Chebyshev多項式

同義語:チェビシェフ多項式Chebyshev polynomialsn倍角の公式

概要

Chebyshev多項式(Chebyshev polynomials)とは、$T_0=1$、$T_1=x$、$T_{n+1}=2xT_n-T_{n-1}$ で定まる $T_n$ であり、$n$ 倍角の公式 $\cos n\theta=T_n(\cos\theta)$ を満たす。$T_n$ は整数係数で、根はすべて $(-1,1)$ にあり、$[-1,1]$ で $|T_n|\le1$、$T_m\circ T_n=T_{mn}$ である。内積 $\int_0^\pi f(\cos\theta)g(\cos\theta)\,d\theta$ について互いに直交する($\cos n\theta$ の直交性の書き直し)。$n\ge1$ のとき $2T_n(x/2)$ は最高次係数 $1$ の整数係数多項式で、Niven の定理を導く。$2x^2-1$ の反復は角の倍化にあたる。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: 三角関数, 加法定理, 多項式, 定積分, 中間値の定理, 複素数

高校での出発点:倍角と 3 倍角の公式

高校で習う 2 倍角・3 倍角の公式
$$ \cos2\theta=2\cos^2\theta-1,\qquad \cos3\theta=4\cos^3\theta-3\cos\theta $$
は、「$\cos2\theta$ や $\cos3\theta$ は $\cos\theta$ の多項式で書ける」と読める。4 倍角も、2 倍角の公式を 2 回使えば
$$ \cos4\theta=2\cos^22\theta-1=2(2\cos^2\theta-1)^2-1=8\cos^4\theta-8\cos^2\theta+1 $$
となる。これらの公式は具体的な値の計算に使える。たとえば $\theta=36^\circ=\frac\pi5$ では $3\theta=\pi-2\theta$ なので $\cos3\theta=-\cos2\theta$ であり、$c:=\cos\frac\pi5$ とおくと
$$ 4c^3-3c=-(2c^2-1),\qquad\text{すなわち}\qquad 4c^3+2c^2-3c-1=(c+1)(4c^2-2c-1)=0 $$
となる。$c>0$ なので $4c^2-2c-1=0$ の正の解をとって
$$ \cos\frac\pi5=\cos36^\circ=\frac{1+\sqrt5}4=0.8090\ldots $$
である。
一般に、$\cos n\theta$ は $\cos\theta$ の $n$ 次多項式で書ける。この多項式が Chebyshev 多項式 $T_n$ である。この記事では、$T_n$ を倍角の公式から定義し、次のことを示す。

  1. $T_n$ は簡単な漸化式を満たし、整数係数で、合成について $T_m\circ T_n=T_{mn}$ となる。
  2. $T_n$ の根はすべて区間 $(-1,1)$ にあり、$[-1,1]$ で $|T_n|\le1$ である。最高次の係数が $1$ の $n$ 次多項式の $[-1,1]$ での最大値は $2^{1-n}$ 以上であり、$T_n$ の定数倍がその最小値を実現する。
  3. $T_n$ は、関数の内積 $\int_0^\pi f(\cos\theta)g(\cos\theta)\,d\theta$ について互いに直交する。これは三角関数 $\cos n\theta$ の直交性を $x=\cos\theta$ で書き直したものである。
  4. $x=2\cos t$ と置換すると、係数が整数で最高次の係数が $1$ の多項式が得られる。これを使うと、「角が $\pi$ の有理数倍で $\cos$ の値も有理数になるのは $0,\pm\frac12,\pm1$ だけ」(Niven の定理)が証明できる。
  5. $2x^2-1$ を繰り返し合成することは、角を 2 倍することの繰り返しであり(角の倍化写像)、周期点の個数などが角の計算で求まる。
    角は弧度法で測る。加法定理と、それから導かれる積和の公式は既知とする。複素数とド・モアブルの定理 $(\cos\theta+i\sin\theta)^n=\cos n\theta+i\sin n\theta$ も既知とする(使うのは係数の明示式、prop-cheb-c の 2 とそれを使う箇所、数学オリンピックの節の後半だけ)。
    倍角・3 倍角の公式を加法定理から導く手順は 加法定理から2倍角・半角・3倍角の公式を導く で扱う。

定義:漸化式で作る

加法定理から $\cos(n+1)\theta=\cos n\theta\cos\theta-\sin n\theta\sin\theta$、$\cos(n-1)\theta=\cos n\theta\cos\theta+\sin n\theta\sin\theta$ なので、足すと
$$ \cos(n+1)\theta+\cos(n-1)\theta=2\cos\theta\cos n\theta $$
である(積和の公式)。$\cos(n+1)\theta$ は $\cos n\theta$ と $\cos(n-1)\theta$ から「$2\cos\theta$ を掛けて前の項を引く」ことで得られる。これを多項式の漸化式として定義にする。

