Schwarzの鏡像原理

同義語:シュワルツの鏡像原理Schwarzの鏡映原理Schwarz reflection principle

概要

Schwarzの鏡像原理(Schwarz reflection principle)とは、実軸に関して対称な開集合 $\Omega$ の上半分で正則な関数 $f$ が、実軸との共通部分 $I$ まで連続に延び、$I$ の上で実数値をとるとき、下半分で $\overline{f(\bar z)}$ と定めると $\Omega$ 全体の正則関数に延びるという定理である。要は、実軸の上で連続で実軸の外で正則な関数は正則であること(Morera の定理)である。実軸で $0$ になる調和関数は奇関数として延び、これから虚部が実軸で $0$ に近づくことだけを仮定する形が得られる。単位円周についても $1/\overline{f(1/\bar z)}$ による同じ延長があり、境界の線分で $0$ になる正則関数が $0$ であることや、鏡映を繰り返す延長に使われる。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{div}[0]{\mathbin{÷}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: 正則関数, Cauchyの積分公式, 調和関数, Dirichlet問題

上半平面の一部で正則な関数 $f$ が実軸まで連続に延び、実軸の上で実数の値をとるとき、$f$ は実軸を越えて正則に延び、延ばした先の値は鏡に映したように $\overline{f(\bar z)}$ で与えられる。これが Schwarz の鏡像原理(Schwarz reflection principle)である。正則関数は一般には定義域の外へ延ばせるとは限らない(解析接続)。しかし、境界の一部が直線や円で、そこでの値も直線や円に乗っているときは、延長が存在して具体的な式で書ける。
この記事では、まず「実軸の上で連続で、実軸の外で正則な関数は正則である」ことを Morera の定理で示し、それを使って実軸に関する鏡像原理を証明する。次に、調和関数の鏡像原理を Poisson 積分で証明し、そこから「虚部が実軸で $0$ に近づく」ことだけを仮定する強い形を導く。さらに単位円に関する鏡像原理と応用(境界の線分で $0$ になる関数、帯の上の関数の周期性)を述べ、仮定を外すと延長が存在しなくなる反例を挙げる。

設定と記号

複素数 $z$ の共役を $\bar z$、上半平面を $\mathbb{H}^+:=\{\operatorname{Im}z>0\}$、下半平面を $\mathbb{H}^-:=\{\operatorname{Im}z<0\}$ と書く。$B(a,r)$ は中心 $a$、半径 $r$ の開円板、$\overline B(a,r)$ はその閉包である。

実軸に関して対称な開集合

開集合 $\Omega\subset\mathbb{C}$ が 実軸に関して対称 であるとは、すべての $z\in\mathbb{C}$ について $z\in\Omega\iff\bar z\in\Omega$ が成り立つことをいう。このとき
$$ \Omega^+:=\Omega\cap\mathbb{H}^+,\qquad\Omega^-:=\Omega\cap\mathbb{H}^-,\qquad I:=\Omega\cap\mathbb{R} $$
とおく。$\Omega$ は $\Omega^+$、$I$、$\Omega^-$ の交わらない和で、$\Omega^-=\{\bar z\mid z\in\Omega^+\}$ であり、$I$ は $\mathbb{R}$ の開集合である。

たとえば $\mathbb{C}$ 全体、中心が実軸の上にある円板、実軸をはさむ帯 $\{\lvert\operatorname{Im}z\rvert< c\}$ は実軸に関して対称である。鏡像原理は、$\Omega^+$ の上の関数を $I$ を越えて $\Omega^-$ に延ばす話である。

共役をとった関数の正則性

$U\subset\mathbb{C}$ を開集合、$g\colon U\to\mathbb{C}$ を正則関数とし、$U^*:=\{\bar z\mid z\in U\}$ とおく。このとき $g^*(z):=\overline{g(\bar z)}$ は $U^*$ の上で正則で、$(g^*)'(z)=\overline{g'(\bar z)}$ である。

差分商の共役をとる

$z_0\in U^*$ とし、$h\ne0$ を $z_0+h\in U^*$ となるようにとる。
$$ \frac{g^*(z_0+h)-g^*(z_0)}{h}=\overline{\left(\frac{g(\bar z_0+\bar h)-g(\bar z_0)}{\bar h}\right)} $$
であり、$h\to0$ のとき $\bar h\to0$ なので、右辺は $\overline{g'(\bar z_0)}$ に収束する。よって $g^*$ は $z_0$ で複素微分可能である。

$z\mapsto\bar z$ だけでは正則でない(正則関数 の注意「反例:複素共役と絶対値」)が、共役を 2 回とると正則性が戻る。鏡像原理の延長の式 $\overline{f(\bar z)}$ はこの形をしている。

