Alexandroff立方体(Alexandroff cube)とは、開集合系が $\{\emptyset,\{1\},\{0,1\}\}$ である2点空間・Sierpinski空間 $\mathbb S$ を $\kappa$ 個直積した空間 $\mathbb S^\kappa$(直積位相)のことである。$\kappa=1$・有限・$\kappa=\omega_1$の具体例と反例、コンパクト性・$T_0$だが$T_1$でないこと・非可算濃度での重さと第2可算性の不成立・可分性・重さ $\kappa$ の $T_0$ 空間の埋め込みを証明とともに述べ、通常のTychonoff立方体 $[0,1]^\kappa$ との比較表を示す。
前提知識: 位相空間, Sierpinski空間, 直積位相, コンパクト空間
$\kappa$ を濃度とし、$\Lambda$ を $|\Lambda|=\kappa$ なる添字集合とする。$\mathbb S=(\{0,1\},\mathcal O)$、$\mathcal O=\{\emptyset,\{1\},\{0,1\}\}$ をSierpinski空間とする。重さ $\kappa$ のAlexandroff立方体(Alexandroff cube of weight $\kappa$)とは、直積位相を備えた位相空間
$$
\mathbb S^\kappa:=\mathbb S^\Lambda=\prod_{\alpha\in\Lambda}\mathbb S
$$
のことをいう。台集合は写像 $x\colon\Lambda\to\{0,1\}$(同じことだが $\{0,1\}$ 値の族 $(x_\alpha)_{\alpha\in\Lambda}$)の全体であり、位相は各射影 $\pi_\alpha\colon\mathbb S^\kappa\to\mathbb S,\ x\mapsto x_\alpha$ がすべて連続写像になる最弱の直積位相、すなわち部分基
$$
\{\,\pi_\alpha^{-1}(\{1\})\mid \alpha\in\Lambda\,\}
$$
から生成される位相である。有限個の $\alpha_1,\ldots,\alpha_n\in\Lambda$($n=0$ も許し、そのときは $\mathbb S^\kappa$ 全体とする)に対する
$$
U_{\{\alpha_1,\ldots,\alpha_n\}}:=\bigcap_{i=1}^n\pi_{\alpha_i}^{-1}(\{1\})=\{x\in\mathbb S^\kappa\mid x_{\alpha_1}=\cdots=x_{\alpha_n}=1\}
$$
の全体が、この位相の(基本)開基をなす。
Sierpinski空間の2点のどちらを開点にとるかは文献ごとに割れる。本記事はSierpinski空間の記事と同じく、$1$ を開点とする流儀($\mathcal O=\{\emptyset,\{1\},\{0,1\}\}$、点 $1$ が開点、点 $0$ が閉点)にそろえている。逆の流儀(点 $0$ を開点にとる)を採る文献・記事もあり、その場合は本記事の $0$ と $1$ をすべて入れ替えて読めば同じ空間が得られる。
Sierpinski空間 $\mathbb S$ は開集合が $\emptyset,\{1\},\mathbb S$ の3つしかない、非自明な位相の中で最小の空間である。点 $1$ は「開集合だけで名指しできる点」、点 $0$ は「開集合では名指しできず、$\mathbb S$ 全体でしか捉えられない点」という非対称性を持つ。この非対称性を $\kappa$ 個並べて直積を取ったものがAlexandroff立方体であり、各点 $x\in\mathbb S^\kappa$ は「どの添字 $\alpha$ で $x_\alpha=1$ か」という部分集合 $\{\alpha\in\Lambda\mid x_\alpha=1\}\subset\Lambda$ の指定と本質的に同じ情報を持つ。この意味でAlexandroff立方体は、単位区間を並べた通常のTychonoff立方体とは異質な、集合の所属関係そのものを位相化した空間である。
$\Lambda=\{1,2\}$ とすると $\mathbb S^2$ の台集合は $\{0,1\}^2=\{(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)\}$ の4点である。部分基は $\pi_1^{-1}(\{1\})=\{(1,0),(1,1)\}$ と $\pi_2^{-1}(\{1\})=\{(0,1),(1,1)\}$ の2つで、これらの共通部分 $\{(1,1)\}$ も開である。開集合は
