長い直線

同義語:long line

概要

長い直線(long line)とは、最小の非可算順序数 $\omega_1$ と半開区間 $[0,1)$ の直積に辞書式順序を入れた長い半直線 $R$ を、原点で二つ貼り合わせて得られる順序位相空間 $L$ である。二点の間だけを見れば実数の区間と同じで第1可算だが、可分でも第2可算でも距離化可能でもない。$L$ と $R$ は点列コンパクトかつ正規だがコンパクトでもパラコンパクトでもなく、$R$ に最大元 $\infty$ を加えた拡張長い半直線 $\overline{R}$ はコンパクトで連結だが、$\infty$ において第1可算でも局所 Euclid 的でもなく、弧状連結でもない。

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前提知識: 順序数, 全順序, 位相空間, コンパクト空間, 実数

定義

長い直線は、どの点の近くを見ても実数直線と区別がつかないのに、空間全体としては実数直線に埋め込めない空間である。以下では、原点をもつ片側だけの版(長い半直線 $R$)、両側につないだ版(長い直線 $L$)、片側の版に無限遠点を加えた版(拡張長い半直線 $\overline R$)の三つを区別する。この三つは性質が違うので、まとめて一つの主語にしない。
はじめに二つの言葉を思い出しておく。全順序集合 $(P,\le)$ の順序位相とは、$\{x\mid x< a\}$ と $\{x\mid a< x\}$($a\in P$)の全体を準開基として生成される位相であり、2点以上の全順序集合では開区間 $(a,b)$ と、端がある場合の $[\min P,b)$、$(a,\max P]$ が開基をなす。順序位相の定義と一般論は本記事の主題ではない(順序位相)。また $\omega_1$ は最小の非可算順序数、すなわち可算順序数全体のなす集合である(非可算順序数)。本記事では $\omega_1$ について次の事実を引用として用いる:可算個の可算順序数の上限は可算順序数である(Jech03)。これは可算個の可算集合の合併が可算であることから従い、その段階で可算選択公理を使う(rem-long-choice)。

長い半直線

集合
$$ R=\omega_1\times[0,1) $$
に、$(\alpha,t)<(\beta,s)$ を「$\alpha<\beta$、または $\alpha=\beta$ かつ $t< s$」で定める辞書式順序を入れ、その順序位相を与えた空間を長い半直線(long ray、閉長半直線 closed long ray ともいう)と呼ぶ。最小元を $0_R=(0,0)$ と書く。$R$ には最大元がなく、$(\alpha,t)<(\alpha+1,0)$ である。
$R$ の部分集合 $A$ が有界であるとは、ある $x\in R$ が存在して、すべての $a\in A$ について $a\le x$ となることをいう。有界でない部分集合を非有界という。

長い直線と拡張長い半直線

$R$ から最小元を除いた $R\setminus\{0_R\}$ を開いた長い半直線(open long ray)と呼ぶ。長い直線 $L$ は、$R\setminus\{0_R\}$ の二つのコピーと一点 $0$ から作る。負のコピーの順序を逆にし、その全点を $0$ より小さく、正のコピーの全点を $0$ より大きくして、全順序を定め、順序位相を入れる。これは長い半直線二つの原点を貼り合わせた空間である。負のコピーの点を $-x$($x\in R\setminus\{0_R\}$)と書く。$L$ の部分集合が有界であるとは、上にも下にも有界であることをいう。
拡張長い半直線(extended long ray)$\overline R$ は、$R$ に、すべての点より大きい最大元 $\infty$ を一つ加え、順序位相を入れた空間である。ここで $\infty$ は新しい点を表す記号である。

直感

$[0,1)$ を $\omega_1$ 個だけ順番につないだもの、というのが $R$ の直感である。これは実数直線上の区間を非可算個並べた部分集合ではない。二つの点の間には高々可算個の座標しか現れないので、二点の間だけを見れば実数の区間と同じになる(prop-long-local)。ところが $\omega_1$ 自身は可算個の段階では汲み尽くせないので、空間全体を稠密にする可算部分集合も、位相を生成する可算開基も存在しない(prop-long-countability)。「各点の近く」と「空間全体」で可算性の事情が食い違う、という一点にこの例の意味がある。
文献によって名称は異なり、ShulmanTopology の Example 1.3 は本記事の $R$ を long line と呼ぶ。この空間は位相空間の反例を集めた事典 SS78 にも収録されている。以下は上記の記号で統一する。

例と反例

最初の可算個の区画

$R$ の部分集合 $[0_R,(\omega,0))=\omega\times[0,1)$ は、$[0,1)$ を $\omega$ 個(可算無限個)つないだものであり、順序同型 $(n,t)\mapsto n+t$ によって $[0,\infty)$ と順序同型、したがって同相である。$R$ の「実数的に見える部分」がどこまで伸びるかを示す例であり、$R$ 自身との違いは、$\omega$ の代わりに $\omega_1$ を用いる点だけにある。

