Alexander双対定理(Alexander duality)とは、球面 $S^n$ の空でないコンパクトな真部分集合 $K$ が局所可縮なら、すべての $i$ で $\tilde H_i(S^n\setminus K;\mathbb{Z})\cong\tilde H^{n-i-1}(K;\mathbb{Z})$ が成り立つという定理である。補集合のホモロジーは $K$ の埋め込み方によらず $K$ だけで決まり、$K\cong S^{n-1}$ なら補集合がちょうど 2 成分に分かれることが従う(Jordan–Brouwer の分離定理の一部)。補集合に対するコンパクト台の Poincaré 双対と、$K$ の近傍のコホモロジーの極限から証明される。帰結として、Klein の壺や射影平面は $\mathbb{R}^3$ に埋め込めない。
前提知識: Poincaré双対, コンパクト台コホモロジー, 被約ホモロジー, 局所可縮空間
球面 $S^n$ の中に、局所可縮なコンパクト集合 $K$(空でなく $S^n$ 全体でないもの)を置いたとき、補集合 $S^n\setminus K$ のホモロジーは $K$ の置き方によらず、$K$ 自身のコホモロジーだけで決まる。これが Alexander 双対定理(Alexander duality)で、$K$ が局所可縮なら
$$
\tilde H_i(S^n\setminus K;\mathbb{Z})\cong\tilde H^{n-i-1}(K;\mathbb{Z})
$$
が成り立つ。$K$ が $S^{n-1}$ と同相なら右辺は $i=0$ で $\mathbb{Z}$ なので、補集合はちょうど 2 つの成分に分かれる(Jordan曲線定理 の高次元版)。$S^3$ の中の結び目は複雑に絡まっていても、補集合の 1 次ホモロジーはいつも $\mathbb{Z}$ である。$\mathbb{R}^n$ に埋め込めるコンパクト集合のホモロジーにも制約が出て、Kleinの壺や射影平面は $\mathbb{R}^3$ に埋め込めない。この記事では、補集合 $S^n\setminus K$ に対するコンパクト台の Poincaré双対 と、$K$ の近傍のコホモロジーの極限を組み合わせて定理を証明し、帰結と、仮定を外したときの反例を述べる。
$n\ge0$ とする。被約ホモロジー $\tilde H_i$ は 被約ホモロジー の記事の定義にしたがい、空でない空間 $X$ の被約コホモロジー $\tilde H^q(X)$ は、$X$ から一点への写像が誘導する $H^q(\text{一点})\to H^q(X)$ の余核とする(特異コホモロジー の定義「相対コホモロジーと被約コホモロジー」。$q\ne0$ では $H^q(X)$ に等しく、負の次数では $0$)。係数は $\mathbb{Z}$ とし、以下省く。局所可縮性は 局所可縮空間 の記事の定義(各点 $x$ の任意の近傍 $U$ に、包含 $V\hookrightarrow U$ が $U$ の中で定値写像とホモトピックになる近傍 $V\subset U$ がある、という弱い意味)とする。
$K$ を球面 $S^n$ の空でないコンパクトな真部分集合で、局所可縮なものとする。このとき、すべての整数 $i$ について
$$
\tilde H_i(S^n\setminus K)\cong\tilde H^{n-i-1}(K)
$$
である。
Hat02 Corollary 3.45(p. 255)と同じ主張である。そこでは閉多様体の中のコンパクト集合に対する双対(thm-ald-local)から導いているが、この記事では補集合のコンパクト台の Poincaré 双対から直接示す(節「証明」の prf-ald-main)。$n=0$ では $S^0$ は 2 点、$K$ と $S^0\setminus K$ は 1 点なので両辺とも $0$ であり、以下 $n\ge1$ とする。
$K$ を thm-ald-main のとおりとし、$V:=S^n\setminus K$ とおく。$K$ の $S^n$ における開近傍の全体を $\mathcal U$ とし、逆向きの包含で有向集合とみなす($U,U'\in\mathcal U$ なら $U\cap U'\in\mathcal U$)。$K\ne S^n$ なので点 $p\in V$ がとれ、立体射影(立体射影)により $S^n\setminus\{p\}\cong\mathbb{R}^n$ であり、$K$ はこの $\mathbb{R}^n$ のコンパクト集合とみなせる。
