Tate–Shafarevich群

同義語:Tate–Shafarevich groupШTate–Šafarevič群

概要

Tate–Shafarevich群(Tate–Shafarevich group)とは、大域体 $K$ 上のアーベル多様体 $A$ について、Galoisコホモロジー $H^1(K,A)$ からすべての完備化 $K_v$ 上の $H^1(K_v,A)$ への制限写像の共通の核 $Ш(A/K)$ のことである。$H^1(K,A)$ は $A$ の主等質空間の同型類を分類するので、$Ш(A/K)$ は、すべての完備化の上で有理点をもつのに $K$ 上の有理点をもたない主等質空間の全体であり、アーベル多様体についての Hasse 原理の破れを測る群である。捩れ群で、各 $n$ 捩れ部分は Selmer 群を通じて有限であり、全体の有限性は Birch–Swinnerton-Dyer 予想に関わる基本予想である。有限体上の関数体では楕円曲面の Brauer 群と同型になる。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: Galoisコホモロジー, アーベル多様体, 楕円曲線, トーサー, 大域体, 局所体
レベル: 大学院

定義

Tate–Shafarevich 群は、大域体上のアーベル多様体について「すべての完備化の上では自明になるのに、もとの体の上では自明でない」主等質空間(トーサー)の全体を測る群である。Hasse原理(局所的に解けるなら大域的にも解ける、という原理)がアーベル多様体の主等質空間についてどれだけ破れるかを表す。
以下、$K$ を大域体(代数体、または有限体上の曲線の関数体)、$K^{\mathrm s}$ をその分離閉包、$G_K=\operatorname{Gal}(K^{\mathrm s}/K)$ を絶対Galois群とする。$K$ の素点 $v$ に対し $K_v$ をその完備化とし、$K^{\mathrm s}$ の $K_v^{\mathrm s}$ への埋め込みを 1 つ固定して $G_{K_v}=\operatorname{Gal}(K_v^{\mathrm s}/K_v)$ を $G_K$ の閉部分群($v$ の分解群)とみなす。$A$ を $K$ 上のアーベル多様体とし、$H^1(K,A):=H^1(G_K,A(K^{\mathrm s}))$ を離散 $G_K$ 加群 $A(K^{\mathrm s})$ の連続な Galoisコホモロジーとする。同様に $H^1(K_v,A):=H^1(G_{K_v},A(K_v^{\mathrm s}))$ と書く。$G_{K_v}\subset G_K$ への制限と $A(K^{\mathrm s})\subset A(K_v^{\mathrm s})$ から制限写像 $\mathrm{res}_v\colon H^1(K,A)\to H^1(K_v,A)$ が定まる。埋め込みの取り替えは分解群を共役に変えるが、共役はコホモロジーに恒等的に作用するので、$\mathrm{res}_v$ は埋め込みの取り方によらない(Ser97 第 I 章 §2)。

Tate–Shafarevich 群

$K$ を大域体、$A$ を $K$ 上のアーベル多様体とする。$A$ の Tate–Shafarevich 群(Tate–Shafarevich group)とは、すべての素点での制限写像の共通の核
$$ Ш(A/K):=\ker\Bigl(H^1(K,A)\xrightarrow{(\mathrm{res}_v)_v}\prod_{v}H^1(K_v,A)\Bigr) $$
のことである。ここで $v$ は $K$ のすべての素点を走る($K$ が代数体のときはアルキメデス素点も含める)。記号 $Ш$ はキリル文字のシャー(Shafarevich の頭文字)であり、$Ш(A)$、$Ш(K,A)$ とも書く。

$H^1(K,A)$ はアーベル群で、$\mathrm{res}_v$ は群の準同型だから、$Ш(A/K)$ は $H^1(K,A)$ の部分群である。同じ形の核は、任意の離散 $G_K$ 加群 $M$ と $i\ge0$ について
$$ Ш^i(K,M):=\ker\Bigl(H^i(K,M)\to\prod_vH^i(K_v,M)\Bigr) $$
と定義され、これも Tate–Shafarevich 群と呼ばれる($Ш(A/K)=Ш^1(K,A(K^{\mathrm s}))$)。Poitou–Tate双対や Brauer群との関係(下の性質)ではこの一般形を使う。

主等質空間による言い換え

$Ш(A/K)$ の元は、有理点の有無という幾何的な言葉で言い換えられる。そのために $A$ の主等質空間を定義する。

アーベル多様体の主等質空間

$A$ を体 $K$ 上のアーベル多様体とする。$A$ の主等質空間(principal homogeneous space)とは、$K$ 上の空でない滑らかな代数多様体 $C$ と $K$ 上の射 $\mu\colon C\times A\to C$、$(p,a)\mapsto p+a$ の組であって、次を満たすもののことである。

  1. $p+0=p$、$(p+a)+b=p+(a+b)$(射の等式として)。
  2. $C\times A\to C\times C$、$(p,a)\mapsto(p,\,p+a)$ は $K$ 上の同型である。
    主等質空間の間の射とは、$A$ の作用と両立する $K$ 上の射をいう。$A$ 自身に加法で作用させたものを自明な主等質空間という。主等質空間の $K$ 上の同型類の集合を $\mathrm{WC}(A/K)$ と書き、$A$ の Weil–Châtelet 集合という(Weil–Châtelet群)。