有界閉集合のコンパクト性

$R$ の有界な閉部分集合はコンパクトである。その集合を含む閉区間 $[0_R,x]$ を取れるからである。$L$ の有界な閉部分集合もコンパクトである。この場合は上下の界を取り、その集合を閉区間 $[a,b]$ に含める。どちらの区間も実数の閉区間と同相(prop-long-local)でコンパクトであり、その閉部分集合もコンパクトである(この一般論は コンパクト空間 が所有する)。たとえば $\{(\alpha,0)\mid\alpha\le\omega\}$ は $R$ の有界閉集合であり、収束点列に極限を添えた集合としてコンパクトである。

非有界な閉集合の例

$C=\{(\alpha,0)\mid\alpha<\omega_1\}$ は $R$ の非有界な閉部分集合である。非有界性は、任意の $(\beta,t)$ に対し $(\beta+1,0)\in C$ が大きいことによる。閉であることは、$C$ に属さない点 $(\beta,t)$($t>0$)が開区間 $((\beta,0),(\beta+1,0))$ に含まれ、この区間が $C$ と交わらないことによる。$C$ 型の非有界閉集合は可算個の共通部分でも非有界に留まる(prop-long-line-countable-unbounded-closed-intersection)。

極限座標をもつ点の基本近傍系

$\alpha<\omega_1$ を極限順序数とすると、$\alpha$ は可算集合なので $\sup_n\beta_n=\alpha$ となる狭義増加列 $\beta_0<\beta_1<\cdots<\alpha$ がとれる。このとき $U_n:=((\beta_n,0),(\alpha,1/(n+2)))$ とおくと、$\{U_n\mid n\ge0\}$ は減少列であり、点 $(\alpha,0)$ の高々可算な基本近傍系である。実際、$(\alpha,0)$ を含む開区間 $(u,v)$ が与えられたとき、$u<(\alpha,0)$ より $u$ の第1成分は $\alpha$ より小さいので $(\beta_n,0)>u$ となる $n$ があり、$v>(\alpha,0)$ より $(\alpha,1/(m+2))< v$ となる $m$ があるので、$k=\max(n,m)$ について $U_k\subset(u,v)$ となる。$R$ と $L$ が第1可算公理を満たすことは、この観察を全点で行うことにほかならない(prop-long-local)。

反例を三つ挙げる。いずれもどの空間についての反例かを取り違えないことが肝要である。

反例:点列コンパクトだがコンパクトでない

$R$ と $L$ は点列コンパクトだがコンパクトではない(prop-long-compactness)。破る条件はコンパクト空間の定義の「任意の開被覆が有限部分被覆をもつ」であり、実際、$R$ では $\{[0_R,(\alpha,0))\mid 0<\alpha<\omega_1\}$ が有限部分被覆をもたない開被覆である。$L$ では $\{(-(\alpha,0),(\alpha,0))\mid 0<\alpha<\omega_1\}$ が有限部分被覆をもたない開被覆である。いずれも有限個の成員の和は有界であり、空間全体を覆わない。破れる含意は「点列コンパクト $\implies$ コンパクト」である。この含意は距離空間では成り立つので(Mun00)、$R,L$ が距離化可能(距離化可能空間)でないことがここから従う。
なお $\overline R$ はこの反例にならない。$\overline R$ はコンパクトである。

反例:コンパクトHausdorffだが第1可算でない

$\overline R$ はコンパクト Hausdorff空間 だが、無限遠点 $\infty$ において第1可算公理を満たさない(prop-long-compactness)。破る条件は「各点が高々可算な基本近傍系をもつ」であり、破れる含意は「コンパクト Hausdorff $\implies$ 第1可算」である。距離空間では半径 $1/n$($n\ge1$)の開球が各点の可算基本近傍系を与えるので、第1可算でない $\overline R$ は距離化可能でない。
$R$ と $L$ はこの反例にならない。$R$ と $L$ は第1可算である。逆に、次のrem-long-line-counterexample-second-countableの証人になれるのは $R$ と $L$ であって $\overline R$ ではない。三つを一括りにしないこと。

反例:第1可算だが可分でも第2可算でもない

$R$ と $L$ は第1可算かつ Hausdorff だが、可分(可分空間)でも第2可算(第2可算公理)でもない(prop-long-countability)。破る条件は「高々可算な開基が存在する」および「高々可算な稠密部分集合が存在する」であり、破れる含意は「第1可算 $\implies$ 第2可算」と「第1可算 $\implies$ 可分」である。非可算離散空間も同じ二つの含意を破るが、$R,L$ は連結であり、各点の近くだけを見れば実数の区間と区別がつかない点で異なる。
$\overline R$ も可分でも第2可算でもないが、第1可算でもないので、上の二つの含意の証人にはならない。