実軸を越える正則性

鏡像原理の核心は、実軸の上と下で別々に正則な関数を貼り合わせたものが、実軸の上でも正則になることである。そのためには連続であれば十分である。

実軸の外で正則な連続関数

$U\subset\mathbb{C}$ を開集合、$F\colon U\to\mathbb{C}$ を連続関数とし、$F$ は $U\setminus\mathbb{R}$ の上で正則であるとする。このとき $F$ は $U$ 全体で正則である。

図形を実軸から少しずらして Morera の定理を使う

要点:$U$ に含まれる三角形の周の積分が $0$ であることを示せば、Cauchyの積分公式 の定理「Morera の定理」により $F$ は正則である。実軸と交わる三角形は実軸で上下に切り、それぞれを実軸から $\varepsilon$ だけ離してから $\varepsilon\to0$ とする。

詳しい証明を開く

段 1。$K\subset U$ を閉上半平面 $\{\operatorname{Im}z\ge0\}$ に含まれるコンパクトな凸多角形(頂点 $v_0,\dots,v_m$ を順に結んだ閉折れ線 $\partial K$ で囲まれたもの)とし、$\oint_{\partial K}F\,dz=0$ を示す。$K$ はコンパクトで $U$ は開集合なので、$\delta>0$ があって $K_\delta:=\{z\mid\operatorname{dist}(z,K)\le\delta\}$ は $U$ に含まれる。$0<\varepsilon\le\delta$ について平行移動 $K+i\varepsilon$ は $K_\delta$ に含まれ、虚部は $\varepsilon$ 以上なので、$K+i\varepsilon\subset U\setminus\mathbb{R}$ である。$K+i\varepsilon$ は凸なので三角形 $[v_0+i\varepsilon,\,v_j+i\varepsilon,\,v_{j+1}+i\varepsilon]$($1\le j\le m-1$)に分けられ、各三角形は $F$ が正則な開集合 $U\setminus\mathbb{R}$ に含まれる。Cauchyの積分定理 の定理「Goursat の定理」によりそれぞれの周の積分は $0$ であり、内側の辺は逆向きに 2 回ずつ通るので打ち消し合う。よって

$$0=\oint_{\partial(K+i\varepsilon)}F(w)\,dw=\oint_{\partial K}F(z+i\varepsilon)\,dz$$

である。$F$ はコンパクト集合 $K_\delta$ の上で一様連続なので、$\varepsilon\to0$ のとき $F(z+i\varepsilon)\to F(z)$ が $\partial K$ の上で一様に成り立ち、$\partial K$ の長さは有限だから $\oint_{\partial K}F\,dz=\lim_{\varepsilon\to0}\oint_{\partial K}F(z+i\varepsilon)\,dz=0$ である。

段 2。閉下半平面に含まれる凸多角形についても、$K-i\varepsilon$ を使って同じく周の積分は $0$ である。

段 3。$\Delta\subset U$ を三角形(内部を含む)とする。$\Delta$ が閉上半平面または閉下半平面に含まれるなら、段 1・段 2 により $\oint_{\partial\Delta}F\,dz=0$ である。そうでないとき、$\Delta$ は虚部が正の点と負の点を含むので、凸性により $\Delta\cap\mathbb{R}$ は長さが正の線分 $[\alpha,\beta]$ であり、$K^\pm:=\Delta\cap\{\pm\operatorname{Im}z\ge0\}$ はどちらも凸多角形である。$\partial K^+$ と $\partial K^-$ は、$\partial\Delta$ の上側の部分と下側の部分に、線分 $[\alpha,\beta]$ を互いに逆向きに付け加えたものなので、

$$\oint_{\partial\Delta}F\,dz=\oint_{\partial K^+}F\,dz+\oint_{\partial K^-}F\,dz=0$$

である。以上で $U$ に含まれるすべての三角形について周の積分が $0$ になり、Morera の定理により $F$ は $U$ の上で正則である。$\square$

連続性の仮定は外せない(ex-srp-counterexamples の 3)。実軸の代わりに円周の場合は、座標を替えてこの補題に帰着できる(thm-srp-circle)。

鏡像原理

Schwarz の鏡像原理

$\Omega$ を実軸に関して対称な開集合とし、$f\colon\Omega^+\cup I\to\mathbb{C}$ を連続関数で、$\Omega^+$ の上で正則であり、$I$ の上で実数値をとるものとする。
$$ F(z):=\begin{cases}f(z)&(z\in\Omega^+\cup I)\\ \overline{f(\bar z)}&(z\in\Omega^-)\end{cases} $$
とおくと、$F$ は $\Omega$ の上で正則で、すべての $z\in\Omega$ について $F(\bar z)=\overline{F(z)}$ が成り立つ。さらに $\Omega$ が連結で $\Omega^+$ が空でなければ、$\Omega^+$ の上で $f$ と一致する $\Omega$ の上の正則関数は $F$ だけである。