条件 2 の同型の逆写像を第 2 成分に射影すると、$K$ 上の射 $C\times C\to A$、$(q,p)\mapsto q-p$ が得られ、$p+(q-p)=q$ を満たす。したがって $K$ の任意の拡大体 $L$ と $p,q\in C(L)$ に対し、$q=p+a$ となる $a\in A(L)$ がただ 1 つ存在する($a=q-p$)。これは $C$ が トーサーの記事の意味で、$K$ 上の多様体の圏(エタール位相)における $A$ トーサーであることを意味する。

有理点をもつ主等質空間は自明

$A$ の主等質空間 $C$ について、次は同値である。

  1. $C$ は自明な主等質空間と同型である。
  2. $C(K)\ne\emptyset$ である。
有理点を原点にする

1 ⇒ 2:$0\in A(K)$ の像が $C(K)$ の元を与える。2 ⇒ 1:$p_0\in C(K)$ を取り、$\varphi\colon A\to C$ を $a\mapsto p_0+a$ で定める。$p_0$ は $K$ 有理点だから $\varphi$ は $K$ 上の射で、条件 1 により $\varphi(a+b)=p_0+(a+b)=(p_0+a)+b=\varphi(a)+b$、すなわち $\varphi$ は作用と両立する。$\psi\colon C\to A$ を $q\mapsto q-p_0$ で定めると、$\psi\circ\varphi(a)=(p_0+a)-p_0=a$、$\varphi\circ\psi(q)=p_0+(q-p_0)=q$ だから $\varphi$ は同型である。

主等質空間と 1 次コホモロジー

$K$ を体、$A$ を $K$ 上のアーベル多様体とする。主等質空間 $C$ に対し、$p_0\in C(K^{\mathrm s})$ を選び
$$ \xi_\sigma:=\sigma(p_0)-p_0\in A(K^{\mathrm s})\qquad(\sigma\in G_K) $$
と置くと、$\xi$ は連続な 1 コサイクルであり、その類 $[\xi]\in H^1(K,A)$ は $p_0$ の取り方と $C$ の同型類だけで決まる。対応 $C\mapsto[\xi]$ は全単射
$$ \mathrm{WC}(A/K)\xrightarrow{\ \sim\ }H^1(K,A) $$
を与え、自明な主等質空間を $0$ に写す。

コサイクルの構成と単射性

$p_0$ の存在。$C$ は空でない滑らかな $K$ 上の多様体だから $C(K^{\mathrm s})\ne\emptyset$ である(滑らかな多様体の分離閉体上の点は稠密である。BLR90 §2.2)。
コサイクルであること。$\sigma,\tau\in G_K$ に対し、作用の射が $K$ 上定義されていることから $\sigma(p+a)=\sigma(p)+\sigma(a)$ である。よって
$$ \sigma\tau(p_0)=\sigma(p_0+\xi_\tau)=\sigma(p_0)+\sigma(\xi_\tau)=p_0+\xi_\sigma+\sigma(\xi_\tau) $$
となり、$\xi_{\sigma\tau}=\xi_\sigma+\sigma(\xi_\tau)$ である。$p_0$ は $K$ のある有限次分離拡大 $L$ の上で定義されており、$\sigma(p_0)$ も $\sigma|_L$ だけで決まって $C(L)$ に属するので、$\xi_\sigma=\sigma(p_0)-p_0\in A(L)$ は $\sigma|_L$ だけで決まる。すなわち $\xi$ は $\operatorname{Gal}(L/K)$ のコサイクルから膨張したもので、連続である。
$p_0$ によらないこと。$p_0$ を $p_0+b$($b\in A(K^{\mathrm s})$)に取り替えると、$\sigma(p_0+b)-(p_0+b)=\xi_\sigma+\sigma(b)-b$ となり、コサイクルはコバウンダリだけ変わる。任意の $p'_0\in C(K^{\mathrm s})$ はこの形で書けるから、類 $[\xi]$ は $p_0$ によらない。
同型類によること。$f\colon C\to C'$ を主等質空間の同型とすると、$f$ は $K$ 上定義されているので $\sigma(f(p_0))=f(\sigma(p_0))=f(p_0+\xi_\sigma)=f(p_0)+\xi_\sigma$ となり、$C'$ の点 $f(p_0)$ から作ったコサイクルは $\xi$ に一致する。
自明な主等質空間の像。$C=A$、$p_0=0$ とすれば $\xi_\sigma=\sigma(0)-0=0$ である。
単射性。$C,C'$ から $p_0,p'_0$ を選んで得たコサイクル $\xi,\xi'$ が同じ類を定めるとし、$\xi'_\sigma=\xi_\sigma+\sigma(b)-b$ とする。$p_0$ を $p_0+b$ に取り替えて $\xi=\xi'$ としてよい。$K^{\mathrm s}$ 上の射 $\varphi\colon C_{K^{\mathrm s}}\to C'_{K^{\mathrm s}}$ を $\varphi(p_0+a)=p'_0+a$ で定める($C_{K^{\mathrm s}}\cong A_{K^{\mathrm s}}$、$C'_{K^{\mathrm s}}\cong A_{K^{\mathrm s}}$ を prop-sha-torsor-trivial により $p_0,p'_0$ を原点として同一視したときの恒等写像であり、同型で、作用と両立する)。任意の $\sigma\in G_K$ と $a\in A(K^{\mathrm s})$ について
$$ \sigma(\varphi(p_0+a))=\sigma(p'_0)+\sigma(a)=p'_0+\xi_\sigma+\sigma(a),\qquad \varphi(\sigma(p_0+a))=\varphi(p_0+\xi_\sigma+\sigma(a))=p'_0+\xi_\sigma+\sigma(a) $$
だから、$\varphi$ は $G_K$ の作用と可換である。$K^{\mathrm s}$ 上の多様体の間の射で $G_K$ の作用と可換なものは $K$ 上定義された射から来る(Ser97 第 III 章 §1)ので、$\varphi$ は主等質空間の同型 $C\to C'$ を与える。よって $C\cong C'$ である。
全射性。連続な 1 コサイクル $\xi$ が与えられたとき、$A_{K^{\mathrm s}}$ 上の $G_K$ の作用を「$\sigma$ の作用の後に $\xi_\sigma$ だけ平行移動する」ものにひねると、この作用について不変な $K$ 上の多様体 $C$ が存在し(準射影多様体の Galois降下、Ser97 第 III 章 §1、Sil09 第 X 章 §2)、$A$ の加法から誘導される作用で $C$ は主等質空間になり、そのコサイクルは $\xi$ である。この段は引用にとどめる。

