余有限位相(cofinite topology)とは、集合 $X$ 上で、空集合と補集合が有限集合であるような部分集合の全体を開集合とする位相のことであり、閉集合は $X$ 自身と有限部分集合である。補有限位相・有限補集合位相ともいう。$X$ が有限なら離散位相に一致し、無限集合の上では、一点集合が閉である $T_1$ 位相のうち最も粗いものでありながら、空でない開集合が必ず交わるので Hausdorff 空間でなく、連結で、すべての部分集合がコンパクトであり、相異なる点からなる点列はすべての点に収束する。無限体上の直線の Zariski 位相に一致し、$T_1$ から Hausdorff 性が従わないことを示す標準的な反例として使われる。
集合 $X$ 上の位相とは、$X$ の部分集合の族 $\mathcal O$ で、$\emptyset,X\in\mathcal O$ を満たし、任意個の和集合と有限個の共通部分で閉じているものである(位相空間 の記事の定義「開集合系による位相空間」)。開集合の補集合を閉集合という。余有限位相は、「閉集合は有限集合と全体だけ」と指定して得られる位相である(Mun00 §12、SS78 Part II)。
集合 $X$ に対し、部分集合族
$$
\mathcal O_{\mathrm{cof}}:=\{U\subset X\mid U=\emptyset\ \text{または}\ X\setminus U\ \text{は有限集合}\}
$$
を $X$ 上の 余有限位相(cofinite topology)という。補有限位相、有限補集合位相(finite complement topology)ともいう。
閉集合の側で言えば、$\mathcal O_{\mathrm{cof}}$ の閉集合は $X$ 自身と $X$ の有限部分集合である。以下、集合 $X$ に余有限位相を入れた空間を $X_{\mathrm{cof}}$ と書き、離散位相を入れた空間を $X_{\mathrm d}$、密着位相を入れた空間を $X_{\mathrm i}$ と書く(密着位相 の記事と同じ記法)。
$\mathcal O_{\mathrm{cof}}$ は $X$ 上の位相である。
閉集合の族 $\mathcal F:=\{X\}\cup\{F\subset X\mid F\ \text{は有限集合}\}$ が、$\emptyset$ と $X$ を含み、有限個の和集合と任意個の共通部分で閉じていることを示せばよい(補集合をとると開集合系の公理になる)。$\emptyset$ は有限集合なので $\emptyset\in\mathcal F$、また $X\in\mathcal F$ である。
有限個の和集合:$F_1,\dots,F_r\in\mathcal F$ とする。どれかが $X$ なら和集合は $X$ である。すべて有限集合なら、和集合は有限集合である。いずれの場合も和集合は $\mathcal F$ に属する。
任意個の共通部分:$(F_\lambda)_{\lambda\in\Lambda}$ を $\mathcal F$ の元の族とする。すべての $F_\lambda$ が $X$ なら($\Lambda=\emptyset$ の場合を含む。空な族の共通部分は $X$ と約束する)共通部分は $X$ である。ある $\lambda_0$ で $F_{\lambda_0}$ が有限集合なら、共通部分は $F_{\lambda_0}$ に含まれるので有限集合である。$\square$
$X$ が有限集合なら、$X$ のすべての部分集合は補集合が有限なので開集合であり、$X_{\mathrm{cof}}=X_{\mathrm d}$ である。逆に $X$ が無限集合なら、1 点集合 $\{x\}$ は空でなく補集合 $X\setminus\{x\}$ が無限集合なので開集合でなく、余有限位相は離散位相と異なる。したがって余有限位相が離散位相と一致することと $X$ が有限集合であることは同値であり、余有限位相に固有の現象は $X$ が無限集合のときに現れる。$X$ が $2$ 点以上をもてば $X\setminus\{x\}$ は $\emptyset$ でも $X$ でもない開集合なので、余有限位相は密着位相とも異なる。
余有限空間では、開集合は「有限個の点を除いたほぼ全体」であり、閉集合は「有限個の点」である。1 点ずつは閉集合として切り離せるので、ある点を含み別の 1 点を含まない開集合はいつでもとれる。しかし無限集合の上では、空でない開集合はどれも全体から有限個を除いただけなので、2 つの空でない開集合は必ず交わる。つまり点を「個別に除く」ことはできても、2 点のまわりを「互いに離れた領域で囲む」ことはできない。