多様体の定義への注意

位相多様体の標準的な定義は、Hausdorff 性・第2可算性・局所 Euclid 性(局所Euclid空間)の三条件からなる。$L$ は Hausdorff かつ局所 Euclid だが第2可算ではないので、この標準的な定義のもとでは位相多様体ではない。$L$ が破る条件は定義の第2可算性であり、破れる含意は「Hausdorff かつ局所 Euclid $\implies$ 位相多様体」である。$R$ は Hausdorff だが第2可算でなく、さらに原点は半区間 $[0,\varepsilon)$ をモデルとする境界点なので、境界のない局所 Euclid 性も満たさない。境界を許す局所モデルを採用しても、第2可算性を要求する定義のもとでは $R$ は境界付き位相多様体ではない。
第2可算性を要求しない広義の定義を採る流儀では、$L$ は境界のない1次元位相多様体、$R$ は境界をもつ1次元位相多様体になる。どちらの流儀かを明示しないまま「長い直線は多様体である/ない」と述べない。
$\overline R$ については流儀の問題ですらない。無限遠点 $\infty$ は第1可算でない点なので(prop-long-compactness)、局所 Euclid 的ではない。$\infty$ のどんな近傍も $\mathbb{R}$ の開集合とは同相にならない。

性質

局所的な構造

有界な区間と局所モデル

$R$ または $L$ の異なる二点 $a< b$ に対し、閉区間 $[a,b]$ は実数の閉区間 $[0,1]$ と順序同型であり、したがって同相である。
その帰結として、$L$ の各点と $R$ の原点以外の各点は実数の開区間と同相な開近傍をもち、$R$ の原点 $0_R$ は $[0,\varepsilon)$ と同相な開近傍をもつ。$R$ と $L$ は Hausdorff 空間であり、弧状連結(弧状連結空間)であり、第1可算である。

まず $b=(\alpha,t)$ に対し $[0_R,b]$ を扱う。$\{\beta\mid\beta\le\alpha\}$ は可算集合なので、単射 $\beta\mapsto n(\beta)\in\mathbb{N}$ をとり $w_\beta:=2^{-n(\beta)-1}>0$ とおく。このとき $\sum_{\beta\le\alpha}w_\beta\le1$ である(有限部分和の上限として定める)。$S_\beta:=\sum_{\gamma<\beta}w_\gamma$ とおき、
$$ F(\beta,u):=S_\beta+w_\beta u\qquad((\beta,u)\in[0_R,b]) $$
と定める。$\beta<\gamma$ なら $F(\beta,u)< S_\beta+w_\beta\le S_\gamma\le F(\gamma,v)$ であり、$\beta=\gamma$ なら第2成分について狭義単調だから、$F$ は狭義単調増加である。
$F$ の像が閉区間 $[0,F(b)]$ 全体になることを示す。$0< q< F(b)$ をとり、$D:=\{y\in[0_R,b]\mid F(y)\le q\}$ とおく。$D$ は空でなく上に有界だから、$[0_R,b]$ における上限 $x$ が存在する(上限の存在は、順序数の座標の上限と実数の上限を順に取ることで得られる)。$F(x)>q$ とすると、$x$ は最小元でなく、極限順序数の座標では $\sup_{\delta<\beta}S_\delta=S_\beta$ が成り立つので、$z< x$ で $F(z)>q$ となるものがとれ、$z$ が $D$ の上界になって $x$ の最小性に反する。$F(x)< q$ とすると $x< b$ であり、同じ座標の内部で右から近づけて $z>x$ かつ $F(z)< q$ となるものがとれ、$x$ が $D$ の上界であることに反する。よって $F(x)=q$ である。したがって $F$ は $[0_R,b]$ から $[0,F(b)]$ への順序同型である。
順序同型は、開半直線を開半直線に写すので順序位相について同相を与える。また $[a,b]$ は順序凸なので、部分空間としての位相と、それ自身の順序位相は一致する(Mun00 §16)。$a< b$ のとき $[a,b]$ は上の同型の制限であり、実数の一次変換で $[0,1]$ に写せる。$L$ で片側にある区間は同じ議論または順序を逆にした議論に帰着し、原点をまたぐ区間は両側を実数の負・正の閉区間へ送って原点で接続すればよい。
帰結について。$0_R$ 以外の点 $x$ には $a< x< b$ をとって開区間 $(a,b)$ が実数の開区間と同相な開近傍を与え、$0_R$ には $[0_R,c)$ が $[0,\varepsilon)$ を与える。実数の有理数端点の区間を引き戻せば可算な基本近傍系が得られるので第1可算である。異なる二点 $u< v$ には $u< c< v$ なる $c$ がとれる(同じ座標なら実数の中点、異なる座標なら左の点の第2成分を少し増やす)ので、$\{x< c\}$ と $\{x>c\}$ が分離する開近傍を与え、Hausdorff である。二点を含む閉区間は実数の閉区間と同相だから、その中で二点を結ぶ道がとれ、弧状連結である。$\square$

有界集合と非有界閉集合

有界集合の可算合併は有界

$R$ の有界部分集合からなる可算族 $(A_n)_{n\in\mathbb{N}}$ に対し、合併 $\bigcup_n A_n$ は有界である。とくに $R$ の高々可算な部分集合は有界である。$L$ についても、上下それぞれに同じことが成り立つ。