局所的に有理点をもつ主等質空間

$K$ を大域体、$A$ を $K$ 上のアーベル多様体とする。thm-sha-wc の全単射のもとで、$Ш(A/K)$ は次の集合に対応する。
$$ \{\,A\text{ の主等質空間 }C\ :\ \text{すべての素点 }v\text{ について }C(K_v)\ne\emptyset\,\}/\cong . $$
すなわち $Ш(A/K)$ は、すべての完備化の上で有理点をもつ主等質空間の同型類の集合であり、その群構造の単位元は $K$ 有理点をもつ主等質空間である。

制限写像と底変換の両立

$C$ を主等質空間、$p_0\in C(K^{\mathrm s})$ とし、$\xi$ をそのコサイクルとする。底変換 $C_{K_v}:=C\times_KK_v$ は $A_{K_v}$ の主等質空間であり、固定した埋め込み $K^{\mathrm s}\subset K_v^{\mathrm s}$ により $p_0\in C(K^{\mathrm s})\subset C_{K_v}(K_v^{\mathrm s})$ とみなせる。$\sigma\in G_{K_v}\subset G_K$ に対し、$C_{K_v}$ の点 $p_0$ から作るコサイクルは $\sigma(p_0)-p_0=\xi_\sigma$ で、$\xi$ を $G_{K_v}$ に制限したものである。したがって $C_{K_v}$ の類は $\mathrm{res}_v[\xi]$ である。prop-sha-torsor-trivial を $K_v$ 上で使うと、$\mathrm{res}_v[\xi]=0$ と $C(K_v)=C_{K_v}(K_v)\ne\emptyset$ は同値である。すべての $v$ についてこれが成り立つことが $[\xi]\in Ш(A/K)$ の定義である。単位元については $K$ 上で同じ命題を使えばよい。

直感

$A$ の主等質空間 $C$ は、$K^{\mathrm s}$ の上では $A$ と同型な「原点を忘れた $A$」である。$C$ に $K$ 有理点があればそれを原点にして $C\cong A$ に戻れる(prop-sha-torsor-trivial)。$H^1(K,A)$ はこの「原点の選べなさ」を分類し、$Ш(A/K)$ はそのうち、各完備化 $K_v$ の上では原点が選べる(点をもつ)のに、$K$ 上では選べないものの全体である。Hasse 原理が成り立つ状況(2 次形式、Severi–Brauer多様体など)では対応する群が $0$ になるのに対し、種数 1 の曲線では $Ш$ が自明でないことが Lind と Reichardt の例(ex-sha-lind-reichardt)で知られており、$Ш(A/K)$ は「アーベル多様体の主等質空間についての Hasse 原理の破れ」を正確に測る群である。
$Ш$ の重要性は、それが有理点の計算を妨げる唯一の障害だという点にある。$n$ 倍写像による降下法(Selmer群)は $A(K)/nA(K)$ を計算しようとするが、局所条件だけから計算できるのは $\mathrm{Sel}^{(n)}(A/K)$ であり、両者の差が $Ш(A/K)[n]$ である(thm-sha-selmer)。$Ш$ が有限であること(conj-sha-finite)は、Birch–Swinnerton-Dyer予想の定式化に現れる基本的な予想である。

