作用素環(operator algebra)とは、Hilbert 空間上の有界作用素のなす代数のうち、随伴をとる操作と作用素ノルムで閉じた C*-部分環や、さらに弱作用素位相で閉じた von Neumann 環の総称であり、それらを研究する解析学の分野(作用素環論)の名でもある。抽象的には C*-恒等式 $\|a^*a\|=\|a\|^2$ を満たす Banach $*$-代数として C*-環が定義され、単位的 C*-環はすべて作用素の環として等長に表現される。単位的 C*-環の間の単位的 $*$-準同型は自動的にノルムを増やさず、単射なら等長であるので、C*-環のノルムは代数の構造だけで決まる。行列環・連続関数環・Hilbert 空間上の有界作用素全体はどれも C*-環の例である。
作用素環は、Hilbert 空間上の有界作用素のなす代数のうち、随伴をとる操作とある位相について閉じたものの総称であり、それらを調べる解析学の分野(作用素環論)の名でもある。行列の環 $M_n(\mathbb{C})$ と連続関数の環 $C(X)$ の両方を例にもち、非可換な代数を「関数の環」のように扱う枠組みを与える。量子力学では観測量が自己共役作用素で表され、有界な観測量や、観測量から作られる有界作用素(スペクトル射影、時間発展のユニタリ作用素)のなす代数がこの分野の対象になる。
この記事では、作用素環の 2 つの柱である $C^*$-環と von Neumann 環を定義し、分野の主な定理を見渡したうえで、「単位的 $C^*$-環の間の単位的 $*$-準同型は自動的にノルムを増やさず、単射なら等長である」ことを完全に証明する。この定理から、$C^*$-環のノルムが代数の構造だけで決まることが従う。
$H$ を複素 Hilbert空間 とし、内積は第 1 変数について線形とする。$H$ 上の有界線形作用素全体を $B(H)$ と書き、作用素ノルム $\|T\|:=\sup_{\|x\|\leq1}\|Tx\|$ を入れる。$B(H)$ は合成を積として単位的 Banach代数 であり(Banach代数 の例「連続関数と有界作用素」)、各 $T$ には $\langle Tx,y\rangle=\langle x,T^*y\rangle$ を満たす随伴作用素 $T^*$ がただ 1 つある。
複素代数 $\mathcal{A}$ 上の写像 $a\mapsto a^*$ が、共役線形で $(ab)^*=b^*a^*$、$a^{**}=a$ を満たすとき対合といい、対合をもつ複素代数を $*$-代数という。Banach 代数 $\mathcal{A}$ が対合をもち、
$$
\|a^*a\|=\|a\|^2\qquad(a\in\mathcal{A})
$$
を満たすとき、$\mathcal{A}$ を $C^*$-環($C^*$-algebra)という。単位元 $1$ をもち $\|1\|=1$ であるものを単位的 $C^*$-環という。
この定義は Banach環とC*-環のスペクトル理論 の定義「$C^*$-環と正規元」と同じである。$a=a^*$ を満たす元を自己共役元、$a^*a=aa^*$ を満たす元を正規元という。
$C^*$-部分環は $B(H)$ のノルムと随伴で $C^*$-環になる(次の prop-oa-bh-cstar による)。逆に、どの $C^*$-環もある $B(H)$ の $C^*$-部分環と等長 $*$-同型である(下の thm-oa-gelfand-naimark)。したがって「抽象的な $C^*$-環」と「作用素の環」は同じものを 2 つの側から見ている。von Neumann 環は弱作用素位相で閉じているのでノルムでも閉じており、$C^*$-部分環の特別なものである。
任意の $T\in B(H)$ について $\|T^*\|=\|T\|$ かつ $\|T^*T\|=\|T\|^2$ である。とくに $B(H)$ は単位的 $C^*$-環である。
$x\in H$ について、Cauchy–Schwarz の不等式により
$$
\|Tx\|^2=\langle Tx,Tx\rangle=\langle T^*Tx,x\rangle\leq\|T^*Tx\|\,\|x\|\leq\|T^*T\|\,\|x\|^2
$$