継ぎ目で連続なことを確かめて補題を使う

$\Omega^-=(\Omega^+)^*$ なので、lem-srp-conjugate により $F$ は $\Omega^-$ の上で正則である。$\Omega^+$ の上では $F=f$ は正則である。
$F$ が $\Omega$ の上で連続であることを示す。$\Omega^+\cup I$ の上では $F=f$ は連続で、$\Omega^-$ は開集合でその上で $F$ は連続なので、$x\in I$ に $\Omega^-$ の点 $z$ が近づく場合を見ればよい。このとき $\bar z\in\Omega^+$ は $x$ に近づくので、$F(z)=\overline{f(\bar z)}\to\overline{f(x)}=f(x)=F(x)$ である。ここで $f(x)$ が実数であることを使った。
よって $F$ は $\Omega$ の上で連続、$\Omega\setminus\mathbb{R}=\Omega^+\cup\Omega^-$ の上で正則なので、lem-srp-gluing により $\Omega$ の上で正則である。$F(\bar z)=\overline{F(z)}$ は、$z\in\Omega^-$ では定義そのもの、$z\in\Omega^+$ では $\bar z\in\Omega^-$ に定義を当てて共役をとったもの、$z\in I$ では $F(z)$ が実数であることから従う。一意性は、2 つの延長の差が空でない開集合 $\Omega^+$ の上で $0$ になるので、一致の定理 の定理「平面の領域上の一致の定理」から従う。

$F(\bar z)=\overline{F(z)}$ は、$F$ の値の配置が実軸に関して鏡に映した形になっていることを表す。$f$ がはじめから $\Omega$ 全体で正則で実軸の上で実数値なら、この等式は 一致の定理 の命題「実軸で実数値をとる整関数」と同じ考え方で直ちに従う。鏡像原理の内容は、$f$ が $\Omega^+\cup I$ でしか与えられていなくても 延長が存在する ことにある。同じ定理と、Morera の定理による同じ方針の証明は SS03 Chapter 2 の Theorem 5.5・5.6(pp. 58–60)と LebGCCA26 Theorem 10.1.1(p. 220)にある。

延長の例
  1. $f(z)=e^{z}$、$\sin z$ や実係数の多項式は実軸の上で実数値をとり、thm-srp-main の延長 $F$ はもとの関数そのものである。
  2. $\Omega:=B(0,1)$、$f(z):=\dfrac{1}{z-2}$ は $\Omega^+\cup I$ で連続、$\Omega^+$ で正則、$I=(-1,1)$ の上で実数値である。延長は $F(z)=\overline{1/(\bar z-2)}=1/(z-2)$ で、$\Omega$ の上で正則である。
  3. $\Omega:=\mathbb{C}\setminus\{0\}$ は実軸に関して対称で、$I=\mathbb{R}\setminus\{0\}$ である。$f(z):=z+\dfrac1z$ は $I$ の上で実数値をとり、延長 $F$ は $\Omega$ の上の $z+\dfrac1z$ である。$I$ が連結でなくてもよい。
  4. 実軸で実数値をとる正則関数の零点は実軸に関して対称に並ぶ:$F(z_0)=0$ なら $F(\bar z_0)=\overline{F(z_0)}=0$ である。実係数の多項式の根が共役の対で現れることはこの特別な場合である。

調和関数の鏡像原理

正則関数 $f=u+iv$ の虚部 $v$ は調和関数である(調和関数 の命題「正則関数の実部と虚部」)。$f$ が実軸で実数値をとることは $v=0$ と同じなので、鏡像原理は調和関数についても成り立つと期待できる。実際、次の形で成り立ち、その証明は Morera の定理の代わりに Poisson 積分を使う。

調和関数の鏡像原理

$\Omega$ を実軸に関して対称な開集合とし、$v\colon\Omega^+\cup I\to\mathbb{R}$ を連続関数で、$\Omega^+$ の上で調和であり、$I$ の上で $v=0$ となるものとする。
$$ V(z):=\begin{cases}v(z)&(z\in\Omega^+\cup I)\\ -v(\bar z)&(z\in\Omega^-)\end{cases} $$
とおくと、$V$ は $\Omega$ の上で調和である。

奇関数の Poisson 積分は実軸の上で 0 になる

要点:実軸の上の点を中心とする円板で、$V$ の境界値の Poisson 積分 $u$ を作る。$V$ は実軸に関して奇関数なので $u$ も奇関数で、実軸の上で $0$ である。上半円板では $V-u$ が境界で $0$ の調和関数なので、最大値原理により $V=u$ となる。