この位相は体 $k$ 上の直線 $k$ の Zariski位相 と同じものであり(多項式の零点の集合は有限集合か全体である)、代数幾何学に現れる Hausdorff でない位相の最も簡単な模型になっている。
体 $k$ 上の一変数多項式環 $k[t]$ の部分集合 $S$ の共通零点の集合 $V(S)$ を閉集合とする $k$ 上の位相を、直線 $k$ の Zariski 位相という。$k$ が無限体なら、零でない多項式の根は有限個なので $V(S)$ は $S\subset\{0\}$ のとき $k$、そうでなければ有限集合であり、逆に有限集合 $\{a_1,\dots,a_r\}$ は $V(\{(t-a_1)\cdots(t-a_r)\})$ である。したがってこの位相は $k$ 上の余有限位相に一致する(Hausdorff空間 の記事の例「反例:Zariski位相」に詳しい確認がある)。$k$ が有限体なら、どちらの位相も離散位相である。
平面 $k^2$ の Zariski 位相は、$k$ が無限体なら余有限位相でない。直線 $V(\{y\})=\{(a,0)\mid a\in k\}$ は無限集合であって $k^2$ とも異なる閉集合だからである。
自然数全体 $\mathbb{N}$ に余有限位相を入れる。
実数全体 $\mathbb{R}$ の上で、余有限位相 $\mathcal O_{\mathrm{cof}}$、余可算位相 $\mathcal O_{\mathrm{coc}}$(空集合と補集合が高々可算な集合)、通常の位相 $\mathcal O_{\mathrm{std}}$ を比べる。有限集合は通常の位相で閉集合なので $\mathcal O_{\mathrm{cof}}\subset\mathcal O_{\mathrm{std}}$ であり、開区間 $(0,1)$ は通常の位相で開集合だが補集合が無限集合なので $\mathcal O_{\mathrm{cof}}$ の開集合でなく、包含は真である。有限集合は高々可算なので $\mathcal O_{\mathrm{cof}}\subset\mathcal O_{\mathrm{coc}}$ であり、$\mathbb{R}\setminus\mathbb{Z}$ は余可算位相で開集合だが余有限位相で開集合でないので、この包含も真である(余可算位相 の記事の例「実数直線での他の位相との比較」)。余有限位相は、この 2 つの位相の両方より真に粗い。
$X$ を無限集合とし、$X_{\mathrm{cof}}\times X_{\mathrm{cof}}$ に直積位相を入れる。$x\in X$ について $\{x\}\times X$ は射影 $\mathrm{pr}_1$ による閉集合 $\{x\}$ の逆像なので閉集合であるが、無限集合であって $X\times X$ とも異なる。したがってこの直積位相は $X\times X$ 上の余有限位相でない。この例は「余有限位相をもつ」を満たす空間 2 つの直積が「余有限位相をもつ」を満たさないことを示し、含意「余有限空間の直積は余有限空間である」を破る。
$X=k$ が無限体のとき、ex-cofinite-topology-zariski-line により $X_{\mathrm{cof}}\times X_{\mathrm{cof}}$ は直線の Zariski 位相の直積であるが、これは平面 $k^2$ の Zariski 位相とも異なる(Zariski位相 の記事の例「反例:平面の Zariski 位相は直積位相でない」)。
無限集合 $X$ 上の $X_{\mathrm{cof}}$ では、1 点集合は有限集合なので閉集合であり、$X_{\mathrm{cof}}$ は T1空間 である。一方、後の prop-cofinite-topology-hyperconnected により空でない 2 つの開集合は必ず交わるので、相異なる 2 点を交わらない開集合で分離できず、$X_{\mathrm{cof}}$ は Hausdorff空間 でない(Hausdorff空間 の記事の例「反例:余有限位相」)。この空間は「$T_1$」を満たすが「Hausdorff」を満たさず、含意「$T_1$ 空間は Hausdorff 空間である」を破る。同じ役割をもつ反例に、非可算集合上の余可算位相がある。
$X$ を集合、$\mathcal O$ を $X$ 上の位相とする。次は同値である。
1 ⇒ 2:1 点集合が閉集合であることは 分離公理 の記事の命題「$T_1$ と一点集合の閉性」である。有限集合は有限個の 1 点集合の和集合なので閉集合である($\emptyset$ も閉集合)。