例と反例

Lind–Reichardt の曲線

$\mathbb Q$ 上の曲線
$$ C\colon\ 2y^2=x^4-17 $$
(の滑らかな射影モデル)は、$\mathbb R$ とすべての $\mathbb Q_p$ の上で点をもつが、$\mathbb Q$ 上の点をもたない。$C$ は種数 1 の曲線で、その Jacobi多様体は楕円曲線 $E\colon y^2=x^3+17x$ であり、$C$ は $E$ の主等質空間として $Ш(E/\mathbb Q)$ の位数 2 の元を表す(Sil09 第 X 章 §6。Lind(1940 年)と Reichardt(1942 年)による)。
満たす性質:すべての完備化の上で点をもつ。満たさない性質:$\mathbb Q$ 上の点をもたない。破る含意:「局所的に点をもてば大域的に点をもつ」(種数 1 の曲線についての Hasse 原理)。
局所点の存在の証明。$x$ を $\mathbb R$ で十分大きくとれば $y$ が取れる。$p=2$ では $x=11$ とすると $x^4-17=14624=2\cdot16\cdot457$ で、$457\equiv1\pmod 8$ だから $457$ は $\mathbb Z_2$ で平方であり(Henselの補題)、$y=4\sqrt{457}\in\mathbb Z_2$ が取れる。$p=17$ では無限遠の座標 $x'=1/x$、$y'=y/x^2$ を使うと $C$ は $2y'^2=1-17x'^4$ と書け、$x'=0$ とすると $y'^2=1/2$ となる。$6^2=36\equiv2\pmod{17}$ だから $2$ は $\mathbb Z_{17}$ で平方であり、$y'\in\mathbb Z_{17}$ が取れる。$p\nmid 34$ では、$x^4-17$ の判別式 $-2^8\cdot17^3$ と $2$ が $p$ で単元だから、$C$ の射影モデルは $\mathbb Z_p$ 上滑らかで、その特殊ファイバーは $\mathbb F_p$ 上の種数 1 の滑らかな射影曲線である。有限体上の種数 1 の滑らかな射影曲線は有理点をもつ(Lang の定理、Ser97 第 III 章 §2)ので、それを Hensel の補題で $\mathbb Z_p$ 点に持ち上げればよい。
$\mathbb Q$ 上の点が無いことの証明。無限遠の 2 点は $2y'^2=1$ を満たすので $\mathbb Q$ 有理点ではない。$(x,y)\in C(\mathbb Q)$ があったとして矛盾を導く。$x=a/c$($a,c\in\mathbb Z$、$\gcd(a,c)=1$、$c\ge1$)と書くと $2(yc^2)^2=a^4-17c^4\in\mathbb Z$ である。$yc^2=b/d$ を既約分数とすると $2b^2=d^2(a^4-17c^4)$ から $d^2\mid2$、よって $d=1$ で、$b\in\mathbb Z$ が
$$ 2b^2=a^4-17c^4 $$
を満たす。

  1. $17\nmid a$ かつ $17\nmid b$ である。$17\mid b$ なら $17\mid a^4$、よって $17\mid a$ で、$17^2\mid 2b^2$ かつ $17^4\mid a^4$ から $17^2\mid17c^4$、すなわち $17\mid c$ となり $\gcd(a,c)=1$ に反する。$17\mid a$ なら $17\mid2b^2$ から $17\mid b$ となり、同じ矛盾に帰着する。
  2. $b$ を割る奇素数 $p$ はすべて $17$ を法とする平方剰余である。実際 $p\mid b$ なら $a^4\equiv17c^4\pmod p$ である。$p\mid c$ なら $p\mid a$ となって矛盾するので $c$ は $p$ を法として可逆で、$17\equiv(a/c)^4\pmod p$ は $p$ を法とする $0$ でない平方である($p\ne17$)。$17\equiv1\pmod4$ だから平方剰余の相互法則により $\bigl(\tfrac{p}{17}\bigr)=\bigl(\tfrac{17}{p}\bigr)=1$ である。
  3. $\bigl(\tfrac{-1}{17}\bigr)=1$($17\equiv1\pmod4$)、$\bigl(\tfrac{2}{17}\bigr)=1$($6^2\equiv2$)だから、2 と合わせて $b=\pm2^k\prod p_i^{e_i}$ は $17$ を法とする $0$ でない平方である。$b\equiv w^2\pmod{17}$、$w\not\equiv0$ と書く。
  4. $a^4\equiv2b^2\equiv2w^4\pmod{17}$ だから、$2\equiv(a/w)^4$ は $17$ を法とする 4 乗である。しかし $\mathbb F_{17}^\times$ は位数 16 の巡回群で、4 乗の全体は位数 4 の部分群 $\{1,\,2^4,\,3^4,\,6^4\}=\{1,16,13,4\}$ であり、$2$ を含まない。これは矛盾である。
Selmer の 3 次曲線

Selmer は、平面 3 次曲線 $3x^3+4y^3+5z^3=0$ がすべての $\mathbb Q_p$ と $\mathbb R$ の上で点をもつのに $\mathbb Q$ 上の点をもたないことを示した(Sel51)。この曲線は種数 1 で、そのヤコビアンは $x^3+y^3+60z^3=0$ で定まる楕円曲線 $E$ であり、$Ш(E/\mathbb Q)$ の位数 3 の元を表す。この例と ex-sha-lind-reichardt が、Tate–Shafarevich 群が自明でないことを示す最初の例である。

