Mostowの剛性定理

同義語:Mostow rigidity theoremMostowの強剛性定理Mostow strong rigidity theoremMostow–Prasadの剛性定理Mostow–Prasad rigidity theorem

概要

Mostowの剛性定理(Mostow rigidity theorem)とは、次元 $n\ge3$ の有限体積の双曲多様体(断面曲率がいたるところ $-1$ の完備な Riemann 多様体)について、基本群の同型があれば、それを誘導する等長写像がただ 1 つ存在するという定理である。群の言葉では、基本群の同型は $n$ 次元双曲空間の等長変換による共役で与えられる。帰結として、体積や閉測地線の長さは基本群だけで決まり、閉双曲多様体の基本群の外部自己同型群は等長変換群に同型な有限群になる。2 次元では成り立たず、同じ閉曲面の上に、基本群の同型が等長写像から来ない双曲計量がある。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{div}[0]{\mathbin{÷}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: 双曲空間, 基本群, 被覆変換, Cartan–Hadamardの定理

曲率がいたるところ $-1$ の完備な Riemann 多様体を 双曲多様体 という。種数 $2$ の閉曲面には、互いに等長でない双曲計量がある。ところが次元が $3$ 以上になると事情が一変する。Mostow の剛性定理(Mostow rigidity theorem)は、体積が有限の $n$ 次元双曲多様体($n\ge3$)は基本群だけで等長を除いて決まる、という定理である。基本群という位相的な(しかも群論的な)データが、計量・体積・測地線の長さといった幾何をすべて決めてしまう。
この記事では次のことを扱う。

  1. 主定理の主張と、それが成り立つ範囲・歴史(thm-mr-main)。一般の場合の証明は長い解析を要するので、この記事では証明しない。証明の流れを rem-mr-outline で説明する。
  2. 主定理の「一意性」にあたる部分を、閉多様体の場合に完全に証明する。鍵は、動かす距離が有界な $H^n$ の等長変換は恒等写像に限ること(prop-mr-bounded)である。
  3. 帰結:体積は基本群で決まること、閉双曲多様体の等長変換群は有限群であること(thm-mr-finite、$n\ge2$)、$n\ge3$ ではそれが基本群の外部自己同型群に同型であること(cor-mr-out)。
  4. 仮定を 1 つずつ外すと定理が崩れる例(平坦トーラス・体積が無限の双曲多様体・曲面)。

双曲多様体と基本群

以下 双曲空間 の双曲面モデルを使う。$\mathbb R^{n+1}$ に $\langle x,y\rangle=x_1y_1+\dots+x_ny_n-x_{n+1}y_{n+1}$ を考え、$H^n=\{x\mid\langle x,x\rangle=-1,\ x_{n+1}>0\}$ に $\langle\ ,\ \rangle$ を制限した計量を入れる。$H^n$ の距離 $d$ は $\cosh d(p,q)=-\langle p,q\rangle$ をみたし、$\langle\ ,\ \rangle$ と $H^n$ を保つ 1 次変換の群 $O^+(n,1)$ は $H^n$ の等長変換群である(双曲空間 の定理「測地線と距離の公式」とその後の注意)。

双曲多様体

$n\ge2$ とする。連結で完備な $n$ 次元 Riemann 多様体で、断面曲率がいたるところ $-1$ のものを 双曲多様体 という。体積が有限のとき 有限体積、コンパクトなとき 閉 という(境界はもたない)。

双曲多様体 $M$ の普遍被覆に引き戻しの計量を入れると、完備で単連結な曲率 $-1$ の多様体になり、Killing–Hopf の定理により $H^n$ と等長である。したがって $M$ は、$H^n$ に自由に作用する $O^+(n,1)$ の離散部分群 $\Gamma$ による商 $\Gamma\backslash H^n$ と等長であり、$\Gamma$ は被覆変換群として $\pi_1(M)$ と同型になる(Lee18 Theorem 12.4・Corollary 12.5、pp. 348–349。被覆変換 の系「普遍被覆の被覆変換群」)。逆に、自由に作用する離散部分群 $\Gamma\subset O^+(n,1)$ について $\Gamma\backslash H^n$ は双曲多様体である(同 Corollary 12.5)。以下、商写像を $\pi\colon H^n\to M$ と書く。$\pi$ は局所等長写像である。
Cartan–Hadamardの定理 の系「非正曲率の多様体の位相」により、双曲多様体は $k\ge2$ で $\pi_k(M)=0$ をみたす。つまり $M$ は Eilenberg–MacLane空間 $K(\pi_1(M),1)$ であり、そのホモトピー型は基本群で決まる。Mostow の剛性定理は、これを等長の段階まで強めたものにあたる。
次の補題は、双曲多様体の間の等長写像を $O^+(n,1)$ の元で表す。

