Mardenの定理(Marden's theorem)とは、一直線上にない 3 点 $z_1,z_2,z_3$ を複素数平面の三角形の頂点とし、$p(z)=(z-z_1)(z-z_2)(z-z_3)$ とおくと、$p'(z)=0$ の 2 つの解が、この三角形の 3 辺にそれぞれの中点で接する楕円(Steinerの内接楕円)の 2 つの焦点になるという定理である。$p''(z)=0$ の解は重心で、楕円の中心である。アフィン変換は焦点を保たないので、正三角形に直して計算することはできないが、相似変換 $z\mapsto\alpha z+\beta$($\alpha\ne0$)は三角形・楕円・焦点・$p'$ の解をすべて同じ規則で移すので、重心を原点に移して示せる。3 点が一直線上にあると楕円は線分につぶれ、$p'$ の解はその両端(実数の 3 次関数の極値の位置)になる。
前提知識: Steinerの内接楕円, 複素数平面と図形, 2次曲線の焦点と準線, 根と係数の関係と対称式
3 つの実数 $x_1< x_2< x_3$ を解にもつ 3 次関数 $p(x)=(x-x_1)(x-x_2)(x-x_3)$ を考える。グラフは $x_1$、$x_2$、$x_3$ で $x$ 軸と交わり、その間で極大・極小をとる。極値をとる $x$ は導関数 $p'(x)$ の解で、変曲点の $x$ は $p''(x)$ の解である(3次関数のグラフ)。
$p(x)=x(x-1)(x-3)=x^3-4x^2+3x$ とする。
(1) $p'(x)=3x^2-8x+3=0$ を解くと $x=\dfrac{4\pm\sqrt7}3$、つまり $x\approx0.451$(極大)と $x\approx2.215$(極小)である。どちらも両隣の解の間にある。
(2) $p''(x)=6x-8=0$ から、変曲点は $x=\dfrac43$ である。これは 3 つの解の平均 $\dfrac{0+1+3}3=\dfrac43$ に等しく、$p'$ の 2 つの解の平均 $\dfrac12\cdot\dfrac83=\dfrac43$ にも等しい。
y = x(x−1)(x−3) のグラフ。極値をとる x(緑)は p′ の解、変曲点の x(赤)は p″ の解で、3 つの解の平均 4/3 にある
では、3 つの解が 複素数 で、複素数平面の上で三角形をなすときはどうだろうか。$p'(z)=0$ の 2 つの解は複素数平面のどこにあるか。
$z_1=-3$、$z_2=3$、$z_3=3i$ とし、$p(z)=(z+3)(z-3)(z-3i)=(z^2-9)(z-3i)=z^3-3iz^2-9z+27i$ とおく。
(1) 導関数は、実数の多項式と同じ規則で $p'(z)=3z^2-6iz-9$ である。$p'(z)=0$ を $3$ で割ると $z^2-2iz-3=0$ で、平方完成すると $(z-i)^2-i^2-3=(z-i)^2-2=0$ なので
$$
z=i\pm\sqrt2
$$
である。
(2) この三角形の Steiner の内接楕円(3 辺にそれぞれの中点で接する楕円、Steinerの内接楕円)を求める。重心は $G=\dfrac{-3+3+3i}3=i$、つまり点 $(0,1)$ である。Steinerの内接楕円 の媒介変数表示 $G+\dfrac{\cos t}2(C-G)+\dfrac{\sin t}{2\sqrt3}(B-A)$ に $A=(-3,0)$、$B=(3,0)$、$C=(0,3)$ を入れると、$C-G=(0,2)$、$B-A=(6,0)$ なので
$$
x=\sqrt3\sin t,\qquad y=1+\cos t,\qquad\text{つまり}\qquad\frac{x^2}3+(y-1)^2=1
$$
である。長軸は横向きで半軸は $\sqrt3$、短軸の半軸は $1$ なので、焦点は中心 $(0,1)$ から横に $\sqrt{3-1}=\sqrt2$ 離れた 2 点 $(\pm\sqrt2,\ 1)$ である(2次曲線の焦点と準線)。
(3) 焦点 $(\pm\sqrt2,1)$ を複素数で書くと $\pm\sqrt2+i$ で、(1) の $p'(z)=0$ の 2 つの解と一致する。また $p''(z)=6z-6i=0$ の解 $z=i$ は重心、つまり楕円の中心である。
三角形 −3、3、3i の Steiner の内接楕円(青)。2 つの焦点(緑)は p′(z)=0 の解 i±√2 で、中心 G は p″(z)=0 の解 i である
ex-mard-start の一致は偶然ではない。この記事で答える問いは次の 3 つである。
| 高校の計算 | この記事の言葉 | 大学数学で見ると |
|---|---|---|
| $p'(x)=0$ の解は極値の位置 | $p'(z)=0$ の解は Steiner の内接楕円の焦点(thm-mard-main) | 導関数の零点の位置(Gauss–Lucas の定理) |
| $p''(x)=0$ の解は変曲点、解の平均 | $p''(z)=0$ の解は重心=楕円の中心(cor-mard-center) | — |