各 $n$ について $A_n$ の上界 $x_n=(\beta_n,t_n)\in R$ を一つ選ぶ(可算選択公理を用いる)。$\{\beta_n+1\mid n\in\mathbb{N}\}$ は可算個の可算順序数からなるので、その上限 $\alpha$ は可算順序数であり $\alpha\in\omega_1$ である。すべての $n$ について $x_n<(\alpha,0)$ だから $(\alpha,0)$ は $\bigcup_nA_n$ の上界である。高々可算な部分集合は一点集合の可算合併であり、一点集合は有界だから、後半が従う。$L$ では正のコピーと負のコピーに分けて同じ議論を行う。$\square$

可分性と第2可算性

$R$、$L$、$\overline R$ はいずれも可分でなく、第2可算でもない。

$D\subset R$ を高々可算な部分集合とすると、lem-long-line-countable-bounded-union により $D$ は有界であり、その上界 $x$ に対し開集合 $\{y\in R\mid y>x\}$ は空でなく $D$ と交わらない。よって $D$ は稠密でない。$L$ では正の側に同じ議論を適用する。$\overline R$ では、$D\setminus\{\infty\}$ が $R$ で有界であり、その上界 $x$ に対し開区間 $\{y\mid x< y<\infty\}$ は空でなく $D$ と交わらない($\infty$ もこの区間に入らない)。したがって三つとも可分でない。
第2可算空間では、可算開基の空でない各要素から一点ずつ選べば可算な稠密集合が得られる(可算選択公理を用いる)。可分でないのだから、これらは第2可算でもない。$\square$

可算部分被覆が取れないこと

$R$ と $L$ はLindelöf空間ではない。したがって可算個のコンパクト集合で覆うこともできない。

$\mathcal{U}=\{[0_R,(\alpha,0))\mid 0<\alpha<\omega_1\}$ は $R$ の開被覆である($(\beta,t)\in[0_R,(\beta+1,0))$)。可算部分族 $\{[0_R,(\alpha_n,0))\}_n$ をとると、各成員は有界だから lem-long-line-countable-bounded-union によりその合併も有界であり、$R$ 全体を覆わない。$L$ では $\{(-(\alpha,0),(\alpha,0))\}$ の族に同じ議論を行う。コンパクト集合は有界(ex-long-line-bounded-closed-compact の逆向き:$\mathcal{U}$ の有限部分族に含まれるので有界)なので、可算個のコンパクト集合の合併も有界であり、全体を覆わない。$\square$

非有界閉集合の可算共通部分

$R$ の非有界な閉部分集合からなる可算族 $(F_n)_{n\in\mathbb{N}}$ に対し、$\bigcap_nF_n$ は再び非有界な閉集合である。とくに二つの非有界閉集合は必ず交わる。

閉であることは閉集合の共通部分だから明らかなので、非有界性を示す。$x\in R$ を任意にとる。各自然数を無限回現れるように並べた列 $(n_k)_{k\in\mathbb{N}}$ を固定する(たとえば対の枚挙の第1成分)。$y_{-1}:=x$ とおき、$F_{n_k}$ が非有界であることを用いて $y_k\in F_{n_k}$ を $y_k>y_{k-1}$ となるように再帰的に選ぶ(従属選択公理を用いる)。
$\{y_k\mid k\in\mathbb{N}\}$ は可算集合なので lem-long-line-countable-bounded-union により有界であり、その上界を $z$ とすると $[0_R,z]$ は実数の閉区間と同相(prop-long-local)だから、上限 $c:=\sup_ky_k$ が $R$ に存在し、$c>x$ である。狭義増加列は上限に収束する。すなわち $c$ の任意の開近傍は、ある $d< c$ について $(d,c]$ を含み、$c$ の上限性から $y_k>d$ となる $k$ があり、以降のすべての項が $(d,c]$ に入る。
各 $n$ を固定すると、$n_k=n$ となる $k$ は無限個あり、その部分列は $\{y_k\}$ の中で共終なので同じ上限 $c$ をもつ。この部分列は $F_n$ の点からなり $c$ に収束するので、$F_n$ が閉であることから $c\in F_n$ である。$n$ は任意だったので $c\in\bigcap_nF_n$ であり、$x$ は任意だったので $\bigcap_nF_n$ は非有界である。$\square$

実数値連続関数は有界集合の外で定数

$f\colon R\to\mathbb{R}$ を連続写像とすると、ある実数 $c$ と $R$ の有界部分集合 $B$ が存在して、$x\notin B$ ならば $f(x)=c$ となる。