Chebyshev 多項式

多項式 $T_0,T_1,T_2,\dots$ を
$$ T_0(x):=1,\qquad T_1(x):=x,\qquad T_{n+1}(x):=2xT_n(x)-T_{n-1}(x)\quad(n\ge1) $$
で定める。$T_n$ を(第 1 種の)Chebyshev 多項式という。

漸化式から順に計算すると次のようになる。

$n$$T_n(x)$
$0$$1$
$1$$x$
$2$$2x^2-1$
$3$$4x^3-3x$
$4$$8x^4-8x^2+1$
$5$$16x^5-20x^3+5x$
$6$$32x^6-48x^4+18x^2-1$

この形の三項間漸化式の一般的な解き方は 三項間漸化式の特性方程式 で扱う。

主定理と証明

倍角の公式としての性質

余弦の $n$ 倍角の公式

すべての $n\ge0$ と実数 $\theta$ について
$$ T_n(\cos\theta)=\cos n\theta $$
である。さらに、$P(\cos\theta)=\cos n\theta$ がすべての $\theta$ で成り立つ多項式 $P$ は $T_n$ に限る。

積和の公式と帰納法

$n=0,1$ では $T_0(\cos\theta)=1=\cos0$、$T_1(\cos\theta)=\cos\theta$ である。$n-1$ と $n$ で成り立つとすると、漸化式と上の積和の公式から
$$ T_{n+1}(\cos\theta)=2\cos\theta\,T_n(\cos\theta)-T_{n-1}(\cos\theta)=2\cos\theta\cos n\theta-\cos(n-1)\theta=\cos(n+1)\theta $$
である。よってすべての $n$ で成り立つ。
一意性:$P(\cos\theta)=\cos n\theta$ なら、多項式 $P-T_n$ は $[-1,1]$ のすべての点 $x=\cos\theta$ で $0$ になる。$0$ でない多項式の根は次数以下の個数しかないので、無限個の根をもつ $P-T_n$ は $0$ である。$\square$

Chebyshev 多項式の基本性質

$n\ge1$ とする。

  1. $T_n$ は整数係数の $n$ 次多項式で、最高次の係数は $2^{n-1}$ である。$T_n(-x)=(-1)^nT_n(x)$、$T_n(1)=1$、$T_n(-1)=(-1)^n$ である。
  2. すべての $m,n\ge0$ について $T_m\circ T_n=T_{mn}$、すなわち $T_m(T_n(x))=T_{mn}(x)$ である。特に $T_m\circ T_n=T_n\circ T_m$ である。
  3. $T_n$ は相異なる $n$ 個の実数の根
    $$ x_k:=\cos\frac{(2k-1)\pi}{2n}\qquad(k=1,2,\dots,n) $$
    をもち、これらはすべて $-1< x<1$ にある。したがって $T_n(x)=2^{n-1}\prod_{k=1}^n(x-x_k)$ である。
  4. $-1\le x\le1$ で $|T_n(x)|\le1$ であり、$|T_n(x)|=1$ となるのは $n+1$ 個の点 $y_k:=\cos\frac{k\pi}n$($k=0,1,\dots,n$)においてで、そこでは $T_n(y_k)=(-1)^k$ である。
帰納法と $\theta$ への書き直し

1:漸化式 $T_{n+1}=2xT_n-T_{n-1}$ で、$T_n$ が整数係数・$n$ 次・最高次の係数 $2^{n-1}$、$T_{n-1}$ が $n-1$ 次以下なら、$T_{n+1}$ は整数係数・$n+1$ 次・最高次の係数 $2\cdot2^{n-1}=2^n$ である($n=1$ では $T_2=2x^2-1$)。偶奇:$T_0,T_1$ で成り立ち、$T_{n-1},T_n$ で成り立てば $T_{n+1}(-x)=2(-x)(-1)^nT_n(x)-(-1)^{n-1}T_{n-1}(x)=(-1)^{n+1}T_{n+1}(x)$ である。$T_n(1)=T_n(\cos0)=1$、$T_n(-1)=T_n(\cos\pi)=\cos n\pi=(-1)^n$ である。
2:$x=\cos\theta$ について、thm-cheb-cos を 2 回使うと $T_m(T_n(\cos\theta))=T_m(\cos n\theta)=\cos mn\theta=T_{mn}(\cos\theta)$ である。多項式 $T_m\circ T_n-T_{mn}$ は $[-1,1]$ の無限個の点で $0$ なので、$0$ である。
3:$\theta_k:=\frac{(2k-1)\pi}{2n}$($k=1,\dots,n$)は $0<\theta_1<\dots<\theta_n<\pi$ を満たし、$\cos n\theta_k=\cos\frac{(2k-1)\pi}2=0$ なので $T_n(\cos\theta_k)=0$ である。$\cos$ は $[0,\pi]$ で狭義減少なので $x_k=\cos\theta_k$ は相異なり、$-1< x_k<1$ である。$n$ 次多項式は $n$ 個より多くの根をもたないので、これらが根のすべてであり、最高次の係数 $2^{n-1}$ と合わせて因数分解の式を得る。
4:$-1\le x\le1$ なら $x=\cos\theta$($0\le\theta\le\pi$)と書けて、$|T_n(x)|=|\cos n\theta|\le1$ である。等号は $n\theta$ が $\pi$ の整数倍、すなわち $\theta=\frac{k\pi}n$($k=0,\dots,n$)のときであり、$T_n(y_k)=\cos k\pi=(-1)^k$ である。$\square$