| 解と係数の関係 | $f_1+f_2=\dfrac23(z_1+z_2+z_3)$、$f_1f_2=\dfrac13(z_1z_2+z_2z_3+z_3z_1)$ | 対称式 |
| 複素数の 1 次式 $\alpha z+\beta$ | 相似変換で正規化する(lem-mard-similar) | 相似変換の群 |
平面の点 $(x,y)$ を複素数 $x+yi$ で表す(複素数平面と図形)。複素数を係数とする多項式の導関数も、実数の場合と同じ規則 $(z^n)'=nz^{n-1}$ で定める。ここでの「導関数」は多項式の係数から作る式で、極限は使わない。
一直線上にない 3 点 $z_1$、$z_2$、$z_3$(三角形の頂点)について
$$
p(z)=(z-z_1)(z-z_2)(z-z_3)
$$
とおく。$s_1=z_1+z_2+z_3$、$s_2=z_1z_2+z_2z_3+z_3z_1$、$s_3=z_1z_2z_3$ とすると $p(z)=z^3-s_1z^2+s_2z-s_3$ で、
$$
p'(z)=3z^2-2s_1z+s_2,\qquad p''(z)=6z-2s_1
$$
である。重心は $G=\dfrac{s_1}3$ である(三角形の重心(高校数学))。
$p'(z)$ は、積の形のまま次のようにも書ける。
$$
p'(z)=(z-z_2)(z-z_3)+(z-z_1)(z-z_3)+(z-z_1)(z-z_2)
$$
右辺を展開すると $3z^2-2(z_1+z_2+z_3)z+(z_2z_3+z_1z_3+z_1z_2)$ となり、左辺と一致する。
$p'(z)=0$ の 2 つの解を $f_1$、$f_2$ とすると(重解なら $f_1=f_2$)
$$
f_1+f_2=\frac23s_1=2G,\qquad f_1f_2=\frac{s_2}3,\qquad f_{1},f_2=G\pm\frac13\sqrt{s_1^2-3s_2}
$$
である。$p''(z)=0$ の解は $z=\dfrac{s_1}3=G$ である。ここで $\sqrt{s_1^2-3s_2}$ は、2 乗して $s_1^2-3s_2$ になる複素数の一方を表す($0$ でない複素数には、極形式で見ると 2 乗の根がちょうど 2 つあり、互いに $-1$ 倍である)。
要点:$p'(z)=3z^2-2s_1z+s_2=3\left(z-\dfrac{s_1}3\right)^2-\dfrac{s_1^2-3s_2}3$ と平方完成し、$3(z-f_1)(z-f_2)$ と係数を比べる。
$p'(z)=3z^2-2s_1z+s_2$ なので、解と係数の関係(根と係数の関係と対称式。複素数の係数でも、$3(z-f_1)(z-f_2)$ と展開して係数を比べれば同じ式が出る)から $f_1+f_2=\dfrac{2s_1}3$、$f_1f_2=\dfrac{s_2}3$ である。平方完成すると
$$3z^2-2s_1z+s_2=3\left(z-\frac{s_1}3\right)^2-\frac{s_1^2}3+s_2=3\left(z-\frac{s_1}3\right)^2-\frac{s_1^2-3s_2}3$$
なので、$p'(z)=0$ は $\left(z-\dfrac{s_1}3\right)^2=\dfrac{s_1^2-3s_2}9$ と同じで、$z=\dfrac{s_1}3\pm\dfrac13\sqrt{s_1^2-3s_2}$ である。$p''(z)=6z-2s_1=0$ から $z=\dfrac{s_1}3$ である。$\square$
$z_1=0$、$z_2=5$、$z_3=1+4i$ とする。$s_1=6+4i$、$s_2=0+5(1+4i)+0=5+20i$ である。
$$
s_1^2-3s_2=(36+48i-16)-(15+60i)=5-12i
$$
で、$(3-2i)^2=9-12i-4=5-12i$ なので $\sqrt{5-12i}=\pm(3-2i)$ である。よって
$$
f_1,f_2=\frac{6+4i\pm(3-2i)}3=3+\frac23i,\quad 1+2i
$$
である。$p''(z)=0$ の解は $G=\dfrac{6+4i}3=2+\dfrac43i$ である。Steinerの内接楕円 の例で、この三角形 $A(0,0)$、$B(5,0)$、$C(1,4)$ の Steiner の内接楕円の焦点は $(1,2)$、$\left(3,\dfrac23\right)$ と求めてあり、一致している。
鋭角三角形 0、5、1+4i。p′(z)=0 の解 1+2i、3+(2/3)i(緑)が Steiner の内接楕円の焦点である
鈍角三角形 0、10、3+4i。p′(z)=0 の解 (5+5i)/3、7+i(緑)が Steiner の内接楕円の焦点である
三角形を扱いやすい位置に動かしてから計算したい。ただし、Steinerの内接楕円 の反例で見たとおり、正三角形に直すアフィン変換は 焦点を焦点に移さない。使ってよいのは、長さの比と角を保つ変換である。