制限写像が誘導する写像
$$
\varinjlim_{U\in\mathcal U}H^q(U)\to H^q(K),\qquad \varinjlim_{U\in\mathcal U}\tilde H^q(U)\to\tilde H^q(K)
$$
はすべての $q$ について同型である。
Hat02 Theorem A.7(p. 525。この記事では証明しない)により、局所可縮な $\mathbb{R}^n$ のコンパクト集合 $K$ は、ある開近傍 $W\subset\mathbb{R}^n=S^n\setminus\{p\}$ のレトラクトである。レトラクション $r\colon W\to K$($r|_K=\mathrm{id}_K$)をとる。$U\subset W$ をみたす $U\in\mathcal U$ の族は共終なので、そのような $U$ だけで極限を計算すればよい。
全射性:$a\in H^q(K)$ について、$r|_U\colon U\to K$ による引き戻し $(r|_U)^*a\in H^q(U)$ の $K$ への制限は $(r|_K)^*a=a$ である。
単射性:$b\in H^q(U)$($U\subset W$)の $K$ への制限が $0$ とする。$h(x,s):=(1-s)x+s\,r(x)\in\mathbb{R}^n$($x\in U$、$0\le s\le1$)は連続で、$x\in K$ なら $h(x,s)=x\in U$ である。よって開集合 $h^{-1}(U)$ は $K\times[0,1]$ を含み、$[0,1]$ はコンパクトなので(チューブの補題)各 $x\in K$ に開近傍 $N_x$ で $N_x\times[0,1]\subset h^{-1}(U)$ となるものがある。$U':=U\cap\bigcup_{x\in K}N_x\in\mathcal U$ とおくと、$h$ は $U'\times[0,1]$ を $U$ に写し、包含 $\iota\colon U'\hookrightarrow U$ と、$r|_{U'}$ を $K\subset U$ に続けた写像とのホモトピーになる。後者は $U'\xrightarrow{r}K\hookrightarrow U$ と分解するので、
$$
b|_{U'}=\iota^*b=(r|_{U'})^*(b|_K)=0
$$
である。よって $b$ は極限で $0$ になる。
被約版:$K$ と各 $U$ は空でなく、一点への写像は制限と可換なので、$\tilde H^q$ は帰納系の各項で $H^q$ の余核として両立する。帰納極限は完全なので(帰納極限)、余核と極限は交換し、被約版も同型である。$\square$
各 $U\in\mathcal U$ について、制限 $H^q(S^n,U)\to H^q(V,U\setminus K)$ は同型であり、これらの帰納極限として同型
$$
\varinjlim_{U\in\mathcal U}H^q(S^n,U)\cong H^q_c(V)
$$
が得られる。この同型のもとで、包含 $(S^n,\emptyset)\hookrightarrow(S^n,U)$ が誘導する $H^q(S^n,U)\to H^q(S^n)$ の極限は、零拡張 $j_!\colon H^q_c(V)\to H^q_c(S^n)=H^q(S^n)$(コンパクト台コホモロジー の命題「コンパクト台コホモロジーの関手性」の 2)に一致する。
$K$ は閉集合で開集合 $U$ に含まれるので、切除定理 により $K$ を切除でき、$(S^n\setminus K,U\setminus K)=(V,U\setminus K)$ である。$L_U:=S^n\setminus U$ はコンパクトで $V$ に含まれ、$U\setminus K=V\setminus L_U$ である。逆に $V$ の任意のコンパクト集合 $L$ について $S^n\setminus L\in\mathcal U$ なので、$\{L_U\}$ は $V$ のコンパクト集合の族の中で共終であり、コンパクト台コホモロジー の命題「帰納極限による表示」から極限の同型が従う。最後の主張は、$H^q(S^n,U)=H^q(S^n\mid L_U)$ から $H^q(S^n)$ への写像と、切除の逆を合成したものが零拡張の定義そのものであることによる。$\square$