詳しい証明を開く

段 1。$z=x+iy$ と書くと、$\Omega^-$ の上で $V(x,y)=-v(x,-y)$ であり、$y\mapsto-y$ で 2 階の偏微分は変わらないので $\Delta V(x,y)=-(\Delta v)(x,-y)=0$ である。よって $V$ は $\Omega^-$ の上で調和である。また $x\in I$ に $\Omega^-$ の点 $z$ が近づくと $V(z)=-v(\bar z)\to-v(x)=0=V(x)$ なので、$V$ は $\Omega$ の上で連続で、すべての $z\in\Omega$ について $V(\bar z)=-V(z)$ を満たす。

段 2。$x_0\in I$ をとり、$\overline B(x_0,r)\subset\Omega$ となる $r>0$ をとる。単位円周 $S$ の上の連続関数 $g(\zeta):=V(x_0+r\zeta)$ に Dirichlet問題 の定理「Poisson積分による球のDirichlet問題の解」($n=2$)を当て、$u(z):=P[g]\bigl((z-x_0)/r\bigr)$ とおく。平行移動と相似拡大は調和性を保つので、$u$ は $\overline B(x_0,r)$ の上で連続、$B(x_0,r)$ の上で調和で、円周の上で $u=V$ である。

段 3($u$ は奇関数)。$x_0$ は実数なので $\overline{x_0+r\zeta}=x_0+r\bar\zeta$ であり、段 1 から $g(\bar\zeta)=-g(\zeta)$ である。Poisson 核は $P(\bar w,\bar\zeta)=\dfrac{1-\lvert w\rvert^2}{\lvert w-\zeta\rvert^2}=P(w,\zeta)$ を満たし、円周の弧長は $\zeta\mapsto\bar\zeta$ で保たれるので、$w\in B(0,1)$ について

$$P[g](\bar w)=\int_Sg(\zeta)P(\bar w,\zeta)\,d\sigma(\zeta)=\int_Sg(\bar\zeta)P(\bar w,\bar\zeta)\,d\sigma(\zeta)=-\int_Sg(\zeta)P(w,\zeta)\,d\sigma(\zeta)=-P[g](w)$$

である。よって $u(\bar z)=-u(z)$ であり、とくに実軸の上で $u=0$ である。

段 4。$B^+:=B(x_0,r)\cap\mathbb{H}^+$ は有界な開集合で、$h:=V-u$ は $B^+$ の上で調和、閉包の上で連続であり、$B^+$ の境界(上半分の円弧と直径)の上で $0$ である(円弧の上では $u=V$、直径の上では $u=0=V$)。調和関数 の定理「弱最大値原理」を $h$ と $-h$ に当てると $h=0$ である。$B(x_0,r)\cap\mathbb{H}^-$ の上でも同じ議論(または段 1・段 3 の奇関数性)により $V=u$ であり、直径の上ではどちらも $0$ である。よって $B(x_0,r)$ の上で $V=u$ は調和である。

以上により $V$ は $\Omega^+$、$\Omega^-$ と $I$ の各点の近くで調和であり、$\Omega$ の上で調和である。$\square$

LebGCCA26 Theorem 7.3.3(p. 186)は同じ定理を、平均値の性質の逆を使って証明している。

虚部だけを仮定する形

thm-srp-main では $f$ 自身が実軸まで連続であることを仮定した。実は、虚部が実軸に近づくと $0$ に近づくことだけを仮定すれば十分で、実部の連続性は結論として従う。

虚部が実軸で消える正則関数の延長

$\Omega$ を実軸に関して対称な開集合、$f$ を $\Omega^+$ の上の正則関数とし、各 $x\in I$ について $z\to x$($z\in\Omega^+$)のとき $\operatorname{Im}f(z)\to0$ となるとする。このとき $\Omega$ の上の正則関数 $F$ で、$\Omega^+$ の上で $F=f$、すべての $z\in\Omega$ で $F(\bar z)=\overline{F(z)}$ となるものがある。とくに $f$ は $\Omega^+\cup I$ まで連続に延び、$I$ の上で実数値をとる。

円板ごとに共役調和関数で延ばして貼り合わせる

要点:$v:=\operatorname{Im}f$ を $I$ の上で $0$ とおいて thm-srp-harmonic を当て、実軸の上の点を中心とする円板ごとに、虚部が $V$ の正則関数を作る。それは上半円板で $f$ と実の定数しか違わず、下半円板では $\overline{f(\bar z)}$ に一致する。

詳しい証明を開く

$v:=\operatorname{Im}f$ を $I$ の上で $0$ と定めると、仮定により $v$ は $\Omega^+\cup I$ の上で連続である。thm-srp-harmonic により、その奇関数としての延長 $V$ は $\Omega$ の上で調和である。

