逆関数と合成関数

同義語:inverse and composite functions逆関数

概要

逆関数と合成関数(inverse and composite functions)とは、関数を続けて施す合成関数 $g\circ f$($(g\circ f)(x)=g(f(x))$)と、関数を逆にたどる逆関数 $f^{-1}$ のことである。合成は結合法則 $h\circ(g\circ f)=(h\circ g)\circ f$ を満たすが、$g\circ f$ と $f\circ g$ は一般に異なる。$f\colon I\to J$、$g\colon J\to K$ が全単射なら $g\circ f$ も全単射で、$(g\circ f)^{-1}=f^{-1}\circ g^{-1}$ である。区間 $I$ で連続な関数 $f$ が 1 対 1 であることと狭義単調であることは同値で、このとき値全体 $f(I)$ は区間になり、逆関数は $f$ と同じ向きに狭義単調で連続である。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{div}[0]{\mathbin{÷}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: 指数関数・対数関数のグラフと逆関数, 関数の連続性と中間値の定理(高校数学), グラフの平行移動と対称移動

高校での出発点:続けて施す、逆にたどる

関数は、数を入れると数が出てくる仕組みである。出てきた数を別の関数に入れることも、出てきた数から入れた数を逆にたどることもできる。まず小さな例で試す。

順番を変えて続けて施す

$f(x)=2x+1$、$g(x)=x^2$ とする。
(1) $x=1$ を $f$ に入れると $f(1)=3$、それを $g$ に入れると $g(3)=9$ である。
(2) 順番を変えて、$x=1$ を $g$ に入れると $g(1)=1$、それを $f$ に入れると $f(1)=3$ である。
同じ 2 つの関数でも、施す順番で結果が $9$ と $3$ に分かれる。式で書くと
$$ g\bigl(f(x)\bigr)=(2x+1)^2=4x^2+4x+1,\qquad f\bigl(g(x)\bigr)=2x^2+1 $$
で、別の関数である。

出てきた数から入れた数をたどる
  1. $f(x)=2x+1$ で $f(x)=7$ となる $x$ は、$2x+1=7$ を解いて $x=3$ のただ 1 つである。一般に $y=2x+1$ を $x$ について解くと $x=\dfrac{y-1}2$ で、出てきた数 $y$ から入れた数 $x$ がただ 1 つに決まる。
  2. $g(x)=x^2$ で $g(x)=4$ となる $x$ は、$x=2$ と $x=-2$ の 2 つある。出てきた数 $4$ からは、入れた数を 1 つに決められない。グラフでは、水平な直線 $y=4$ が放物線 $y=x^2$ と 2 回交わる(図 1)。
    1. で $x$ の範囲を $x\ge0$ に限ると、$x^2=4$ となるのは $x=2$ だけになる。$x\ge0$ の範囲では、$y\ge0$ のどの $y$ にも $x^2=y$ となる $x$ がただ 1 つ $x=\sqrt y$ ある。

放物線 y=x² は水平線 y=4 と x=−2 と x=2 の 2 点で交わる。x≧0 の部分(太線)に限ると交点は 1 つになる 放物線 y=x² は水平線 y=4 と x=−2 と x=2 の 2 点で交わる。x≧0 の部分(太線)に限ると交点は 1 つになる
2 つの例から、次の問いが出てくる。

  1. 関数を続けて施すとき、順番や組み方で結果はどう変わるか。続けて施したものを逆にたどるには、どの順番で戻せばよいか。→ thm-icf-compose
  2. ex-icf-start-inverse (3) のように範囲を限ると逆にたどれるようになった。逆にたどれる(1 対 1 である)ことと、グラフが増え続ける・減り続けることは、どう関係するか。→ thm-icf-monotone
    高校の計算この記事の言葉大学の言葉
    $g(f(x))$ を計算する合成関数 $g\circ f$写像の合成
    $y=f(x)$ を $x$ について解く逆関数 $f^{-1}$逆写像
    水平線が 1 回しか交わらない1 対 1単射
    増え続ける・減り続ける狭義単調順序を保つ(逆にする)全単射
    「靴下をはいて靴をはく」を逆にする$(g\circ f)^{-1}=f^{-1}\circ g^{-1}$群の逆元の規則

言葉の準備:合成関数と逆関数

合成関数

合成関数

関数 $f$ の定義域を $I$、関数 $g$ の定義域を $J$ とし、$I$ のどの $x$ についても $f(x)$ が $J$ に入るとする。このとき、$I$ の各 $x$ に $g\bigl(f(x)\bigr)$ を対応させる関数を、$f$ と $g$ の 合成関数 といい、$g\circ f$ と書く。
$$ (g\circ f)(x)=g\bigl(f(x)\bigr)\qquad(x\in I) $$
先に施す $f$ を右に、後に施す $g$ を左に書く。