なので $\|T\|^2\leq\|T^*T\|$ である。同じ計算を $T^*$ に行うと、$T^{**}=T$ から $\|T^*y\|^2=\langle TT^*y,y\rangle\leq\|T\|\,\|T^*y\|\,\|y\|$ となり、$\|T^*y\|\leq\|T\|\,\|y\|$、すなわち $\|T^*\|\leq\|T\|$ である。$T$ と $T^*$ を入れ替えて $\|T^*\|=\|T\|$ を得る(随伴作用素 の命題「ノルムと二重随伴」も参照)。作用素ノルムの劣乗法性から $\|T^*T\|\leq\|T^*\|\,\|T\|=\|T\|^2$ であり、合わせて $\|T^*T\|=\|T\|^2$ である。随伴が対合であること(共役線形性、$(ST)^*=T^*S^*$、$T^{**}=T$)は 随伴作用素 の命題「合成の随伴」と「ノルムと二重随伴」による。恒等作用素 $I$ は $\|I\|=1$ の単位元である。$\square$
可換な $C^*$-環は、2 の形のものに限られる。単位的可換 $C^*$-環 $\mathcal{A}$ は、Gelfand 変換によって指標空間 $\Delta(\mathcal{A})$ 上の連続関数の環 $C(\Delta(\mathcal{A}))$ と等長 $*$-同型になる(Banach環とC*-環のスペクトル理論 の定理「可換Gelfand--Naimark定理」)。このため一般の $C^*$-環は「非可換な空間の上の連続関数の環」とみなされ、作用素環の理論は位相空間論・測度論の非可換版という側面をもつ。$C^*$-環は位相空間に、von Neumann 環は測度空間に対応する。
作用素環の基本的な問いは、(1) 抽象的に与えた $C^*$-環を作用素として表現できるか、(2) 環を同型を除いてどう分類するか、(3) 環の構造からどんな不変量が取り出せるか、の 3 つである。正本の記事で扱われている主な定理は次のとおりである。
| 定理 | 内容 | 記事 |
|---|---|---|
| スペクトルの基本性質 | 自己共役元のスペクトルは実数、正規元ではスペクトル半径がノルム | Banach環とC*-環のスペクトル理論 |
| 可換 Gelfand–Naimark 定理 | 単位的可換 $C^*$-環は $C(\Delta(\mathcal{A}))$ と等長 $*$-同型 | Banach環とC*-環のスペクトル理論 |
| 連続汎関数計算 | 正規元 $a$ に $C(\sigma(a))$ の関数を代入できる | Banach環とC*-環のスペクトル理論 |
| GNS 構成 | 状態から巡回表現を作る | GNS構成 |
| 二重可換子定理 | von Neumann 環であることは $M=M''$ と同値 | von Neumann環 |
| スペクトル定理 | 正規作用素をスペクトル測度で表す | スペクトル定理 |
任意の単位的 $C^*$-環 $\mathcal{A}$ に対し、ある Hilbert 空間 $H$ と、単射で等長な $*$-準同型 $\pi\colon\mathcal{A}\to B(H)$ が存在する。したがって $\mathcal{A}$ は $B(H)$ の $C^*$-部分環 $\pi(\mathcal{A})$ と等長 $*$-同型である。
この記事では証明しない。証明は Sun00 Theorem 3.4.15(p. 127)にある。筋は次のとおりである。自己共役元 $x$ ごとに $|\omega(x)|=\|x\|$ となる状態 $\omega$ を Hahn–Banach の定理で作り(同 Lemma 3.4.14、p. 126)、GNS構成 で $\omega$ から表現 $\pi_\omega$ を作ると $\|\pi_\omega(x)\|=\|x\|$ となる。十分多くの $x$ についてこれらの直和をとると等長な表現が得られる。最後の段で、表現がノルムを増やさないこと(下の thm-oa-contractive)を使う。歴史的には、Gelfand と Naimark が 1943 年に、現在の単位的 $C^*$-環の定義に「$1+x^*x$ はつねに可逆」という公理を加えた環についてこの定理を示した(GN43 Theorem 1、p. 198)。
