ は $S_1$ で生成されるとする。
$A$ を環、$r\ge1$、$S=A[x_0,\dots,x_r]$、$X=\mathbb{P}^r_A=\operatorname{Proj}S$ とする。準同型 $S\to\Gamma_*(\mathcal{O}_X)$ は同型である。すなわち $\Gamma(X,\mathcal{O}_X(n))$ は $A$ 係数の次数 $n$ の斉次多項式全体 $S_n$ であり、$n< 0$ なら $0$、$n=0$ なら $A$ である。
$X$ は $D_+(x_0),\dots,D_+(x_r)$ で覆われ、$D_+(x_i)\cap D_+(x_j)=D_+(x_ix_j)$ である。prop-twist-tilde の 2 と層の条件により、$\Gamma(X,\mathcal{O}(n))$ の元は、$t_i\in(S_{x_i})_n$ の組 $(t_0,\dots,t_r)$ で、$t_i$ と $t_j$ の $(S_{x_ix_j})_n$ での像が一致するものと同じである。$x_i$ は $S$ の非零因子なので、局所化の写像 $S\to S_{x_i}\to S':=S_{x_0x_1\cdots x_r}$ はすべて単射であり、$\Gamma_*(\mathcal{O}_X)$ は $S'$ の中の共通部分 $\bigcap_iS_{x_i}$ と同一視される。
$S'$ は Laurent 単項式 $x^\nu=x_0^{\nu_0}\cdots x_r^{\nu_r}$($\nu\in\mathbb{Z}^{r+1}$)を基底とする自由 $A$ 加群であり、$S_{x_i}$ は $j\neq i$ のすべてで $\nu_j\ge0$ となる単項式が張る部分加群である。$r\ge1$ なので、各添字 $j$ に対して $j\neq i$ となる $i$ がある。よって $\bigcap_iS_{x_i}$ はすべての $\nu_j\ge0$ となる単項式が張る部分加群、すなわち $S$ である。次数 $n$ の部分をとれば主張を得る。$\square$
$r=0$ では結論が崩れる。$S=A[x_0]$ なら $X=D_+(x_0)\cong\operatorname{Spec}A$ で、$\mathcal{O}(n)$ は $x_0^n$ を基底とする自由加群層なので $\Gamma(X,\mathcal{O}(n))=Ax_0^n$ がすべての $n\in\mathbb{Z}$ で成り立ち、$\Gamma_*(\mathcal{O}_X)=A[x_0,x_0^{-1}]\neq S$ である。証明では、指数 $\nu_0$ の非負性を確かめる「別の座標近傍」がないことに対応する。
$A\neq0$、$r\ge1$ とする。$\mathbb{P}^r_A$ 上で $\mathcal{O}(m)\cong\mathcal{O}(n)$ なら $m=n$ である。
$\mathcal{O}(m)\cong\mathcal{O}(n)$ なら、両辺に $\mathcal{O}(-n)$ をテンソルして thm-twist-invertible の 2 を使うと $\mathcal{O}(m-n)\cong\mathcal{O}$ であり、thm-twist-global-sections により $\Gamma(\mathcal{O}(m-n))\cong\Gamma(\mathcal{O})=A\neq0$ なので $m-n\ge0$ である。同様に $n-m\ge0$ なので $m=n$ である。$\square$
$\mathcal{O}_X$ 加群層 $\mathcal{F}$ が大域切断で生成されるとは、大域切断の族 $(s_i)$ があって、各点 $x$ で $s_i$ の芽が茎 $\mathcal{F}_x$ を $\mathcal{O}_{X,x}$ 加群として生成することをいう。有限個の $s_1,\dots,s_N$ で生成されることは、全射 $\mathcal{O}_X^{\oplus N}\to\mathcal{F}$ があることと同じである。以下、$S$ は $S_0$ 上 $S_1$ の有限個の元 $f_0,\dots,f_r$ で生成されるとし、$U_i:=D_+(f_i)$ とおく。Proj(次数付き環の射影スキーム) の命題「有限個の座標近傍」により $U_0,\dots,U_r$ は $X$ を覆い、$U_i\cap U_j=D_+(f_if_j)$ はアフィンである。
$\mathcal{F}$ を $X$ 上の準連接層、$f\in S_1$ とする($f$ を $\mathcal{O}(1)$ の大域切断とみる)。