これは 連鎖律(高校数学) の合成関数の定義と同じものである(そこでは内側の関数を $g$、外側の関数を $f$ として $f\circ g$ と書いている)。記号の右側が先に施す関数である点に注意する。

合成の定義域

$u(x)=\sqrt{x-1}$(定義域 $x\ge1$)と $v(x)=\log x$(定義域 $x>0$)を合成する。
(1) $v\circ u$、つまり $\log\sqrt{x-1}$。$u$ の値 $\sqrt{x-1}$ が $v$ の定義域 $x>0$ に入るのは、$\sqrt{x-1}>0$、つまり $x>1$ のときである。$x=1$ では $u(1)=0$ で、$\log0$ は定まらない。そこで $v\circ u$ は定義域を $x>1$ として考える。
(2) $u\circ v$、つまり $\sqrt{\log x-1}$ の定義域は $x\ge e$ である。

理由を開く

$v$ の値 $\log x$ が $u$ の定義域 $x\ge1$ に入るのは、$\log x\ge1$、つまり $x\ge e$ のときである。


def-icf-compose の条件「$f$ の値がすべて $g$ の定義域に入る」が満たされないときは、このように $f$ の定義域を狭めてから合成する。

逆関数

どの $x$ も動かさない関数、つまり $I$ の各 $x$ に $x$ 自身を対応させる関数を、$I$ の 恒等関数 といい、$\mathrm{id}_I$ と書く($\mathrm{id}_I(x)=x$)。

全単射と逆関数

$I$、$J$ を実数の集合とし、$f$ は $I$ の各 $x$ に $J$ の値 $f(x)$ を対応させる関数とする(このことを $f\colon I\to J$ と書く)。
(R1) $I$ の異なる 2 点 $x_1\ne x_2$ では $f(x_1)\ne f(x_2)$ となるとき、$f$ は 1 対 1 であるという。
(R1) $J$ のどの $y$ にも $f(x)=y$ となる $x\in I$ があるとき、$f$ は $J$ の上への関数であるという。
条件 (i)(ii) がともに成り立つとき、$f$ は $I$ から $J$ への 全単射 であるという。このとき $J$ の各 $y$ に $f(x)=y$ となるただ 1 つの $x\in I$ を対応させる関数を $f$ の 逆関数 といい、$f^{-1}\colon J\to I$ と書く。定義から
$$ f^{-1}\circ f=\mathrm{id}_I,\qquad f\circ f^{-1}=\mathrm{id}_J $$
つまり $f^{-1}\bigl(f(x)\bigr)=x$($x\in I$)、$f\bigl(f^{-1}(y)\bigr)=y$($y\in J$)である。

これは 指数関数・対数関数のグラフと逆関数 の逆関数の定義と同じものである。そこで示されているとおり、$y=f^{-1}(x)$ のグラフは $y=f(x)$ のグラフを直線 $y=x$ に関して対称に移したものである(この記事では証明を繰り返さない)。$f\colon I\to J$ が 1 対 1 なら、$J$ を値全体の集合 $f(I)=\{f(x)\mid x\in I\}$ に取りかえると条件 (ii) も成り立つので、1 対 1 の関数はいつも値全体の集合への全単射と見なせる。
1 対 1 であることを確かめるには、増え続ける・減り続けることを使うのが便利である。

狭義単調

関数 $f$ の定義域 $I$ のどの 2 点 $x_1< x_2$ でも $f(x_1)< f(x_2)$ となるとき、$f$ は 狭義単調増加 であるという。どの 2 点 $x_1< x_2$ でも $f(x_1)>f(x_2)$ となるとき、狭義単調減少 であるという。どちらかであるとき 狭義単調 であるという。

高校の教科書では、狭義単調増加のことを単に「増加する」という(逆関数の微分 もこの言い方である)。「狭義」は、$f(x_1)\le f(x_2)$(等しくてもよい)の場合と区別するための言葉である。狭義単調な関数は 1 対 1 である。$x_1\ne x_2$ なら、小さいほうを $x_1$ と呼び直せば $x_1< x_2$ で、$f(x_1)$ と $f(x_2)$ は大小が決まっていて等しくないからである。