$X:=\{r\in\mathbb{R}\mid f^{-1}([r,\infty))\ \text{は非有界}\}$ とおく。$r'< r$ かつ $r\in X$ なら $f^{-1}([r',\infty))\supset f^{-1}([r,\infty))$ だから $r'\in X$ であり、$X$ は下に閉じている。
$X\ne\emptyset$:もしすべての整数 $i$ について $f^{-1}([i,\infty))$ が有界なら、lem-long-line-countable-bounded-union により $\bigcup_{i\in\mathbb{Z}}f^{-1}([i,\infty))=R$ が有界になるが、$R$ は非有界なので矛盾する。
$X$ は上に有界:もし $X=\mathbb{R}$ なら、各 $m\in\mathbb{N}$ について $f^{-1}([m,\infty))$ は非有界であり、$f$ の連続性から閉集合である。prop-long-line-countable-unbounded-closed-intersection によりその共通部分 $\bigcap_mf^{-1}([m,\infty))=f^{-1}(\emptyset)=\emptyset$ が非有界となり矛盾する。$X$ は下に閉じた空でない集合なので、$X=\mathbb{R}$ でなければ上に有界である。そこで $c:=\sup X$ とおく。
$f^{-1}([c,\infty))$ は非有界:各 $i\ge1$ について $c-1/i< c$ だから $c-1/i\in X$、すなわち $f^{-1}([c-1/i,\infty))$ は非有界閉集合であり、prop-long-line-countable-unbounded-closed-intersection により
$$ f^{-1}([c,\infty))=\bigcap_{i\ge1}f^{-1}([c-1/i,\infty)) $$
は非有界である。
$f^{-1}((-\infty,c))$ は有界:各 $i\ge1$ について $f^{-1}((-\infty,c-1/i])$ は閉集合であり、これが非有界だとすると、非有界閉集合 $f^{-1}([c,\infty))$ との共通部分が空になって prop-long-line-countable-unbounded-closed-intersection の後半に反する。よって有界であり、lem-long-line-countable-bounded-union により $f^{-1}((-\infty,c))=\bigcup_{i\ge1}f^{-1}((-\infty,c-1/i])$ も有界である。
$f^{-1}((c,\infty))$ は有界:各 $i\ge1$ について $c+1/i\notin X$ だから $f^{-1}([c+1/i,\infty))$ は有界であり、lem-long-line-countable-bounded-union により $f^{-1}((c,\infty))=\bigcup_{i\ge1}f^{-1}([c+1/i,\infty))$ も有界である。
以上より $B:=f^{-1}(\mathbb{R}\setminus\{c\})$ は二つの有界集合の合併として有界であり、$x\notin B$ なら $f(x)=c$ である。$\square$

長い直線での言い換え

$L$ 上の実数値連続関数については、$L$ の正の閉半直線と負の閉半直線のそれぞれに prop-long-line-eventually-constant を適用できる。得られる定数は両端で一致するとは限らない。したがって「$L$ 上の実数値連続関数は有界集合の外で定数」という一つの文にまとめてはならない。正しい言明は「$L$ 上の実数値連続関数は、有界集合の外では両端それぞれで定数である」である。

コンパクト性の違い

コンパクト性と点列コンパクト性

$R$ と $L$ は点列コンパクトだがコンパクトでない。$\overline R$ はコンパクトで、点列コンパクトでもある。ただし $\overline R$ は $\infty$ において第1可算でない。

$R,L$ 内の点列は、その項の順序数座標が可算個なので、有界な閉区間に収まる。その区間は実数の閉区間と同相だから、収束部分列がある。一方、$R$ の有界な初期開区間全体、$L$ の原点を中心とする有界開区間全体は、それぞれ有限部分被覆のない開被覆を与える。
$\overline R$ の開被覆から $\infty$ を含む一つを取ると、それはある終端区間 $(a,\infty]$ を含む。残る $[0_R,a]$ はコンパクトなので有限個で覆える。点列に $\infty$ が無限回現れれば定値部分列を取り、そうでなければ $R$ の場合に帰着する。
$\infty$ の近傍を可算個並べ、それぞれに含まれる終端区間 $(a_n,\infty]$ を選ぶ。全ての $a_n$ より大きい $b\in R$ を取ると、$(b,\infty]$ の中に含まれる近傍は、この可算族の中には一つもない。従って可算近傍基にはならない。$\square$

距離空間では点列コンパクト性とコンパクト性が一致するため(Mun00)、$R,L$ は距離化できない。$\overline R$ も、第1可算でないため距離化できない。距離空間では、任意の点の近傍に含まれる正半径の開球を、半径 $1/n$($n\ge1$)の開球でさらに小さくできるので、各点に可算基本近傍系がある。「第2可算でないから」という理由だけでは距離化可能性を否定できないことに注意する(非可算集合上の離散距離空間が第2可算でない距離空間の例である)。

局所コンパクト性

$R$、$L$、$\overline R$ はいずれも局所コンパクト(局所コンパクト空間)である。すなわち各点はコンパクトな近傍をもつ。

$R$ の点 $x$ に対し、$x< y$ なる $y$ をとると $[0_R,y]$ は $x$ の近傍であり、実数の閉区間と同相(prop-long-local)だからコンパクトである。$L$ でも $x$ を含む閉区間 $[u,v]$($u< x< v$)が同じ役割を果たす。$\overline R$ では、$R$ の点については $R$ が $\overline R$ の開部分空間なので同じ近傍が使え、$\infty$ については $\overline R$ 全体がコンパクトな近傍である。$\square$