有限であることが知られている場合

$E$ を $\mathbb Q$ 上の楕円曲線とし、$L(E,s)$ をその L関数とする。$L(E,s)$ の $s=1$ での零の位数が 1 以下なら、$Ш(E/\mathbb Q)$ は有限である(Kolyvagin、Kol88。虚数乗法をもつ $E$ については Rubin、Rub87)。たとえば $L(E,1)\ne0$ なら $E(\mathbb Q)$ も有限で、このとき Birch–Swinnerton-Dyer予想の公式は $\#Ш(E/\mathbb Q)$ を $L(E,1)$ と $E$ の局所不変量で表す。零の位数が 2 以上の楕円曲線については、$Ш(E/\mathbb Q)$ が有限であることは 1 つの例についても証明されていない(本記事の執筆時点、2026 年)。

反例:素点を 1 つ除くと核が変わる

Tate–Shafarevich 群の定義では、すべての素点での制限を取る必要がある。$G_{\mathbb Q}$ 加群 $M=\mu_8$(1 の 8 乗根)について、$16\in\mathbb Q^\times$ は $\mathbb R$ とすべての奇素数 $p$ について $\mathbb Q_p$ で 8 乗であるが、$\mathbb Q_2$ でも $\mathbb Q$ でも 8 乗ではない。
証明。恒等式 $x^8-16=(x^2-2)(x^2+2)(x^2-2x+2)(x^2+2x+2)$ が成り立つ($(x^2-2)(x^2+2)=x^4-4$、$(x^2-2x+2)(x^2+2x+2)=(x^2+2)^2-4x^2=x^4+4$)。$\mathbb R$ では $x=\sqrt2$ が根である。奇素数 $p$ について、Legendre記号の積 $\bigl(\tfrac{2}{p}\bigr)\bigl(\tfrac{-2}{p}\bigr)\bigl(\tfrac{-1}{p}\bigr)=\bigl(\tfrac{2}{p}\bigr)^2\bigl(\tfrac{-1}{p}\bigr)^2=1$ だから、$2,-2,-1$ のうち少なくとも 1 つは $p$ を法とする平方である。$2\equiv u^2$ なら $x^2-2$ は $\mathbb F_p$ 上で単根 $u$ をもち(導関数 $2u\ne0$)、$-2\equiv u^2$ なら $x^2+2$ が、$-1\equiv i^2$ なら $x^2-2x+2=(x-1)^2+1$ が単根 $1+i$(導関数 $2i\ne0$)をもつ。いずれも Hensel の補題により $\mathbb Z_p$ の根に持ち上がるので、$16$ は $\mathbb Q_p$ で 8 乗である。一方 $\alpha^8=16$ となる $\alpha\in\mathbb Q_2$ があれば $8v_2(\alpha)=4$ となって矛盾するので、$16$ は $\mathbb Q_2$ で 8 乗ではなく、したがって $\mathbb Q$ でも 8 乗ではない。
Kummer完全列の Galois コホモロジー版により $H^1(k,\mu_8)\cong k^\times/k^{\times8}$($k=\mathbb Q,\mathbb Q_v$。Galoisコホモロジーの記事の命題)であり、この同型は連結準同型で与えられ、制限写像は連結準同型と可換だから、制限写像はこの同型のもとで自然な写像 $\mathbb Q^\times/\mathbb Q^{\times8}\to\mathbb Q_v^\times/\mathbb Q_v^{\times8}$ に対応する(Ser97 第 I 章 §2)。よって $16$ の類 $[16]\in H^1(\mathbb Q,\mu_8)$ は $0$ でなく、$v\ne2$ のすべての素点で $\mathrm{res}_v[16]=0$ だが $\mathrm{res}_2[16]\ne0$ である。
満たす性質:素点 $2$ を除くすべての素点で局所的に自明である。満たさない性質:$Ш^1(\mathbb Q,\mu_8)$ に属さない。破る含意:「有限個の素点を除いた制限写像の核は $Ш^1$ に等しい」。この現象は Grunwald–Wang の定理の例外($2$ と $8$ 乗の場合)に当たる(AT68 第 X 章)。

性質

捩れ群であることと Selmer 群との完全列

以下、$K$ を大域体、$A$ を $K$ 上のアーベル多様体、$n\ge1$ を $K$ の標数で割れない整数とする。$n$ 倍写像 $[n]\colon A\to A$ は有限エタールな全射な同種写像で、$K^{\mathrm s}$ 点の上で全射だから(Mum74 §6、楕円曲線では Sil09 第 III 章 §4)、離散 $G_K$ 加群の短完全列
$$ 0\to A[n]\to A(K^{\mathrm s})\xrightarrow{[n]}A(K^{\mathrm s})\to0 $$
($A[n]:=A(K^{\mathrm s})[n]$ は有限群)が得られる。Galois コホモロジーの長完全列から、Kummer完全列の類似
$$ 0\to A(K)/nA(K)\xrightarrow{\ \delta\ }H^1(K,A[n])\to H^1(K,A)[n]\to0 $$
が得られる(右端の $0$ は $H^1(K,A)\xrightarrow{n}H^1(K,A)$ の核が $H^1(K,A[n])$ の像であることを表す)。各素点 $v$ でも同じ列があり、制限写像は両方の列と両立する(制限は連結準同型と可換である。Ser97 第 I 章 §2)。