等長写像の持ち上げ

$M=\Gamma\backslash H^n$、$N=\Gamma'\backslash H^n$ を双曲多様体とする。

  1. $H^n$ から $H^n$ への局所等長写像は $O^+(n,1)$ の元である。
  2. 等長写像 $f\colon M\to N$ に対し、$\pi\circ g=f\circ\pi$ をみたす $g\in O^+(n,1)$($f$ の 持ち上げ)があり、$g\Gamma g^{-1}=\Gamma'$ をみたす。持ち上げは $\gamma'g$($\gamma'\in\Gamma'$)の形のものに限る。
  3. 逆に $g\Gamma g^{-1}=\Gamma'$ をみたす $g\in O^+(n,1)$ は、等長写像 $M\to N$、$\pi(x)\mapsto\pi(gx)$ を定める。とくに $M$ の等長変換群 $\operatorname{Isom}(M)$ は、$\Gamma$ の正規化群 $N(\Gamma)=\{g\in O^+(n,1)\mid g\Gamma g^{-1}=\Gamma\}$ を $\Gamma$ で割った群に同型である。

要点:1 は等長変換が $O^+(n,1)$ の元であることの証明をそのままなぞる。2・3 は被覆の持ち上げの性質による。

詳しい証明を開く

1.$\varphi$ を局所等長写像とする。$o=(0,\dots,0,1)$ とし、$T_oH^n$ の正規直交基底 $e_1,\dots,e_n$ の像 $d\varphi_o(e_i)$ は正規直交なので、双曲空間 の定理「等質性と等方性」により $Ao=\varphi(o)$、$Ae_i=d\varphi_o(e_i)$ となる $A\in O^+(n,1)$ がある。$\psi=A^{-1}\circ\varphi$ は $o$ を動かさず $d\psi_o$ が恒等写像の局所等長写像である。局所等長写像は測地線を測地線に移す(Lee18 Corollary 5.14、p. 125)ので、$o$ から出る測地線 $\gamma_v$ について $\psi\circ\gamma_v$ は $\gamma_v$ と同じ初期値の測地線で、$\psi\circ\gamma_v=\gamma_v$ である。$H^n$ のどの点も $o$ から出る測地線の上にある(同じ記事の命題「測地極座標」)ので $\psi$ は恒等写像で、$\varphi=A$ である。

2.$H^n$ は単連結なので、被覆変換 の補題「持ち上げの判定法」により $f\circ\pi\colon H^n\to N$ は $\pi\circ g=f\circ\pi$ をみたす連続写像 $g\colon H^n\to H^n$ に持ち上がる。$\pi$ は局所微分同相なので、$g$ は各点の近くで $\pi$ の局所的な逆写像と $f\circ\pi$ の合成に一致し、滑らかである。$\pi$ は局所等長写像で $f$ は等長写像なので、$d\pi\circ dg=df\circ d\pi$ から $dg$ は長さを保ち、$g$ は局所等長写像である。1 より $g\in O^+(n,1)$ である。$\gamma\in\Gamma$ について $\pi\circ(g\gamma g^{-1})=f\circ\pi\circ\gamma\circ g^{-1}=f\circ\pi\circ g^{-1}=\pi$ である($g^{-1}$ は $f^{-1}$ の持ち上げなので $\pi\circ g^{-1}=f^{-1}\circ\pi$)。よって $g\gamma g^{-1}$ は被覆変換で、$\Gamma'$ に属する。$f^{-1}$ についても同じことから $g^{-1}\Gamma'g\subset\Gamma$ で、$g\Gamma g^{-1}=\Gamma'$ である。別の持ち上げ $g_1$ があれば、$g_1g^{-1}$ は $\pi\circ g_1g^{-1}=\pi$ をみたすので被覆変換で、$\Gamma'$ に属する。

3.$g\Gamma=\Gamma'g$ なので $\pi(x)=\pi(x')$ なら $\pi(gx)=\pi(gx')$ で、写像 $\bar g\colon M\to N$ が定まる。$g^{-1}$ が逆写像を定め、$\pi$ が局所等長写像なので $\bar g$ は等長写像である。$\Gamma'=\Gamma$ のとき $g\mapsto\bar g$ は準同型 $N(\Gamma)\to\operatorname{Isom}(M)$ で、2 から全射である。$\bar g$ が恒等写像なら $g$ は恒等写像の持ち上げなので $g\in\Gamma$(2 の最後の主張)で、核は $\Gamma$ である。$\square$

主定理

Mostow の剛性定理

$n\ge3$ とし、$M$、$N$ を有限体積の $n$ 次元双曲多様体とする。$\theta\colon\pi_1(M)\to\pi_1(N)$ が群の同型ならば、等長写像 $f\colon M\to N$ で、基本群に誘導する同型が(基点の取り替えによる共役を除いて)$\theta$ に一致するものが、ただ 1 つある。
群の言葉では次のとおりである。$\Gamma,\Gamma'\subset O^+(n,1)$ を $H^n$ に自由に作用する離散部分群で、$\Gamma\backslash H^n$、$\Gamma'\backslash H^n$ の体積が有限のものとする。同型 $\theta\colon\Gamma\to\Gamma'$ に対し、すべての $\gamma\in\Gamma$ で $\theta(\gamma)=g\gamma g^{-1}$ となる $g\in O^+(n,1)$ がただ 1 つある。