分離公理と被覆の細分

交わらない閉集合の分離

$R$ と $L$ は正規(正規空間)である。すなわち、交わらない二つの閉集合を、交わらない二つの開集合で包むことができる。$R,L$ は Hausdorff でもあるので $T_4$ 空間である。

$R$、$L$ のいずれでも、$A=\emptyset$ なら $U=\emptyset$、$V$ を空間全体とし、$B=\emptyset$ なら逆にすればよい。以下では $A,B$ はともに空でないとする。まず $R$ で示す。交わらない閉集合 $A,B$ がともに非有界であることはない。もし両方非有界なら、$a_1< b_1< a_2< b_2<\cdots$($a_i\in A$、$b_i\in B$)を交互に狭義増加するように選べる(従属選択公理)。この可算集合は lem-long-line-countable-bounded-union により有界で、prop-long-local により上限 $c\in R$ をもつ。prf-long-line-countable-unbounded-closed-intersection と同じ理由で $(a_i)$ も $(b_i)$ も $c$ に収束するので、$A,B$ が閉であることから $c\in A\cap B$ となり矛盾する。
したがって一方は有界である。記号を入れ替えて $A$ が有界としてよい。$A$ の上界 $p_0$ をとり、$p_0< p$ なる $p\in R$ を一つとる。$K:=[0_R,p]$ とおくと $A\subset K$、$p\notin A$ であり、$K$ は実数の閉区間と同相なので距離 $d$ を移して距離空間とみなせる。$B':=(B\cap K)\cup\{p\}$ は $K$ の閉集合で $A$ と交わらない。両者は空でない交わらない閉集合なので
$$ h(x):=\frac{d(x,A)}{d(x,A)+d(x,B')}\qquad(x\in K) $$
は連続であり(距離関数は $1$-Lipschitz、閉集合への距離が $0$ になるのはその閉集合の点に限るので分母は正)、$A$ 上で $0$、$B'$ 上で $1$ をとる。$h$ を $\{x\in R\mid x\ge p\}$ 上で定数 $1$ として $R$ 全体へ延長する。$R$ は二つの閉集合 $K$ と $\{x\ge p\}$ の合併で、共通部分 $\{p\}$ 上で二つの定義が一致するので、貼り合わせにより延長も連続である。延長した $h$ は $A$ 上で $0$、$B$ 上で $1$ をとる($B$ の点は $K$ に入れば $B'$ の点、$p$ より先なら定数 $1$ の側にある)。$U:=h^{-1}([0,1/3))$ と $V:=h^{-1}((2/3,1])$ が求める開集合である。
$L$ では、正の端と負の端のそれぞれについて、$A,B$ の少なくとも一方がその端の方向に有界である。一方だけが非有界な端はその非有界な集合に割り当て、両方が有界な端はどちらか一方に割り当てる。正の端に割り当てられていない集合の全点より大きく、かつ $0$ より大きい切断点 $p_+$ をとる。負の端に割り当てられていない集合の全点より小さく、かつ $0$ より小さい切断点 $p_-$ をとる。$K:=[p_-,p_+]$ は実数の閉区間と同相である。$A':=(A\cap K)\cup\{p_\varepsilon\mid \varepsilon\ \text{側の端が}\ A\ \text{に割り当てられている}\}$ とし、$B'$ も同様に定める。切断点は割り当てられていない集合に属さないので、$A'$ と $B'$ は交わらない閉集合である。$A$ が $K$ の外に点をもつなら、その点の側の端は $A$ に割り当てられているので、対応する端点が $A'$ に入る。$A\ne\emptyset$ より $A'$ は空でなく、同様に $B'$ も空でない。上の距離比で $A',B'$ を分離する連続関数 $h$ を作り、$K$ の外では各端点の値 $h(p_\pm)$ の定数として延長する。有限個の閉集合上で貼り合わせた延長は連続であり、$A$ 上で $0$、$B$ 上で $1$ になるので、その逆像で求める分離を得る。$\square$

ここでパラコンパクト空間とは、任意の開被覆が局所有限な開細分をもつことをいう。局所有限とは、各点のある近傍がその族の有限個としか交わらないことである。これらの定義は 開被覆 が所有する。