逆関数を求める
  1. $f(x)=2x+1$(実数全体から実数全体へ)は狭義単調増加で、$y=2x+1$ を解いた $f^{-1}(y)=\dfrac{y-1}2$ が逆関数である。$f^{-1}(f(3))=f^{-1}(7)=3$ となる。
  2. $f(x)=x+\dfrac1x$($x\ge1$)を考える。$1\le x_1< x_2$ なら
    $$ f(x_2)-f(x_1)=(x_2-x_1)+\frac{x_1-x_2}{x_1x_2}=(x_2-x_1)\Bigl(1-\frac1{x_1x_2}\Bigr) $$
    で、$x_2-x_1>0$、$x_1x_2>1$ より $1-\dfrac1{x_1x_2}>0$ なので、差は正である。$f$ は狭義単調増加で 1 対 1 である。値全体を求めるため $y=x+\dfrac1x$ を $x$ について解く。両辺に $x$ を掛けて $x^2-yx+1=0$、解の公式から
    $$ x=\frac{y\pm\sqrt{y^2-4}}2 $$
    である。実数解があるのは $y^2-4\ge0$ のときで、2 つの解の積は $1$ なので、$x\ge1$ を満たすのは大きいほうの解 $x=\dfrac{y+\sqrt{y^2-4}}2$ である($\sqrt{y^2-4}\ge0$ なのでこれは $\dfrac y2$ 以上で、$y\ge2$ なら $\dfrac y2\ge1$ である)。$y\le-2$ では解はどちらも負で、$x\ge1$ の解はない。よって値全体は $y\ge2$ で、逆関数は
    $$ \boxed{f^{-1}(y)=\frac{y+\sqrt{y^2-4}}2\quad(y\ge2)} $$
    である。$f(3)=\dfrac{10}3$ で、$f^{-1}\bigl(\tfrac{10}3\bigr)=\dfrac{\frac{10}3+\sqrt{\frac{100}9-4}}2=\dfrac{\frac{10}3+\frac83}2=3$ ともどる。2 つのグラフは直線 $y=x$ に関して対称である(図 2)。

y=x+1/x(x≧1)のグラフと、その逆関数 y=(x+√(x²−4))/2(x≧2)のグラフは、直線 y=x に関して対称である y=x+1/x(x≧1)のグラフと、その逆関数 y=(x+√(x²−4))/2(x≧2)のグラフは、直線 y=x に関して対称である

主定理:合成の規則と合成の逆

合成について成り立つ規則をまとめる。逆関数の規則を示すために、まず「互いに戻し合う 2 つの関数」が逆関数どうしであることを補題にする。

互いに戻し合う関数

関数 $u\colon I\to K$ と $v\colon K\to I$ が
$$ v\bigl(u(x)\bigr)=x\quad(x\in I),\qquad u\bigl(v(z)\bigr)=z\quad(z\in K) $$
を満たすとする。このとき $u$ は $I$ から $K$ への全単射で、$v=u^{-1}$ である。

定義の 2 条件と逆関数を順に確かめる

要点:$u(x_1)=u(x_2)$ なら $v$ を施して $x_1=x_2$ なので 1 対 1。$z\in K$ には $x=v(z)$ が $u(x)=z$ を満たすので $K$ の上へ。同じ $x=v(z)$ が $u^{-1}(z)$ である。

詳しい証明を開く

段 1(1 対 1)。$u(x_1)=u(x_2)$ とする。両辺に $v$ を施すと、仮定の前半から $x_1=v\bigl(u(x_1)\bigr)=v\bigl(u(x_2)\bigr)=x_2$ である。よって $x_1\ne x_2$ なら $u(x_1)\ne u(x_2)$ で、$u$ は 1 対 1 である。

段 2($K$ の上へ)。$z\in K$ をとり、$x=v(z)$ とおくと $x\in I$ で、仮定の後半から $u(x)=u\bigl(v(z)\bigr)=z$ である。よって $K$ のどの $z$ も $u$ の値になる。

段 3($v=u^{-1}$)。段 1・段 2 から $u$ は全単射で、$u^{-1}(z)$ は $u(x)=z$ となるただ 1 つの $x$ である。段 2 で見たとおり $x=v(z)$ はこの式を満たすので、$u^{-1}(z)=v(z)$ である。これがすべての $z\in K$ で成り立つので $v=u^{-1}$ である。$\square$

合成の規則

関数 $f\colon I\to J$、$g\colon J\to K$、$h\colon K\to L$ について、次が成り立つ。
(1)(結合法則)$h\circ(g\circ f)=(h\circ g)\circ f$ である。
(2)(交換法則は一般に成り立たない)$g\circ f$ と $f\circ g$ がともに定義されても、2 つが等しいとは限らない。
(3)(合成の逆)$f$ が $I$ から $J$ への全単射、$g$ が $J$ から $K$ への全単射なら、$g\circ f$ は $I$ から $K$ への全単射で
$$ (g\circ f)^{-1}=f^{-1}\circ g^{-1} $$
である。

  1. の関係を図にすると次のようになる。
    $$ \xymatrix{ I \ar[r]^{f} \ar[dr]_{g\circ f} & J \ar[d]^{g} & & I & J \ar[l]_{f^{-1}} \\ & K & & & K \ar[u]_{g^{-1}} \ar[ul]^{(g\circ f)^{-1}} } $$
    左の三角形は「$I$ から $J$ を通って $K$ へ行くことと、$g\circ f$ で直接行くことが同じ」、右の三角形は「$K$ から $I$ へ戻るには、先に $g^{-1}$ で $J$ へ戻り、次に $f^{-1}$ で $I$ へ戻る」ことを表す。式で書くと $(g\circ f)(x)=g\bigl(f(x)\bigr)$、$(g\circ f)^{-1}(z)=f^{-1}\bigl(g^{-1}(z)\bigr)$ である。
値を追いかける