$n\ge1$ とする。$V$ は空でない $S^n$ の開集合で、$S^n$ は向き付け可能なので(向き付け可能多様体 の例「球面と等位集合」)、$S^n$ の向きを制限して $V$ は向き付けられた $n$ 次元多様体になる。
段 1(完全列).各 $U\in\mathcal U$ について、対 $(S^n,U)$ の被約コホモロジーの長完全列
$$
\cdots\to\tilde H^{q-1}(S^n)\to\tilde H^{q-1}(U)\xrightarrow{\delta}H^q(S^n,U)\to\tilde H^q(S^n)\to\tilde H^q(U)\to\cdots
$$
がある($U\ne\emptyset$)。$U'\subset U$ について、これらは包含が誘導する写像で両立するので、$\mathcal U$ について帰納極限をとると、帰納極限の完全性と lem-ald-limit・lem-ald-compact-support により完全列
$$
\cdots\to\tilde H^{q-1}(S^n)\to\tilde H^{q-1}(K)\to H^q_c(V)\xrightarrow{j_!}\tilde H^q(S^n)\to\tilde H^q(K)\to\cdots
$$
を得る($\tilde H^q(S^n)$ は定数の帰納系)。以下これを列 $(*)$ とよぶ。
段 2(制限は $0$).$(*)$ の制限 $\tilde H^q(S^n)\to\tilde H^q(K)$ はすべての $q$ で $0$ である。$q\ne n$ では $\tilde H^q(S^n)=0$ である。$q=n$ では、$p\notin U$ となる $U\in\mathcal U$ の族は共終で、そのような $U$ への制限は $H^n(S^n)\to H^n(S^n\setminus\{p\})\to H^n(U)$ と分解し、$S^n\setminus\{p\}\cong\mathbb{R}^n$ は可縮なので $H^n(S^n\setminus\{p\})=0$ である。よって $(*)$ はすべての $q$ について短完全列
$$
0\to\tilde H^{q-1}(K)\to H^q_c(V)\xrightarrow{j_!}\tilde H^q(S^n)\to0
$$
に分かれる。
段 3($i\ne0$).Poincaré双対 の定理「コンパクトでない多様体の双対」により、キャップ積 $D_V\colon H^q_c(V)\to H_{n-q}(V)$ は同型である。$q\ne n$ なら $\tilde H^q(S^n)=0$ なので $\tilde H^{q-1}(K)\cong H^q_c(V)\cong H_{n-q}(V)$ である。$i:=n-q\ne0$ とおくと、$i\ne0$ では $H_i(V)=\tilde H_i(V)$ なので($i=-1$ ではどちらも $0$)、$\tilde H_i(V)\cong\tilde H^{n-i-1}(K)$ を得る。
段 4($i=0$).$q=n$ の短完全列 $0\to\tilde H^{n-1}(K)\to H^n_c(V)\xrightarrow{j_!}H^n(S^n)\to0$ を、Poincaré 双対でホモロジーに移す。包含 $\iota\colon V\hookrightarrow S^n$ について
$$
D_{S^n}\circ j_!=\iota_*\circ D_V\colon H^n_c(V)\to H_0(S^n)
$$
が成り立つ(下の確認)。$D_{S^n}$ と $D_V$ は同型で、$S^n$ は弧状連結なので $\iota_*\colon H_0(V)\to H_0(S^n)\cong\mathbb{Z}$ は各点の類を生成元に送る添加写像であり、その核は $\tilde H_0(V)$ である(被約ホモロジー)。よって $D_V$ は $\tilde H^{n-1}(K)=\ker j_!$ を $\ker\iota_*=\tilde H_0(V)$ の上へ同型に写し、$\tilde H_0(V)\cong\tilde H^{n-1}(K)$ である。
等式の確認:$V$ のコンパクト集合 $L$ と $\alpha\in H^n(S^n\mid L)$ をとり、その $V$ への制限を $\alpha_V\in H^n(V\mid L)$ とする(切除の同型)。$\mu^V_L\in H_n(V\mid L)$ と $\mu^{S^n}_L\in H_n(S^n\mid L)$ を $L$ の各点で向きに制限される類(基本類 の補題「局所ホモロジーの基本補題」)とすると、包含による $\mu^V_L$ の像は、各点への制限が一致するので一意性により $\mu^{S^n}_L$ であり、$\mu^{S^n}_L$ は $[S^n]$ の $H_n(S^n\mid L)$ への像である。キャップ積の自然性(キャップ積 の命題「キャップ積の基本性質」の 1)から