パラコンパクトでないこと

$R$ と $L$ はパラコンパクトでない。

$X$ を可算コンパクト空間(任意の可算開被覆が有限部分被覆をもつ空間。可算コンパクト空間)とすると、$X$ の空でない部分集合からなる局所有限な族 $\mathcal{V}$ は有限である。実際 $\mathcal{V}$ が無限なら、相異なる成員 $V_0,V_1,\dots$ と各 $V_k$ の点 $x_k$ を選べる(可算選択公理)。可算コンパクト性の点列による特徴づけ(可算コンパクト空間 が所有する)により点列 $(x_k)$ は集積点 $p$ をもつが、局所有限性から $p$ のある近傍 $W$ は有限個の成員としか交わらない。一方 $W$ は無限個の $k$ について $x_k\in V_k$ を含むので、$W$ は無限個の成員と交わる。矛盾である。
さて $R$(同様に $L$)は点列コンパクトなので可算コンパクトである(この一般論は 可算コンパクト空間 が所有する)。$R$ がパラコンパクトだとすると、開被覆 $\{[0_R,(\alpha,0))\mid0<\alpha<\omega_1\}$ は局所有限な開細分 $\mathcal{V}$ をもつ。空の成員を除いても細分であり局所有限だから、上の議論により $\mathcal{V}$ は有限である。$\mathcal{V}$ は被覆なので、各成員を含む元の被覆の成員を有限個集めれば $R$ を覆う。これは、この開被覆には有限部分被覆がないこと(prf-long-compactness)に反する。$L$ では開被覆 $\{(- (\alpha,0),(\alpha,0))\mid0<\alpha<\omega_1\}$ を用い、同じ有限部分被覆の不存在から矛盾を得る。$\square$

正規性とパラコンパクト性

$R,L$ は正規(prop-long-line-normal)だがパラコンパクトではない(prop-long-line-not-paracompact)。破れる含意は「正規 $\implies$ パラコンパクト」であり、破る条件はパラコンパクト空間の定義の「任意の開被覆が局所有限な開細分をもつ」である。逆向きの含意については本記事では扱わない。含意の向きを取り違えないこと。
$\overline R$ はコンパクトなので強パラコンパクトであり(この含意は 開被覆 が所有する)、この反例にはならない。ここでも三つの空間を一括りにできない。

連結性と閉包

拡張長い半直線の連結性

$\overline R$ は連結だが弧状連結でない。また $R$ は $\overline R$ に稠密だが、$R$ 内のどの点列も $\infty$ に収束しない。

$R$ は有界な区間を使って任意の二点を道で結べるので連結である。$\infty$ の任意の近傍が $R$ と交わるから $\overline R$ は $R$ の閉包であり、連結集合の閉包として連結である(連結空間 の記事の命題)。
もし $0_R$ と $\infty$ を結ぶ道があれば、その像は連結である。順序空間の連結部分集合は、その2点の間の全点を含むため($t\notin S$ なら $\{x< t\}$, $\{x>t\}$ が $S$ の分割を与える)、その像は $\overline R$ 全体になる。しかし実数区間の連続像は可分であり、$\overline R$ が可分でないことに矛盾する。
最後に、$R$ 内の点列はある $b\in R$ より下に収まるので、$\infty$ の近傍 $(b,\infty]$ に入らず、そこへ収束しない。$\infty$ 自身を項に許せば定値点列は収束するので、ここで $R$ 内という条件は省けない。$\square$

単連結性

$L$ は弧状連結かつ局所弧状連結であり、単連結である。$R$ も同様である。

弧状連結性は prop-long-local で示した。局所弧状連結性(局所弧状連結空間)も同じ命題から従う。各点は実数の区間と同相な開近傍をもち、その中の小さい区間もまた実数の区間と同相で弧状連結だから、弧状連結な開近傍からなる基本近傍系がとれる。$\gamma\colon[0,1]\to L$ をループとすると、像 $\gamma([0,1])$ はコンパクトである(コンパクト空間の連続像はコンパクト。コンパクト空間 が所有する)。開被覆 $\{(-(\alpha,0),(\alpha,0))\mid0<\alpha<\omega_1\}$ の有限部分被覆をとれば、像はある有界開区間 $I$ に含まれる。$I$ は実数の開区間と同相(prop-long-local)で、実数の区間は凸だから、$I$ の中でループを一点へ連続的に縮められる。この縮小は $L$ の中のホモトピーでもあるので、$\gamma$ は定値ループにホモトピックである。よって $L$ は単連結(単連結空間)である。$R$ でも同じ議論が通る。$\square$

コンパクト化

位相空間 $X$ のコンパクト化とは、コンパクト Hausdorff 空間 $K$ と、像が $K$ で稠密になる埋め込み $X\to K$ の組をいう(コンパクト化)。$R$ は局所コンパクト Hausdorff(prop-long-line-locally-compact)であり、$\overline R$ は $R$ に一点を加えたコンパクト Hausdorff 空間なので、$\overline R$ は $R$ の一点コンパクト化である。一般の空間は互いに同相でないコンパクト化を多数もちうるが、$R$ のコンパクト化はこれ一つしかない。次の命題はそれを主張する。

コンパクト化の一意性

$R$ の任意のコンパクト化 $K$ に対し、$R$ 上で恒等となる同相写像 $K\to\overline R$ が存在する。すなわち $R$ のコンパクト化は一点コンパクト化 $\overline R$ に限る。

