数理論理学

同義語:数学基礎論

概要

数理論理学(mathematical logic)とは、論理式・証明・計算を記号列として厳密に定めた上で、それらと数学的構造との関係を研究する数学の分野であり、数学基礎論とほぼ同義に用いられる。命題論理・述語論理から出発し、公理的集合論・モデル理論・証明論・計算可能性理論(再帰理論)を主要な下位分野とする。Gödel の完全性定理(証明可能性と意味論的帰結の一致)、コンパクト性定理、Löwenheim–Skolem の定理、Gödel の不完全性定理(十分強い無矛盾な公理系は完全でなく、自身の無矛盾性を証明できない)が基本定理である。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: 命題, 集合

定義

形式化された論理と計算を扱う数学分野

数理論理学(mathematical logic)とは、形式化された論理・計算、およびそれらと数学的構造との関係を研究する数学の分野である。論理式・証明・計算といった、ふつうは数学を記述する側にあるものを、記号列として厳密に定めた上で数学的対象として扱う点に特徴がある。歴史的に数学の基礎づけを目的として発展したため、数学基礎論(foundations of mathematics)とほぼ同義に用いられる(Kunen16)。

数理論理学が対象にするのは、自然言語で書かれた数学そのものではなく、記号と規則を明示して定めた形式言語と、その上の形式体系(公理と推論規則の組)である。形式化することで「ある主張がある公理系から証明できるか」「ある公理系に矛盾はないか」「ある問題は機械的手続きで解けるか」といった問いが、それ自体数学の定理として答えられるようになる。

概要

数理論理学は、扱う対象と方法に応じて次の下位分野に分けて語られることが多い(Kunen16)。

4つの分野

学習のための入口として、上の下位分野を次の 4 分野に整理するのが標準的である(Kunen16)。

近い名前を混同しないための注意

「計算可能性理論」と「再帰理論」は同じ分野の新旧の呼び名である。一方、計算理論は計算量まで含めたより広い呼び名として使われることもあり、文献や扱う範囲によって呼び分けられるため、本記事では計算可能性理論と常に完全な同義語とはしない。また、形式言語は規則で定めた記号列の集合に関する概念であり、自然言語そのものを指さない。「証明論」は分野名であり、特定の一つの形式体系の名称ではない。

命題論理の基本

以下では、分野の性格を示す例として、命題論理の最も基本的な定義と命題を自己完結的に述べる(Enderton に従う)。

命題論理の論理式

命題変数 $p_0,p_1,p_2,\dots$ と記号 $\lnot,\land,\lor,\to,(,)$ からなる記号列のうち、次の規則を有限回適用して得られるものを命題論理の論理式(formula of propositional logic)という。

  1. 各命題変数 $p_i$ は論理式である。
  2. $\varphi$ が論理式ならば $(\lnot\varphi)$ は論理式である。
  3. $\varphi,\psi$ が論理式ならば $(\varphi\land\psi)$、$(\varphi\lor\psi)$、$(\varphi\to\psi)$ は論理式である。
    論理式についての主張を、この規則の適用に沿って示す方法を論理式の構成に関する帰納法(構造帰納法)という。
真理値割り当てと恒真式

各命題変数に真理値 $\mathrm{T}$(真)または $\mathrm{F}$(偽)を対応させる写像 $v$ を真理値割り当て(truth assignment)という。$v$ は論理式全体の上の写像 $\bar v$ に次の規則で拡張される。