2 ⇒ 3:$U\in\mathcal O_{\mathrm{cof}}$ とする。$U=\emptyset$ なら $U\in\mathcal O$ である。$U\neq\emptyset$ なら $X\setminus U$ は有限集合なので 2 により $\mathcal O$ の閉集合であり、$U$ は $\mathcal O$ の開集合である。
3 ⇒ 1:$x\neq y$ なら $X\setminus\{y\}$ は補集合が有限なので $\mathcal O_{\mathrm{cof}}$ に属し、3 により $\mathcal O$ の開集合である。これは $x$ を含み $y$ を含まない。
最後の主張:$\mathcal O_{\mathrm{cof}}$ 自身は 3 を満たすので $T_1$ であり、$T_1$ な位相はすべて 3 により $\mathcal O_{\mathrm{cof}}$ を含む。$\square$
たとえば $\mathbb{R}$ の通常の位相や余可算位相は $T_1$ なので、ex-cofinite-topology-real-line の包含 $\mathcal O_{\mathrm{cof}}\subset\mathcal O_{\mathrm{std}}$、$\mathcal O_{\mathrm{cof}}\subset\mathcal O_{\mathrm{coc}}$ はこの命題の特別な場合である。
1:$X\setminus(U\cap V)=(X\setminus U)\cup(X\setminus V)$ は有限集合 $2$ つの和集合なので有限集合であり、$X$ は無限集合なので $U\cap V\neq\emptyset$ である(Hausdorff空間 の記事の例「反例:余有限位相」の 2 と同じ議論)。空でない開集合 $U$ がすべての空でない開集合と交わることは、$U$ が稠密であることにほかならない。
2:既約性を示す。$X\neq\emptyset$ である。$X$ に真に含まれる閉集合は有限集合なので、その $2$ つの和集合は有限集合であり、無限集合 $X$ に等しくならない。既約なら連結である。実際、$X=A\cup B$ を互いに素な空でない開集合への分割とすると、$A$ と $B$ は互いの補集合として閉集合でもあり、どちらも $X$ に真に含まれるので既約性に反する。
3:$f(x)\neq f(x')$ となる $x,x'$ があるとすると、Hausdorff 性により $f(x)\in W$、$f(x')\in W'$、$W\cap W'=\emptyset$ となる開集合がある。$f^{-1}(W)$ と $f^{-1}(W')$ は空でない開集合で互いに素であり、1 に反する。$\mathbb{R}$ は距離空間なので Hausdorff 空間である。$\square$
2 は 連結空間 の記事の例「無限集合に入れる補有限位相の連結性」でも示されている。$X$ が有限で $2$ 点以上なら $X_{\mathrm{cof}}$ は離散空間なので、連結でも既約でもない。$1$ 点集合は連結かつ既約である。$X_{\mathrm{cof}}$ は連結だが、弧状連結空間であるかどうかは $X$ の濃度による。$X$ の濃度が実数全体の濃度以上なら、相異なる $x,y\in X$ に対し、$\gamma(0)=x$、$\gamma(1)=y$ で $(0,1)$ を $X\setminus\{x,y\}$ に単射に写す写像 $\gamma\colon[0,1]\to X$ がとれ、単射なので後の prop-cofinite-topology-maps の 1 により連続であり、$x$ と $y$ を結ぶ道になる。一方、可算無限集合上の余有限位相は弧状連結でない。道 $\gamma$ に対し逆像 $\gamma^{-1}(z)$($z\in X$)は互いに素な可算個の閉集合で $[0,1]$ を覆うが、区間 $[0,1]$ は $2$ 個以上の互いに素な空でない閉集合の可算和に書けない(Sierpiński の定理。本記事では証明せず、Eng89 Chapter 6 の連結空間の章に譲る)ので、$\gamma$ は定値になるからである(弧状連結性についての記述は SS78 Part II の余有限位相の例も参照)。