Selmer 群

$A$ の $n$-Selmer 群(Selmer群)とは
$$ \mathrm{Sel}^{(n)}(A/K):=\ker\Bigl(H^1(K,A[n])\to\prod_vH^1(K_v,A)\Bigr) $$
のことである。ここで $H^1(K,A[n])\to H^1(K_v,A)$ は制限写像と $H^1(K_v,A[n])\to H^1(K_v,A)$ の合成である。

Selmer 群と Tate–Shafarevich 群の完全列

アーベル群の完全列
$$ 0\to A(K)/nA(K)\xrightarrow{\ \delta\ }\mathrm{Sel}^{(n)}(A/K)\to Ш(A/K)[n]\to0 $$
が存在する。

長完全列と局所条件の比較

$\pi\colon H^1(K,A[n])\to H^1(K,A)[n]$ と書き、$\pi_v$、$\delta_v$ を $K_v$ 上の対応する写像とする。制限写像と長完全列の両立とは、$\mathrm{res}_v\circ\delta=\delta_v\circ(\text{自然な写像 }A(K)/nA(K)\to A(K_v)/nA(K_v))$ および $\mathrm{res}_v\circ\pi=\pi_v\circ\mathrm{res}_v$ が成り立つことである。
$\delta$ の像は $\mathrm{Sel}^{(n)}$ に入る。$P\in A(K)$ に対し、$\delta(P)$ の $H^1(K_v,A)$ での像は $\pi_v(\mathrm{res}_v\delta(P))=\pi_v(\delta_v(P))=0$ である($K_v$ 上の列の完全性)。
$\mathrm{Sel}^{(n)}$ での完全性。$\xi\in\mathrm{Sel}^{(n)}(A/K)$ が $Ш(A/K)[n]\subset H^1(K,A)[n]$ への写像 $\pi$ で $0$ に写るとする。$K$ 上の列の完全性により $\xi=\delta(P)$ となる $P\in A(K)$ がある。$\delta$ は単射なので、$A(K)/nA(K)\to\mathrm{Sel}^{(n)}(A/K)$ は単射で、その像は $\pi$ の核に一致する。
$\pi$ は $\mathrm{Sel}^{(n)}$ を $Ш(A/K)[n]$ に写す。$\xi\in\mathrm{Sel}^{(n)}(A/K)$ に対し、$\pi(\xi)\in H^1(K,A)[n]$ であり、$\mathrm{res}_v\pi(\xi)=\pi_v(\mathrm{res}_v\xi)$ は Selmer 群の定義により $0$ である。よって $\pi(\xi)\in Ш(A/K)[n]$ である。
$Ш(A/K)[n]$ への全射性。$c\in Ш(A/K)[n]$ を取る。$c\in H^1(K,A)[n]$ だから、$K$ 上の列の完全性により $\pi(\xi)=c$ となる $\xi\in H^1(K,A[n])$ がある。各 $v$ で $\pi_v(\mathrm{res}_v\xi)=\mathrm{res}_v(c)=0$ だから $\xi\in\mathrm{Sel}^{(n)}(A/K)$ である。

Selmer 群の有限性

$\mathrm{Sel}^{(n)}(A/K)$ は有限群である。

有限性の証明の所在

証明は、$\mathrm{Sel}^{(n)}(A/K)$ の元が $A[n]$ の座標体と $n$ の外の有限個の素点で不分岐であることから、Hermite–Minkowskiの定理(分岐が制限された拡大の有限性)と $S$ 単数の有限生成性に帰着する。楕円曲線については Sil09 第 X 章 §4(定理 4.2)、一般のアーベル多様体については Mil06 第 I 章 §6 に譲る。

捩れ群であることと各 $n$ 捩れ部分の有限性

$Ш(A/K)$ は捩れ群であり、$K$ の標数で割れない各 $n$ について $Ш(A/K)[n]$ は有限群である。また $A(K)/nA(K)$ は有限である(弱 Mordell–Weilの定理)。

部分群と商

$G_K$ は射有限群だから正の次数の連続コホモロジーは捩れ群であり(Galoisコホモロジーの記事の命題)、その部分群 $Ш(A/K)$ も捩れ群である。thm-sha-selmer により $Ш(A/K)[n]$ は有限群 $\mathrm{Sel}^{(n)}(A/K)$ の商、$A(K)/nA(K)$ はその部分群だから、ともに有限である。