2 つの形は lem-mr-lift で移り合う。$\pi_1(M)$ を被覆変換群 $\Gamma$ と同一視すると、$g$ が定める等長写像 $\bar g$(lem-mr-lift の 3)の誘導する同型が $\gamma\mapsto g\gamma g^{-1}$ である。
この記事では主定理の存在の部分を証明しない。閉多様体の場合の一意性は prop-mr-centralizer で示す。

  • Mostow は 1968 年に、有限体積の双曲多様体($n\ge3$)の間に $\theta$ と両立する擬等角同相写像(擬等角写像)があるという仮定のもとで、$\theta$ が $O^+(n,1)$ の内部自己同型に延びることを示した(Mos68 Theorem 12.1、p. 97)。とくに微分同相な閉双曲多様体($n\ge3$)は等長である(同 Corollary 12.3、p. 103)。
  • 擬等角の仮定を外し、基本群の同型だけから結論する形について、Kos76 §1(p. 223)は、閉多様体($\Gamma$ が余コンパクト)の双曲多様体の場合を Mostow のこの時期の仕事に帰し、閉じた局所対称空間(曲率が負で、局所的に 2 次元以下の成分をもたないもの)への一般化(同 p. 223 の Théorème R. F. と p. 224 の Corollaire)を Mostow のその後の仕事に帰している。体積が有限の場合への拡張は、実階数 1 の場合が G. Prasad による(Kos76 §1、pp. 223–224)。
  • 一意性は $\Gamma$ の中心化群が自明なことによる(Mos68 p. 103、Corollary 12.2 の証明)。
    $n=2$ では主定理は成り立たない。種数が同じで等角構造の異なる閉 Riemann 面が反例になる(Mos68 p. 102 の注意)。一意化定理 により、種数 $2$ 以上の閉 Riemann 面の等角構造には曲率 $-1$ の計量が対応するので、同じ閉曲面の上に、基本群の同型が等長写像から来ない 2 つの双曲計量がある。
証明の流れ

閉多様体で、$\theta$ と両立する擬等角同相写像 $\varphi\colon H^n\to H^n$($\varphi(\gamma x)=\theta(\gamma)\varphi(x)$)が与えられた場合の Mos68 の証明は、次の 4 段からなる。$H^n$ を球体モデル $B^n$ で見て、境界の球面 $S^{n-1}$ に注目する。

  1. 境界への延長:$B^n$ の擬等角同相写像は閉球体の同相写像に延び、境界 $S^{n-1}$ の上でも擬等角である(Theorem 10.1・10.2、pp. 95–96)。延長した境界写像 $\hat\varphi$ も $\hat\varphi\circ\gamma=\theta(\gamma)\circ\hat\varphi$ をみたす。
  2. ほとんどいたるところの微分:擬等角写像はほとんどいたるところ微分可能で、その微分はほとんどいたるところ可逆である(Theorem 9.1、p. 90、Theorem 9.4、p. 94)。
  3. エルゴード性で歪みを消す:$\Gamma\backslash O^+(n,1)$ の上の 1 径数部分群の作用についてのエルゴード定理(Theorem 11.1、p. 97)を使うと、ほとんどすべての点で $\hat\varphi$ の微分が等角な 1 次写像であることが従う(§12 の 4–5、Lemma 12.1、pp. 98–100)。
  4. Möbius 変換へ:微分がほとんどいたるところ等角な擬等角写像は Möbius 変換で(Lemma 12.2、p. 101)、Möbius 変換は $H^n$ の等長変換の境界値である(§12 の 1、p. 98。Möbius変換)。この等長変換 $g$ が $\theta(\gamma)=g\gamma g^{-1}$ をみたす。
    基本群の同型だけが与えられた場合は、まず $\theta$ と両立する写像 $\varphi\colon H^n\to H^n$ で、定数 $k>0$、$b>0$ について、つねに $d(\varphi x,\varphi y)\le k\,d(x,y)$ で、$d(x,y)\ge b$ なら $d(\varphi x,\varphi y)\ge k^{-1}d(x,y)$ となるもの(Mostow のいう擬等長写像)をとり、その境界への延長を同じように調べる(Kos76 §3、pp. 227–228)。体積が有限の場合も、実階数 1 の群については本質的に同じ筋で進む(Kos76 §1、p. 224)。

動かす距離が有界な等長変換

主定理の一意性と、等長変換群が有限であることの鍵は次の命題である。$H^n$ の 2 本の測地線が無限の先まで互いに有界な距離にあれば、両端(無限遠の点)が一致し、測地線そのものが一致する。これを双曲面モデルの光的なベクトルで述べる。$\mathbb R^{n+1}$ の $0$ でないベクトル $a$ で $\langle a,a\rangle=0$、$a_{n+1}>0$ となるものを 未来向きの光的ベクトル という。