$T_n$ の係数を直接書くこともできる。ド・モアブルの定理 $\cos n\theta+i\sin n\theta=(\cos\theta+i\sin\theta)^n$ の右辺を二項定理で展開して実部をとり、$(i\sin\theta)^{2k}=(-\sin^2\theta)^k=(\cos^2\theta-1)^k$ を使うと
$$ T_n(x)=\sum_{k=0}^{\lfloor n/2\rfloor}\binom n{2k}x^{n-2k}(x^2-1)^k $$
を得る(たとえば $n=3$ では $x^3+3x(x^2-1)=4x^3-3x$)。$\cos n\theta$ が $\cos\theta$ の多項式になるのは、複素数 $\cos\theta+i\sin\theta$ の $n$ 乗の実部だからである(複素数の掛け算は回転と拡大)。

直交性

三角関数の直交性(高校数学) では、$[-\pi,\pi]$ 上の関数の内積 $\int_{-\pi}^\pi fg\,dx$ について $\cos mx$ と $\cos nx$($m\ne n$)が直交することを見た。$x=\cos\theta$ と置換すると、これが Chebyshev 多項式の直交性になる。

Chebyshev の内積

区間 $[-1,1]$ 上の実数値連続関数 $f,g$ について
$$ \langle f,g\rangle:=\int_0^\pi f(\cos\theta)\,g(\cos\theta)\,d\theta $$
と定める。

積分で定める関数の内積の定義と性質は 積分で定める内積 で扱う。

Chebyshev の内積は内積である

$\langle\ ,\ \rangle$ は $[-1,1]$ 上の実数値連続関数全体の上の内積である。すなわち双線形・対称であり、$\langle f,f\rangle\ge0$ で、等号は $f=0$(恒等的に $0$)のときに限る。さらに、広義積分として
$$ \langle f,g\rangle=\int_{-1}^1\frac{f(x)g(x)}{\sqrt{1-x^2}}\,dx $$
が成り立つ。

正定値性と置換積分

双線形性と対称性は積分の線形性から従う。$\langle f,f\rangle=\int_0^\pi f(\cos\theta)^2d\theta\ge0$ である。$\langle f,f\rangle=0$ とし、ある $\theta_0\in[0,\pi]$ で $f(\cos\theta_0)^2=a>0$ だったとすると、連続性から $\theta_0$ を含む長さ $\delta>0$ のある区間で $f(\cos\theta)^2>\frac a2$ となり、積分は $\frac{a\delta}2>0$ 以上になって矛盾する。よって $[0,\pi]$ のすべての $\theta$ で $f(\cos\theta)=0$ であり、$\cos$ は $[0,\pi]$ から $[-1,1]$ への全射なので $f=0$ である。
後半:$0<\varepsilon,\varepsilon'<\frac\pi2$ として $[\varepsilon,\pi-\varepsilon']$ で $x=\cos\theta$ と置換すると、$dx=-\sin\theta\,d\theta$、$\sin\theta=\sqrt{1-x^2}$ から
$$ \int_\varepsilon^{\pi-\varepsilon'}f(\cos\theta)g(\cos\theta)\,d\theta=\int_{-\cos\varepsilon'}^{\cos\varepsilon}\frac{f(x)g(x)}{\sqrt{1-x^2}}\,dx $$
である。被積分関数 $f(\cos\theta)g(\cos\theta)$ は $[0,\pi]$ で連続で有界なので、$\varepsilon,\varepsilon'\to+0$ と独立に近づけても左辺は $\langle f,g\rangle$ に収束する。よって右辺の広義積分(両端を独立に極限をとったもの)も収束して等しい。$\square$

Chebyshev 多項式の直交性

$m,n\ge0$ について
$$ \langle T_m,T_n\rangle=\int_0^\pi\cos m\theta\cos n\theta\,d\theta=\begin{cases}0&(m\ne n)\\ \frac\pi2&(m=n\ge1)\\ \pi&(m=n=0)\end{cases} $$
である。さらに、次数が $n$ 未満のすべての多項式 $p$ について $\langle T_n,p\rangle=0$ である。