$x\in I$ をとり、$B(x,r_x)\subset\Omega$ となる $r_x>0$ をとって $D_x:=B(x,r_x)$、$D_x^\pm:=D_x\cap\mathbb{H}^\pm$ とおく。調和関数 の命題「円板上の共役調和関数」により、$D_x$ の上の実数値調和関数 $W$ で $V+iW$ が正則になるものがある。$G:=i(V+iW)=-W+iV$ は $D_x$ の上で正則で $\operatorname{Im}G=V$ である。半円板 $D_x^+$ は連結で、その上で $G-f$ は虚部が $0$ の正則関数なので、正則関数 の命題「実数値の正則関数」により実の定数 $c$ である。$G_x:=G-c$ とおくと、$G_x$ は $D_x$ の上で正則、$D_x^+$ の上で $G_x=f$、$\operatorname{Im}G_x=V$ である。

次に $H(z):=\overline{G_x(\bar z)}$ は($D_x$ は実軸に関して対称なので)lem-srp-conjugate により $D_x$ の上で正則で、$\operatorname{Im}H(z)=-V(\bar z)=V(z)$ である。よって $H-G_x$ は $D_x$ の上で実の定数である。$D_x\cap\mathbb{R}$ の上では $\operatorname{Im}G_x=V=0$ なので $G_x$ は実数値で $H=G_x$ となり、定数は $0$ である。したがって $D_x$ の上で $G_x(z)=\overline{G_x(\bar z)}$ であり、$z\in D_x^-$ では $\bar z\in D_x^+$ だから $G_x(z)=\overline{f(\bar z)}$ である。

$F$ を、$\Omega^+$ では $f$、$\Omega^-$ では $\overline{f(\bar z)}$、$x\in I$ では $G_x(x)$ と定める。$y\in D_x\cap\mathbb{R}$ について $G_y(y)$ と $G_x(y)$ はどちらも $z\to y$($z\in\Omega^+$)のときの $f(z)$ の極限なので等しい。よって各 $D_x$ の上で $F=G_x$ であり、$F$ は $\Omega^+$、$\Omega^-$、各 $D_x$ の上で正則、したがって $\Omega$ の上で正則である。$F(\bar z)=\overline{F(z)}$ は $\Omega^\pm$ では定義から、$I$ の上では $F$ が実数値であることから従う。$\square$

たとえば $f(z)=-1/z$ は上半平面で正則で、$\operatorname{Im}f(z)=\operatorname{Im}z/\lvert z\rvert^2$ は $0$ 以外の実数に近づくと $0$ に近づくが、虚軸に沿って $0$ に近づくと $1/\operatorname{Im}z\to\infty$ である。仮定が $I=\mathbb{R}\setminus\{0\}$ でしか成り立たないので、延長は $\mathbb{C}\setminus\{0\}$ の上の $-1/z$ にとどまる。

円に関する鏡像原理

単位円周 $\lvert z\rvert=1$ に関する 鏡映(反転)は $z\mapsto z^*:=1/\bar z$ である。$z^*$ は $z$ と同じ半直線の上にあって $\lvert z^*\rvert=1/\lvert z\rvert$ を満たし、円周の点は動かず、円の内側と外側が入れ替わる。値の側でも、単位円周の上の点 $w$ では $1/\bar w=w$ なので、「$\lvert f\rvert=1$ の点で $f$ を $1/\overline{f}$ に映す」ことが実軸の場合の「実数値の点で $f$ を $\overline f$ に映す」ことにあたる。

単位円に関する鏡像原理

$\Omega\subset\mathbb{C}\setminus\{0\}$ を開集合で、$z\in\Omega$ なら $1/\bar z\in\Omega$ となるものとし、
$$ \Omega_{\mathrm{in}}:=\Omega\cap\{\lvert z\rvert<1\},\qquad A:=\Omega\cap\{\lvert z\rvert=1\},\qquad\Omega_{\mathrm{out}}:=\Omega\cap\{\lvert z\rvert>1\} $$
とおく。$f\colon\Omega_{\mathrm{in}}\cup A\to\mathbb{C}$ を連続関数で、$\Omega_{\mathrm{in}}$ の上で正則であり、$A$ の上で $\lvert f\rvert=1$ となるものとする。$f$ の零点の集合を $Z\subset\Omega_{\mathrm{in}}$、$Z^*:=\{1/\bar z\mid z\in Z\}$ とし、
$$ F(z):=\begin{cases}f(z)&(z\in\Omega_{\mathrm{in}}\cup A)\\ 1\big/\overline{f(1/\bar z)}&(z\in\Omega_{\mathrm{out}}\setminus Z^*)\end{cases} $$
とおく。

  1. $Z^*$ は $\Omega$ の閉集合で、$F$ は $\Omega\setminus Z^*$ の上で正則である。
  2. $z_0\in Z$ が $f$ の位数 $m$ の零点($f(z)=(z-z_0)^mg(z)$、$g(z_0)\ne0$)なら、$F$ は $1/\bar z_0$ に位数 $m$ の極をもつ。
指数関数で円周を直線に開く