$$
\iota_*\bigl(\mu^V_L\frown\alpha_V\bigr)=\mu^{S^n}_L\frown\alpha=[S^n]\frown(\alpha\text{ の }H^n(S^n)\text{ への像})
$$
であり、左辺は $\iota_*D_V(\alpha_V)$、右辺は $D_{S^n}(j_!\alpha_V)$ である。$\square$
$i=n-1$ の側では、$\tilde H_{n-1}(V)\cong\tilde H^0(K)$ となる。$H^0(K)$ は $K$ の弧状連結成分の上で一定な関数の群なので、$K$ が $m$ 個の弧状連結成分をもてば $\tilde H_{n-1}(S^n\setminus K)\cong\mathbb{Z}^{m-1}$ である。これは $K$ の各成分を囲む小さな $(n-1)$ 次元球面が、1 つの関係(全部の和が境界になる)を除いて独立な $(n-1)$ 次元の輪体を与えることに当たる。
$n\ge1$ とし、$X\subset\mathbb{R}^n$ を局所可縮なコンパクト集合とする。$H_i(X)$ は $i\ge n$ で $0$ であり、$i=n-1$ と $i=n-2$ でねじれのない群(torsion-free)である。
$X=\emptyset$ なら明らかなので、$X\ne\emptyset$ とする。立体射影で $\mathbb{R}^n=S^n\setminus\{p\}$ とみなすと $X$ は $S^n$ の空でない真部分集合なので、thm-ald-main により $\tilde H^q(X)\cong\tilde H_{n-q-1}(S^n\setminus X)$ である。$q\ge n$ なら右辺の次数は負なので $\tilde H^q(X)=0$、$q=n-1$ なら右辺は $\tilde H_0$ で自由アーベル群(自由アーベル群)である。$X$ はコンパクトで $\mathbb{R}^n$ の近傍のレトラクトなので、$H_*(X)$ は有限生成である(Hat02 Corollary A.8、p. 527)。有限生成アーベル群 $A$ について $\operatorname{Hom}(A,\mathbb{Z})$ は階数 $\operatorname{rank}A$ の自由群、$\operatorname{Ext}(A,\mathbb{Z})$ は $A$ のねじれ部分群と同型な有限群であり、普遍係数定理により $H^q(X)\cong\operatorname{Hom}(H_q(X),\mathbb{Z})\oplus\operatorname{Ext}(H_{q-1}(X),\mathbb{Z})$ である。
$q\ge n$ では $q\ge1$ なので $H^q(X)=\tilde H^q(X)=0$ であり、$H_q(X)$ は階数 $0$、$H_{q-1}(X)$ はねじれをもたない。$q$ を $n$ 以上で動かすと、$H_q(X)$($q\ge n$)は階数 $0$ でねじれもないので $0$、$H_{n-1}(X)$ はねじれをもたない。$n\ge2$ のとき $q=n-1\ge1$ では $H^{n-1}(X)=\tilde H^{n-1}(X)$ が自由なので、その部分群 $\operatorname{Ext}(H_{n-2}(X),\mathbb{Z})$ は自由アーベル群の有限部分群として $0$ であり、$H_{n-2}(X)$ はねじれをもたない。$n=1$ では $H_{-1}=0$ である。$\square$
向き付け不可能な閉曲面 $N_g$($g\ge1$)は $H_1(N_g)\cong\mathbb{Z}^{g-1}\oplus\mathbb{Z}/2$ をもつ(Hat02 Example 2.37、p. 141)。閉曲面はコンパクトな多様体なので局所可縮であり、$\mathbb{R}^3$ に埋め込めたとすると cor-ald-euclid($n=3$、$i=n-2=1$)により $H_1$ はねじれをもたないはずなので矛盾する。よって射影平面 $\mathbb{RP}^2=N_1$ も Kleinの壺 $N_2$ も $\mathbb{R}^3$ に埋め込めない。