$\alpha\ne0$、$\beta$ を複素数とする。複素数平面の点 $z$ を $h(z)=\alpha z+\beta$ に移す変換を 相似変換 という(正確には向きを保つ相似変換で、裏返し $z\mapsto\alpha\overline z+\beta$ は含めない。この記事ではこれだけを使う)。$\alpha=r(\cos\theta+i\sin\theta)$($r=\lvert\alpha\rvert>0$)と書くと、$h$ は原点のまわりの角 $\theta$ の回転、$r$ 倍の拡大、$\beta$ だけの平行移動を続けたものである(複素数の掛け算は回転と拡大)。どの 2 点についても
$$
\lvert h(z)-h(w)\rvert=\lvert\alpha(z-w)\rvert=\lvert\alpha\rvert\,\lvert z-w\rvert
$$
で、すべての長さが $\lvert\alpha\rvert$ 倍になる。
相似変換は、平面の点 $(x,y)$ の変換として見ると、行列 $\begin{pmatrix}r\cos\theta&-r\sin\theta\\r\sin\theta&r\cos\theta\end{pmatrix}$(行列式 $r^2>0$)による 1 次変換と平行移動を続けたものなので、アフィン変換の特別な場合である。
相似変換 $h(z)=\alpha z+\beta$ で三角形の頂点を $w_k=h(z_k)$($k=1,2,3$)に移し、$q(w)=(w-w_1)(w-w_2)(w-w_3)$ とおく。このとき次が成り立つ。
(R1) すべての $z$ について $q(h(z))=\alpha^3p(z)$、$q'(h(z))=\alpha^2p'(z)$ である。特に、$q'(w)=0$ の解は、$p'(z)=0$ の解を $h$ で移したものである。
(R2) $h$ は、三角形 $z_1z_2z_3$ の Steiner の内接楕円を、三角形 $w_1w_2w_3$ の Steiner の内接楕円に移す。
(R3) $h$ は楕円を楕円に移し、焦点を焦点に移す。
要点:(i) は $h(z)-w_k=\alpha(z-z_k)$ を積の形の $q$ と $q'$ に入れれば出る。(ii) は $h$ がアフィン変換であることから Steinerの内接楕円 の系による。(iii) は、楕円が「2 つの焦点までの距離の和が一定の点の集まり」であり、$h$ がすべての距離を $\lvert\alpha\rvert$ 倍することから出る。
(i) $h(z)-w_k=(\alpha z+\beta)-(\alpha z_k+\beta)=\alpha(z-z_k)$ なので、$q(h(z))=\alpha(z-z_1)\cdot\alpha(z-z_2)\cdot\alpha(z-z_3)=\alpha^3p(z)$ である。導関数は積の形の式で計算すると
$$q'(h(z))=\sum\bigl(h(z)-w_j\bigr)\bigl(h(z)-w_k\bigr)=\sum\alpha(z-z_j)\cdot\alpha(z-z_k)=\alpha^2p'(z)$$
である(和は $\{j,k\}=\{2,3\},\{1,3\},\{1,2\}$ の 3 通り)。$\alpha^2\ne0$ なので、$q'(h(z))=0$ と $p'(z)=0$ は同値である。$h$ はすべての複素数を 1 対 1 に移すので、$q'(w)=0$ の解はちょうど $p'(z)=0$ の解の像である。
(ii) $h$ はアフィン変換なので、Steinerの内接楕円 の系(アフィン変換で三角形を移すと、Steiner の内接楕円も移る)による。
(iii) 楕円は、2 つの焦点 $f_1$、$f_2$ までの距離の和が一定値 $2a$ になる点の集まりである(2次曲線の焦点と準線。円は $f_1=f_2$ の場合)。$h$ で移すと、距離はすべて $\lvert\alpha\rvert$ 倍になるので、像は $h(f_1)$、$h(f_2)$ までの距離の和が $2\lvert\alpha\rvert a$ になる点の集まりである。$2\lvert\alpha\rvert a>\lvert h(f_1)-h(f_2)\rvert=\lvert\alpha\rvert\lvert f_1-f_2\rvert$ なので、これは $h(f_1)$、$h(f_2)$ を焦点とする楕円である。$\square$
lem-mard-similar の (iii) が、アフィン変換一般では成り立たない性質である。(i)〜(iii) により、Marden の定理を示すには、三角形を相似変換で好きな位置に動かしてから示せばよい。この記事では、重心 $G$ を原点に移す 平行移動 $h(z)=z-G$ で正規化する。正規化すると $s_1=z_1+z_2+z_3=0$ となり、$p'(z)=3z^2+s_2$ と式が簡単になる。