$U_i=\operatorname{Spec}B_i$($B_i=S_{(f_i)}$)、$\mathcal{F}|_{U_i}=\widetilde{M_i}$ とし、$h_i:=f/f_i\in B_i$ とおく。$\mathcal{O}(1)|_{U_i}$ は $f_i$ を基底とし、$f=h_if_i$ なので、$\mathcal{F}(n)|_{U_i}\cong\mathcal{F}|_{U_i}$($u\otimes f_i^n\leftrightarrow u$)の下で $f^n$ 倍は $h_i^n$ 倍に対応する。また $D_+(f)\cap U_i=D_+(ff_i)$ は $U_i$ の基本開集合 $D(h_i)$ である。
1:$t|_{U_i}\in M_i$ の $(M_i)_{h_i}=\Gamma(D(h_i),\mathcal{F})$ での像が $0$ なので、ある $n_i$ で $h_i^{n_i}t|_{U_i}=0$ である。$n=\max n_i$ とすればすべての $U_i$ の上で $f^nt=0$ である。
2:$s|_{D(h_i)}=m_i/h_i^k$($m_i\in M_i$、$k$ は $i$ によらずにとれる)と書き、$t_i:=m_i\otimes f_i^k\in\Gamma(U_i,\mathcal{F}(k))$ とおく。$D(h_i)$ の上で $t_i=h_i^ks\otimes f_i^k=f^ks$ である。$U_i\cap U_j$ の上の $t_i-t_j$ は $D_+(f)\cap U_i\cap U_j$ で $0$ なので、アフィンスキーム $U_i\cap U_j$ の上で 1 と同じ議論により、ある $l$ で $f^l(t_i-t_j)=0$ となる($l$ は有限個の組 $(i,j)$ で共通にとる)。よって $f^lt_i$ は貼り合わさって $t\in\Gamma(X,\mathcal{F}(k+l))$ を定め、$t|_{D_+(f)}=f^{k+l}s$ である。$\square$
$A=S_0$ を Noether 環とし、$S$ は $A$ 上 $S_1$ の有限個の元で生成されるとする。$X=\operatorname{Proj}S$ 上の連接層 $\mathcal{F}$ について、整数 $n_0$ があって、$n\ge n_0$ ならば $\mathcal{F}(n)$ は有限個の大域切断で生成される。
$B_i=S_{(f_i)}=A[f_0/f_i,\dots,f_r/f_i]$ である($S_{(f_i)}$ の元 $a/f_i^m$ の分子 $a\in S_m$ は $f_j$ の $m$ 次の多項式)。よって $B_i$ は Noether 環であり(Hilbert の基底定理)、$\mathcal{F}|_{U_i}=\widetilde{M_i}$ の $M_i$ は有限生成 $B_i$ 加群である(連接層の節「アフィンスキームと Noether スキームの場合」)。生成元 $s_{i1},\dots,s_{ik_i}$ をとる。lem-twist-extension の 2 により、ある $n_1$ で各 $f_i^{n_1}s_{ij}$ が大域切断 $t_{ij}\in\Gamma(X,\mathcal{F}(n_1))$ に延びる(組は有限個なので $n_1$ は共通にとれる)。$n\ge n_1$ では $f_i^{n-n_1}t_{ij}\in\Gamma(X,\mathcal{F}(n))$ が $f_i^ns_{ij}$ の延長である。
同型 $\mathcal{F}(n)|_{U_i}\cong\mathcal{F}|_{U_i}$($u\otimes f_i^n\leftrightarrow u$)の下で $f_i^ns_{ij}$ は $s_{ij}$ に対応するので、$U_i$ の上ではこれらの延長が $\mathcal{F}(n)$ を生成する。すべての $i,j$ にわたる有限個の延長は、$U_0,\dots,U_r$ が $X$ を覆うので $X$ 全体で $\mathcal{F}(n)$ を生成する。$n_0=n_1$ とすればよい。$\square$
thm-twist-serre の仮定の下で、$X$ 上の連接層はつねに、ある整数 $n$ と $N$ について $\mathcal{O}_X(-n)^{\oplus N}$ の商である。