光的なベクトル
  1. $p\in H^n$、$v\in T_pH^n$、$\langle v,v\rangle=1$ なら、$p+v$ と $p-v$ は未来向きの光的ベクトルである。
  2. 未来向きの光的ベクトル $a,b$ について $\langle a,b\rangle\le0$ であり、等号は $b=\lambda a$($\lambda>0$)のときに限る。

要点:1 は $\langle p,v\rangle=0$ と Cauchy–Schwarz の不等式から $|v_{n+1}|< p_{n+1}$ を出す。2 は光的ベクトルを $(\bar a,|\bar a|)$ と書いて Cauchy–Schwarz の不等式を使う。

詳しい証明を開く

$\bar x\in\mathbb R^n$ で $x$ の最初の $n$ 成分を表す。1:$\langle p\pm v,p\pm v\rangle=-1\pm2\langle p,v\rangle+1=0$ である。$\langle p,v\rangle=0$ から $p_{n+1}v_{n+1}=\bar p\cdot\bar v$ で、Cauchy–Schwarz の不等式と $|\bar p|^2=p_{n+1}^2-1$、$|\bar v|^2=1+v_{n+1}^2$ から $p_{n+1}^2v_{n+1}^2\le(p_{n+1}^2-1)(1+v_{n+1}^2)$、すなわち $v_{n+1}^2\le p_{n+1}^2-1< p_{n+1}^2$ である。よって $(p\pm v)_{n+1}=p_{n+1}\pm v_{n+1}>0$ である。

2:$a=(\bar a,|\bar a|)$、$b=(\bar b,|\bar b|)$ と書ける。$\langle a,b\rangle=\bar a\cdot\bar b-|\bar a||\bar b|\le0$ で、等号は $\bar b$ が $\bar a$ の正の定数倍のとき、すなわち $b=\lambda a$($\lambda>0$)のときに限る。$\square$

測地線 $\gamma(t)=\cosh t\,p+\sinh t\,v$ は
$$ \gamma(t)=\frac{e^t}2(p+v)+\frac{e^{-t}}2(p-v) $$
と書ける。$t\to\pm\infty$ で $\gamma(t)$ は光的な直線 $\mathbb R(p\pm v)$ の方向に遠ざかる。この 2 本の直線が測地線の両端にあたる。$\gamma$ の像は、$p+v$ と $p-v$ で張られる平面 $P$ と $H^n$ の交わりに一致する($P\cap H^n$ の点 $\alpha p+\beta v$ は $\alpha^2-\beta^2=1$ をみたし、$\alpha<0$ なら第 $n+1$ 成分 $\alpha p_{n+1}+\beta v_{n+1}$ が $|\beta|<|\alpha|$、$|v_{n+1}|< p_{n+1}$ から負になるので、$\alpha=\cosh t$、$\beta=\sinh t$ と書ける)。

動かす距離が有界な等長変換は恒等写像

$n\ge2$ とする。$g\in O^+(n,1)$ について $\sup_{x\in H^n}d(gx,x)<\infty$ ならば、$g$ は恒等写像である。

測地線の両端を比べる

要点:$g$ で動かした測地線ともとの測地線の距離を光的ベクトルで展開すると、$e^{\pm2t}$ の係数が $0$ でなければならず、両端の光的な直線が一致する。どの点も 2 本の測地線の交点なので動かない。

詳しい証明を開く

$C=\sup_xd(gx,x)$ とする。単位速さの測地線 $\gamma(t)=\cosh t\,p+\sinh t\,v$ をとり、$a=p+v$、$b=p-v$、$a'=ga$、$b'=gb$ とおく。$g$ は 1 次写像で $\langle\ ,\ \rangle$ と $H^n$ を保つので、$g\gamma(t)=\cosh t\,gp+\sinh t\,gv$ で、$gp\in H^n$、$gv\in T_{gp}H^n$ は単位ベクトルである。lem-mr-null の 1 により $a'$、$b'$ は未来向きの光的ベクトルで、$\langle a',a'\rangle=\langle b',b'\rangle=0$ から$$\cosh d\bigl(g\gamma(t),\gamma(t)\bigr)=-\langle g\gamma(t),\gamma(t)\rangle=-\frac14\Bigl(e^{2t}\langle a',a\rangle+\langle a',b\rangle+\langle b',a\rangle+e^{-2t}\langle b',b\rangle\Bigr)$$である。lem-mr-null の 2 により括弧の中の 4 つの値はどれも $0$ 以下なので、右辺の 4 つの項はどれも $0$ 以上で、それぞれが $\cosh C$ 以下である。$t\to\infty$ とすると $-e^{2t}\langle a',a\rangle\le4\cosh C$ から $\langle a',a\rangle=0$、$t\to-\infty$ とすると $\langle b',b\rangle=0$ が出る。lem-mr-null の 2 により $a'=\lambda a$、$b'=\mu b$($\lambda,\mu>0$)で、$g$ は $a$、$b$ の張る平面 $P$ を $P$ に移す。$g$ は $H^n$ を保つので、$\gamma$ の像 $P\cap H^n$ を自分自身に移す。