ex-mard-acute の三角形 $0$、$5$、$1+4i$ を $h(z)=z-\left(2+\dfrac43i\right)$ で移すと、頂点は $w_1=-2-\dfrac43i$、$w_2=3-\dfrac43i$、$w_3=-1+\dfrac83i$ になり、和は $0$ である。$q(w)=(w-w_1)(w-w_2)(w-w_3)$ の導関数は $q'(w)=3w^2-\dfrac53+4i$ で、$q'(w)=0$ の解は $w=\pm\left(1-\dfrac23i\right)$ である。
$w_1w_2=-\dfrac{70}9-\dfrac43i$、$w_2w_3=\dfrac59+\dfrac{28}3i$、$w_3w_1=\dfrac{50}9-4i$ なので、$s_2'=w_1w_2+w_2w_3+w_3w_1=-\dfrac{15}9+4i=-\dfrac53+4i$、$q'(w)=3w^2+s_2'$ である。$q'(w)=0$ は $w^2=\dfrac13\left(\dfrac53-4i\right)=\dfrac59-\dfrac43i$ で、$\left(1-\dfrac23i\right)^2=1-\dfrac43i-\dfrac49=\dfrac59-\dfrac43i$ である。
正規化した三角形の Steiner の内接楕円の焦点を求めるために、楕円を $e^{it}$ で書き直す。$e^{it}=\cos t+i\sin t$(絶対値 $1$、偏角 $t$ の複素数)とすると
$$
\cos t=\frac{e^{it}+e^{-it}}2,\qquad\sin t=\frac{e^{it}-e^{-it}}{2i}
$$
である($e^{-it}=\cos t-i\sin t$ との和と差をとる)。
複素数 $a$、$b$ が $\lvert a\rvert\ne\lvert b\rvert$ を満たすとき、$t$ を $0\le t<2\pi$ で動かしたときの点
$$
ae^{it}+be^{-it}
$$
の描く曲線は、原点を中心とし、半軸の長さが $\lvert a\rvert+\lvert b\rvert$ と $\bigl\lvert\lvert a\rvert-\lvert b\rvert\bigr\rvert$ の楕円である。その 2 つの焦点は、2 乗すると $4ab$ になる 2 つの複素数 $\pm2\sqrt{ab}$ である($ab=0$ なら円で、焦点は原点で重なる)。
要点:$a=\lvert a\rvert e^{i\varphi}$、$b=\lvert b\rvert e^{i\psi}$ とし、$\delta=\dfrac{\varphi+\psi}2$ とおくと、$ae^{it}+be^{-it}=e^{i\delta}\bigl((\lvert a\rvert+\lvert b\rvert)\cos\tau+i(\lvert a\rvert-\lvert b\rvert)\sin\tau\bigr)$($\tau=t+\frac{\varphi-\psi}2$)と書ける。かっこの中は標準形の楕円で、焦点は $\pm c$、$c^2=(\lvert a\rvert+\lvert b\rvert)^2-(\lvert a\rvert-\lvert b\rvert)^2=4\lvert a\rvert\lvert b\rvert$ である。$e^{i\delta}$ で回すと焦点は $\pm ce^{i\delta}$ で、$(ce^{i\delta})^2=4\lvert a\rvert\lvert b\rvert e^{i(\varphi+\psi)}=4ab$ である。
段 1(偏角をそろえる)。$a=\lvert a\rvert e^{i\varphi}$、$b=\lvert b\rvert e^{i\psi}$ と極形式で書き($a=0$ なら $\varphi$ は何でもよい。$b$ も同じ)、$\delta=\dfrac{\varphi+\psi}2$、$\tau=t+\dfrac{\varphi-\psi}2$ とおく。$\varphi=\delta+\dfrac{\varphi-\psi}2$、$\psi=\delta-\dfrac{\varphi-\psi}2$ なので
$$ae^{it}+be^{-it}=\lvert a\rvert e^{i(t+\varphi)}+\lvert b\rvert e^{-i(t-\psi)}=e^{i\delta}\left(\lvert a\rvert e^{i\tau}+\lvert b\rvert e^{-i\tau}\right)$$
である(指数の足し算 $e^{ix}e^{iy}=e^{i(x+y)}$ は、複素数の積で偏角が足されることである。複素数の掛け算は回転と拡大)。
段 2(かっこの中は標準形の楕円)。$e^{\pm i\tau}=\cos\tau\pm i\sin\tau$ を入れると
$$\lvert a\rvert e^{i\tau}+\lvert b\rvert e^{-i\tau}=\underbrace{(\lvert a\rvert+\lvert b\rvert)}_{A_0}\cos\tau+i\,\underbrace{(\lvert a\rvert-\lvert b\rvert)}_{B_0}\sin\tau$$