1:$A\subset X$ とし、$\mathcal U$ を $X$ の開集合からなる $A$ の被覆とする。$A=\emptyset$ なら空な部分族が被覆である。$A\neq\emptyset$ なら、$\mathcal U$ は $A$ の点を含む元 $U_0$ をもち、$U_0\neq\emptyset$ なので $A\setminus U_0\subset X\setminus U_0$ は有限集合である。その各点 $a$ について $a\in U_a$ となる $U_a\in\mathcal U$ を $1$ つずつ選べば、$U_0$ と有限個の $U_a$ が $A$ を覆う。
2:すべての $F_n$ が $X$ なら一定である。そうでなければ $F_{n_0}\neq X$ となる $n_0$ があり、$n\ge n_0$ では $F_n\subset F_{n_0}$ も $X$ でない閉集合、すなわち有限集合である。有限集合の減少列では要素の個数 $|F_n|$ が非負整数の減少列なので、ある番号から先で個数が一定になり、包含と合わせて $F_n$ 自身が一定になる。$\square$
1 により、$X$ が無限集合なら無限な真部分集合はコンパクトだが閉集合でない。Hausdorff 空間ではコンパクト部分集合は閉集合であるので、これも $X_{\mathrm{cof}}$ が Hausdorff でないことの現れである(Hausdorff空間 の記事の注意「コンパクト集合の閉性に関する注意」)。
閉包は $A$ を含む閉集合の共通部分である。$A$ が有限集合なら $A$ 自身が閉集合なので $\overline A=A$ である。$A$ が無限集合なら $A$ を含む閉集合は有限集合でありえず $X$ だけなので、$\overline A=X$ である。内部は $A$ に含まれる開集合の和集合である。$X\setminus A$ が有限集合なら $A$ 自身が開集合なので $A^\circ=A$ である。$X\setminus A$ が無限集合なら、$A$ に含まれる空でない開集合 $U$ があれば $X\setminus A\subset X\setminus U$ が有限集合になって矛盾するので、$A^\circ=\emptyset$ である。$\square$
とくに無限部分集合はすべて稠密であり、$X$ の可算無限部分集合は稠密な可算集合なので、$X_{\mathrm{cof}}$ は可分空間である(可算選択公理の下では、無限集合はつねに可算無限部分集合をもつ。可算集合 の記事の注意「可算選択公理の使われ方」)。
$X$ を無限集合とし、$(x_n)_{n\in\mathbb{N}}$ を $X$ の点列、$x\in X$ とする。$X_{\mathrm{cof}}$ において $x_n\to x$ となるための必要十分条件は、$x$ と異なる各 $y\in X$ について、$x_n=y$ となる番号 $n$ が有限個しかないことである。したがって次が成り立つ。
必要性:$x_n\to x$ とし、$y\neq x$ とする。$X\setminus\{y\}$ は $x$ の開近傍なので、ある番号から先の $x_n$ はすべて $y$ と異なる。よって $x_n=y$ となる $n$ は有限個である。
十分性:$U$ を $x$ の開近傍とする。$F:=X\setminus U$ は $x$ を含まない有限集合であり、$x_n\notin U$ となる番号の集合は、有限個の $y\in F$ にわたる有限集合 $\{n\mid x_n=y\}$ の和集合なので有限集合である。その最大値より大きい $n$ では $x_n\in U$ である。
1 は条件がすべての $x$ について成り立つ場合であり、2 は条件を $x\neq y$ と $x=y$ に分けて読んだものである。$\square$
閉包の点は点列の極限として得られる。$x\in\overline A$ とすると、$A$ が有限集合なら $x\in A$ で定数列が $x$ に収束し、$A$ が無限集合なら $A$ の相異なる点からなる点列(無限集合が可算無限部分集合をもつことを使うので、可算集合 の記事の注意「可算選択公理の使われ方」にあるように可算選択公理を使う)が prop-cofinite-topology-convergence の 1 により $x$ に収束する。したがって $X_{\mathrm{cof}}$ は Fréchet–Urysohn 空間であり、とくに点列空間である(点列空間 の記事の定義「Fréchet–Urysohn空間」)。一方、同じ 1 により極限は一意でなく、これは Hausdorff 性の欠如の現れである(Hausdorff空間 の記事の命題「点列の極限の一意性」)。