有限性予想と Cassels–Tate 対

Tate–Shafarevich 群の有限性

大域体 $K$ 上の任意のアーベル多様体 $A$ について、$Ш(A/K)$ は有限群である。

有限性予想の位置づけ

cor-sha-torsion は各 $n$ 捩れ部分の有限性しか与えず、$Ш(A/K)$ 全体の有限性は予想である。$\mathbb Q$ 上の楕円曲線で $L$ 関数の $s=1$ での零の位数が 1 以下のものについては証明されている(ex-sha-finite-known)。有限体上の曲線の関数体 $K$ 上の楕円曲線 $E$ については、$Ш(E/K)$ の有限性は $E$ の極小な正則モデルである曲面についての Tate予想と同値であり(Artin–Tate、Tat66、thm-sha-brauer-surface)、$K$ の標数と異なる素数 $\ell$ を 1 つ固定したときに $Ш(E/K)[\ell^\infty]$ が有限なら $Ш(E/K)$ 全体が有限であることも知られている(Mil75)。Birch–Swinnerton-Dyer予想の公式は $\#Ш(A/K)$ を含む形で述べられ、この予想の定式化自体が $Ш$ の有限性を前提にしている。

Cassels–Tate 対

$A^\vee$ を $A$ の双対アーベル多様体とする。双線型な対
$$ \langle\ ,\ \rangle\colon\ Ш(A/K)\times Ш(A^\vee/K)\to\mathbb Q/\mathbb Z $$
(Cassels–Tate 対)が存在し、その左右の核はそれぞれ $Ш(A/K)$、$Ш(A^\vee/K)$ の最大可除部分群(可除群)である。とくに $Ш(A/K)$ が有限なら、この対は非退化である。楕円曲線 $E$($E^\vee=E$)については対は交代的であり、$Ш(E/K)$ が有限ならその位数は平方数である。

Cassels–Tate 対の出典と注意

楕円曲線の場合は Cassels(1962 年)、一般のアーベル多様体の場合は Tate(1962 年)による。証明は Mil06 第 I 章 §6(定理 6.26 の周辺)に譲る。主偏極 $A\cong A^\vee$ をもつ一般のアーベル多様体では、偏極で引き戻した対は反対称だが交代的とは限らず、$Ш(A/K)$ が有限でもその位数は平方数または平方数の 2 倍であることが Poonen と Stoll により示されている(PS99)。$\ell$ 進の言葉では、cor-sha-torsion により $Ш(A/K)[\ell^\infty]$ は $(\mathbb Q_\ell/\mathbb Z_\ell)^{r}\oplus(\text{有限群})$ の形であり、対は可除部分 $(\mathbb Q_\ell/\mathbb Z_\ell)^{r}$ による商の上で非退化な対を誘導する。したがって $Ш(A/K)[\ell^\infty]$ の上で対が非退化であることと $r=0$、すなわち $Ш(A/K)[\ell^\infty]$ が有限であることは同値である。有限な離散 $G_K$ 加群 $M$ とその Cartier双対 $M^D=\operatorname{Hom}(M,\mu)$ については、同種の非退化な対 $Ш^1(K,M)\times Ш^2(K,M^D)\to\mathbb Q/\mathbb Z$ が Poitou–Tate双対の一部として存在し(Mil06 第 I 章 §4)、Cassels–Tate 対は $A[n]$ についてのこの対から構成される。

Brauer 群との関係

大域体の Brauer 群の局所大域原理

大域体 $K$ について、Brauer群の制限写像 $\operatorname{Br}(K)\to\bigoplus_v\operatorname{Br}(K_v)$ は単射である。すなわち $Ш^2(K,\mathbb G_m)=0$ である。さらに完全列
$$ 0\to\operatorname{Br}(K)\to\bigoplus_v\operatorname{Br}(K_v)\xrightarrow{\ \sum_v\mathrm{inv}_v\ }\mathbb Q/\mathbb Z\to0 $$
が成り立つ(Albert–Brauer–Hasse–Noether の定理、CF67 第 VII 章 §9–10)。

中心単純環の Hasse 原理

これは、中心単純環(あるいは Severi–Brauer多様体)については Hasse 原理が成り立つことを意味し、アーベル多様体の主等質空間で $Ш$ が自明でないことと対照的である。thm-sha-cassels-tate の対の構成も、この完全列の右端の $\mathbb Q/\mathbb Z$ を経由する。

曲線束の Brauer 群と Tate–Shafarevich 群

$Y$ を有限体 $\mathbb F_q$ 上の滑らかな射影曲線、$K$ をその関数体、$E$ を $K$ 上の楕円曲線とし、$f\colon X\to Y$ を $E$ の極小な正則モデル($X$ は $\mathbb F_q$ 上の滑らかな射影曲面で、生成ファイバーが $E$)とする。このとき同型
$$ \operatorname{Br}(X)\cong Ш(E/K) $$
が成り立つ。とくに $\operatorname{Br}(X)$ の有限性と $Ш(E/K)$ の有限性は同値である。