$$
\emptyset,\ \{(1,1)\},\ \{(1,0),(1,1)\},\ \{(0,1),(1,1)\},\ \{(1,0),(0,1),(1,1)\},\ \mathbb S^2
$$
のちょうど6個であり、点 $(0,0)$ を含む真の開集合は存在しない($(0,0)$ を名指しできる開集合は $\mathbb S^2$ 自身のみ)。有限個の直積であっても、離散位相を入れた通常の有限集合とは全く異なる非対称な位相が生じることが、この小さな例から具体的に見て取れる。
$\kappa=\omega_1$(最小の非可算濃度)のとき、$\mathbb S^{\omega_1}$ は可分だが第2可算でない空間の具体例を与える。可分性はprop-alexandroff-cube-separableにより、第2可算性の不成立はprop-alexandroff-cube-weightにより、それぞれZFCで(連続体仮説を仮定せずに)証明される。可算生成の位相的手段(可算基)だけでは非可算個の「独立な」開集合の情報を保持しきれないことを示す典型例である。
通常の(積位相の)Tychonoff立方体 $[0,1]^\kappa$ は、各成分 $[0,1]$ がコンパクトHausdorff空間であることから、Tychonoffの定理によりコンパクトHausdorff空間になる。Alexandroff立方体 $\mathbb S^\kappa$ も「コンパクト空間の任意個の直積」という同じ構成(Tychonoffの定理の適用対象)でありながら、成分の $\mathbb S$ 自身がHausdorffでない($T_0$止まりの)ため、積 $\mathbb S^\kappa$ もHausdorffにならない(prop-alexandroff-cube-t0-not-t1)。すなわちTychonoffの定理はコンパクト性を保証するが、Hausdorff性は成分がHausdorffであるときにしか積に伝わらない。「立方体」の名から連想される「コンパクトHausdorffで距離化可能」という性質は、Alexandroff立方体には一切成り立たない。また、混同されやすい類似の構成として、離散2点空間 $D=\{0,1\}$(Cantor立方体の成分)の $\kappa$ 乗 $D^\kappa$ がある。$D$ はHausdorff(実際T4)なので $D^\kappa$ はコンパクトHausdorffだが、$\mathbb S^\kappa$ は台集合こそ同じ $\{0,1\}^\kappa$ でありながら位相が異なり($\mathbb S$ では $\{0\}$ が開でない)、Hausdorffでない。台集合の一致と位相の一致を混同しないことが重要である。
任意の濃度 $\kappa$ に対し、$\mathbb S^\kappa$ はコンパクト空間である。
$\mathbb S=\{0,1\}$ は有限集合なので、その開被覆から各点を覆う開集合を1つずつ選べば有限部分被覆が得られ、$\mathbb S$ はコンパクトである。Tychonoffの定理により、コンパクト空間の族の直積はコンパクトであるから、コンパクト空間 $\mathbb S$ を $\kappa$ 個直積した $\mathbb S^\kappa$ もコンパクトである。
任意の濃度 $\kappa\geq 1$ に対し、$\mathbb S^\kappa$ は $T_0$ 空間(T0空間)であるが、$T_1$ 空間(T1空間)ではない。特にHausdorff空間でも距離化可能空間でもない。
$T_0$であること。 $x\neq y\in\mathbb S^\kappa$ とする。$x\neq y$ よりある $\alpha\in\Lambda$ で $x_\alpha\neq y_\alpha$、すなわち $\{x_\alpha,y_\alpha\}=\{0,1\}$ である。$x_\alpha=1,y_\alpha=0$ としてよい(そうでなければ $x,y$ の役割を入れ替える)。このとき開集合 $\pi_\alpha^{-1}(\{1\})$ は $x$ を含み $y$ を含まない。よって $x,y$ の少なくとも一方を含み他方を含まない開集合が存在し、$\mathbb S^\kappa$ は $T_0$ である。