  • $\bar v(p_i)=v(p_i)$。
  • $\bar v((\lnot\varphi))=\mathrm{T}$ となるのは $\bar v(\varphi)=\mathrm{F}$ のとき、かつそのときに限る。
  • $\bar v((\varphi\land\psi))=\mathrm{T}$ となるのは $\bar v(\varphi)=\bar v(\psi)=\mathrm{T}$ のとき、かつそのときに限る。
  • $\bar v((\varphi\lor\psi))=\mathrm{T}$ となるのは $\bar v(\varphi)$ と $\bar v(\psi)$ の少なくとも一方が $\mathrm{T}$ のとき、かつそのときに限る。
  • $\bar v((\varphi\to\psi))=\mathrm{F}$ となるのは $\bar v(\varphi)=\mathrm{T}$ かつ $\bar v(\psi)=\mathrm{F}$ のとき、かつそのときに限る。
    以下 $\bar v$ も $v$ と書く。どの真理値割り当て $v$ についても $v(\varphi)=\mathrm{T}$ である論理式 $\varphi$ を恒真式(tautology)という。論理式の集合 $\Sigma$ のどの元も $\mathrm{T}$ にする真理値割り当てがすべて $\varphi$ を $\mathrm{T}$ にするとき、$\varphi$ は $\Sigma$ の恒真な帰結(tautological consequence)であるといい、$\Sigma\vDash\varphi$ と書く。

$\bar v$ が一意に定まるという主張は、論理式が規則 1〜3 のどれか一つの仕方でしか分解できないこと(一意可読性)に依存する。その補題の核心にあたる括弧の性質を次に示す。

論理式の括弧の均衡

任意の論理式 $\varphi$ について次が成り立つ。

  1. $\varphi$ に現れる左括弧 $($ の個数と右括弧 $)$ の個数は等しい。
  2. $\varphi$ の真の始切片($\varphi$ の先頭から始まる記号列で、空でなく $\varphi$ 全体でもないもの)$\sigma$ について、$\sigma$ に現れる左括弧の個数は右括弧の個数より真に大きい。

記号列 $\sigma$ の左括弧の個数を $L(\sigma)$、右括弧の個数を $R(\sigma)$ と書く。論理式の構成に関する帰納法で 1 と 2 を同時に示す。
$\varphi=p_i$ のとき。括弧は現れないので $L(\varphi)=R(\varphi)=0$ であり 1 が成り立つ。$p_i$ は長さ 1 の記号列で真の始切片をもたないので、2 は確かめるべき場合がなく成り立つ。
$\varphi=(\lnot\psi)$ のとき、$\psi$ について 1 と 2 が成り立つとする。$L(\varphi)=1+L(\psi)$、$R(\varphi)=R(\psi)+1$ であり、帰納法の仮定 1 より $L(\psi)=R(\psi)$ だから $L(\varphi)=R(\varphi)$ で 1 が成り立つ。$\varphi$ の真の始切片 $\sigma$ は、$($、$(\lnot$、$(\lnot\tau$($\tau$ は $\psi$ の真の始切片)、$(\lnot\psi$ のいずれかである。最初の 2 つでは $L(\sigma)=1>0=R(\sigma)$ である。3 つ目では帰納法の仮定 2 より $L(\tau)>R(\tau)$ なので $L(\sigma)=1+L(\tau)>R(\tau)=R(\sigma)$ である。最後では $L(\sigma)=1+L(\psi)>L(\psi)=R(\psi)=R(\sigma)$ である。よって 2 が成り立つ。
$\varphi=(\psi\ast\theta)$($\ast$ は $\land,\lor,\to$ のいずれか)のとき、$\psi,\theta$ について 1 と 2 が成り立つとする。$L(\varphi)=1+L(\psi)+L(\theta)=1+R(\psi)+R(\theta)=R(\varphi)$ で 1 が成り立つ。真の始切片 $\sigma$ は次のいずれかである。(i) $($。(ii) $(\tau$($\tau$ は $\psi$ の真の始切片)。(iii) $(\psi$。(iv) $(\psi\ast$。(v) $(\psi\ast\tau'$($\tau'$ は $\theta$ の真の始切片)。(vi) $(\psi\ast\theta$。(i) では $L(\sigma)=1>0=R(\sigma)$。(ii) では $L(\sigma)=1+L(\tau)>R(\tau)=R(\sigma)$。(iii) と (iv) では $L(\sigma)=1+L(\psi)>L(\psi)=R(\psi)=R(\sigma)$。(v) では $L(\sigma)=1+L(\psi)+L(\tau')>R(\psi)+R(\tau')=R(\sigma)$。(vi) では $L(\sigma)=1+L(\psi)+L(\theta)>R(\psi)+R(\theta)=R(\sigma)$。いずれも $L(\sigma)>R(\sigma)$ であり、2 が成り立つ。$\square$