積和の公式

thm-cheb-cos により $\langle T_m,T_n\rangle=\int_0^\pi\cos m\theta\cos n\theta\,d\theta$ である。積和の公式で $\cos m\theta\cos n\theta=\frac12\{\cos(m-n)\theta+\cos(m+n)\theta\}$ とし、整数 $k\ne0$ について $\int_0^\pi\cos k\theta\,d\theta=\bigl[\frac{\sin k\theta}k\bigr]_0^\pi=0$、$k=0$ について $\pi$ であることを使う。$m\ne n$ なら $m-n\ne0$、$m+n\ne0$ で積分は $0$、$m=n\ge1$ なら $\frac12(\pi+0)$、$m=n=0$ なら $\pi$ である。
後半:次数 $d$ 以下の多項式はすべて $T_0,\dots,T_d$ の 1 次結合で書ける。実際 $d$ についての帰納法で、次数 $d$ の $p$ の最高次の係数を $a$ とすると、$p-\frac a{2^{d-1}}T_d$($d=0$ なら $p-aT_0$)は次数 $d-1$ 以下になる(thm-cheb-basic の 1)。$p$ の次数が $n$ 未満なら $p=\sum_{k< n}c_kT_k$ と書けるので、前半から $\langle T_n,p\rangle=\sum_{k< n}c_k\langle T_n,T_k\rangle=0$ である。$\square$

後半の証明から、$T_0,T_1,\dots,T_d$ は次数 $d$ 以下の多項式全体の基底であり、直交基底である。したがって次数 $d$ 以下の多項式 $p$ は
$$ p=\sum_{k=0}^dc_kT_k,\qquad c_k=\frac{\langle p,T_k\rangle}{\langle T_k,T_k\rangle} $$
と展開できる(両辺と $T_k$ の内積をとればよい)。たとえば $x^3=\frac34T_1+\frac14T_3$、$x^4=\frac38T_0+\frac12T_2+\frac18T_4$ である。これは、$f(\cos\theta)$ を $\cos k\theta$ の和に分解する Fourier 余弦展開を、$x=\cos\theta$ で書き直したものにほかならない。また、次数 $n$ の多項式で次数 $n$ 未満のすべての多項式と直交するものは $T_n$ の定数倍に限る($p$ がそうなら、$p$ から $T_n$ の定数倍を引いて次数を下げたものは自分自身と直交するので $0$)。$1,x,x^2,\dots$ にこの内積で Gram–Schmidt の直交化を行うと、定数倍を除いて $T_0,T_1,T_2,\dots$ が得られる。

最小最大の性質

Chebyshev の最小最大定理

$n\ge1$ とし、$p$ を最高次の係数が $1$ の $n$ 次の実数係数多項式とする。このとき
$$ \max_{-1\le x\le1}|p(x)|\ge\frac1{2^{n-1}} $$
であり、$p=2^{1-n}T_n$ のとき等号が成り立つ。

符号の交代と中間値の定理

$\tilde T:=2^{1-n}T_n$ は thm-cheb-basic の 1 により最高次の係数が $1$ で、4 により $[-1,1]$ での $|\tilde T|$ の最大値は $2^{1-n}$ である。
$\max_{[-1,1]}|p|<2^{1-n}$ となる $p$ があったと仮定する。$q:=\tilde T-p$ は最高次の項が打ち消し合うので次数 $n-1$ 以下である。thm-cheb-basic の 4 の点 $1=y_0>y_1>\dots>y_n=-1$ では $\tilde T(y_k)=(-1)^k2^{1-n}$ かつ $|p(y_k)|<2^{1-n}$ なので、$q(y_k)$ は $0$ でなく符号が $(-1)^k$ である。隣り合う $y_{k+1},y_k$ で $q$ の符号が変わるので、中間値の定理により開区間 $(y_{k+1},y_k)$ に $q$ の根がある($k=0,\dots,n-1$)。これらの区間は重ならないので、$q$ は相異なる $n$ 個の根をもつ。次数 $n-1$ 以下の多項式が $n$ 個の根をもつので $q=0$、すなわち $p=\tilde T$ だが、これは $\max|p|<2^{1-n}$ に反する。$\square$

等号が成り立つのは $p=2^{1-n}T_n$ の場合に限ることも知られているが、この記事では証明しない。たとえば $n=3$ では、$x^3$ の $[-1,1]$ での最大値は $1$ だが、$x^3-\frac34x=\frac14T_3$ の最大値は $\frac14$ まで下がる。この性質は、多項式補間の誤差を小さくする標本点(Chebyshev 点 $x_k$)の選び方の根拠になる。

$x=2\cos t$ と置換する

$T_n$ の最高次の係数 $2^{n-1}$ は、$x=2\cos t$ と置換すると消える。

正規化した Chebyshev 多項式

$C_n(x):=2T_n\bigl(\tfrac x2\bigr)$($n\ge0$)と定める。漸化式で書くと
$$ C_0(x)=2,\qquad C_1(x)=x,\qquad C_{n+1}(x)=xC_n(x)-C_{n-1}(x) $$
であり、$C_2(x)=x^2-2$、$C_3(x)=x^3-3x$、$C_4(x)=x^4-4x^2+2$ である。