曲線束の Brauer 群との比較の出典

これは Grothendieck の Brauer 群の論文 III(Gro68 §4)の主題であり、Artin と Tate による有限体上の曲面の予想公式(Tat66)と Birch–Swinnerton-Dyer 予想を結びつける。Grothendieck は、正則な 1 次元スキーム $Y$ 上の固有平坦な曲線束 $f\colon X\to Y$ について、完全列 $0\to\operatorname{Br}'(Y)\to\operatorname{Br}'(X)\to H^1(Y,\operatorname{Pic}_{X/Y})\to\cdots$($\operatorname{Br}'$ はコホモロジー的Brauer群、$\operatorname{Pic}_{X/Y}$ は相対Picard関手)を作り、$H^1(Y,\operatorname{Pic}_{X/Y})$ を生成ファイバーのヤコビアンの $Ш$ と比較する。生成ファイバーに有理点があり(楕円曲線の場合)、$Y$ が有限体上の曲線なら $\operatorname{Br}(Y)=0$ で、誤差項が消えて上の同型になる。断面をもたない曲線束や、ファイバーが重複度をもつ場合には、閉点ごとの局所の不変量(ファイバーの成分の重複度と次数)に応じた誤差が現れ、同型は一般には成り立たない。この比較で Grothendieck が使う $Ш$ は、完備化 $K_v$ の代わりに Hensel化の分数体を使って定義されているが、アーベル多様体については $H^1(K_v^{\mathrm h},A)\to H^1(K_v,A)$ が同型なので(Greenberg の近似定理による。Mil06 第 I 章 §3)、両者は一致する。$Y$ が代数体の整数環のスペクトルである場合には、アルキメデス素点を含めない定義になるので def-sha とは一般には一致しない。差は実素点での $H^1(\mathbb R,A)$ への制限で測られ、この群は 2 倍で消えるので、両者の違いは 2 で消える群に限られる。

同種写像による関手性

同種写像 $\phi\colon A\to B$ は準同型 $\phi_*\colon Ш(A/K)\to Ш(B/K)$ を誘導する($H^1(K,A)\to H^1(K,B)$ が制限写像と可換であることから)。$\phi$ の核が $A[n]$ に含まれるとき、$\psi\circ\phi=[n]_A$ となる同種写像 $\psi\colon B\to A$ が存在し(Mum74 §7)、$\psi_*\circ\phi_*$ は $Ш(A/K)$ の $n$ 倍写像である。したがって $Ш(A/K)$ の有限性は同種類の中で不変であり、Cassels–Tate 対は同種写像と随伴的である(Mil06 第 I 章 §6)。

関連項目

参考文献

[1]
Joseph H. Silverman, The Arithmetic of Elliptic Curves, Springer, 2009, 第 III 章 §4($n$ 倍写像)、第 X 章 §2–§4(主等質空間、Selmer 群と Tate–Shafarevich 群、有限性)、第 X 章 §6(Lind–Reichardt の例)
[2]
Jean-Pierre Serre, Galois Cohomology, Springer, 1997, 第 I 章 §2(制限・共役)、第 I 章 §5(非可換コホモロジーとトーサー)、第 III 章 §1(ひねりと主等質空間)、第 III 章 §2(Lang の定理)
[3]
James S. Milne, Arithmetic Duality Theorems, BookSurge, 2006, 第 I 章 §3(局所体上のアーベル多様体)、§4(Poitou–Tate 双対)、§6(Selmer 群の有限性、Cassels–Tate 対)
[4]
David Mumford, Abelian Varieties, Oxford University Press / Tata Institute of Fundamental Research, 1974, §6($n$ 倍写像が同種写像であること)、§7(核が $A[n]$ に含まれる同種写像の $n$ 倍写像への補完)
[5]
J. W. S. Cassels, Albrecht Fröhlich (eds.), Algebraic Number Theory, Academic Press, 1967, 第 VII 章 §9–§10(Brauer 群の局所大域原理)
[7]
Siegfried Bosch, Werner Lütkebohmert, Michel Raynaud, Néron Models, Springer, 1990, §2.2(滑らかな多様体の分離閉体上の点の稠密性)
[8]
Alexander Grothendieck, Le groupe de Brauer III : exemples et compléments, Dix exposés sur la cohomologie des schémas, North-Holland / Masson, 1968, §4(曲線束の Brauer 群と Tate–Shafarevich 群)、pp. 88–188
[9]
John Tate, On the conjectures of Birch and Swinnerton-Dyer and a geometric analog, Séminaire Bourbaki, exposé 306, 1966
[10]
James S. Milne, On a conjecture of Artin and Tate, Annals of Mathematics 102, 1975, 517–533
[11]
Victor A. Kolyvagin, Finiteness of $E(\mathbb{Q})$ and Ш$(E,\mathbb{Q})$ for a subclass of Weil curves, Izvestiya Akademii Nauk SSSR, Seriya Matematicheskaya 52, 1988, 522–540
[12]
Karl Rubin, Tate–Shafarevich groups and $L$-functions of elliptic curves with complex multiplication, Inventiones Mathematicae 89, 1987, 527–559
[13]
Bjorn Poonen, Michael Stoll, The Cassels–Tate pairing on polarized abelian varieties, Annals of Mathematics 150, 1999, 1109–1149
[14]
Ernst S. Selmer, The Diophantine equation $ax^3+by^3+cz^3=0$, Acta Mathematica 85, 1951, 203–362

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