要点:$s\mapsto e^{is}$ は実軸の近くを円周の近くに移し、上半平面を円の内側に、実軸の鏡映 $s\mapsto\bar s$ を円の鏡映 $z\mapsto1/\bar z$ に移す。$F\circ e^{is}$ に lem-srp-gluing を当てる。

詳しい証明を開く

段 1($Z^*$ は閉集合)。$\iota(z):=1/\bar z$ は $\Omega$ からそれ自身への同相写像で、$\iota\circ\iota=\mathrm{id}$ である。$Z$ は $\Omega_{\mathrm{in}}$ の閉集合である。$Z$ の点列は $A$ の点に収束しない($A$ の上では $\lvert f\rvert=1$ で $f$ は連続)し、$\lvert w\rvert>1$ の点にも収束しない。よって $Z$ は $\Omega$ の閉集合で、$Z^*=\iota(Z)$ も閉集合である。

段 2($\Omega_{\mathrm{out}}$ の上の正則性)。$U:=\Omega_{\mathrm{in}}$ とすると、$z\in\Omega_{\mathrm{out}}$ のとき $1/z\in U^*$ で、lem-srp-conjugate の $f^*$ について $\overline{f(1/\bar z)}=f^*(1/z)$ である。これは正則関数の合成なので $\Omega_{\mathrm{out}}$ の上で正則で、$Z^*$ の外で $0$ にならないから、その逆数 $F$ は $\Omega_{\mathrm{out}}\setminus Z^*$ の上で正則である。

段 3($A$ での連続性)。$\zeta\in A$ に $\Omega_{\mathrm{out}}$ の点 $z$ が近づくと $1/\bar z\to1/\bar\zeta=\zeta$ なので、$F(z)\to1/\overline{f(\zeta)}=f(\zeta)$ である($\lvert f(\zeta)\rvert=1$ より $f(\zeta)\overline{f(\zeta)}=1$)。よって $F$ は開集合 $\Omega\setminus Z^*$ の上で連続である。

段 4($A$ での正則性)。$\zeta_0=e^{i\theta_0}\in A$ とし、$E(s):=e^{is}$ とおく。$\lvert E(s)\rvert=e^{-\operatorname{Im}s}$、$E(\bar s)=1/\overline{E(s)}$ である。$E$ の連続性により、半径 $\rho>0$ を小さくとると $W:=B(\theta_0,\rho)$ について $E(W)\subset\Omega\setminus Z^*$ であり、$E$ は $W\cap\mathbb{H}^+$ を $\Omega_{\mathrm{in}}$ に、$W\cap\mathbb{R}$ を $A$ に、$W\cap\mathbb{H}^-$ を $\Omega_{\mathrm{out}}\setminus Z^*$ に移す。$G:=F\circ E$ は $W$ の上で連続、$W\setminus\mathbb{R}$ の上で正則(段 2 と $\Omega_{\mathrm{in}}$ での $f$ の正則性)なので、lem-srp-gluing により $W$ の上で正則である。$\zeta_0$ の近くでは $0$ を含まない円板 $B(\zeta_0,\tfrac12)$ の上の対数の分枝 $\log$ で $\log\zeta_0=i\theta_0$ となるものがあり(Cauchyの積分定理 の系「単連結領域上の原始関数と対数の分枝」)、$L(z):=-i\log z$ は $E(L(z))=z$、$L(\zeta_0)=\theta_0$ を満たす連続な正則関数である。$\zeta_0$ の近傍 $N:=L^{-1}(W)\cap B(\zeta_0,\tfrac12)$ の上で $F=G\circ L$ は正則関数の合成なので正則である。

段 5(極)。$z_0\ne0$ に注意する。$w_0:=1/\bar z_0$ の近くの $w\in\Omega_{\mathrm{out}}$ で、$\hat g(w):=\overline{g(1/\bar w)}$ は段 2 と同じ理由で正則かつ $\hat g(w_0)=\overline{g(z_0)}\ne0$ であり、

$$\overline{f(1/\bar w)}=\Bigl(\frac1w-\bar z_0\Bigr)^m\hat g(w)=\Bigl(\frac{-\bar z_0}{w}\Bigr)^m(w-w_0)^m\,\hat g(w)$$

である。よって $F(w)=\dfrac{(-w/\bar z_0)^m}{\hat g(w)}\,(w-w_0)^{-m}$ で、第 1 の因子は $w_0$ の近くで正則かつ $0$ にならないから、$F$ は $w_0$ に位数 $m$ の極をもつ。$\square$