$T_1$でないこと。 $\kappa\geq1$ なので $\Lambda\neq\emptyset$ であり、$\alpha_0\in\Lambda$ を1つ固定できる。点 $a,b\in\mathbb S^\kappa$ を、$a_{\alpha_0}=1,\ b_{\alpha_0}=0$、他の座標はすべて共通の値(例えば1)とする点として取る。$a\neq b$ である。$\mathbb S^\kappa$ の開集合はすべて部分基の元 $\pi_\alpha^{-1}(\{1\})$ の合併と有限交叉で作られるから、$b$($b_{\alpha_0}=0$)を含む開集合 $V$ が存在すれば、$V$ はある基本開集合 $U_F=\bigcap_{\alpha\in F}\pi_\alpha^{-1}(\{1\})$($F\subset\Lambda$ 有限)を含み $b\in U_F$ を満たす。$b\in U_F$ ならば全ての $\alpha\in F$ で $b_\alpha=1$ となるはずだが、$\alpha_0$ については $b_{\alpha_0}=0$ だから $\alpha_0\notin F$ である。ところが $a$ も $\alpha\in F$($\alpha\neq\alpha_0$)では $a_\alpha=b_\alpha=1$ を満たし、かつ $\alpha_0\notin F$ だから $a$ の $\alpha_0$ 座標の値は $U_F$ の条件に無関係であり、$a\in U_F\subset V$ となる。したがって $b$ を含むどの開集合も $a$ を含んでしまい、$a$ を含み $b$ を含まない開集合は存在するが(前段の $T_0$ 性の議論と同様に $\pi_{\alpha_0}^{-1}(\{1\})$ がそれである)、$b$ を含み $a$ を含まない開集合は存在しない。ゆえに $\mathbb S^\kappa$ は $T_1$ でない。
$T_1$でない空間はHausdorff空間($T_2$)でもなく、Hausdorffでない空間は距離空間になり得ない(距離空間は常にHausdorffである)から、$\mathbb S^\kappa$ は距離化可能でもない。
prop-alexandroff-cube-t0-not-t1により、$\mathbb S^\kappa$ の非Hausdorff性は成分 $\mathbb S$ 自体の非Hausdorff性から直接遺伝したものであり、直積を取る操作それ自体が原因ではない。実際、離散2点空間 $D=\{0,1\}$(Hausdorff)の $\kappa$ 乗 $D^\kappa$(いわゆるCantor立方体)はコンパクトHausdorffになる(rem-alexandroff-cube-nonexample)。
重さ $\leq\kappa$。 定義で述べた基本開集合の全体 $\{U_F\mid F\in[\Lambda]^{<\omega}\}$($[\Lambda]^{<\omega}$ は $\Lambda$ の有限部分集合全体)は $\mathbb S^\kappa$ の開基である。$\Lambda$ は無限集合なので、その有限部分集合全体の濃度は
$$
|[\Lambda]^{<\omega}|=\sum_{n<\omega}|\Lambda|^n=\kappa\cdot\aleph_0=\kappa
$$
(無限濃度 $\kappa$ に対し $\kappa^n=\kappa$($n\geq1$)であることと $\kappa\cdot\aleph_0=\kappa$ であることによる、標準的な濃度演算)である。したがって重さは $\kappa$ 以下である。
重さ $\geq\kappa$。 全ての座標が $1$ である点 $\boldsymbol 1\in\mathbb S^\kappa$ を固定する。$\boldsymbol 1$ の近傍基として $\{U_F\mid F\in[\Lambda]^{<\omega}\}$ が取れることは上と同様である。この点における局所指標(近傍基の最小濃度)が $\kappa$ であることを示せば、重さは局所指標以上であるから重さ $\geq\kappa$ が従う。