$n=0$ では cor-ald-euclid の最初の主張は成り立たない。$\mathbb{R}^0$ は一点であり、$X=\mathbb{R}^0$ はコンパクトで局所可縮だが $H_0(X)\cong\mathbb{Z}\ne0$ である。thm-ald-main 自体は $n=0$ でも成り立ち、$X=S^0\setminus\{p\}$ について両辺とも $0$ である。破れるのは prf-cor-ald-euclid で $q\ge n$ から $q\ge1$、したがって $H^q(X)=\tilde H^q(X)$ を出す段で、$n=0$、$q=0$ では $H^0(X)\cong\mathbb{Z}$ だが $\tilde H^0(X)=0$ である。
thm-ald-main は、次の形の双対の特別な場合として導くこともできる。
$M$ を向き付けられた $n$ 次元閉多様体、$K\subset M$ を局所可縮なコンパクト集合とする。すべての $i$ について $H_i(M,M\setminus K)\cong H^{n-i}(K)$ である。
この記事では証明しない。Hat02 Theorem 3.44(p. 254)による。そこでは $K$ の開近傍 $U$ について、対の長完全列どうしを基本類とのキャップ積で結んだ図式に五項補題を使い、$U$ について極限をとって、lem-ald-limit と同じ形の近傍の極限で $H^{n-i}(K)$ を得ている($M$ を Euclid 空間の近傍のレトラクトとして埋め込む Hat02 Corollary A.9 を使う)。$K$ が一点 $x$ なら、左辺は局所ホモロジー $H_i(M\mid x)$(局所ホモロジー)で、右辺は $i=n$ でだけ $\mathbb{Z}$ になる。$M=S^n$ のとき、対 $(S^n,S^n\setminus K)$ の被約ホモロジーの長完全列で $H_i(S^n,S^n\setminus K)$ と $\tilde H_{i-1}(S^n\setminus K)$ を比べると thm-ald-main が得られる(Hat02 Corollary 3.45 の証明)。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| $K$ の局所可縮性 | ワルシャワ円 $W\subset S^2$ | $\tilde H_0(S^2\setminus W)\cong\mathbb{Z}$ だが $\tilde H^1(W)=0$ |
| 外の空間が球面であること | トーラス $T^2=S^1\times S^1$ の中の $K=\{1\}\times S^1$ | $\tilde H_0(T^2\setminus K)=0$ だが $\tilde H^1(K)\cong\mathbb{Z}$ |
| $n\ge1$(cor-ald-euclid) | $X=\mathbb{R}^0$(一点) | $H_0(X)\cong\mathbb{Z}\ne0$($i\ge n=0$) |
1 行目:ワルシャワ円 $W$ はコンパクトで弧状連結だが局所可縮でない。$S^2\setminus W$ は 2 つの弧状連結成分をもち、$W$ は単連結なので $H^1(W)\cong\operatorname{Hom}(H_1(W),\mathbb{Z})=0$ である(局所可縮空間 の注意「定理の扱い」(Alexander 双対定理の後のもの)、Hat02 p. 256)。
2 行目:$K$ はコンパクトな部分多様体で局所可縮、$T^2$ の空でない真部分集合である。$T^2\setminus K\cong(S^1\setminus\{1\})\times S^1\cong(0,1)\times S^1$ は弧状連結なので $\tilde H_0=0$ である。一方 $\tilde H^1(K)=H^1(S^1)\cong\mathbb{Z}$ である。$T^2$ では $\tilde H^1(T^2)\cong\mathbb{Z}^2$ の $K$ への制限が $0$ でないので、prf-ald-main の段 2 に当たる主張が成り立たない。閉多様体の中では thm-ald-local の形が正しい。
3 行目:本文の直前の段落のとおりである。
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