漸化式は $2T_{n+1}(\frac x2)=2\cdot2\cdot\frac x2T_n(\frac x2)-2T_{n-1}(\frac x2)$ から従う。

$x=z+\frac{1}{z}$ での値
  1. $n\ge1$ について $C_n$ は整数係数の $n$ 次多項式で、最高次の係数は $1$ である。
  2. $0$ でないすべての複素数 $z$ と $n\ge0$ について $C_n\bigl(z+z^{-1}\bigr)=z^n+z^{-n}$ である。特に $C_n(2\cos t)=2\cos nt$ である。
  3. すべての $m,n\ge0$ について $C_m\circ C_n=C_{mn}$ である。
漸化式による帰納法

1:$C_1=x$、$C_2=x^2-2$ で成り立ち、漸化式 $C_{n+1}=xC_n-C_{n-1}$ で整数係数・最高次の係数 $1$・次数 $n+1$ が保たれる。
2:$n=0,1$ では $2=z^0+z^0$、$z+z^{-1}$ で成り立つ。$n-1,n$ で成り立てば
$$ C_{n+1}(z+z^{-1})=(z+z^{-1})(z^n+z^{-n})-(z^{n-1}+z^{-(n-1)})=z^{n+1}+z^{-(n+1)} $$
である。$z=\cos t+i\sin t$ とすると $z^{-1}=\cos t-i\sin t$、ド・モアブルの定理から $z^n+z^{-n}=2\cos nt$ なので $C_n(2\cos t)=2\cos nt$ である(これは thm-cheb-cos の書き換えでもある)。
3:$C_m(C_n(x))=2T_m\bigl(\frac12\cdot2T_n(\frac x2)\bigr)=2T_m(T_n(\frac x2))=2T_{mn}(\frac x2)=C_{mn}(x)$(thm-cheb-basic の 2)。$\square$

2 の等式は、高校で相反方程式を解くときの「$t=x+\frac1x$ とおくと $x^n+\frac1{x^n}$ は $t$ の多項式」という計算そのものである。整数係数で最高次の係数が $1$ という性質から、次の定理が得られる。

Niven の定理

$\theta$ を $\pi$ の有理数倍とする。$\cos\theta$ が有理数ならば、$\cos\theta$ は $0,\ \pm\frac12,\ \pm1$ のいずれかである。

整数係数の多項式の有理数の根

$\theta=\frac pq\pi$($p,q$ は整数、$q\ge1$)とし、$n:=2q$ とおくと $n\theta=2p\pi$ である。$y:=2\cos\theta$ とおくと、prop-cheb-c の 2 から $C_n(y)=2\cos n\theta=2$ である。よって $y$ は多項式 $F(x):=C_n(x)-2=x^n+a_{n-1}x^{n-1}+\dots+a_0$($a_j$ は整数。prop-cheb-c の 1)の根である。
$y$ は有理数なので、$y=\frac ab$($a,b$ は互いに素な整数、$b\ge1$)と書ける。$F(y)=0$ に $b^n$ を掛けると
$$ a^n=-b\bigl(a_{n-1}a^{n-1}+a_{n-2}a^{n-2}b+\dots+a_0b^{n-1}\bigr) $$
なので $b$ は $a^n$ を割り切る。$b$ が素数 $\ell$ で割り切れるなら $\ell\mid a^n$ から $\ell\mid a$ となり、$a,b$ が互いに素であることに反する。よって $b=1$ で $y$ は整数である。$|y|=|2\cos\theta|\le2$ なので $y\in\{0,\pm1,\pm2\}$、すなわち $\cos\theta\in\{0,\pm\frac12,\pm1\}$ である。$\square$

たとえば $\cos\theta=\frac13$ となる角 $\theta$ は、$\pi$ の有理数倍ではない。また thm-cheb-basic の 3 から、$\cos\frac\pi{2n}$ などの値は $T_n$ の根として計算できる。

角の倍化写像

$T_2(x)=2x^2-1$ を $f$ と書く。$f(\cos\theta)=\cos2\theta$ なので、$f$ を $k$ 回合成した $f^k:=f\circ\cdots\circ f$ は
$$ f^k(\cos\theta)=\cos2^k\theta,\qquad f^k=T_{2^k} $$
を満たす(thm-cheb-basic の 2)。つまり、$x=\cos\theta$ に $f$ を施すことは、角 $\theta$ を 2 倍すること(角の倍化写像 $\theta\mapsto2\theta$)を、$\cos$ を通して見たものである。$\cos$ は $\theta$ と $-\theta$、$\theta$ と $\theta+2\pi$ を区別しないので、$[0,\pi]$ の角に制限して考える。