である。$\tau$ も $t$ と一緒に 1 周するので、かっこの中の点は楕円 $\dfrac{x^2}{A_0^2}+\dfrac{y^2}{B_0^2}=1$ を描く($\lvert a\rvert\ne\lvert b\rvert$ なので $B_0\ne0$。2次曲線の媒介変数表示)。$A_0=\lvert a\rvert+\lvert b\rvert>\lvert B_0\rvert$ なので長軸は実軸の向きで、焦点は $\pm c$、$c=\sqrt{A_0^2-B_0^2}$ である(2次曲線の焦点と準線)。
$$c^2=(\lvert a\rvert+\lvert b\rvert)^2-(\lvert a\rvert-\lvert b\rvert)^2=4\lvert a\rvert\lvert b\rvert$$
なので $c=2\sqrt{\lvert a\rvert\lvert b\rvert}$ である。
段 3(回す)。$e^{i\delta}$ を掛けることは原点のまわりの角 $\delta$ の回転なので、曲線は段 2 の楕円を回したもので、焦点は $\pm ce^{i\delta}$ である。$\left(ce^{i\delta}\right)^2=4\lvert a\rvert\lvert b\rvert e^{i(\varphi+\psi)}=4ab$ なので、焦点は 2 乗すると $4ab$ になる 2 つの複素数である。$\square$
(2) $a=2i$、$b=i$ なら $4ab=-8$ で、焦点は $\pm2\sqrt2\,i$(虚軸の上)である。実際 $2ie^{it}+ie^{-it}=i(3\cos t+i\sin t)=-\sin t+3i\cos t$ で、これは (1) の楕円を $90^\circ$ 回した楕円 $x^2+\dfrac{y^2}9=1$ である。
一直線上にない 3 点 $z_1$、$z_2$、$z_3$ について $p(z)=(z-z_1)(z-z_2)(z-z_3)$ とおく。$p'(z)=0$ の 2 つの解は、三角形 $z_1z_2z_3$ の Steiner の内接楕円の 2 つの焦点である(楕円が円のときは、重解が円の中心である)。
証明の方針:lem-mard-similar により、重心を原点に移して正規化してよい。正規化した三角形で、Steiner の内接楕円を $ae^{it}+be^{-it}$ の形に書き、lem-mard-foci で焦点 $\pm2\sqrt{ab}$ を求め、$p'(z)=0$ の解と比べる。
段 1(正規化)。$h(z)=z-G$ で移すと、lem-mard-similar により、$p'$ の解も、Steiner の内接楕円も、その焦点も、すべて $h$ で移る。よって、移した三角形で「$q'(w)=0$ の解が焦点」を示せば、もとの三角形でも成り立つ。以下、はじめから $G=0$、つまり $z_1+z_2+z_3=0$ とする。このとき $s_1=0$ で、lem-mard-roots により $p'(z)=0$ の解は $z^2=-\dfrac{s_2}3$ の 2 つの解である。
段 2(楕円を書く)。Steinerの内接楕円 の媒介変数表示($A=z_1$、$B=z_2$、$C=z_3$、$G=0$)により、Steiner の内接楕円は
$$
u\cos t+v\sin t,\qquad u=\frac{z_3}2,\quad v=\frac{z_2-z_1}{2\sqrt3}
$$
である。$\cos t$、$\sin t$ を $e^{\pm it}$ で書くと
$$
u\cos t+v\sin t=u\cdot\frac{e^{it}+e^{-it}}2+v\cdot\frac{e^{it}-e^{-it}}{2i}=\frac{u-iv}2\,e^{it}+\frac{u+iv}2\,e^{-it}
$$
である($\dfrac1i=-i$ を使った)。$a=\dfrac{u-iv}2$、$b=\dfrac{u+iv}2$ とおく。
段 3($\lvert a\rvert\ne\lvert b\rvert$)。$\lvert w\rvert^2=w\overline w$ を使って展開すると
$$
\lvert u-iv\rvert^2=\lvert u\rvert^2+iu\overline v-i\overline uv+\lvert v\rvert^2,\qquad\lvert u+iv\rvert^2=\lvert u\rvert^2-iu\overline v+i\overline uv+\lvert v\rvert^2
$$