段 1((1))。$x\in I$ とする。合成の定義を 2 回使うと
$$ \bigl(h\circ(g\circ f)\bigr)(x)=h\bigl((g\circ f)(x)\bigr)=h\Bigl(g\bigl(f(x)\bigr)\Bigr),\qquad\bigl((h\circ g)\circ f\bigr)(x)=(h\circ g)\bigl(f(x)\bigr)=h\Bigl(g\bigl(f(x)\bigr)\Bigr) $$
で、どちらも $h\bigl(g(f(x))\bigr)$ である。すべての $x\in I$ で値が等しいので、2 つの関数は等しい。
段 2((2))。ex-icf-start-order の $f(x)=2x+1$、$g(x)=x^2$ では、$g\circ f$ と $f\circ g$ はどちらも実数全体で定義されるが、$x=1$ での値が $9$ と $3$ で異なる。
段 3((3))。$u=g\circ f$、$v=f^{-1}\circ g^{-1}$ とおく。$v$ は $K$ の $z$ に $g^{-1}(z)\in J$ を、さらに $f^{-1}\bigl(g^{-1}(z)\bigr)\in I$ を対応させるので、$K$ から $I$ への関数である。$x\in I$ について、逆関数の性質 $g^{-1}(g(w))=w$($w=f(x)$)と $f^{-1}(f(x))=x$ を順に使うと
$$ v\bigl(u(x)\bigr)=f^{-1}\Bigl(g^{-1}\bigl(g(f(x))\bigr)\Bigr)=f^{-1}\bigl(f(x)\bigr)=x $$
である。$z\in K$ について、$f(f^{-1}(w))=w$($w=g^{-1}(z)$)と $g(g^{-1}(z))=z$ を順に使うと
$$ u\bigl(v(z)\bigr)=g\Bigl(f\bigl(f^{-1}(g^{-1}(z))\bigr)\Bigr)=g\bigl(g^{-1}(z)\bigr)=z $$
である。lem-icf-back により、$u=g\circ f$ は全単射で $u^{-1}=v=f^{-1}\circ g^{-1}$ である。$\square$

  1. により、3 つ以上の関数の合成は括弧を省いて $h\circ g\circ f$ と書いてよい。(3) は、靴下をはいてから靴をはいたなら、脱ぐときは先に靴を脱ぐ、という順番の入れかわりである。平面の点を動かす移動についても同じ規則があり、グラフの平行移動と対称移動 の補題「合成の逆」で扱われている。
結合法則を式で確かめる

$f(x)=2x+1$、$g(x)=x^2$、$h(x)=x-3$ とする。$g\circ f$ は $(2x+1)^2$ なので、$h\circ(g\circ f)$ は $(2x+1)^2-3=4x^2+4x-2$ である。一方、$h\circ g$ は $x^2-3$ で、それに $f$ を入れた $(h\circ g)\circ f$ は $(2x+1)^2-3=4x^2+4x-2$ である。2 つは一致する。$x=2$ では、$f(2)=5$、$g(5)=25$、$h(25)=22$ で、$4\cdot4+8-2=22$ と合う。

合成の逆を 2 通りに求める

$f(x)=2x+1$、$g(x)=x^3$ とする。どちらも実数全体から実数全体への全単射である($x^3$ は狭義単調増加で、どの実数 $y$ にも $x^3=y$ となる実数 $x$、つまり 3 乗根 $\sqrt[3]y$ がただ 1 つある)。$f^{-1}(y)=\dfrac{y-1}2$、$g^{-1}(y)=\sqrt[3]y$ である。
(1) 直接解く。$(g\circ f)(x)=(2x+1)^3$ で、$y=(2x+1)^3$ を $x$ について解くと、$2x+1=\sqrt[3]y$ から $x=\dfrac{\sqrt[3]y-1}2$ である。
(2) thm-icf-compose (3) を使う。
$$ (g\circ f)^{-1}(y)=f^{-1}\bigl(g^{-1}(y)\bigr)=f^{-1}\bigl(\sqrt[3]y\bigr)=\frac{\sqrt[3]y-1}2 $$
で、(1) と一致する。$y=27$ では $\dfrac{3-1}2=1$ で、たしかに $(2\cdot1+1)^3=27$ である。
順番を逆にした $g^{-1}\bigl(f^{-1}(27)\bigr)=\sqrt[3]{13}=2.351\ldots$ は、$(g\circ f)\bigl(\sqrt[3]{13}\bigr)=185.4\ldots$ となり、$27$ にもどらない。