$\{V_i\}_{i<\lambda}$ を $\boldsymbol 1$ の近傍基とし、$\lambda<\kappa$ と仮定して矛盾を導く。各 $i<\lambda$ に対し、$\{U_F\}$ も $\boldsymbol 1$ の近傍基だから、$V_i$ に含まれる基本近傍 $U_{F_i}\subset V_i$($F_i\in[\Lambda]^{<\omega}$)が取れる。$A:=\bigcup_{i<\lambda}F_i$ とおくと、$\kappa$ は非可算濃度で $\lambda<\kappa$ だから($\lambda$ が無限なら $\lambda\cdot\aleph_0=\lambda<\kappa$、$\lambda$ が有限なら $\lambda\cdot\aleph_0=\aleph_0<\kappa$、いずれにせよ)$|A|\leq\lambda\cdot\aleph_0<\kappa=|\Lambda|$ であり、$A\subsetneq\Lambda$ である。そこで $\beta\in\Lambda\setminus A$ を取る。
$U_{\{\beta\}}=\pi_\beta^{-1}(\{1\})$ は $\boldsymbol 1$ の近傍だから、近傍基の性質によりある $i<\lambda$ で $V_i\subset U_{\{\beta\}}$ となる。このとき
$$
U_{F_i}\subset V_i\subset U_{\{\beta\}}
$$
であるが、$\beta\notin A\supset F_i$ なので $\beta\notin F_i$ であり、$U_{F_i}$ の定義は座標 $\beta$ に何の制約も課さない。よって $F_i$ の各座標を $1$ とし座標 $\beta$ だけ $0$ とする点 $y$(他の座標は任意、例えば全て $1$)を取れば $y\in U_{F_i}$ だが $y_\beta=0$ より $y\notin U_{\{\beta\}}$ となり、$U_{F_i}\subset U_{\{\beta\}}$ に矛盾する。
ゆえに濃度 $\lambda<\kappa$ の近傍基は存在せず、$\boldsymbol 1$ における局所指標は $\kappa$ である。したがって重さも $\kappa$ 以上であり、上の評価と合わせて重さはちょうど $\kappa$ である。$\kappa$ が非可算だから重さは可算でなく、$\mathbb S^\kappa$ は第2可算でない。
$\mathbb S^\kappa$ の空でない開集合 $V$ を任意にとる。基本開集合の全体 $\{U_F\mid F\in[\Lambda]^{<\omega}\}$ が開基だから、$V$ に含まれる基本開集合 $U_F\subset V$($F\subset\Lambda$ 有限、$U_F\neq\emptyset$)が存在する。$U_F=\{x\in\mathbb S^\kappa\mid x_\alpha=1\ (\alpha\in F)\}$ であり、全座標が $1$ である点 $\boldsymbol 1$ は明らかに $F$ の各座標で $1$ をとるから $\boldsymbol 1\in U_F\subset V$ である。よって $\{\boldsymbol 1\}$ はすべての空でない開集合と交わり、稠密である。一点集合 $\{\boldsymbol 1\}$ は高々可算(実際は有限)だから、$\mathbb S^\kappa$ は可算な稠密部分集合を持ち、可分である。$\square$
prop-alexandroff-cube-separableにより $\mathbb S^\kappa$ は(全座標が $1$ である点 $\boldsymbol 1$ 一点だけで稠密性が示せることから)任意の濃度 $\kappa$ で可分であり、特に $\kappa=\omega_1$ のときはprop-alexandroff-cube-weightにより第2可算でないから、$\mathbb S^{\omega_1}$ は「可分だが第2可算でない位相空間」の具体例を与える(ex-alexandroff-cube-3)。この単純な議論は、$\mathbb S^\kappa$ の各成分 $\mathbb S$ が単独で(可算どころか有限の)稠密部分集合を持ち、かつ稠密性の証拠となる点をすべての成分で共有できるという特殊事情による。一般の位相空間の族の直積では稠密性の証拠をこのように単一の点へ寄せ集めることはできず、稠密度 $\aleph_0$ の空間を $\kappa\leq 2^{\aleph_0}$ 個直積しても稠密度が $\aleph_0$ にとどまることを保証するにはHewitt–Marczewski–Pondiczeryの定理(出典 Eng89)が必要になる。ちなみに $\omega_1\leq 2^{\aleph_0}$ はCantorの定理($2^{\aleph_0}>\aleph_0$)と $\omega_1$ が $\aleph_0$ より大きい最小の濃度であることから、連続体仮説の成否によらずZFCの定理として従う。