円板の自己同型と単項式
  1. $\Omega=\mathbb{C}\setminus\{0\}$、$f(z)=z^n$($n\ge1$)とする。$0\notin\Omega$ なので $Z$ は空集合で、$\Omega_{\mathrm{out}}$ の上で $\overline{(1/\bar z)^n}=z^{-n}$ だから $F(z)=z^n$ である。延長は $z^n$ そのものである。
  2. $0<\lvert a\rvert<1$ について $\varphi_a(z):=\dfrac{z-a}{1-\bar az}$ は単位円板の自己同型で、単位円周の上で $\lvert\varphi_a\rvert=1$ である(Möbius変換 の例「単位円板の自己同型」)。$\Omega=\mathbb{C}\setminus\{0\}$ とすると $Z=\{a\}$、$Z^*=\{1/\bar a\}$ で、
    $$ \varphi_a(1/\bar z)=\frac{1/\bar z-a}{1-\bar a/\bar z}=\frac{1-a\bar z}{\bar z-\bar a},\qquad F(z)=\frac{1}{\overline{\varphi_a(1/\bar z)}}=\frac{z-a}{1-\bar az} $$
    である。延長は $\varphi_a$ そのもので、零点 $a$ の鏡映 $1/\bar a$ に 1 位の極をもつ。これは thm-srp-circle の 2 の $m=1$ の場合である。

$\Omega$ が連結なら、$\Omega_{\mathrm{in}}$ のどの連結成分 $C$ も $\Omega$ の中の境界点を $A$ にもつ(もたなければ $C$ は $\Omega$ の開かつ閉な部分集合になり、$\Omega=C$ が対称であることに反する)。その点で $\lvert f\rvert=1$ なので $f$ は $C$ の上で恒等的に $0$ ではなく、零点はすべて有限位数である。したがって 1 と 2 から、$F$ は $\Omega$ の上の有理型関数である(LebGCCA26 Corollary 10.1.4、p. 222 はこの形で述べている)。円周や直線は Möbius変換 で互いに移り合う(同記事の定理「円は円に移る」)。このため、「境界の円弧(または線分)が値の円弧(または線分)に移る」という形の鏡像原理は、Möbius 変換で実軸か単位円周に座標を替えて上の 2 つの定理に帰着できる。さらに一般に、境界が実解析的な曲線で、そこでの値が実解析的な曲線に乗っていれば、その曲線の近くまで正則に延びる(LebGCCA26 Corollary 10.1.3、p. 222。この記事では証明しない)。

応用

境界の線分で 0 になる正則関数

$\Omega$ を実軸に関して対称な開集合とし、$\Omega^+$ は空でなく連結であるとする。$f\colon\Omega^+\cup I\to\mathbb{C}$ が連続で、$\Omega^+$ の上で正則であり、空でない開区間 $J\subset I$ の上で $f=0$ ならば、$\Omega^+$ の上で $f=0$ である。

$J$ をはさむ対称な開集合へ延ばして一致の定理を使う

$\Omega':=\Omega^+\cup J\cup\Omega^-$ は開集合である($x\in J$ について、$B(x,\rho)\subset\Omega$ かつ $B(x,\rho)\cap\mathbb{R}\subset J$ となる $\rho>0$ があり、$B(x,\rho)\subset\Omega'$)。$\Omega'$ は実軸に関して対称で、$\Omega'\cap\mathbb{R}=J$ の上で $f=0$ は実数値なので、thm-srp-main により $f$ は $\Omega'$ の上の正則関数 $F$ に延びる。$x\in J$ を含む $\Omega'$ の連結成分 $C$ は円板 $B(x,\rho)$ を含み、$B(x,\rho)$ は $\Omega^+$ と交わるので、連結な $\Omega^+$ は $C$ に含まれる。$F$ は $C$ の中の集積点をもつ集合 $J$ の上で $0$ なので、一致の定理 の定理「平面の領域上の一致の定理」により $C$ の上で $F=0$、とくに $\Omega^+$ の上で $f=0$ である。$\square$

実変数の滑らかな関数なら、境界の区間で $0$ でも内部で $0$ とは限らない。正則関数では、境界の値が区間の上で決まるだけで関数全体が決まる。

帯の上の関数の周期的な延長

$f$ を閉じた帯 $\overline S:=\{0\le\operatorname{Re}z\le1\}$ の上の連続関数で、内部 $S$ で正則であり、2 本の直線 $\operatorname{Re}z=0$ と $\operatorname{Re}z=1$ の上で実数値をとるものとする。このとき $f$ は $\mathbb{C}$ 全体の正則関数 $F$ に延び、$F(z+2)=F(z)$ を満たす。