角の倍化写像の周期点

$f(x)=2x^2-1$、$n\ge1$ とする。

  1. 方程式 $f^n(x)=x$ の解はすべて実数で区間 $[-1,1]$ にあり、ちょうど $2^n$ 個の相異なる解
    $$ \cos\frac{2\pi m}{2^n-1}\ \ (m=0,1,\dots,2^{n-1}-1),\qquad \cos\frac{2\pi m}{2^n+1}\ \ (m=1,2,\dots,2^{n-1}) $$
    からなる。
  2. $f$ の周期点(ある $n\ge1$ で $f^n(x)=x$ となる点)全体は $[-1,1]$ で稠密である。すなわち、$[-1,1]$ のどの開区間にも周期点がある。
角で数えて次数で抑える

1:$x\in[-1,1]$ を $x=\cos\theta$($0\le\theta\le\pi$)と書くと、$f^n(x)=x$ は $\cos2^n\theta=\cos\theta$、すなわち $2^n\theta=\pm\theta+2\pi m$($m$ は整数)と同値である。よって $\theta=\frac{2\pi m}{2^n-1}$ または $\theta=\frac{2\pi m}{2^n+1}$ である。$0\le\theta\le\pi$ となるのは、前者で $0\le m\le\frac{2^n-1}2$、すなわち $m=0,\dots,2^{n-1}-1$、後者で $m=0,\dots,2^{n-1}$ のときである。両方に現れる角は、$\frac m{2^n-1}=\frac{m'}{2^n+1}$ から $m(2^n+1)=m'(2^n-1)$ となるが、$2^n-1$ と $2^n+1$ は差が $2$ の奇数なので互いに素であり、$2^n-1\mid m$ と $0\le m<2^n-1$ から $m=0$、したがって $m'=0$ である。後者の $m=0$ を除くと、$[0,\pi]$ の相異なる角が $2^{n-1}+2^{n-1}=2^n$ 個得られ、$\cos$ は $[0,\pi]$ で単射なので $[-1,1]$ の相異なる解が $2^n$ 個ある。一方 $f^n(x)-x=T_{2^n}(x)-x$ は $2^n$ 次の多項式($n\ge1$ なので $2^n\ge2$)なので解は $2^n$ 個以下であり、これがすべての解である。
2:開区間 $(a,b)\subset[-1,1]$ をとる。$\cos$ は $[0,\pi]$ で連続かつ狭義減少で値域が $[-1,1]$ なので、$\cos\theta\in(a,b)$ となる $\theta\in[0,\pi]$ の全体は長さ $\ell>0$ の区間 $(\alpha,\beta)$($\alpha<\beta$)である。$\frac{2\pi}{2^n+1}<\ell$ となる $n$ をとる。1 の後者の角 $\frac{2\pi m}{2^n+1}$($m=0,\dots,2^{n-1}$)は $0$ から $\pi-\frac\pi{2^n+1}$ まで間隔 $\frac{2\pi}{2^n+1}$ で並ぶので、そのどれかが $(\alpha,\beta)$ に入る。対応する $\cos$ の値が $(a,b)$ の中の周期点である。$\square$

角で見ると、$\theta$ の小さなずれ $\varepsilon$ は 1 回ごとに 2 倍になり、$k$ 回後には $2^k\varepsilon$ になる。たとえば $\cos1$ と $\cos(1+10^{-6})$ から始めて $f$ を 25 回施すと、値は $-0.215\ldots$ と $0.939\ldots$ になり、差は $1$ を超える。初期値のわずかな違いが大きく広がるこの性質は、力学系でカオスと呼ばれる振る舞いの最も簡単な例である。

高校の計算は特別な場合である

  1. 2 倍角・3 倍角の公式は $T_2(\cos\theta)=\cos2\theta$、$T_3(\cos\theta)=\cos3\theta$ である。4 倍角を 2 倍角の 2 回で求めた計算は $T_4=T_2\circ T_2$(thm-cheb-basic の 2)である。
  2. $\sin3\theta=3\sin\theta-4\sin^3\theta$ は $\sin3\theta=-T_3(\sin\theta)$ である。一般に $n$ が奇数なら、$\sin\theta=\cos(\frac\pi2-\theta)$ から $T_n(\sin\theta)=\cos(\frac{n\pi}2-n\theta)=(-1)^{(n-1)/2}\sin n\theta$ となる。
  3. $\cos36^\circ$ などの値は、冒頭のように $T_n$ の等式から多項式の方程式を作って求める。thm-cheb-basic の 3 は、$\cos\frac{(2k-1)\pi}{2n}$ たちが $T_n$ の根であることをまとめて述べている。
  4. 相反方程式($x^4+x^3+x^2+x+1=0$ を $x^2$ で割って $t=x+\frac1x$ とおく計算など)は、prop-cheb-c の 2 の $z^n+z^{-n}=C_n(z+z^{-1})$ を使っている。
  5. $\int_0^\pi\cos m\theta\cos n\theta\,d\theta$ の計算は、thm-cheb-orthogonality の $\langle T_m,T_n\rangle$ の計算である。