$C^*$-環では、代数的な写像である $*$-準同型が自動的に連続になり、単射なら等長になる。ノルムが代数の構造で決まってしまうのである。以下、$\mathcal{A},\mathcal{B}$ は単位的 $C^*$-環で、$\mathcal{B}\neq\{0\}$ とする。元 $a$ の $\mathcal{A}$ でのスペクトルを $\sigma_{\mathcal{A}}(a)$、スペクトル半径を $r_{\mathcal{A}}(a)$ と書く(Banach環とC*-環のスペクトル理論 の定義「スペクトル・レゾルベント・スペクトル半径」)。
証明には同記事の次の 3 つを使う。
$\pi\colon\mathcal{A}\to\mathcal{B}$ を単位的 $*$-準同型とする。任意の $a\in\mathcal{A}$ について $\|\pi(a)\|\leq\|a\|$ である。とくに $\pi$ は連続である。
スペクトルは縮む。 $y\in\mathcal{A}$ が可逆で逆元が $y^{-1}$ なら、$\pi(y)\pi(y^{-1})=\pi(1)=1$、$\pi(y^{-1})\pi(y)=1$ なので $\pi(y)$ も可逆である。$\lambda\notin\sigma_{\mathcal{A}}(y)$ なら $\lambda1-y$ が可逆なので $\pi(\lambda1-y)=\lambda1-\pi(y)$ も可逆であり、$\sigma_{\mathcal{B}}(\pi(y))\subset\sigma_{\mathcal{A}}(y)$、したがって $r_{\mathcal{B}}(\pi(y))\leq r_{\mathcal{A}}(y)$ である。
ノルムの評価。 $a\in\mathcal{A}$ とし、$h:=a^*a$ とおく。$h^*=a^*a^{**}=h$ なので $h$ は自己共役、とくに正規である。$\pi(h)=\pi(a^*)\pi(a)=\pi(a)^*\pi(a)$ も自己共役である。$C^*$-恒等式とスペクトル半径の一致を $\mathcal{B}$ と $\mathcal{A}$ で使うと
$$
\|\pi(a)\|^2=\|\pi(a)^*\pi(a)\|=\|\pi(h)\|=r_{\mathcal{B}}(\pi(h))\leq r_{\mathcal{A}}(h)=\|h\|=\|a^*a\|=\|a\|^2
$$
である。よって $\|\pi(a)\|\leq\|a\|$ であり、$\pi$ は線形なので連続である。$\square$
$\pi\colon\mathcal{A}\to\mathcal{B}$ を単射な単位的 $*$-準同型とする。任意の $a\in\mathcal{A}$ について $\|\pi(a)\|=\|a\|$ である。
thm-oa-contractive により $\|\pi(a)\|\leq\|a\|$ である。ある $a$ で $\|\pi(a)\|< \|a\|$ と仮定して矛盾を導く。$h:=a^*a$ とおくと、prf-oa-contractive の計算から $\|\pi(h)\|=\|\pi(a)\|^2< \|a\|^2=\|h\|$ である。$c:=\|h\|$、$s:=\|\pi(h)\|$ とおくと $0\leq s< c$ である。
関数の選び方。 $h$ は正規なので $r_{\mathcal{A}}(h)=c$ であり、$\sigma_{\mathcal{A}}(h)$ はコンパクトなので $|\lambda_0|=c$ となる $\lambda_0\in\sigma_{\mathcal{A}}(h)$ がある。実数 $t$ について
$$
f(t):=\min\Bigl\{1,\ \max\Bigl\{0,\ \frac{|t|-s}{c-s}\Bigr\}\Bigr\}
$$
とおくと、$f$ は $\mathbb{R}$ 上の連続関数で、$|t|\leq s$ なら $f(t)=0$、$f(\lambda_0)=1$ である。$\pi(h)$ は自己共役なので $\sigma_{\mathcal{B}}(\pi(h))\subset[-s,s]$ であり、$\sigma_{\mathcal{A}}(h)\subset[-c,c]$ である。