縦の直線での鏡映を繰り返す

直線 $\operatorname{Re}z=c$ に関する鏡映は $z\mapsto2c-\bar z$ である。整数 $k$ について
$$ F(z):=f(z-2k)\quad(2k\le\operatorname{Re}z\le2k+1),\qquad F(z):=\overline{f(2k-\bar z)}\quad(2k-1\le\operatorname{Re}z\le2k) $$
と定める。2 つの式が重なる直線の上で値が一致することを確かめる。$z=2k+iy$ では $f(iy)$ と $\overline{f(iy)}$ で、$f(iy)$ が実数なので等しい。$z=2k-1+iy$ では $f(1+iy)$($k-1$ の第 1 の式)と $\overline{f(1+iy)}$ で、やはり等しい。よって $F$ は $\mathbb{C}$ の上の連続関数としてきちんと定まり、作り方から $F(z+2)=F(z)$ である。
開いた帯 $2k< \operatorname{Re}z< 2k+1$ では $F$ は正則で、$2k-1< \operatorname{Re}z< 2k$ では lem-srp-conjugate の $f^*$ により $F(z)=f^*(2k-z)$ と書けるので正則である。整数 $m$ と $y_0\in\mathbb{R}$ について、$H(w):=F(m+iw)$ は $w$ の関数として $y_0$ の近くで連続で、$\operatorname{Im}w\ne0$($\operatorname{Re}(m+iw)\ne m$)のところで正則なので、lem-srp-gluing により正則である。よって $F$ は直線 $\operatorname{Re}z=m$ の上でも正則で、$F$ は整関数である。$\square$

たとえば $f(z)=\cos\pi z$ は $\cos(i\pi y)=\cosh\pi y$、$\cos(\pi+i\pi y)=-\cosh\pi y$ なので仮定を満たし、周期は $2$ である。同じ「鏡映を繰り返して全平面に延ばす」方法で、上半平面から多角形への等角写像(Schwarz–Christoffel の公式)の形が決まり(SS03 Chapter 8 の Theorem 4.6 とその証明、pp. 241–244)、長方形への等角写像の逆関数が 2 重周期をもつことも示される(同 p. 247)。この記事ではこれらを証明しない。

反例:仮定を外した場合

以下、thm-srp-main では $\Omega:=B(0,1)$、$\Omega^+$ は上半円板、$I=(-1,1)$ とする。

外す条件反例成り立たなくなること
$I$ の上で実数値(thm-srp-main)$f(z)=\sqrt z$(偏角を $[0,\pi]$ にとる分枝、$f(0)=0$)$\Omega$ への正則な延長の存在
$I$ の各点まで連続(thm-srp-main)$f(z)=-1/z$($I\setminus\{0\}$ までは連続で実数値)$\Omega$ への正則な延長の存在
$U$ 全体で連続(lem-srp-gluing)$U=\mathbb{C}$、$\operatorname{Im}z>0$ で $F=1$、$\operatorname{Im}z\le0$ で $F=0$$U$ での正則性
$v=0$ が $I$ の上で成り立つ(thm-srp-harmonic)$v=1$(定数)奇関数としての延長 $V$ の連続性・調和性
反例の確かめ
  1. $f(z)=\sqrt{\lvert z\rvert}\,e^{i\arg z/2}$($\arg z\in[0,\pi]$)は $\Omega^+\cup I$ で連続、$\Omega^+$ で正則で、$(0,1)$ の上では実数値だが、$x\in(-1,0)$ では $f(x)=i\sqrt{\lvert x\rvert}$ である。$\Omega$ の上の正則関数 $F$ が $\Omega^+$ で $f$ に一致したとすると、$\Omega^+$ の上で $F^2=z$ なので 一致の定理 により $\Omega$ の上で $F^2=z$ である。$z=0$ で $F(0)=0$、微分して $2F(0)F'(0)=1$ となり矛盾する。
  2. $f(z)=-1/z$ は $\Omega^+$ で正則、$I\setminus\{0\}$ まで連続に延びて実数値をとるが、$f(iy)=i/y$ は $y\to+0$ で有界でないので、$0$ では連続に延びない。$\Omega$ の上の正則関数 $F$ が $\Omega^+$ で $f$ に一致したとすると、連結な $\Omega\setminus\{0\}$ の上で $F=-1/z$ となり、$0$ の近くで $F$ が有界であることに反する。$\Omega\setminus\{0\}$ に対しては thm-srp-main が使えて、延長は $-1/z$ である。
  3. $F$ は $\mathbb{C}\setminus\mathbb{R}$ の上で局所的に定数なので正則だが、実軸の上で連続でなく、正則でもない。
  4. $V$ は $\Omega^+$ で $1$、$\Omega^-$ で $-1$ になり、実軸の上で連続でない。調和関数は連続なので $V$ は調和でない($v$ 自身は定数 $1$ として調和に延びるが、それは奇関数としての延長ではない)。

関連項目

参考文献

[1]
Elias M. Stein, Rami Shakarchi, Complex Analysis, Princeton Lectures in Analysis II, Princeton University Press, 2003, Chapter 2 §5.4:Theorem 5.5(対称性の原理、pp. 58–59)、Theorem 5.6(Schwarz の鏡像原理、p. 60);Chapter 8 §4:Theorem 4.6 とその証明(pp. 241–244)、sn の 2 重周期性(p. 247)

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