1:$X$ を $\mathbb{N}$ と全単射で同一視する。有限部分集合をその元を小さい順に並べた有限列に対応させる写像は単射なので、可算集合 の記事の例「自然数の有限列の全体」により有限部分集合の全体は可算である。$\mathcal O_{\mathrm{cof}}$ の空でない元は有限部分集合の補集合なので、$\mathcal O_{\mathrm{cof}}$ は可算集合であり、それ自身が可算な開基である。
2:第1可算公理 の記事の注意「反例:非可算集合上の補有限位相」で証明されている。要点は、点 $x$ の可算個の開近傍 $U_n$ の補集合の和集合 $\bigcup_n(X\setminus U_n)$ が可算集合なので、その外の点 $y\neq x$ をとると、開近傍 $X\setminus\{y\}$ がどの $U_n$ も含まないことである。
3:距離空間は Hausdorff 空間である(Hausdorff空間 の記事の例「距離空間の Hausdorff 性」)が、$X_{\mathrm{cof}}$ は ex-cofinite-topology-t1-not-hausdorff により Hausdorff でない。$\square$
2 により、非可算集合上の余有限位相は第 1 可算でないのに、閉包は点列で捉えられる。第 1 可算性は点列で位相が捉えられるための十分条件であって、必要条件ではない。
1:$Y_{\mathrm{cof}}$ の閉集合は $Y$ と有限集合 $F$ であり、$f^{-1}(Y)=Z$、$f^{-1}(F)=\bigcup_{y\in F}f^{-1}(y)$ である。$f$ が連続なら、閉集合 $\{y\}$ の逆像 $f^{-1}(y)$ は閉集合である。逆に各 $f^{-1}(y)$ が閉集合なら、$f^{-1}(F)$ は有限個の閉集合の和集合なので閉集合であり、閉集合の逆像がすべて閉集合なので $f$ は連続である。
2:1 により、$f$ の連続性は各 $f^{-1}(y)$ が $X_{\mathrm{cof}}$ の閉集合、すなわち有限集合か $X$ であることと同値である。ある $y$ で $f^{-1}(y)=X$ なら $f$ は値 $y$ の定値写像である。そうでなければ、すべての $f^{-1}(y)$ が有限集合である。逆に定値写像は連続であり、逆像がすべて有限集合なら 1 により連続である。
3:単射の逆像は空集合か 1 点集合であり、どちらも閉集合なので、1 により連続である($X$ が有限集合でも成り立つ)。全単射 $f$ の逆写像も全単射なので連続であり、$f$ は同相写像である。$\square$
3 により、$X_{\mathrm{cof}}$ から自分自身への同相写像の全体は、$X$ の全単射の全体(対称群)に一致する。2 から、$k$ を無限体とするとき、定数でない一変数多項式 $f$ が定める写像 $k\to k$ は、逆像 $f^{-1}(c)$ が $f-c$ の根の集合として有限集合なので、余有限位相(直線の Zariski 位相)について連続である。これは多項式写像が Zariski 位相について連続であることの最も簡単な場合である。
集合 $X$ の部分集合 $A$ について、$X_{\mathrm{cof}}$ から $A$ に誘導される相対位相は $A$ 上の余有限位相である。
相対位相の開集合は $A\cap U$($U$ は $X_{\mathrm{cof}}$ の開集合)である。$U=\emptyset$ なら $A\cap U=\emptyset$ である。$X\setminus U$ が有限集合なら、$A\setminus(A\cap U)=A\cap(X\setminus U)$ は有限集合なので、$A\cap U$ は $A$ の余有限位相の開集合である。逆に $V\subset A$ が $A$ の余有限位相の開集合で $V\neq\emptyset$ とすると、$A\setminus V$ は有限集合なので $U:=X\setminus(A\setminus V)$ は $X_{\mathrm{cof}}$ の開集合であり、$A\cap U=V$ である。$V=\emptyset$ は $A\cap\emptyset$ である。$\square$
したがって無限集合 $X$ の無限部分集合 $A$ も、相対位相で prop-cofinite-topology-hyperconnected の性質(連結・既約・Hausdorff でない)をもつ。一方、有限部分集合は相対位相で離散空間である。
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