関数を代入する。 連続汎関数計算により $f(h)\in\mathcal{A}$ と $f(\pi(h))\in\mathcal{B}$ が定まる($f$ をそれぞれのスペクトルに制限して代入する)。等長性から
$$
\|f(h)\|=\sup_{t\in\sigma_{\mathcal{A}}(h)}|f(t)|\geq f(\lambda_0)=1,\qquad
\|f(\pi(h))\|=\sup_{t\in\sigma_{\mathcal{B}}(\pi(h))}|f(t)|=0
$$
であり、$f(h)\neq0$、$f(\pi(h))=0$ である。
$\pi(f(h))=f(\pi(h))$ であること。 Weierstrassの近似定理 により、$[-c,c]$ 上で $f$ に一様収束する多項式の列 $p_n$ がある。多項式 $p(t)=\sum_k\alpha_kt^k$ について、汎関数計算は $p$ を $p(h)=\sum_k\alpha_kh^k$ へ送り(単位的な準同型で、恒等関数を $h$ へ送るから)、$\pi$ は単位的準同型なので $\pi(p(h))=p(\pi(h))$ である。汎関数計算の等長性から
$$
\|p_n(h)-f(h)\|\leq\sup_{[-c,c]}|p_n-f|\to0,\qquad
\|p_n(\pi(h))-f(\pi(h))\|\leq\sup_{[-c,c]}|p_n-f|\to0
$$
である。$\pi$ は連続(thm-oa-contractive)なので $\pi(f(h))=\lim\pi(p_n(h))=\lim p_n(\pi(h))=f(\pi(h))=0$ となる。
$f(h)\neq0$ かつ $\pi(f(h))=0$ は $\pi$ の単射性に反する。よって $\|\pi(a)\|=\|a\|$ である。$\square$
単位元をもつ $*$-代数 $\mathcal{A}$ 上の 2 つのノルム $\|\cdot\|_1$、$\|\cdot\|_2$ が、どちらも $\mathcal{A}$ を単位的 $C^*$-環にするなら、$\|\cdot\|_1=\|\cdot\|_2$ である。
恒等写像 $(\mathcal{A},\|\cdot\|_1)\to(\mathcal{A},\|\cdot\|_2)$ は単射な単位的 $*$-準同型なので、thm-oa-isometric により等長である。$\square$
この系は、$C^*$-環のノルムを別に与える必要がないことを意味する。実際、prf-oa-contractive の計算から $\|a\|^2=r_{\mathcal{A}}(a^*a)$ であり、右辺はどの $\lambda$ で $\lambda1-a^*a$ が可逆かという代数的な情報だけで決まる。
量子力学 では、観測量を Hilbert 空間上の自己共役作用素で表し(量子力学 の定義「観測量」)、一般の状態を密度作用素で表す(同記事の定義「密度作用素の定義」)。作用素環の言葉では、状態は環の上の汎関数として捉え直される。単位的 $C^*$-環 $\mathcal{A}$ 上の線形汎関数 $\omega$ で、$\omega(a^*a)\geq0$($a\in\mathcal{A}$)と $\omega(1)=1$ を満たすものを状態という(GNS構成 の定義「状態」)。
$H=\mathbb{C}^n$ とし、$\rho\in M_n(\mathbb{C})$ を密度行列($\rho^*=\rho$、すべての $v$ で $\langle\rho v,v\rangle\geq0$、$\operatorname{Tr}\rho=1$)とする。$\omega_\rho(A):=\operatorname{Tr}(\rho A)$ は $B(H)=M_n(\mathbb{C})$ 上の状態である。実際、$\omega_\rho$ は線形で $\omega_\rho(I)=\operatorname{Tr}\rho=1$ である。正規直交基底 $e_1,\dots,e_n$ をとると、トレースの巡回性から
$$
\omega_\rho(A^*A)=\operatorname{Tr}(A\rho A^*)=\sum_{i=1}^n\langle A\rho A^*e_i,e_i\rangle=\sum_{i=1}^n\langle\rho(A^*e_i),A^*e_i\rangle\geq0