埋め込みにより $R\subset K$ と同一視する。$R$ は $K$ で稠密であり、$K$ はコンパクト Hausdorff である。
$K\setminus R\ne\emptyset$:さもなくば $K=R$ がコンパクトになり prop-long-compactness に反する。
$p\in K\setminus R$ の任意の開近傍 $W$ について $W\cap R$ は非有界:もし $W\cap R\subset[0_R,b]$ なら、$[0_R,b]$ は $R$ でコンパクト(ex-long-line-bounded-closed-compact)、したがって $K$ でもコンパクトであり、$K$ が Hausdorff だから $K$ の閉集合である(Hausdorff 空間のコンパクト部分集合は閉。コンパクト空間 が所有する)。$p$ の任意の開近傍 $V$ に対し $V\cap W$ は空でない開集合なので、$R$ の稠密性から $R$ と交わる。よって $p$ は $W\cap R$ の $K$ における触点であり、$p\in[0_R,b]\subset R$ となって $p\notin R$ に矛盾する。
$K\setminus R$ は高々一点:$p\ne q$ を $K\setminus R$ の点とする。$K$ はコンパクト Hausdorff なので $T_1$ かつ正規(コンパクト Hausdorff 空間の正規性。コンパクト空間 が所有する)であり、したがって正則(正則空間)である。交わらない開集合 $U\ni p$、$U'\ni q$ をとり、正則性により $p\in W_p\subset\overline{W_p}\subset U$、$q\in W_q\subset\overline{W_q}\subset U'$ となる開集合をとる。$\overline{W_p}\cap\overline{W_q}=\emptyset$ である。前段より $W_p\cap R$ と $W_q\cap R$ はともに非有界なので、$a_1< b_1< a_2< b_2<\cdots$($a_i\in W_p\cap R$、$b_i\in W_q\cap R$)を交互に狭義増加するように選べる(従属選択公理)。lem-long-line-countable-bounded-union と prop-long-local により上限 $c\in R$ が存在し、prf-long-line-countable-unbounded-closed-intersection と同じ理由で $(a_i)$ も $(b_i)$ も $R$ の中で、したがって $K$ の中で $c$ に収束する。よって $c\in\overline{W_p}\cap\overline{W_q}$ となり矛盾する。
同相の構成:$K=R\cup\{p\}$ である。$K$ は Hausdorff なので $\{p\}$ は閉、したがって $R$ は $K$ の開部分空間である。$h\colon K\to\overline R$ を $R$ 上恒等、$h(p)=\infty$ で定めると全単射である。$\overline R$ の開基は、$R$ の開集合と終端区間 $(a,\infty]$ からなる。$R$ の開集合 $O$ について $h^{-1}(O)=O$ は $K$ で開であり、$h^{-1}((a,\infty])=K\setminus[0_R,a]$ は、$[0_R,a]$ が $K$ の閉集合であることから開である。よって $h$ は連続である。$K$ はコンパクト、$\overline R$ は Hausdorff で、$h$ は連続全単射だから、$K$ の閉集合の像はコンパクトすなわち閉であり(コンパクト空間 が所有する二つの命題による)、$h$ は同相写像である。$\square$

補足:三つの空間の比較

三つの空間は名前が似ているだけで、性質は次のように分かれる。$L$ と $R$ を $\overline R$ と同じ行に並べないことが、この記事のもっとも大事な注意である。

性質長い半直線 $R$長い直線 $L$拡張長い半直線 $\overline R$
コンパクトいいえいいえはい
点列コンパクトはいはいはい
第1可算はいはいいいえ($\infty$ で破れる)
可分・第2可算いいえいいえいいえ
局所 Euclid原点は境界点はいいいえ($\infty$ で破れる)
弧状連結はいはいいいえ
連結はいはいはい
局所コンパクトはいはいはい
正規はいはいはい(コンパクト Hausdorff)
パラコンパクトいいえいいえはい(コンパクト)
距離化可能いいえいいえいいえ

根拠は順に prop-long-compactness、prop-long-local、prop-long-countability、rem-long-manifold、thm-extended-long-connected、prop-long-line-locally-compact、prop-long-line-normal、prop-long-line-not-paracompact にある。$\overline R$ の正規性はコンパクト Hausdorff 空間の一般論(コンパクト空間 が所有する)から従う。

選択公理の使いどころ

本記事は次の四箇所で選択公理を使う。

  1. $\omega_1$ の可算性の扱い:「可算個の可算順序数の上限は可算順序数である」は、可算個の可算集合の合併が可算であることに帰着し、そこで可算選択公理を使う。$\omega_1$ そのものの存在は Hartogs の構成によるので選択公理を要しない。
  2. lem-long-line-countable-bounded-union:各 $A_n$ の上界を一つずつ選ぶところで可算選択公理を使う。
  3. **prop-long-line-countable-unbounded-closed-intersection・prop-long-line-normal・prop-long-line-compactification-unique**:直前に選んだ点より大きい点を再帰的に選ぶところで従属選択公理を使う。
  4. prop-long-line-not-paracompact・prf-long-countability:可算族の各成員から一点ずつ選ぶところで可算選択公理を使う。
    一方、prop-long-local の順序同型の構成は、可算集合から $\mathbb{N}$ への単射を一つ固定したあとは選択を使わない。

関連項目

参考文献

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