なので、$\lvert u-iv\rvert^2-\lvert u+iv\rvert^2=2i\bigl(u\overline v-\overline{u\overline v}\bigr)=2i\cdot2i\,\mathrm{Im}(u\overline v)=-4\,\mathrm{Im}(u\overline v)$ である($\overline uv=\overline{u\overline v}$、$w-\overline w=2i\,\mathrm{Im}\,w$)。よって $\lvert a\rvert=\lvert b\rvert$ となるのは $u\overline v$ が実数のときだけである。$u\overline v$ が実数になるのは、$u$ と $v$ が複素数平面で平行なベクトル(一方が他方の実数倍)のときだけである。$u=\dfrac{z_3}2$ が $v$ に平行だと、Steinerの内接楕円 の媒介変数表示の証明で見たとおり $z_3$ が直線 $z_1z_2$ の上にきて三角形にならない。よって $\lvert a\rvert\ne\lvert b\rvert$ で、lem-mard-foci が使える。
段 4(焦点)。lem-mard-foci により、焦点は 2 乗すると
$$
4ab=(u-iv)(u+iv)=u^2-i^2v^2=u^2+v^2
$$
になる 2 つの複素数である。
段 5($p'$ の解と比べる)。$z_3=-(z_1+z_2)$ を使って計算する。
$$
u^2+v^2=\frac{(z_1+z_2)^2}4+\frac{(z_2-z_1)^2}{12}=\frac{3(z_1^2+2z_1z_2+z_2^2)+(z_1^2-2z_1z_2+z_2^2)}{12}=\frac{z_1^2+z_1z_2+z_2^2}3
$$
である。一方
$$
s_2=z_1z_2+z_3(z_1+z_2)=z_1z_2-(z_1+z_2)^2=-(z_1^2+z_1z_2+z_2^2)
$$
なので、$-\dfrac{s_2}3=\dfrac{z_1^2+z_1z_2+z_2^2}3=u^2+v^2$ である。したがって、$p'(z)=0$ の解($z^2=-\dfrac{s_2}3$ の解)と焦点(2 乗すると $u^2+v^2$ になる数)は、同じ 2 次方程式 $z^2=u^2+v^2$ の 2 つの解で、一致する。$u^2+v^2=0$ のときは、lem-mard-foci により楕円は原点を中心とする円で、$p'(z)=3z^2$ の重解 $0$ がその中心である。$\square$
証明の要は段 5 の恒等式 $u^2+v^2=-\dfrac{s_2}3$ である。焦点は「楕円を決める 2 本のベクトル $u$、$v$ の 2 乗の和」の平方根で、$p'$ の解は「係数 $s_2$」から決まる数の平方根である。重心を原点に置くと、この 2 つが同じ量になる。
$p''(z)=0$ の解は重心 $G$ で、Steiner の内接楕円の中心である。$p$ の 3 つの根の平均、$p'$ の 2 つの根の平均、$p''$ の根は、すべて $G$ に等しい。
lem-mard-roots により、$p''(z)=0$ の解は $G$、$p'$ の 2 つの根の平均は $\dfrac{f_1+f_2}2=G$、$p$ の 3 つの根の平均は $\dfrac{s_1}3=G$ である。$G$ が楕円の中心であることは Steinerの内接楕円 の主定理である。$\square$
$z_1=0$、$z_2=10$、$z_3=3+4i$($z_3$ での角は約 $97.1^\circ$ で鈍角)とする。$s_1=13+4i$、$s_2=10(3+4i)=30+40i$ で
$$
s_1^2-3s_2=(169+104i-16)-(90+120i)=63-16i,\qquad(8-i)^2=64-16i-1=63-16i
$$
なので、lem-mard-roots により
$$
f_1,f_2=\frac{13+4i\pm(8-i)}3=7+i,\quad\frac{5+5i}3
$$
である。Steinerの内接楕円 の鈍角三角形の例($A(0,0)$、$B(10,0)$、$C(3,4)$)の楕円 $16x^2+16xy+79y^2-160x-280y+400=0$ は、半軸 $\dfrac{4\sqrt5}3$、$\dfrac{\sqrt{15}}3$ をもち、焦点は $(7,1)$、$\left(\dfrac53,\dfrac53\right)$ で、$p'$ の解と一致する。
辺 $AB$ の中点 $(5,0)$ から 2 つの焦点までの距離の和は $\sqrt{4+1}+\sqrt{\dfrac{100}9+\dfrac{25}9}=\sqrt5+\dfrac{5\sqrt5}3=\dfrac{8\sqrt5}3$ で、長軸の長さ $2\cdot\dfrac{4\sqrt5}3$ に等しい。
楕円の焦点の一方から出た光は、楕円で反射して他方の焦点に向かう(2次曲線の接線と光学的性質)。Steiner の内接楕円は辺の中点で辺に接しているので、焦点 $f_1$ から中点に向かった光は、辺で反射して $f_2$ に向かうはずである。これが $p'$ の式から直接読み取れる。
辺 $z_1z_2$ の中点を $m=\dfrac{z_1+z_2}2$ とすると
$$
p'(m)=-\frac{(z_2-z_1)^2}4,\qquad(f_1-m)(f_2-m)=-\frac{(z_2-z_1)^2}{12}