$x\in H^n$ を任意にとり、1 次独立な単位ベクトル $v_1,v_2\in T_xH^n$ をとる($n\ge2$)。$x$ を通る 2 本の測地線の像は $P_i\cap H^n$($P_i=\operatorname{span}(x,v_i)$)で、どちらも $g$ で自分自身に移る。$x,v_1,v_2$ は 1 次独立なので $P_1\cap P_2=\mathbb Rx$ で、$\mathbb Rx\cap H^n=\{x\}$ である。$gx$ は $P_1\cap P_2\cap H^n$ に属するので $gx=x$ である。$\square$

$n=1$ では $H^1$ は 1 本の測地線そのもので、平行移動 $\gamma(t)\mapsto\gamma(t+1)$ はすべての点を距離 $1$ だけ動かす。この場合は命題が成り立たない。

閉双曲多様体の基本群の中心化群

$M=\Gamma\backslash H^n$ を閉双曲多様体とする。

  1. $\delta:=\inf\{d(\gamma x,x)\mid x\in H^n,\ \gamma\in\Gamma\setminus\{1\}\}$ は正である。
  2. $h\in O^+(n,1)$ がすべての $\gamma\in\Gamma$ と可換ならば、$h$ は恒等写像である。
  3. とくに $n\ge3$ で $N$ も閉双曲多様体のとき、thm-mr-main の $g$(したがって等長写像 $f$)はただ 1 つである。

要点:$\Gamma$ の作用で $H^n$ の点をコンパクト集合 $D$ の中へ動かし、$D$ の上で考える。

詳しい証明を開く

$R$ を $M$ の直径とし、$D$ を閉球 $\bar B(x_0,R+1)$ とする。$\pi$ は局所等長写像なので $M$ の曲線は $H^n$ の同じ長さの曲線に持ち上がり、$\pi$ は曲線の長さを変えないので、$d_M(\pi x,\pi y)=\inf_{\gamma\in\Gamma}d(x,\gamma y)$ である。したがって $\pi(D)=M$、すなわち $\Gamma D=H^n$ である。

1.$\Gamma$ は $H^n$ に固有に作用する(Lee18 Corollary 12.5 の証明、p. 349)ので、$K=\bar B(x_0,R+2)$ について $\gamma K\cap K\ne\emptyset$ となる $\gamma$ は有限個である。$y\in D$ で $d(\gamma y,y)<1$ なら $\gamma y\in\gamma K\cap K$ なので、そのような $\gamma$ はこの有限個に含まれる。その有限個の $\gamma\ne1$ については、$\gamma$ が固定点をもたないので、$D$ の上の連続関数 $d(\gamma y,y)$ は正の最小値をもつ。それ以外の $\gamma$ では、すべての $y\in D$ について $d(\gamma y,y)\ge1$ である。$x=\eta y$($\eta\in\Gamma$、$y\in D$)と書くと $d(\gamma x,x)=d(\eta^{-1}\gamma\eta\,y,y)$ なので、$\delta$ はこれらの最小値の最小以上で、正である。

2.$\gamma\in\Gamma$ について $d(h\gamma x,\gamma x)=d(\gamma hx,\gamma x)=d(hx,x)$ なので、$x\mapsto d(hx,x)$ は $\Gamma$ の作用で不変な連続関数で、その値はすべて $D$ の上でとられる。$D$ はコンパクトなので有界であり、prop-mr-bounded により $h$ は恒等写像である。

3.$g$、$g_1$ がともに $\theta(\gamma)=g\gamma g^{-1}=g_1\gamma g_1^{-1}$ をみたすなら、$h=g^{-1}g_1$ はすべての $\gamma$ と可換なので、2 により $g=g_1$ である。等長写像 $f$ については、$\theta$ を誘導する等長写像の持ち上げが $\theta(\gamma)=g\gamma g^{-1}$ をみたすことと lem-mr-lift の 2 から従う。$\square$

Mos68 は有限体積の場合の一意性を、$\Gamma$ の中心化群が自明であること(A. Borel の稠密性定理による)から導いている(p. 103)。閉多様体の場合は 2 のとおり、変位関数の有界性だけで足りる。
次の命題は、双曲多様体の間の写像のホモトピー類が基本群の準同型で決まることを述べる(Mos68 pp. 103–104 の注意)。Mostow の定理と合わせると、等長写像 $f$ は $\theta$ を誘導するどの連続写像ともホモトピックである。

両立する写像は互いにホモトピック

$M=\Gamma\backslash H^n$、$N=\Gamma'\backslash H^n$ を双曲多様体、$\theta\colon\Gamma\to\Gamma'$ を準同型とし、連続写像 $F_0,F_1\colon H^n\to H^n$ がともに $F_i(\gamma x)=\theta(\gamma)F_i(x)$ をみたすとする。$F_i$ が定める連続写像 $\bar F_i\colon M\to N$ は互いにホモトピックである。

双曲面の上で線分を正規化する

要点:$F_0(x)$ と $F_1(x)$ を $\mathbb R^{n+1}$ の線分で結び、各点を $H^n$ へ正規化する。$O^+(n,1)$ の元は 1 次写像なので、この操作は $\theta$ と両立する。