主定理:連続関数では 1 対 1 と狭義単調は同じ

狭義単調な関数は 1 対 1 だった。逆は一般には成り立たない(ex-icf-cx-jump)が、区間で連続な関数なら成り立つ。鍵は中間値の定理である。区間 $I$ で連続な関数 $f$ と、$f(a)$ と $f(b)$ の間の数 $k$ について、$f(c)=k$ となる $c$ が $a$ と $b$ の間にある(関数の連続性と中間値の定理(高校数学) の定理「中間値の定理」)。

真ん中の点の値は両端の値の間

$f$ を区間 $I$ で連続な 1 対 1 の関数とする。$I$ の 3 点 $x_1< x_2< x_3$ について、$f(x_2)$ は $f(x_1)$ と $f(x_3)$ の間にある。つまり
$$ f(x_1)< f(x_2)< f(x_3)\quad\text{または}\quad f(x_1)>f(x_2)>f(x_3) $$
である。

同じ高さを 2 回とる点を作る

要点:たとえば $f(x_2)$ が両端の値 $f(x_1)$、$f(x_3)$ のどちらよりも大きいとすると、両端の値より高く $f(x_2)$ より低い水平線は、中間値の定理により、グラフと $x_2$ の左右で 1 回ずつ交わる。同じ値を 2 回とるので、1 対 1 に反する。$f(x_2)$ がどちらよりも小さいときも同じである(図 3)。

詳しい証明を開く

段 1(場合分け)。$f$ は 1 対 1 なので、$f(x_1)$、$f(x_2)$、$f(x_3)$ はどの 2 つも異なる。$f(x_2)$ が $f(x_1)$ と $f(x_3)$ の間にないとすると、$f(x_2)$ は 2 つより大きいか、2 つより小さい。

段 2(大きい場合)。$f(x_2)>f(x_1)$ かつ $f(x_2)>f(x_3)$ とする。$f(x_1)$ と $f(x_3)$ の大きいほうを $M$ とし、$M< k< f(x_2)$ となる数 $k$ をとる(たとえば $k=\dfrac{M+f(x_2)}2$)。$I$ は区間なので閉区間 $[x_1,x_2]$ は $I$ に含まれ、$f$ はそこで連続である。$f(x_1)< k< f(x_2)$ なので、中間値の定理から $f(c_1)=k$、$x_1< c_1< x_2$ となる $c_1$ がある。同じく $[x_2,x_3]$ で $f(x_3)< k< f(x_2)$ なので、$f(c_2)=k$、$x_2< c_2< x_3$ となる $c_2$ がある。$c_1< x_2< c_2$ なので $c_1\ne c_2$ で、$f(c_1)=f(c_2)$ となり、$f$ が 1 対 1 であることに反する。

段 3(小さい場合)。$f(x_2)< f(x_1)$ かつ $f(x_2)< f(x_3)$ なら、$-f$ は連続で 1 対 1 で、$-f(x_2)$ が $-f(x_1)$、$-f(x_3)$ より大きいので、段 2 と同じ議論で矛盾する。

段 1〜3 により、$f(x_2)$ は $f(x_1)$ と $f(x_3)$ の間にある。$\square$

連続関数の 1 対 1 と狭義単調

$I$ を区間とし、$f$ を $I$ で連続な関数とする。
(1) $f$ が 1 対 1 であることと、$f$ が狭義単調であることは同値である。
(2) $f$ が 1 対 1 なら、値全体の集合 $J=f(I)$ は区間であり、逆関数 $f^{-1}\colon J\to I$ は $f$ と同じ向きに狭義単調で($f$ が狭義単調増加なら $f^{-1}$ も狭義単調増加、減少なら減少)、$J$ で連続である。