この命題から、論理式の真の始切片は論理式ではない(論理式なら 1 が、真の始切片なら 2 が成り立ち、両立しないから)ことが直ちに従い、これが $\bar v$ の一意性の証明の要になる(Enderton)。

前件肯定の真理値の保存

$\varphi,\psi$ を論理式、$v$ を真理値割り当てとする。$v(\varphi)=\mathrm{T}$ かつ $v((\varphi\to\psi))=\mathrm{T}$ ならば $v(\psi)=\mathrm{T}$ である。したがって、論理式の集合 $\Sigma$ について $\Sigma\vDash\varphi$ かつ $\Sigma\vDash(\varphi\to\psi)$ ならば $\Sigma\vDash\psi$ である。とくに $\varphi$ と $(\varphi\to\psi)$ がともに恒真式ならば $\psi$ も恒真式である。

前半。def-mathematical-logic-valuation より、$v((\varphi\to\psi))=\mathrm{F}$ となるのは $v(\varphi)=\mathrm{T}$ かつ $v(\psi)=\mathrm{F}$ のときに限る。仮定より $v((\varphi\to\psi))=\mathrm{T}$ なので、この場合には当たらない。ところが $v(\varphi)=\mathrm{T}$ は仮定されているから、$v(\psi)=\mathrm{F}$ ではありえず、真理値は $\mathrm{T},\mathrm{F}$ のいずれかなので $v(\psi)=\mathrm{T}$ である。
後半。$\Sigma$ のすべての元を $\mathrm{T}$ にする真理値割り当て $v$ を任意にとる。$\Sigma\vDash\varphi$ より $v(\varphi)=\mathrm{T}$、$\Sigma\vDash(\varphi\to\psi)$ より $v((\varphi\to\psi))=\mathrm{T}$ である。前半より $v(\psi)=\mathrm{T}$ である。$v$ は任意だったので $\Sigma\vDash\psi$ である。恒真式についての主張は $\Sigma=\emptyset$(空集合)の場合であり、このとき条件「$\Sigma$ のすべての元を $\mathrm{T}$ にする」はどの真理値割り当ても満たす(空虚な真)。$\square$

推論規則「$\varphi$ と $(\varphi\to\psi)$ から $\psi$ を導く」を前件肯定(modus ponens)といい、この命題はそれが真理値を保つこと、すなわち前件肯定の健全性を述べている。形式体系の健全性定理(証明できる式はすべて恒真な帰結である)は、公理がすべて恒真式であることと、各推論規則についてのこの種の命題を、証明の長さに関する帰納法で組み合わせて示される(Enderton)。

一階述語論理の基本定理

以下では、等号 $=$ を論理記号として含む一階述語論理(等号つき一階述語論理)を考える。言語 $L$(関数記号・関係記号・定数記号の集まり)を固定し、$L$ の論理式と、$L$ の記号を解釈する構造 $\mathfrak{A}$(空でない台集合と各記号の解釈の組)を考える。論理式のうち自由変数を含まないものを文(sentence)という(文)。以下、$\Sigma$ は $L$ の文の集合、$\varphi$ は $L$ の文とする。$\Sigma$ のすべての元が $\mathfrak{A}$ で真であるとき $\mathfrak{A}$ を $\Sigma$ のモデル(model)といい、$\Sigma$ がモデルをもつとき $\Sigma$ は充足可能(satisfiable)であるという(充足可能)。$\Sigma$ のすべてのモデルで $\varphi$ が真であることを $\Sigma\vDash\varphi$、形式体系で $\Sigma$ から $\varphi$ が証明できることを $\Sigma\vdash\varphi$ と書く。前者は意味論(構造における真偽)の概念、後者は統語論(記号列としての証明)の概念である。文に限定するのは、自由変数を含む論理式では真偽が変数への値の割り当て(変数割り当て)にも依存し、上の $\Sigma\vDash\varphi$ の定義がそのままでは意味をもたないからである。割り当てまで込めて $\vDash$ を定義し直せば、完全性定理は論理式一般に対しても成り立つ(Enderton)。構造・充足の正確な定義と形式体系の詳細は Enderton に譲る。次の各定理は一階述語論理の基本定理であり、教科書一冊分の準備を要するので言明だけを掲げる。