例と反例

周期 3 の軌道と 7 等分の角

$f(x)=2x^2-1$ と $x_0=\cos\frac{2\pi}7=0.6234\ldots$ について、$f(x_0)=\cos\frac{4\pi}7=-0.2225\ldots$、$f^2(x_0)=\cos\frac{8\pi}7=\cos\frac{6\pi}7=-0.9009\ldots$、$f^3(x_0)=\cos\frac{16\pi}7=\cos\frac{2\pi}7=x_0$ である。角で見ると $\frac{2\pi}7\to\frac{4\pi}7\to\frac{8\pi}7\to\frac{16\pi}7$ であり、$16\equiv2\pmod{14}$ なので 3 回で元に戻る。これは thm-cheb-doubling の 1($n=3$、$2^3-1=7$、$m=1$)の解である。3 つの値の 2 倍 $2\cos\frac{2\pi}7$、$2\cos\frac{4\pi}7$、$2\cos\frac{6\pi}7$ は、整数係数の 3 次方程式 $y^3+y^2-2y-1=0$ の 3 つの根である。thm-cheb-niven により、どれも有理数ではない。

反例:区間の外では値の大きさが 1 以下とは限らない

$T_3(2)=4\cdot8-3\cdot2=26$ である。thm-cheb-basic の 4 の不等式 $|T_n(x)|\le1$ は、$x=\cos\theta$ と書けることを使っており、$|x|>1$ ではその前提が成り立たない。実際 $x\ge1$ では、$z:=x+\sqrt{x^2-1}\ge1$ とおくと $z^{-1}=x-\sqrt{x^2-1}$、$z+z^{-1}=2x$ なので、prop-cheb-c の 2 から
$$ T_n(x)=\frac12C_n(2x)=\frac12\bigl(z^n+z^{-n}\bigr) $$
となり、$x>1$ なら $z>1$ で $T_n(x)\ge\frac{z^n}2\to\infty$ である($x=2$、$n=3$ では $\frac12\{(2+\sqrt3)^3+(2-\sqrt3)^3\}=26$)。$[-1,1]$ の中では振幅 $1$ で振動し、外に出ると急激に増える。

反例:$\sin 2\theta$ は $\sin\theta$ の多項式ではない

$\cos n\theta$ はつねに $\cos\theta$ の多項式だが、$\sin n\theta$ を $\sin\theta$ の多項式で書くことは $n$ が偶数のときにはできない。$n=2$ で $\sin2\theta=P(\sin\theta)$ となる関数 $P$ があったとすると、$\theta=\frac\pi6$ と $\theta=\frac{5\pi}6$ では $\sin\theta=\frac12$ が等しいのに、$\sin2\theta$ は $\frac{\sqrt3}2$ と $-\frac{\sqrt3}2$ で異なるので矛盾する。一般の偶数 $n$ では、$\theta=\frac\pi{2n}$ と $\theta=\pi-\frac\pi{2n}$ で $\sin\theta$ が等しいのに、$\sin n\theta$ は $\sin\frac\pi2=1$ と $\sin\bigl(n\pi-\frac\pi2\bigr)=-1$ で異なる。$\cos$ では $\cos\theta$ が等しい角は $\pm\theta+2\pi m$ だけで、$\cos n\theta$ もそこで等しくなるが、$\sin$ では $\sin\theta$ が等しい角 $\pi-\theta$ で $\sin n\theta$ が等しいとは限らない。多項式で書けるための必要条件「$\sin\theta$ が等しければ $\sin n\theta$ も等しい」が、偶数の $n$ では破れている。$n$ が奇数なら $\sin n\theta=(-1)^{(n-1)/2}T_n(\sin\theta)$ と書ける(前節の 2)。

反例:重みのない内積では直交しない

$[-1,1]$ 上の内積 $\int_{-1}^1f(x)g(x)\,dx$(重み $\frac1{\sqrt{1-x^2}}$ を付けないもの)では
$$ \int_{-1}^1T_0T_2\,dx=\int_{-1}^1(2x^2-1)\,dx=-\frac23,\qquad \int_{-1}^1T_1T_3\,dx=\int_{-1}^1(4x^4-3x^2)\,dx=-\frac25 $$
であり、Chebyshev 多項式は直交しない。thm-cheb-orthogonality は、$x=\cos\theta$ の置換で生じる重み(prop-cheb-inner-product)があって初めて成り立つ。重みのない内積で $1,x,x^2,\dots$ を直交化すると、別の多項式の列(Legendre 多項式。たとえば $2$ 次は $\frac{3x^2-1}2$)が得られる。