2 点の組の「上り」「下り」をそろえる

方針:(1) の「1 対 1 なら狭義単調」が中心である。$I$ の 2 点 $u< v$ の組を、$f(u)< f(v)$ なら「上り」、$f(u)>f(v)$ なら「下り」と呼ぶ(1 対 1 なのでどちらかである)。lem-icf-three を使って、すべての組が同じ種類であることを示す。
段 1(狭義単調なら 1 対 1)。def-icf-monotone の後で示した。
段 2(3 点の組はそろう)。$u< v< w$ を $I$ の 3 点とする。lem-icf-three により $f(u)< f(v)< f(w)$ または $f(u)>f(v)>f(w)$ である。前者なら組 $(u,v)$、$(v,w)$、$(u,w)$ はすべて上り、後者ならすべて下りである。つまり、3 点から作る 3 つの組は同じ種類である。
段 3(どの 2 つの組もそろう)。$I$ の 2 つの組 $(a,b)$、$(c,d)$($a< b$、$c< d$)をとる。$m=\min\{a,c\}$、$M=\max\{b,d\}$ とおくと、$m$、$M$ は $I$ の点で $m< M$ である。$m< a$ なら 3 点 $m< a< b$ に段 2 を使って、$(a,b)$ と $(m,b)$ は同じ種類である($m=a$ なら 2 つは同じ組である)。$b< M$ なら 3 点 $m< b< M$ に段 2 を使って、$(m,b)$ と $(m,M)$ は同じ種類である($b=M$ なら同じ組である)。よって $(a,b)$ は $(m,M)$ と同じ種類である。同じ議論で $(c,d)$ も $(m,M)$ と同じ種類なので、$(a,b)$ と $(c,d)$ は同じ種類である。
段 4((1) の結論)。段 3 により、すべての組が上りか、すべての組が下りである。すべて上りなら $f$ は狭義単調増加、すべて下りなら狭義単調減少である。
段 5($J$ は区間)。$y_1< y_2$ を $J$ の 2 点とし、$y_1< k< y_2$ とする。$y_1=f(x_1)$、$y_2=f(x_2)$ となる $x_1$、$x_2\in I$ がある。$f$ は $x_1$ と $x_2$ を両端とする閉区間($I$ に含まれる)で連続なので、中間値の定理から $f(c)=k$ となる $c$ がその間にある。よって $k\in J$ で、$J$ の 2 点の間の数はすべて $J$ に入る。これは $J$ が区間であることを意味する。
段 6($f^{-1}$ の向き)。$f$ が狭義単調増加とする。$y_1< y_2$ を $J$ の 2 点とし、$x_1=f^{-1}(y_1)$、$x_2=f^{-1}(y_2)$ とおく。$x_1=x_2$ なら $y_1=f(x_1)=f(x_2)=y_2$ となり、$x_1>x_2$ なら $y_1=f(x_1)>f(x_2)=y_2$ となって、どちらも $y_1< y_2$ に反する。よって $x_1< x_2$ で、$f^{-1}$ は狭義単調増加である。$f$ が狭義単調減少のときは不等号の向きを入れ替えて同じように示せる。
段 7($f^{-1}$ の連続性)。$f^{-1}$ は区間 $J$ で狭義単調で、その値全体は $I$ という区間である。次の lem-icf-cont により、$f^{-1}$ は $J$ で連続である。$\square$

値全体が区間になる狭義単調な関数は連続

$J$ を区間とし、$\varphi$ を $J$ で狭義単調な関数とする。$\varphi$ の値全体 $\varphi(J)$ が区間なら、$\varphi$ は $J$ で連続である。

値の区間から近くの点を取り出す

要点:$\varphi$ が狭義単調増加とし、$J$ の点 $b$ と $a=\varphi(b)$ を考える。値全体が区間なので、$a$ の少し上の値 $t$ も $\varphi$ の値で、$t=\varphi(y_+)$ となる $y_+>b$ がある。$b< y< y_+$ なら $a<\varphi(y)< t$ で、値は $a$ の近くにとどまる。左側も同じである。

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$\varphi$ が狭義単調減少なら $-\varphi$ は狭義単調増加で、値全体 $-\varphi(J)$ も区間なので、狭義単調増加の場合を示せばよい。$b\in J$、$a=\varphi(b)$ とし、正の数 $\varepsilon$ を任意にとる。

段 1(右側)。$b$ が $J$ の右端でないとき、$b$ より大きい $y'\in J$ があり、$\varphi(y')>a$ である。$t=\min\bigl\{a+\frac\varepsilon2,\ \varphi(y')\bigr\}$ とおくと $a< t\le\varphi(y')$ で、$t$ は区間 $\varphi(J)$ の 2 点 $a$、$\varphi(y')$ の間(または端)にあるので $\varphi(J)$ に入る。$t=\varphi(y_+)$ となる $y_+\in J$ をとると、$\varphi(y_+)>a=\varphi(b)$ と狭義単調増加から $y_+>b$ である。$b< y< y_+$ なら $a<\varphi(y)< t< a+\varepsilon$ である。

段 2(左側)。$b$ が $J$ の左端でないとき、同じように $y_-< b$ で、$y_-< y< b$ なら $a-\varepsilon<\varphi(y)< a$ となる $y_-\in J$ がある。

段 3(まとめ)。$\delta$ を、段 1・段 2 で得た $y_+-b$ と $b-y_-$ のうち、存在するものの小さいほうとする。$y\in J$ で $\lvert y-b\rvert<\delta$ なら、$y=b$ のときも含めて $\lvert\varphi(y)-a\rvert<\varepsilon$ である。どの $\varepsilon>0$ にもこのような $\delta>0$ があるので、$y\to b$ のとき $\varphi(y)\to\varphi(b)$ である(極限とε-δ の定義。$b$ が端のときは片側の極限)。よって $\varphi$ は $b$ で連続である。$\square$

thm-icf-monotone の段 7(逆関数の連続性)は、$f$ の定義域 $I$ が開区間で $f$ が増加する場合には、逆関数の微分 の補題「増加する連続関数の逆関数」でも、中間値の定理を使って示されている。
y=x³−3x は −2≦x≦2 で 1 対 1 でなく、x=−1 での値 2 は両端 x=−2、x=1 での値 −2 より大きい。高さ 1 の水平線はグラフと 3 回交わる y=x³−3x は −2≦x≦2 で 1 対 1 でなく、x=−1 での値 2 は両端 x=−2、x=1 での値 −2 より大きい。高さ 1 の水平線はグラフと 3 回交わる