完全性定理の言明

$\Sigma$ を $L$ の文の集合、$\varphi$ を $L$ の文とする。$\Sigma\vdash\varphi$ と $\Sigma\vDash\varphi$ は同値である。すなわち、証明できる文はすべて意味論的な帰結であり(健全性)、意味論的な帰結はすべて証明できる(完全性)。

完全性定理の出典

Gödel(1930)による。証明は Enderton に譲る。健全性の側は証明の長さに関する帰納法で示され、命題論理の prop-mathematical-logic-modus-ponens と同じ型の議論を各推論規則について行う。完全性の側は、無矛盾な $\Sigma$ からモデルを構成する Henkin の方法による。

コンパクト性定理の言明

$L$ の文の集合 $\Sigma$ について、$\Sigma$ が充足可能であることと、$\Sigma$ のどの有限部分集合も充足可能であることは同値である。

コンパクト性定理の出典

証明は Enderton に譲る。thm-mathematical-logic-completeness から、証明は有限個の仮定しか使わないことを通して従う。完全性定理を経由しない位相的な証明もあり、名称はそれに由来する(Kunen16)。

Löwenheim–Skolemの定理の言明

$L$ の記号の個数を $|L|$ とし、$\kappa$ を $|L|$ 以上の無限濃度とする。$\Sigma$ を $L$ の文の集合とする。

  1. (下方)$\Sigma$ が無限のモデルをもつならば、$\Sigma$ は濃度が $\kappa$ 以下のモデルをもつ。
  2. (上方)$\Sigma$ が無限のモデルをもつならば、$\Sigma$ は濃度がちょうど $\kappa$ のモデルをもつ。
Löwenheim–Skolemの定理の出典

証明は Enderton および Kunen16 に譲る。上方の主張のうち「濃度が $\kappa$ 以上のモデルがある」までは、コンパクト性定理だけから次の命題のように導ける。ちょうど $\kappa$ にするには下方の主張を組み合わせる。

コンパクト性から導く大きなモデルの存在

$L$ の文の集合 $\Sigma$ が無限のモデル $\mathfrak{A}$ をもつとする。任意の集合 $I$ に対し、$\Sigma$ は、$I$ から台集合への単射が存在するモデルをもつ。とくに $\Sigma$ は濃度が $|I|$ 以上のモデルをもつ。