詳しい証明を開く

$p,q\in H^n$、$0\le t\le1$ について $w=(1-t)p+tq$ とおくと、$\langle p,q\rangle=-\cosh d(p,q)\le-1$ から$$\langle w,w\rangle=-(1-t)^2-t^2+2t(1-t)\langle p,q\rangle\le-\bigl((1-t)+t\bigr)^2=-1$$で、$w_{n+1}>0$ である。そこで $F_t(x)=w/\sqrt{-\langle w,w\rangle}$($p=F_0(x)$、$q=F_1(x)$)とおくと、$F_t(x)\in H^n$ で、$(x,t)\mapsto F_t(x)$ は連続である。$\theta(\gamma)$ は 1 次写像で $\langle\ ,\ \rangle$ を保つので $F_t(\gamma x)=\theta(\gamma)F_t(x)$ であり、$F_t$ は $M\times[0,1]\to N$ の連続写像を定める。これが $\bar F_0$ と $\bar F_1$ を結ぶホモトピーである。$\square$

$F_t(x)$ は $F_0(x)$ と $F_1(x)$ を結ぶ測地線分の上の点である(測地線分は 2 点の張る平面と $H^n$ の交わりの一部)。

帰結

体積と位相

$n\ge3$ とする。

  1. 有限体積の $n$ 次元双曲多様体 $M$、$N$ の基本群が同型ならば、$M$ と $N$ の体積は等しい。つまり有限体積の双曲多様体の体積は、基本群だけで決まる位相不変量である。
  2. ホモトピー同値な閉 $n$ 次元双曲多様体は等長であり、とくに微分同相である。

1 は thm-mr-main の等長写像が体積を保つことから従う。2:ホモトピー同値写像は基本群の同型を誘導する(Lee13 Theorem A.71、p. 615)ので、thm-mr-main により等長である。$\square$

$n=2$ では、閉曲面の双曲計量の面積は Gauss–Bonnet の定理により $-2\pi\chi$ で、位相だけで決まる(Gauss–Bonnetの定理)。次元 $3$ 以上では計量そのものが位相で決まるので、体積だけでなく、閉測地線の長さの全体なども位相不変量になる。
等長変換群については、有限であることまでは次元によらずに示せる。

閉双曲多様体の等長変換群は有限

$n\ge2$ とし、$M$ を閉 $n$ 次元双曲多様体とする。$M$ の等長変換群 $\operatorname{Isom}(M)$ は有限群である。

動かす距離の小さい等長変換を消す

要点:すべての点を $\delta/2$ 未満しか動かさない等長変換は、持ち上げが $\Gamma$ と可換になり、prop-mr-centralizer の 2 で恒等写像になる。$M$ がコンパクトなので、無限に多くの等長変換があれば、その中に互いに近い 2 つがある。

詳しい証明を開く

$M=\Gamma\backslash H^n$ とし、prop-mr-centralizer の 1 の $\delta>0$ をとって $\varepsilon=\delta/2$ とおく。

段 1(小さく動かすものは恒等写像). $\psi\in\operatorname{Isom}(M)$ がすべての $y\in M$ で $d_M(\psi y,y)<\varepsilon$ をみたすとする。lem-mr-lift の 2 により $\psi$ の持ち上げ $\tilde\psi\in N(\Gamma)$ がある。各 $x\in H^n$ について $d_M(\psi\pi x,\pi x)=\inf_{\gamma}d(\gamma\tilde\psi x,x)<\varepsilon$(prf-mr-centralizer の距離の式)なので、$d(\gamma\tilde\psi x,x)<\varepsilon$ となる $\gamma\in\Gamma$ がある。このような $\gamma$ は 1 つしかない。実際 $\gamma_1$ もそうなら、$z=\gamma_1\tilde\psi x$ について $d(\gamma\gamma_1^{-1}z,z)<2\varepsilon=\delta$ で、$\delta$ の定義から $\gamma=\gamma_1$ である。不等式は $x$ を少し動かしても保たれるので、この $\gamma$ は $x$ について局所的に一定で、$H^n$ は連結なので一定である。$\tilde\psi$ を $\gamma\tilde\psi$ に取り替えれば、すべての $x$ で $d(\tilde\psi x,x)<\varepsilon$ である。すると $\gamma\in\Gamma$ について $\tilde\psi\gamma\tilde\psi^{-1}\in\Gamma$ で、$$d(\tilde\psi\gamma\tilde\psi^{-1}x,\gamma x)\le d(\tilde\psi\gamma\tilde\psi^{-1}x,\gamma\tilde\psi^{-1}x)+d(\gamma\tilde\psi^{-1}x,\gamma x)<\varepsilon+d(x,\tilde\psi x)<2\varepsilon$$である。左辺は $d(\gamma^{-1}\tilde\psi\gamma\tilde\psi^{-1}x,x)$ に等しいので、$\delta$ の定義から $\tilde\psi\gamma\tilde\psi^{-1}=\gamma$ である。$\tilde\psi$ は $\Gamma$ と可換なので、prop-mr-centralizer の 2 により恒等写像で、$\psi$ も恒等写像である。