$$
である。特に、$f_1$ から $m$ に向かう光を辺 $z_1z_2$ を含む直線で反射させると、$f_2$ の向きに進む。また $\lvert m-f_1\rvert\lvert m-f_2\rvert=\dfrac{\lvert z_1-z_2\rvert^2}{12}$ である。
要点:$(m-z_1)+(m-z_2)=0$ なので、積の形の $p'$ に $m$ を入れると $p'(m)=(m-z_1)(m-z_2)=-\dfrac{(z_2-z_1)^2}4$ で、$p'(m)=3(m-f_1)(m-f_2)$ と比べて後半の式を得る。偏角をとると $\arg(f_1-m)+\arg(f_2-m)=2\arg(z_2-z_1)+180^\circ$ で、これは $m-f_1$ の向きの光を偏角 $\arg(z_2-z_1)$ の直線で反射させた向きが $f_2-m$ の向きであることを表す。
段 1($p'(m)$)。$(m-z_1)+(m-z_2)=2m-z_1-z_2=0$ である。積の形の $p'$ に入れると
$$p'(m)=(m-z_3)\bigl((m-z_2)+(m-z_1)\bigr)+(m-z_1)(m-z_2)=(m-z_1)(m-z_2)=\frac{z_2-z_1}2\cdot\frac{z_1-z_2}2=-\frac{(z_2-z_1)^2}4$$
である。$p'(z)=3(z-f_1)(z-f_2)$ なので $(m-f_1)(m-f_2)=-\dfrac{(z_2-z_1)^2}{12}$ で、$(f_1-m)(f_2-m)$ も同じ値である(2 つの因子の符号を両方変えた)。絶対値をとると後半の式を得る。
段 2(偏角)。$d=z_2-z_1$ の偏角を $\theta$ とする。積の偏角は偏角の和なので(複素数の掛け算は回転と拡大)、$-1$ の偏角 $180^\circ$ を使って
$$\arg(f_1-m)+\arg(f_2-m)=2\theta+180^\circ$$
である($360^\circ$ の整数倍の違いを除く)。
段 3(反射)。$f_1$ から $m$ に向かう光の向きは $m-f_1$ で、偏角は $\arg(f_1-m)+180^\circ$ である。偏角 $\theta$ の直線で反射すると、向きの偏角 $\psi$ は $2\theta-\psi$ に変わる(直線となす角の大きさは同じで、反対の側にくる)。反射した光の偏角は
$$2\theta-\bigl(\arg(f_1-m)+180^\circ\bigr)=\bigl(2\theta+180^\circ-\arg(f_1-m)\bigr)-360^\circ=\arg(f_2-m)-360^\circ$$
で、$f_2-m$ と同じ向きである。$\square$
鋭角三角形 0、5、1+4i で、焦点 f₁ から各辺の中点(赤)に向かう光(橙)は、辺で反射して焦点 f₂ に向かう
prop-mard-reflect は、3 つの中点それぞれで、辺が $mf_1$ と $mf_2$ と等しい角をなすことを示す。これは、$f_1$、$f_2$ を焦点とし中点を通る楕円が、その中点で辺に接することを意味する(楕円の反射の性質の逆)。3 つの中点で同じ楕円になること(焦点までの距離の和が等しいこと)は、thm-mard-main から分かる。別の初等的な証明が Kal08 にある。
| $p$ | $p'$ | $p''$ | |
|---|---|---|---|
| 根の個数 | $3$ | $2$ | $1$ |
| 図形での意味 | 三角形の頂点 | Steiner の内接楕円の焦点 | 重心(楕円の中心) |
| 根の和 | $s_1$ | $\dfrac23s_1$ | $\dfrac13s_1$ |
| 根の平均 | $G$ | $G$ | $G$ |
| 実数の 3 次関数では | $x$ 軸との交点 | 極値をとる $x$ | 変曲点の $x$ |
thm-mard-main の仮定と、証明で使った変換の条件を外すとどうなるかを並べる。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| 変換を相似変換に限ること(アフィン変換で正三角形に直す) | 正三角形では $p'$ が重解をもつ(ex-mard-cx-affine) | 焦点の像が焦点になる |
| 3 点が一直線上にない | $z=0,1,3$(ex-mard-cx-collinear) | 楕円がつぶれて線分になる |
| 3 点が異なる | $p(z)=z^2(z-3)$(ex-mard-cx-double) | 三角形・内接楕円ができない |
正三角形 $1$、$\omega$、$\omega^2$($\omega$ は 1 の虚数の 3 乗根)では $p(z)=z^3-1$、$p'(z)=3z^2$ で、$p'(z)=0$ は重解 $0$ をもつ。Steiner の内接楕円は内接円で、焦点は中心 $0$ で重なっている。