$L$ に含まれない相異なる新しい定数記号 $c_i$($i\in I$)を加えた言語を $L'$ とし、
$$\Sigma':=\Sigma\cup\{\lnot(c_i=c_j)\mid i,j\in I,\ i\neq j\}$$
とおく。$\lnot(c_i=c_j)$ は変数を含まないので、$\Sigma'$ は $L'$ の文の集合である。
$\Sigma'$ の任意の有限部分集合 $\Sigma_0$ が充足可能であることを示す。$\Sigma_0$ に現れる新しい定数記号は有限個であり、それらを $c_{i_1},\dots,c_{i_n}$($i_1,\dots,i_n$ は相異なる)とする。$\mathfrak{A}$ の台集合 $A$ は無限集合だから、相異なる元 $a_1,\dots,a_n\in A$ を選べる(無限集合は任意の自然数 $n$ について $n$ 個の相異なる元を含む)。$\mathfrak{A}$ を、$c_{i_k}$ を $a_k$ で、それ以外の $c_i$ を $A$ の固定した一つの元で解釈することで $L'$ の構造 $\mathfrak{A}'$ に拡張する。$\Sigma$ の元は新しい定数記号を含まず、$\mathfrak{A}'$ における $L$ の記号の解釈は $\mathfrak{A}$ と同じなので、$\Sigma$ の元は $\mathfrak{A}'$ で真である。$\Sigma_0$ に含まれる $\lnot(c_{i_k}=c_{i_l})$($k\neq l$)は、$a_k\neq a_l$ より $\mathfrak{A}'$ で真である。よって $\mathfrak{A}'$ は $\Sigma_0$ のモデルである。
thm-mathematical-logic-compactness より $\Sigma'$ はモデル $\mathfrak{B}$ をもつ。$\Sigma\subset\Sigma'$ だから $\mathfrak{B}$ は $\Sigma$ のモデルであり、新しい定数記号の解釈を忘れれば $L$ の構造とみなせる。$i\mapsto c_i^{\mathfrak{B}}$ は $I$ から $\mathfrak{B}$ の台集合への写像で、$i\neq j$ なら $\lnot(c_i=c_j)$ が $\mathfrak{B}$ で真なので $c_i^{\mathfrak{B}}\neq c_j^{\mathfrak{B}}$、すなわち単射である。$\square$

不完全性定理の言明

$T$ を、公理の集合が計算可能である無矛盾な理論(文の集合)とする。

  1. (第1不完全性定理)$T$ が Robinson の算術 $\mathrm{Q}$ を含む(したがって自然数の加法と乗法についての基本的な事実を証明できる)ならば、$T$ の言語の文 $\sigma$ で、$T\nvdash\sigma$ かつ $T\nvdash\lnot\sigma$ となるものが存在する。すなわち $T$ は完全な理論ではない。
  2. (第2不完全性定理)$T$ が Peano算術 $\mathrm{PA}$ を含む(より正確には、$T$ の証明可能性述語が導出可能性条件を満たす)ならば、$T\nvdash\mathrm{Con}(T)$ である。ここで $\mathrm{Con}(T)$ は、$T$ の計算可能な公理集合から標準的な証明可能性述語を用いて作った、$T$ 自身の無矛盾性を $T$ の言語で表す文である。
不完全性定理の出典

Gödel(1931)による。1 を無矛盾性だけの仮定で述べる形は Rosser による改良である。証明は Kunen16 および Enderton に譲る。証明では、論理式や証明を自然数で符号化し(Gödel数)、「自分自身は $T$ で証明できない」と述べる文を構成する。この符号化と、「$p$ は $\varphi$ の $T$ における証明である」という関係が計算可能であること(証明可能性そのものは計算可枚挙にすぎない)は計算可能性理論の道具であり、4 分野が独立でないことの典型例である。

補足

  • 完全性定理は「証明できること」(統語論的・証明論的な概念)と「すべてのモデルで真であること」(意味論的・モデル理論的な概念)が一致することを述べる。したがって命題の証明を探すことと反例となるモデルを探すことは、一階述語論理では互いに補い合う(Enderton)。
  • 不完全性定理は、数学全体を一つの公理系で完結させるという Hilbert の計画に限界があることを示した。一方で、証明論は無矛盾性証明に必要な仮定を精密に分析する方向へ、計算可能性理論は決定不能問題の研究へと発展した(Kunen16)。
  • 集合論は ZFC のもとで通常の数学を展開できる枠組みを与える。選択公理は ZFC の他の公理から独立であり、また連続体仮説も ZFC から独立である(Gödel、Cohen。Kunen16)。これらの独立性の証明は集合論のモデル構成の方法(内部モデル、強制法)による。
  • 本記事の命題の証明のうち、prop-mathematical-logic-parentheses と prop-mathematical-logic-modus-ponens は記事内で完結している。prop-mathematical-logic-large-model は thm-mathematical-logic-compactness を無証明で用いている。それを除けば、いずれの証明も選択公理は使わない。ただし、非可算な言語に対するコンパクト性定理そのものは ZF では証明できない(Boole素イデアル定理と同値である)。

関連項目

参考文献

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