段 2(有限個しかない). $M$ はコンパクトなので、有限個の点 $y_1,\dots,y_m$ で、どの点もいずれかの $y_i$ から距離 $\varepsilon/3$ 未満にあるものがとれる。$M^m$ もコンパクトなので、直径 $\varepsilon/3$ 未満の有限個の集合 $U_1,\dots,U_r$ で覆える。$\operatorname{Isom}(M)$ が無限集合なら、異なる $\varphi,\psi$ で $(\varphi y_i)_i$ と $(\psi y_i)_i$ が同じ $U_j$ に入るものがある($M^m$ には各成分の距離の最大を距離として入れる)。任意の $y$ について $d_M(y,y_i)<\varepsilon/3$ となる $i$ をとると$$d_M(\varphi y,\psi y)\le d_M(\varphi y,\varphi y_i)+d_M(\varphi y_i,\psi y_i)+d_M(\psi y_i,\psi y)<\varepsilon$$で、$\psi^{-1}\varphi$ はすべての点を $\varepsilon$ 未満しか動かさない。段 1 から $\varphi=\psi$ となり、矛盾する。$\square$

外部自己同型群

$n\ge3$ とし、$M$ を閉 $n$ 次元双曲多様体とする。基本群の外部自己同型群 $\operatorname{Out}(\pi_1(M))=\operatorname{Aut}(\pi_1(M))/\operatorname{Inn}(\pi_1(M))$ は $\operatorname{Isom}(M)$ に同型であり、とくに有限群である。

$M=\Gamma\backslash H^n$ とし、$g\in N(\Gamma)$ に共役 $c(g)\colon\gamma\mapsto g\gamma g^{-1}$ を対応させる準同型 $c\colon N(\Gamma)\to\operatorname{Aut}(\Gamma)$ を考える。核は $\Gamma$ の中心化群で、prop-mr-centralizer の 2 により自明である。thm-mr-main を $\Gamma'=\Gamma$ に当てはめると、どの自己同型も $c(g)$ の形なので $c$ は全射である。$c(\Gamma)=\operatorname{Inn}(\Gamma)$ なので $N(\Gamma)/\Gamma\cong\operatorname{Out}(\Gamma)$ で、lem-mr-lift の 3 から $\operatorname{Isom}(M)\cong N(\Gamma)/\Gamma$ である。有限性は thm-mr-finite による。$\square$

thm-mr-finite は $n=2$ でも成り立つが、cor-mr-out の証明は全射性に thm-mr-main を使うので、$n=2$ には当てはまらない。cor-mr-out は、次元 $3$ 以上では基本群の自己同型が、内部自己同型を除いてすべて等長変換から来ることを述べている。

例と反例

thm-mr-main の仮定を 1 つずつ外すと、結論が成り立たなくなる。

外す条件反例成り立たなくなること
$n\ge3$種数 $2$ の閉曲面の、等角構造が異なる 2 つの双曲計量基本群の同型が等長写像から来る
曲率が $-1$体積 $1$ の平坦トーラス $\mathbb R^3/\mathbb Z^3$ と $\mathbb R^3/\Lambda$、$\Lambda=\frac12\mathbb Z\times2\mathbb Z\times\mathbb Z$基本群が同型なら等長
体積が有限$H^3$ を 1 つの双曲型の等長変換 $\gamma_\ell$ の生成する群で割った $M_\ell$($\ell=1,2$)基本群が同型なら等長
表の反例の確かめ

1 行目:Mos68 p. 102 の注意による(この記事では証明しない)。曲面の双曲計量は 一意化定理 を通じて等角構造に対応する。
2・3 行目は、等長写像を持ち上げて、共役で変わらない量(最短の平行移動の長さ、生成元が動かす距離の下限)を比べる。

2・3 行目の確かめを開く

2 行目:どちらも基本群は $\mathbb Z^3$ で、体積はともに $1$ である。等長写像 $f\colon\mathbb R^3/\mathbb Z^3\to\mathbb R^3/\Lambda$ があるとする。lem-mr-lift の 2 と同じ議論で、$f$ は $\mathbb R^3$ の等長変換 $x\mapsto Ax+c$($A$ は直交行列)に持ち上がり、これは平行移動の群を共役で移し合うので $A\mathbb Z^3=\Lambda$ である。$A$ は長さを保つので、$0$ でない最短のベクトルの長さが等しいはずだが、$\mathbb Z^3$ では $1$、$\Lambda$ では $\frac12$ である。よって等長でない。曲率が $0$ の閉多様体は、体積をそろえても基本群で決まらない。