$n\ge n_0$ について全射 $\mathcal{O}_X^{\oplus N}\to\mathcal{F}(n)$ がある。可逆層 $\mathcal{O}_X(-n)$ とのテンソル積は全射を保ち、thm-twist-invertible の 2 により $\mathcal{F}(n)\otimes\mathcal{O}(-n)\cong\mathcal{F}$ なので、全射 $\mathcal{O}_X(-n)^{\oplus N}\to\mathcal{F}$ を得る。$\square$
$X$ が Noether 環 $A$ 上の一般の射影スキームで $\mathcal{O}_X(1)$ が射影空間への閉埋め込みから引き戻した非常に豊富な可逆層の場合も、閉埋め込みによる押し出しで $\mathbb{P}^r_A$ の場合に帰着して同じ結論が成り立つ(Har77 II 定理 5.17)。十分ひねると高次コホモロジーも消える(連接層の定理「Serre の定理:ひねりによる生成と消滅」の 2。この記事では証明しない)。
$k$ を体、$X=\mathbb{P}^1_k=\operatorname{Proj}k[x_0,x_1]$、$t=x_1/x_0$ とする。thm-twist-invertible により $\mathcal{O}(n)$ は $D_+(x_0)$ で $x_0^n$、$D_+(x_1)$ で $x_1^n$ を基底とし、遷移関数は $x_0^n=(x_0/x_1)^nx_1^n=t^{-n}x_1^n$ の $t^{-n}$ である。thm-twist-global-sections により $\Gamma(X,\mathcal{O}(n))$ は次数 $n$ の斉次多項式の空間で、$n\ge0$ なら $n+1$ 次元、$n< 0$ なら $0$ である。この計算は可逆層の節「射影直線の可逆層」のものと一致する。
$k$ を体とする。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| $S$ が $S_1$ で生成されること | $\mathbb{P}(1,1,2)$(ex-twist-weighted の 2) | $\mathcal{O}(1)$ が可逆層でない(thm-twist-invertible の 1) |
| $S$ が $S_1$ で生成されること | $k[x,y]$、$\deg y=2$(ex-twist-weighted の 1) | $\mathcal{O}(1)\otimes\mathcal{O}(1)\to\mathcal{O}(2)$ が同型でない(2) |
| $r\ge1$ | $S=A[x_0]$ | $\Gamma_*(\mathcal{O}_X)=A[x_0,x_0^{-1}]\neq S$(thm-twist-global-sections) |
| $\mathcal{F}$ の連接性 | $\mathbb{P}^1_k$ 上の $\mathcal{F}=\bigoplus_{m\ge0}\mathcal{O}(-m)$ | どの $n$ でも $\mathcal{F}(n)$ は大域切断で生成されない(thm-twist-serre) |
4 行目:$\mathcal{F}(n)$ が大域切断で生成されるなら、その直和因子 $\mathcal{O}(n-m)$ も(射影で写した切断により)生成される。$m>n$ では $\Gamma(\mathcal{O}(n-m))=0$ だが $\mathcal{O}(n-m)\neq0$ なので矛盾する。
$S$ が多項式環でないときは、$S_n\to\Gamma(X,\mathcal{O}(n))$ は単射とは限らない。$S=k[x]/(x^2)$ では $X=\emptyset$ なので $\Gamma_*(\mathcal{O}_X)=0$ である。
付随する層と $\mathcal{O}(n)$ の定義、prop-twist-tilde は Har77 II 命題 5.11 と直後の定義(pp. 116–117)、thm-twist-invertible は同 命題 5.12、thm-twist-global-sections は同 命題 5.13(p. 118)、lem-twist-extension は同 補題 5.14、thm-twist-serre と cor-twist-quotient は同 定理 5.17・系 5.18(p. 121)にある。Stacks Tag 01MN が $\mathcal{O}(n)$ を一般の次数付き環について定義している。
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