この正三角形を ex-mard-acute の三角形 $0$、$5$、$1+4i$ に移すアフィン変換 $f$ を使うと、重解 $0$(重心)は重心 $2+\dfrac43i$ に移る。しかし実際の焦点は $1+2i$ と $3+\dfrac23i$ で、$2+\dfrac43i$ はその中点にすぎない。「正三角形に直して焦点を求め、もどす」という方法では、2 つの焦点が 1 点に重なったまま出てきてしまう。アフィン変換は焦点を保たない(Steinerの内接楕円 の反例)ので、lem-mard-similar (iii) のような性質は、相似変換でしか使えない。
$z_1=0$、$z_2=1$、$z_3=3$ は一直線上にある。$p'(z)=3z^2-8z+3$ の根は $\dfrac{4\pm\sqrt7}3\approx0.451$、$2.215$ で、ex-mard-real の極値の位置である。
Steinerの内接楕円 の媒介変数表示の式にこの 3 点を入れると、$G=\dfrac43$、$u=\dfrac{3-\frac43}2=\dfrac56$、$v=\dfrac{1-0}{2\sqrt3}=\dfrac1{2\sqrt3}$ はどちらも実数で、$G+u\cos t+v\sin t$ は実軸の上を動く。$u\cos t+v\sin t$ の範囲は、三角関数の合成により $-\sqrt{u^2+v^2}$ から $\sqrt{u^2+v^2}=\sqrt{\dfrac{25}{36}+\dfrac1{12}}=\dfrac{\sqrt7}3$ までで、楕円は線分 $\left[\dfrac{4-\sqrt7}3,\ \dfrac{4+\sqrt7}3\right]$ につぶれる。つぶれた楕円の両端が $p'$ の根になっている。
頂点 1+hi を h=2、1、0.3 と実軸に近づけると、Steiner の内接楕円(青)と焦点(緑)は、頂点 0、1、3 に対する p′ の 2 つの根を結ぶ線分(赤)に近づく
$p(z)=z^2(z-3)$ では、根は $0$(2 重)と $3$ で、三角形ができない。$p'(z)=3z^2-6z=3z(z-2)$ の根は $0$ と $2$ で、一方は重根 $0$ そのものである。Steiner の内接楕円はそもそも定まらない。
thm-mard-main から、$p'$ の 2 つの根は Steiner の内接楕円の焦点なので、三角形の内部にある(楕円の焦点は楕円の内部にあり、楕円は三角形の内部に入っている)。次数が高い多項式でも、似たことが成り立つ。
複素数を係数とする多項式 $p(z)$ の根を $z_1,\dots,z_n$(重複を含む)とすると、$p'(z)$ の根はすべて、$z_1,\dots,z_n$ を頂点とする凸多角形(凸包)の中にある。
$w$ を $p'(w)=0$ の根で、$p$ の根ではないものとする。積の形の $p'$ を $p$ で割ると $\dfrac{p'(w)}{p(w)}=\displaystyle\sum_{k=1}^n\frac1{w-z_k}=0$ である。$\dfrac1{w-z_k}=\dfrac{\overline{w-z_k}}{\lvert w-z_k\rvert^2}$ なので、両辺の共役をとると $\displaystyle\sum_k\frac{w-z_k}{\lvert w-z_k\rvert^2}=0$、つまり $w=\displaystyle\sum_k\lambda_kz_k$、$\lambda_k=\dfrac{1/\lvert w-z_k\rvert^2}{\sum_j1/\lvert w-z_j\rvert^2}$ である。$\lambda_k>0$、$\sum\lambda_k=1$ なので、$w$ は $z_k$ の重み付きの平均で、凸包の中にある。$w$ が $p$ の根なら、はじめから凸包の中にある。
例:ex-mard-acute の $f=1+2i$ では、$\lvert f-0\rvert^2=5$、$\lvert f-5\rvert^2=20$、$\lvert f-(1+4i)\rvert^2=4$ で、重みは $\dfrac15:\dfrac1{20}:\dfrac14=4:1:5$、つまり $\lambda=\dfrac25,\dfrac1{10},\dfrac12$ である。$\dfrac25\cdot0+\dfrac1{10}\cdot5+\dfrac12(1+4i)=1+2i$ となる。
Marden の定理は、$n=3$ のときの Gauss–Lucas の定理を「三角形の中のどこか」から「決まった楕円の焦点」にまで精密にしたものである。$n$ が一般のときも、$p'$ の根を曲線の焦点として述べる一般化がある。Kalman は、この定理を 1864 年の Siebeck の論文にさかのぼるものとして紹介し、初等的な証明を与えている(Kal08)。
複素数を係数とする多項式の導関数は、複素関数の微分(複素関数論)の最も簡単な例である。多項式の根と導関数の根の位置の関係は、複素関数論で多項式の零点の分布として研究される(複素数)。
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