Voevodskyのモチーフ圏(Voevodsky's category of motives)とは、完全体 $k$ 上の滑らかな多様体に共変なモチーフ $M(X)$ を対応させる三角圏 $\mathbf{DM}^{\mathrm{eff}}_-(k)$ と、その中の幾何的モチーフの三角圏などの総称である。射を有限対応から作り、移送つきの Nisnevich 層の導来圏を $\mathbb{A}^1$ 弱同値で局所化して得る。Mayer–Vietoris の三角形とホモトピー不変性から $M(\mathbb{P}^1)\cong\mathbb{Z}\oplus\mathbb{Z}(1)[2]$ が従い、モチーフ的コホモロジーが表現されて Chow 群や Milnor の $K$ 群を含む。Voevodsky はこの枠組みで Bloch–Kato 予想を証明した。
1時間前に投稿
ロジスティック写像(logistic map)とは、正の定数 $\mu$ について $L_\mu(x)=\mu x(1-x)$ で定まる 2 次関数を漸化式 $x_{n+1}=L_\mu(x_n)$ として繰り返し施す力学系である。$0<\mu\le1$ ではすべての軌道が $0$ に、$1<\mu\le3$ では $0,1$ 以外のすべての軌道が不動点 $1-1/\mu$ に収束し、$\mu$ が $3$ を越えると周期 2 の軌道が現れて周期の倍加が続き、$\mu=4$ ではテント写像と位相共役でカオス的になる。$\mu>2+\sqrt5$ では $[0,1]$ にとどまる点の集合が Cantor 集合で、その上の $L_\mu$ は 2 記号のシフト写像と位相共役である。
1時間前に投稿
Jones多項式(Jones polynomial)とは、向き付けられた絡み目 $L$ に $t^{1/2}$ の整数係数の Laurent 多項式 $V_L(t)$ を対応させる不変量で、自明な結び目で $1$ となり、スケイン関係式 $t^{-1}V_{L_+}-tV_{L_-}=(t^{1/2}-t^{-1/2})V_{L_0}$ をみたす。図式の状態和である Kauffman の括弧式をねじれ数で補正して得られ、Reidemeister 移動で変わらない。鏡像では $t$ が $t^{-1}$ に替わるので、右手系の三葉結び目 $t+t^3-t^4$ は左手系のものと同値でない。連結で被約な交代図式では次数の幅が交差の個数に等しく、交代結び目の交差数が求まる。
1時間前に投稿
円錐(cone)とは、平面の円板と、その中心を通って平面に垂直な直線の上の点 $V$ を結ぶ線分をすべて集めた立体である(ここでは直円錐)。底面の半径 $r$、高さ $h$ のとき母線の長さは $\ell=\sqrt{r^2+h^2}$、体積は $\frac13\pi r^2h$ で、側面を切り開いた展開図は半径 $\ell$、中心角 $\frac{2\pi r}{\ell}$ の扇形になり、側面積は $\pi r\ell$ である。$\ell>2r$ のとき、底面の円周の点から側面を 1 周して戻る最短の道の長さは $2\ell\sin\frac{\pi r}{\ell}$ で、円錐に含まれる球の半径の最大値は $\frac{rh}{r+\ell}$ である。
1時間前に投稿
平行線(parallel lines)とは、同じ平面の上にあって共有点をもたない相異なる 2 本の直線である。錯角が等しい 2 直線や、同じ直線に垂直な 2 直線が平行であることは平行線公準を使わずに示せるが、同じ直線に平行な 2 直線が平行であること、平行線の一方と交わる直線が他方とも交わること、平行線の間の距離が一定であることには、Playfair の公理(直線外の 1 点を通る平行線はただ 1 本)を使う。空間では、相異なる 2 直線が平行であることは方向ベクトルが平行であることと同値で、3 本が同じ平面の上になくても推移律が成り立つ。
1時間前に投稿
高木関数(Takagi function)とは、$x$ から最も近い整数までの距離を $\varphi(x)$ として $\tau(x)=\sum_{n\ge0}2^{-n}\varphi(2^nx)$ で定まる関数で、高木貞治が 1903 年に与えた、すべての点で連続なのにどの点でも有限の微分係数をもたない関数の例である。部分和は長さ $2^{-m}$ の 2 進区間ごとに整数の傾きをもつ折れ線で、区間を 1 段細かくするたびに傾きが $\pm1$ だけ動くことから微分できないことが従う。$\tau$ は 2 つの関数方程式で特徴づけられ、$\lvert\tau(x+h)-\tau(x)\rvert$ は $h\log_2(1/h)$ の程度で、最大値は $\tau(1/3)=2/3$ である。
1時間前に投稿
数直線(number line)とは、直線の上に原点 $O$、長さ $1$ の単位、正の向きを決め、各点に原点からの向きつきの長さを座標として対応させたものである。この対応で直線の上の点と実数はちょうど 1 対 1 に対応し、2 点 $A(a)$、$B(b)$ の距離は $|b-a|$、$A\ne B$ のとき $AM=MB$ となる直線上の点 $M$ の座標は $\frac{a+b}{2}$ で、$a< b$ は $B$ が $A$ から見て正の向きにあることと同値である。原点を $c$、単位の点を $c+u$($u\ne0$)に取り替えると座標は $\frac{x-c}{u}$ に変わり、距離を保つ座標の付け方は原点と向きの選び方に限られる。
1時間前に投稿
三角形(triangle)とは、平面の上で一直線上にない 3 点 $A$、$B$、$C$ と、それらを結ぶ 3 本の線分を合わせた図形である。座標では、$\overrightarrow{AB}=(p,q)$、$\overrightarrow{AC}=(r,s)$ について $ps-qr\ne0$ のときに三角形ができ、その面積は $\frac12\lvert ps-qr\rvert$ である。どの頂点も通らない直線が 1 辺と交わるなら残りの 2 辺のちょうど一方と交わり(Pasch の定理)、どの三角形にも鋭角が少なくとも 2 つあるので、三角形は鋭角三角形・直角三角形・鈍角三角形のちょうど 1 つに分類される。
1時間前に投稿
球(ball)とは、空間の点 $C$ からの距離が $r$ 以下の点の全体からなる立体であり、距離がちょうど $r$ の点の全体(球面)はその表面である。球を $C$ からの距離 $d$ の平面で切ると、$d<r$ なら半径 $\sqrt{r^2-d^2}$ の円板、$d=r$ なら 1 点、$d>r$ なら空集合になり、$d=0$ の切り口の縁が大円である。球の 2 点を結ぶ線分は球に含まれ(凸)、2 点の距離は $2r$ 以下で、等号は 2 点が直径の両端のときに限る。半径 $R$ の球に内接する円錐の体積は、高さ $\frac43R$ のとき最大値 $\frac{32}{81}\pi R^3$ をとる。
1時間前に投稿
座標平面(coordinate plane)とは、原点 $O$ で垂直に交わり単位の長さが等しい 2 本の数直線($x$ 軸・$y$ 軸)を平面にとり、点 $P$ から各軸に下ろした垂線の足の目盛り $a$、$b$ の組 $(a,b)$ を $P$ の座標とした平面である。これにより平面の点と実数の順序のついた組は 1 対 1 に対応し、$x$ 座標が $a$ の点全体は $y$ 軸に平行な直線になり、点 $(a,b)$ と $x$ 軸・$y$ 軸・原点について対称な点はそれぞれ $(a,-b)$、$(-a,b)$、$(-a,-b)$ である。軸が垂直であることや単位が等しいことを外すと、軸の上の点の座標や長さの計算が崩れる。
1時間前に投稿