$X$ を重さ $\kappa$ の $T_0$ 空間とする。このとき $X$ はAlexandroff立方体 $\mathbb S^\kappa$ に位相的に埋め込める(位相的埋め込み)。
Sierpinski空間の記事にある「位相空間 $X$ が $T_0$ であることと、写像 $e\colon X\to S^{\mathcal O(X)},\ e(x)=(\chi_U(x))_{U\in\mathcal O(X)}$($\chi_U$ は開集合 $U$ の指示関数、$S=\mathbb S$)が埋め込みであることは同値である」という命題により、同記事の証明はこの埋め込みを実際に与えている。$X$ の重さが $\kappa$ であることから、$|\mathcal B|=\kappa$ なる開基 $\mathcal B\subset\mathcal O(X)$ が取れる。添字集合を $\mathcal O(X)$ から $\mathcal B$ に制限した写像 $e_{\mathcal B}\colon X\to S^{\mathcal B}=\mathbb S^\kappa,\ e_{\mathcal B}(x)=(\chi_U(x))_{U\in\mathcal B}$ を考える。Sierpinski空間の記事の証明で用いられる「$x\neq y$ を分ける開集合の存在」と「$e(U)=e(X)\cap\pi_U^{-1}(\{1\})$ という形の相対開性」は、$\mathcal B$ が開基であることから常に $\mathcal B$ の元だけを使って実行できる:$x\neq y$ を分ける開集合 $U$ が存在すれば、開基の定義により $x\in B\subset U$ なる $B\in\mathcal B$ が取れ、$y\notin U\supset B$ より $B$ もまた $x,y$ を分ける。同様に $X$ の任意の開集合 $U$ は $\mathcal B$ の元の合併で書けるから、$e_{\mathcal B}(U)$ は $e_{\mathcal B}(X)$ の開集合 $\bigcup_{B\subset U,\,B\in\mathcal B}\bigl(e_{\mathcal B}(X)\cap\pi_B^{-1}(\{1\})\bigr)$ に一致する。したがって添字集合を $\mathcal O(X)$ から濃度 $\kappa$ の開基 $\mathcal B$ に制限してもSierpinski空間の記事と同じ議論がそのまま通り、$e_{\mathcal B}$ は $X$ から $\mathbb S^\kappa$ への埋め込みを与える。出典:Eng89 §2.3。
| 名称 | 各成分の空間 | 成分の位相 | 全体のコンパクト性 | 分離公理 | 距離化可能性 |
|---|---|---|---|---|---|
| Tychonoff立方体 $[0,1]^\kappa$ | 単位区間 $[0,1]$ | $T_4$(正規空間かつHausdorff) | コンパクト(Tychonoffの定理) | $T_4$(コンパクトHausdorffゆえ正規) | $\kappa\leq\aleph_0$ のときのみ距離化可能 |
| Cantor立方体 $D^\kappa$ | 離散2点空間 $D=\{0,1\}$ | $T_4$(有限離散) | コンパクト(Tychonoffの定理) | $T_4$ | $\kappa\leq\aleph_0$ のときのみ距離化可能 |
| Alexandroff立方体 $\mathbb S^\kappa$ | Sierpinski空間 $\mathbb S$ | $T_0$のみ($T_1$でない) | コンパクト(Tychonoffの定理) | $T_0$($T_1$未満、Hausdorffでない) | 常に距離化不可能($T_2$未満のため) |
いずれも台集合の濃度は $2^\kappa$(無限濃度 $\kappa$ に対し $|[0,1]|^\kappa=|D|^\kappa=|\mathbb S|^\kappa=2^\kappa$)で一致し、Tychonoffの定理によりいずれもコンパクトになるが、Hausdorff性・距離化可能性は成分の位相にのみ依存し、3者で真っ二つに分かれる。Alexandroff立方体だけが非Hausdorffである点が、他の2つの「立方体」との決定的な違いである。
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