数学オリンピックの問題から:$x^2-2$ の反復

次は国際数学オリンピック(1976 年、リエンツ)第 2 問である(Oly76。和訳は本記事による)。

$P_1(x)=x^2-2$、$P_j(x)=P_1(P_{j-1}(x))$($j=2,3,\dots$)とする。任意の正の整数 $n$ について、方程式 $P_n(x)=x$ の根はすべて実数であり、互いに異なることを証明せよ。

高校数学で解く

$P_n$ は $2^n$ 次の多項式である($2$ 次式を $n$ 回合成するので)。$-2\le x\le2$ の範囲で $x=2\cos t$($0\le t\le\pi$)とおくと、$P_1(2\cos t)=4\cos^2t-2=2\cos2t$ であり、これを繰り返して $P_n(2\cos t)=2\cos2^nt$ である。方程式 $P_n(x)=x$ は $\cos2^nt=\cos t$、すなわち $2^nt=\pm t+2\pi m$ となり、
$$ t=\frac{2\pi m}{2^n-1}\ \ (m=0,1,\dots,2^{n-1}-1),\qquad t=\frac{2\pi m}{2^n+1}\ \ (m=1,2,\dots,2^{n-1}) $$
が $[0,\pi]$ の中の解である。$2^n-1$ と $2^n+1$ は互いに素なので、この $2^n$ 個の $t$ は相異なり(thm-cheb-doubling の証明と同じ議論)、$\cos$ は $[0,\pi]$ で単射なので $x=2\cos t$ は相異なる $2^n$ 個の実数の根である。$P_n(x)-x$ は $2^n$ 次なので根は $2^n$ 個以下であり、これで根がすべて求まった。どれも実数で、互いに異なる。$\square$

大学数学で見ると

$P_1=C_2$ であり、prop-cheb-c の 3 から $P_n=C_2\circ\dots\circ C_2=C_{2^n}$ である。$C_{2^n}(x)=2T_{2^n}(\frac x2)$ なので、$x\mapsto\frac x2$ で目盛りを変えると $P_1$ は角の倍化写像 $f(x)=2x^2-1$ に移り、問題は thm-cheb-doubling の 1 そのものになる。つまりこの問題は「角を 2 倍する写像の、周期が $n$ の約数である点の個数」を数えている。
複素数で見ると、さらに見通しがよい。どの複素数 $x$ も、$z^2-xz+1=0$ の解 $z$($z\ne0$)をとれば $x=z+z^{-1}$ と書ける。$x=z+z^{-1}$ とおくと、prop-cheb-c の 2 から $P_n(x)=z^{2^n}+z^{-2^n}$ である。$w+w^{-1}=u+u^{-1}$ は $(w-u)(1-\frac1{wu})=0$、すなわち $w=u$ または $w=u^{-1}$ と同値なので、$P_n(x)=x$ は
$$ z^{2^n-1}=1\qquad\text{または}\qquad z^{2^n+1}=1 $$
と同値になる。解は 1 の $(2^n-1)$ 乗根と 1 の $(2^n+1)$ 乗根であり、どちらも単位円上にあるので $x=z+z^{-1}=2\operatorname{Re}z$ は実数である。両方に共通な根は $z=1$ だけで($2^n-1$ と $2^n+1$ は互いに素)、$z=-1$ はどちらの根でもない。それ以外の根は $z$ と $z^{-1}$(どちらも同じ側の根)が組になって同じ $x$ を与え、組が違えば $x$ も違うので、$x$ の個数は $1+\frac{(2^n-1)+(2^n+1)-2}2=2^n$ である。単位円上では、$x^2-2$ の反復は $z\mapsto z^2$ の反復であり、$z+z^{-1}$ はその円を実軸の区間 $[-2,2]$ に「折りたたむ」写像である。

さらに先へ

Chebyshev 多項式の基本性質・極値性・反復・代数的性質は Riv90 にまとまっている。

  • 近似理論:thm-cheb-minimax は、連続関数を多項式で一様に近似する問題(最良近似)の出発点である。Chebyshev 点で補間すると、等間隔の点で補間したときに起こる端での振動(Runge 現象)が抑えられる。
  • 直交多項式:重みを変えると、Legendre 多項式、Hermite 多項式、Laguerre 多項式などの直交多項式の族が得られる。どれも 3 項の漸化式を満たす。
  • 代数的数論:$2\cos\frac{2\pi}n$ は $C_n(y)=2$ を満たす代数的整数であり、その最小多項式の次数は $n\ge3$ で $\frac{\varphi(n)}2$($\varphi(n)$ は $1$ 以上 $n$ 以下で $n$ と互いに素な整数の個数)であることが知られている(証明しない)。これは円分体の実部分体につながる。
  • 力学系:$x^2-2$ は複素力学系でも特別な写像であり、その Julia 集合(反復で有界にとどまる点の集合の境界)がちょうど区間 $[-2,2]$ になることが知られている(証明しない)。

関連項目

参考文献

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