3 行目:上半空間モデル $U^3=\{(\zeta,y)\mid\zeta\in\mathbb R^2,\ y>0\}$(双曲空間 の定理「上半空間モデルと球体モデル」、$a=1$)で、$\gamma_\ell(\zeta,y)=e^\ell(\zeta,y)$ とおく。上半空間の距離の式$$\cosh d=1+\frac{|\zeta-\tilde\zeta|^2+(y-\tilde y)^2}{2y\tilde y}$$から $\gamma_\ell$ は等長変換で、$$\cosh d\bigl(\gamma_\ell x,x\bigr)=1+\frac{(e^\ell-1)^2(|\zeta|^2+y^2)}{2e^\ell y^2}\ge1+\frac{(e^\ell-1)^2}{2e^\ell}=\cosh\ell$$で、等号は $\zeta=0$ のときに成り立つ。つまり $m(\gamma):=\inf_xd(\gamma x,x)$ について $m(\gamma_\ell)=\ell$ である。$|\gamma_\ell^kx|=e^{k\ell}|x|$ なので、$\Gamma_\ell=\{\gamma_\ell^k\}$ は自由に作用し、コンパクト集合 $K$ について $\gamma_\ell^kK\cap K\ne\emptyset$ となる $k$ は有限個である。よって $M_\ell=\Gamma_\ell\backslash U^3$ は双曲多様体で、基本群は $\mathbb Z$ である(Lee18 Corollary 12.5)。$1<|x|< e^\ell$ の部分は $M_\ell$ に単射に写り、その中の $\{1.1<|\zeta|<1.2,\ 0< y<0.1\}$ の体積は $\int dy/y^3$ が $y\to0$ で発散するので無限大である。等長写像 $M_1\to M_2$ があれば、lem-mr-lift の 2 により $g\Gamma_1g^{-1}=\Gamma_2$ となる $g$ があり、生成元は生成元に移るので $g\gamma_1g^{-1}=\gamma_2^{\pm1}$ である。$m(g\gamma g^{-1})=m(\gamma)$、$m(\gamma^{-1})=m(\gamma)$ なので $1=2$ となり、矛盾する。

補足

  • 双曲多様体の体積:cor-mr-volume により、次元 $3$ 以上では有限体積の双曲多様体の体積が位相不変量になる。2 次元の面積が Euler 標数だけで決まるのとは仕組みが違い、計量そのものが基本群で決まることから従う。
  • 剛性の広がり:Kos76 は、曲率が負の局所対称空間(双曲多様体を含む)について同じ型の剛性を述べ、その仕組みを解説している。体積が有限の場合への拡張は、実階数が 2 以上の群では G. A. Margulis と M. S. Raghunathan が別の方法で扱った(Kos76 §1、p. 224)。
  • 2 次元:主定理が $n\ge3$ を要することは、rem-mr-outline の段 2(Theorem 9.4:微分がほとんどいたるところ可逆)と段 4(Lemma 12.2:微分がほとんどいたるところ等角な擬等角写像は Möbius 変換)で、境界の球面が 2 次元以上であることを使うところに現れる(Mos68 p. 102 の注意)。境界が円周の場合は、1 次元の 1 次写像はどれも等角なので段 3 は何も言わず、円周の微分同相写像の多くは Möbius 変換でないので段 4 の結論が成り立たない。

関連項目

参考文献

[1]
G. D. Mostow, Quasi-conformal mappings in n-space and the rigidity of hyperbolic space forms, Publications Mathématiques de l'IHÉS 34 (1968), 53–104, 1968, 序文(pp. 53–54)、§9 Theorem 9.1(p. 90)・Theorem 9.4(p. 94)、§10 Theorem 10.1(p. 95)・Theorem 10.2(p. 96)、§11 Theorem 11.1(p. 97)、§12 Theorem 12.1(主定理、p. 97)とその証明(pp. 98–102。等長変換と Möbius 変換の対応は p. 98、Lemma 12.1 は p. 100、Lemma 12.2 は p. 101)、Theorem 12.1 の後の注意($n=2$ では成り立たない、p. 102)、Corollary 12.2(pp. 102–103)、Corollary 12.3(p. 103)、写像のホモトピー類についての注意(pp. 103–104)
[2]
Jean-Louis Koszul, Rigidité forte des espaces riemanniens localement symétriques [d'après G. D. Mostow], Séminaire N. Bourbaki, vol. 1974/75, exposé no 468 (1976), 223–237, 1976, §1 Rigidités(Théorème R. F. と Corollaire、有限体積への拡張と G. Prasad・G. A. Margulis・M. S. Raghunathan の仕事への言及、pp. 223–224)、§3 Pseudo-isométries(pp. 227–228)
[3]
John M. Lee, Introduction to Riemannian Manifolds, 2nd ed., Springer, 2018, Corollary 5.14(局所等長写像は測地線を測地線に移す、p. 125)、Theorem 12.4(Killing–Hopf の定理、p. 348)、Corollary 12.5 とその証明(定曲率の多様体の特徴づけ、p. 349)
[4]
John M. Lee, Introduction to Smooth Manifolds, 2nd ed., Springer, 2013, Appendix A, Theorem A.71(ホモトピー同値写像は基本群の同型を誘導する、p. 615)

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