1 対 1 でない 3 次関数と、範囲を限った逆関数

$f(x)=x^3-3x$ を区間 $-2\le x\le2$ で考える。$f(-2)=-2$、$f(-1)=2$、$f(1)=-2$、$f(2)=2$ である。
(1) 3 点 $-2<-1<1$ で、真ん中の値 $f(-1)=2$ は両端の値 $f(-2)=f(1)=-2$ の間にない。lem-icf-three の結論が崩れているので、$f$ はこの区間で 1 対 1 でない。実際、方程式 $x^3-3x=1$ は $x=-1.532\ldots$、$-0.347\ldots$、$1.879\ldots$ の 3 つの解をもち、水平線 $y=1$ はグラフと 3 回交わる(図 3)。
(2) 区間を $1\le x\le2$ に限る。$1\le x_1< x_2\le2$ なら
$$ f(x_2)-f(x_1)=(x_2-x_1)(x_1^2+x_1x_2+x_2^2-3) $$
で、$x_1^2\ge1$、$x_1x_2>1$、$x_2^2>1$ より 2 つ目の因数は正なので、$f$ は狭義単調増加である。値全体は $[f(1),f(2)]=[-2,2]$ で、thm-icf-monotone (2) により、逆関数 $f^{-1}\colon[-2,2]\to[1,2]$ は狭義単調増加で連続である。$x^3-3x=y$ を $x$ について解いた式を求めなくても、逆関数があることと、その増減・連続性が分かる。たとえば $f^{-1}(1)=1.879\ldots$ である。

逆関数をもつように範囲を限る例を並べる。

関数逆関数をもつための制限逆関数(定義域)
$x^2$$x\ge0$$\sqrt x$($x\ge0$)
$\sin x$$-\dfrac\pi2\le x\le\dfrac\pi2$$\arcsin x$($-1\le x\le1$)
$x+\dfrac1x$$x\ge1$$\dfrac{x+\sqrt{x^2-4}}2$($x\ge2$)
$e^x$制限はいらない$\log x$($x>0$)
$x^3-3x$$1\le x\le2$ など式を求めなくても存在する($-2\le x\le2$)

どの行でも、制限した範囲は区間で、関数はそこで連続かつ狭義単調である。$\arcsin x$ は 逆三角関数(高校数学) で、$\log x$ は 指数関数・対数関数のグラフと逆関数 で扱う。

例と反例

thm-icf-monotone と thm-icf-compose の仮定を外したり、順番を取り違えたりすると何が崩れるかを並べる。

外す条件反例成り立たなくなること
$f$ が連続$[0,1)$ で $x$、$[1,2]$ で $3-x$ の関数1 対 1 なら狭義単調、逆関数は連続
定義域が区間$x\ne0$ で定義した $\dfrac1x$1 対 1 なら狭義単調
$f$ が 1 対 1実数全体で定義した $x^2$逆関数がある
合成の順番を守る$2x+1$ と $x^2$(ex-icf-start-order)$g\circ f=f\circ g$
逆関数を逆の順に合成する$2x+1$ と $x^3$(ex-icf-inverse-compose)$(g\circ f)^{-1}=g^{-1}\circ f^{-1}$
反例:連続でない 1 対 1 の関数

区間 $0\le x\le2$ で、$0\le x<1$ なら $f(x)=x$、$1\le x\le2$ なら $f(x)=3-x$ と定める。
(1) 1 対 1 である。$[0,1)$ の上では狭義単調増加で値は $[0,1)$、$[1,2]$ の上では狭義単調減少で値は $[1,2]$ である。2 つの値の範囲は重ならないので、異なる 2 点で同じ値をとることはない。
(2) 狭義単調ではない。$0<1$ で $f(0)=0< f(1)=2$、$1<2$ で $f(1)=2>f(2)=1$ と、上りの組と下りの組がある。
(3) $x=1$ で連続でない。$x$ を左から $1$ に近づけると $f(x)=x$ は $1$ に近づくが、$f(1)=2$ である。
(4) 値全体は区間 $[0,2]$ だが、逆関数は $y=1$ で連続でない。