$$
である。$\rho$ が単位ベクトル $\psi$ への直交射影のときは $\omega_\rho(A)=\langle A\psi,\psi\rangle$ となり、純粋状態の期待値に一致する。
逆向きに、GNS構成 は $C^*$-環上の状態 $\omega$ から Hilbert 空間 $H_\omega$、表現 $\pi_\omega$、単位ベクトル $\Omega$ を作り、$\omega(a)=\langle\pi_\omega(a)\Omega,\Omega\rangle$ と書き直す。観測量の代数を先に与え、状態ごとに Hilbert 空間を作るこの見方は、自由度が無限にある量子系で、互いにユニタリ同値でない表現が現れるときに必要になる(GNS構成 の節「無限量子系での役割」)。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| 値域の $C^*$-恒等式(thm-oa-contractive) | 二元群の群環で $C^*$-ノルムから $\ell^1$ ノルムへの恒等写像 | $\|\pi(a)\|\leq\|a\|$ |
| 対合を保つこと(thm-oa-contractive) | $M_2(\mathbb{C})$ の自己同型 $X\mapsto S^{-1}XS$、$S=\operatorname{diag}(1,2)$ | $\|\pi(a)\|\leq\|a\|$ |
| 単射であること(thm-oa-isometric) | $\mathbb{C}^2\to\mathbb{C}$、$(x,y)\mapsto x$ | 等長であること |
| 完備であること(cor-oa-norm-unique) | 多項式環 $\mathbb{C}[t]$ に $[0,1]$ と $[0,2]$ 上の一様ノルム | ノルムの一致 |
1 行目:二元群 $\{e,s\}$ の群環 $\mathbb{C}[\mathbb{Z}/2\mathbb{Z}]$ の元を $a=(a(e),a(s))$ と書き、畳み込み積と $a^*(g):=\overline{a(g^{-1})}$ を入れる。$\chi_\pm(a):=a(e)\pm a(s)$ は乗法的で、$a\mapsto(\chi_+(a),\chi_-(a))$ は $\mathbb{C}^2$(成分ごとの積と複素共役)への $*$-同型なので、$\|a\|_{C^*}:=\max\{|\chi_+(a)|,|\chi_-(a)|\}$ で $C^*$-環になる。値域に $\ell^1$ ノルム $\|a\|_1:=|a(e)|+|a(s)|$ を入れた単位的 Banach $*$-環は $C^*$-恒等式を満たさない(Banach環とC*-環のスペクトル理論 の例「反例:Banach $*$-環であるだけでは $C^*$-恒等式は出ない」)。恒等写像は単位的 $*$-同型だが、$a=(1,i)$ では $\|a\|_{C^*}=|1\pm i|=\sqrt2$、$\|a\|_1=2$ である。
2 行目:$\varphi(X):=S^{-1}XS$ は単位的で積を保つ単射だが、行列単位 $E_{12}$ について $\varphi(E_{12})=2E_{12}$、$\varphi(E_{21})=\tfrac12E_{21}$ なので $\varphi(E_{12}^*)\neq\varphi(E_{12})^*$ であり、$\|\varphi(E_{12})\|=2>1=\|E_{12}\|$ である。
3 行目:$(x,y)\mapsto x$ は単位的 $*$-準同型($\mathbb{C}^2$ は一様ノルムで $C^*$-環)だが、$\|\pi(0,1)\|=0<1$ である。
4 行目:係数の複素共役を対合とすると、$[0,1]$ でも $[0,2]$ でも $\|\overline{p}p\|_\infty=\|p\|_\infty^2$ が成り立つが、どちらのノルムでも $\mathbb{C}[t]$ は完備でない。$\|t\|$ は前者で $1$、後者で $2$ であり、2 つのノルムは一致しない。
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