逆関数を求めて確かめる

逆関数は $0\le y<1$ で $f^{-1}(y)=y$、$1\le y\le2$ で $f^{-1}(y)=3-y$ である。$y$ を左から $1$ に近づけると $f^{-1}(y)$ は $1$ に近づくが、$f^{-1}(1)=2$ である。


thm-icf-monotone の証明で中間値の定理を使った場所(lem-icf-three)で、連続性が欠かせないことが分かる。

反例:定義域が区間でない

$f(x)=\dfrac1x$ を、$x\ne0$ の実数全体で考える。$f$ は定義域のどの点でも連続で、$\dfrac1{x_1}=\dfrac1{x_2}$ なら $x_1=x_2$ なので 1 対 1 である。しかし $-1<1$ で $f(-1)=-1< f(1)=1$、$1<2$ で $f(1)=1>f(2)=\dfrac12$ なので、狭義単調ではない。3 点 $-1<1<2$ で、真ん中の値 $1$ は両端の値 $-1$ と $\dfrac12$ の間にない。lem-icf-three の証明で中間値の定理を $[-1,1]$ で使いたいが、$0$ で定義されていないので使えない。定義域が $x<0$ と $x>0$ の 2 つに分かれていることが原因である。

0≦x<1 で x、1≦x≦2 で 3−x の関数は x=1 で値が跳び、1 対 1 だが狭義単調ではない 0≦x<1 で x、1≦x≦2 で 3−x の関数は x=1 で値が跳び、1 対 1 だが狭義単調ではない
y=1/x は x<0 と x>0 のそれぞれでは狭義単調減少だが、定義域全体では狭義単調ではない y=1/x は x<0 と x>0 のそれぞれでは狭義単調減少だが、定義域全体では狭義単調ではない
反例:1 対 1 でない関数には逆関数がない

$g(x)=x^2$ を実数全体で考えると、$g(2)=g(-2)=4$ である(ex-icf-start-inverse (2))。$4$ に戻す先を $2$ と決めても $-2$ と決めても、もう一方の数がもとにもどらず、$g^{-1}\circ g=\mathrm{id}$ となる関数 $g^{-1}$ は作れない。定義域を $x\ge0$ に限ってはじめて、逆関数 $\sqrt x$ が定まる。

大学数学で見る:全単射の全体と群

thm-icf-compose の 3 つの規則は、実数の集合の間の関数に限らず、一般の集合の間の写像(集合の要素に集合の要素を対応させる規則)でそのまま成り立つ。証明は値を追いかけるだけなので、上の証明がそのまま使える。

全単射は合成について群をなす

集合 $X$ から $X$ 自身への全単射の全体を $S(X)$ とする。
(R1) $f,g\in S(X)$ なら $g\circ f\in S(X)$(thm-icf-compose (3))。
(R1) 合成は結合法則を満たす(thm-icf-compose (1))。
(R1) 恒等写像 $\mathrm{id}_X$ は $S(X)$ に入り、$f\circ\mathrm{id}_X=\mathrm{id}_X\circ f=f$。
(R1) $f\in S(X)$ の逆写像 $f^{-1}$ も $S(X)$ に入り、$f^{-1}\circ f=f\circ f^{-1}=\mathrm{id}_X$(lem-icf-back を $u=f^{-1}$、$v=f$ に使う)。
この 4 つの性質をもつ集まりを、大学の数学では 群 という。$S(X)$ は $X$ の要素の「並べかえ」全体の群である(全単射)。thm-icf-compose (2) のとおり、この群では一般に $g\circ f\ne f\circ g$ である。

1 次関数の合成

$a\ne0$ のとき、1 次関数 $f(x)=ax+b$ は実数全体から実数全体への全単射で、逆関数は $f^{-1}(x)=\dfrac{x-b}a$ である($a$ の符号で狭義単調増加か減少かが決まる)。$g(x)=cx+d$($c\ne0$)との合成は
$$ (g\circ f)(x)=c(ax+b)+d=(ca)x+(cb+d) $$
で、また $x$ の係数が $0$ でない 1 次関数である。逆関数もまた 1 次関数なので、この形の関数の全体は、rem-icf-group の性質 (i)〜(iv) を満たす $S(\mathbb R)$ の一部分の群になる。順番を変えると、たとえば $f(x)=2x$、$g(x)=x+1$ で $(g\circ f)(x)=2x+1$、$(f\circ g)(x)=2x+2$ と異なる。
分数の形 $\dfrac{ax+b}{cx+d}$ の関数を合成すると、係数が $2$ 次の行列の積で表される(1次分数変換(高校数学))。1 次関数 $ax+b$ はその $c=0$、$d=1$ の場合である。

さらに先へ

  • thm-icf-monotone で逆関数が連続であることを示した。さらに $f$ が微分できて $f'(x)\ne0$ なら逆関数も微分でき、$(f^{-1})'(y)=\dfrac1{f'(x)}$($y=f(x)$)となる。これは 逆関数の微分 で扱う。
  • 合成関数の微分 $(g\circ f)'(x)=g'\bigl(f(x)\bigr)f'(x)$ は 連鎖律(高校数学) で扱う。
  • $y=\sqrt{ax+b}$ は 2 次関数の逆関数として調べられる(無理関数のグラフ)。

関連項目

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