Cartanの連接定理

同義語:Cartan's coherence theorem解析集合の消滅イデアル層の連接性消滅イデアル層の連接性

概要

Cartanの連接定理(Cartan's coherence theorem)とは、$\mathbb{C}^n$ の開集合 $\Omega$ の解析集合 $A$ について、$A$ の上で消える正則関数の芽のイデアルの層 $\mathcal{I}_A$ が連接であることを述べる定理である。すなわち各点の近くで、近くのすべての点 $z$ の消滅イデアル $I_z(A)$ を同時に生成する有限個の正則関数がとれる。証明は芽の既約分解、素イデアルの零点集合の有限分岐被覆としての局所表示、消える条件を連立 1 次方程式に直して岡の連接定理を使うことからなる。系として、各点の近くで正則関数の任意の族の共通零点集合となる集合は解析集合である。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{div}[0]{\mathbin{÷}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: 解析集合(複素解析), 岡の連接定理, 連接解析層, Weierstrassの予備定理, Weierstrassの割り算定理

Cartanの連接定理は、$\mathbb{C}^n$ の開集合 $\Omega$ の解析集合(複素解析) $A$ について、$A$ の上で消える正則関数の芽のイデアルの層 $\mathcal{I}_A$ が連接解析層であることを述べる、多変数関数論の局所理論の基本定理である。中身は具体的で、各点 $p$ の近くで、近くのすべての点 $z$ の消滅イデアルを同時に生成する有限個の正則関数がとれる、というものである。1 点 $z$ ごとに消滅イデアルが有限生成であることは、正則関数の芽の環 $\mathcal{O}_z$ が Noether 環であることから直ちに従う。しかし生成元を近傍の点に共通にとれることは、それとは別の、より深い主張である。
岡の連接定理 は構造層 $\mathcal{O}$ そのもの(有限個の正則関数の関係式の層)の連接性であり、この記事の定理はその上に立つ。証明では、解析集合の芽を既約な芽に分け、既約な芽を $\mathbb{C}^d$ の上の有限分岐被覆として座標で表し、消える関数の条件を正則関数を係数とする連立 1 次方程式に直して、その解に岡の連接定理を使う。この定理により、解析集合の上に被約な複素空間の構造($\mathcal{O}_\Omega/\mathcal{I}_A$)が載り、複素解析空間 の理論が始まる。

定義

$\Omega\subset\mathbb{C}^n$ を開集合とし、$\Omega$ 上の正則関数の層を $\mathcal{O}=\mathcal{O}_\Omega$、点 $z$ での正則関数の芽の環を $\mathcal{O}_z$($z$ を中心とする収束冪級数環と同型)、開集合 $U$ 上の正則関数の環を $\mathcal{O}(U)$ と書く。$\varphi\in\mathcal{O}(U)$ の $z\in U$ での芽を $\varphi_z$ と書き、$f_1,\dots,f_k\in\mathcal{O}(U)$ の共通零点集合を $Z(f_1,\dots,f_k)$ と書く($k=0$ なら $Z()=U$)。
$A\subset\Omega$ が $\Omega$ の解析集合であるとは、$\Omega$ の各点 $p$ に開近傍 $U$ と有限個の $f_1,\dots,f_k\in\mathcal{O}(U)$ があって $A\cap U=Z(f_1,\dots,f_k)$ となることをいう(解析集合(複素解析) の定義「解析集合」)。とくに $A$ は $\Omega$ の閉集合である。

消滅イデアルと消滅イデアル層

$A\subset\Omega$ を解析集合とする。

  1. $z\in\Omega$ に対し、$z$ のある近傍 $W$ で正則で $A\cap W$ の上で $0$ になる関数の芽の全体を $I_z(A)\subset\mathcal{O}_z$ と書き、$A$ の $z$ での消滅イデアルという。$z\notin A$ なら、$A$ は閉集合なので $I_z(A)=\mathcal{O}_z$ である。
  2. 開集合 $U\subset\Omega$ に $\{\varphi\in\mathcal{O}(U)\mid \varphi=0\ \text{on}\ A\cap U\}$ を対応させる $\mathcal{O}$ のイデアルの層を $\mathcal{I}_A$ と書き、$A$ の消滅イデアル層という。その $z$ での茎は $I_z(A)$ である。

$I_z(A)$ は芽 $(A,z)$ の消滅イデアル(解析集合(複素解析) の定義「消滅イデアルと零点の芽」の $I_z((A,z))$)にほかならない。$\mathcal{O}$ 加群の層 $\mathcal{F}$ が連接であるとは、各点の近くで有限個の切断で生成され(有限型)、任意の開集合上の有限個の切断の関係式の層も有限型であることをいう(連接解析層 の定義「連接解析層」)。$\mathcal{O}$ そのものが連接であることが 岡の連接定理 である。

主定理

Cartan の連接定理

$\Omega\subset\mathbb{C}^n$ を開集合、$A\subset\Omega$ を解析集合とする。各点 $p\in\Omega$ に、開近傍 $U\subset\Omega$ と有限個の $\varphi_1,\dots,\varphi_N\in\mathcal{O}(U)$ があって、すべての $z\in U$ について $I_z(A)$ は芽 $\varphi_{1,z},\dots,\varphi_{N,z}$ で生成される。とくに $A\cap U=Z(\varphi_1,\dots,\varphi_N)$ であり、消滅イデアル層 $\mathcal{I}_A$ は連接である。

証明の構成と出典

証明は 3 段からなる。(1) 解析集合(複素解析) の定理「既約分解」により $I_p(A)$ は有限個の素イデアルの共通部分なので、素イデアルの零点集合について主張を示せばよい。(2) 素イデアル $\mathfrak{p}$ について、座標をうまくとると $\mathfrak{p}$ の零点集合は $\mathbb{C}^d$ の上の有限分岐被覆になる(lem-cc-local-model)。零点集合の上で消える関数は、$\mathfrak{p}$ の中のモニック多項式で割った余りに帰着し、余りが消える条件は係数についての連立 1 次方程式になる。その解を近くのすべての点で同時に生成する有限個の解が、岡の連接定理 でとれる(prop-cc-prime-generators)。(3) 有限個のイデアル層の共通部分を、再び岡の連接定理で扱う(lem-cc-intersection)。定理は H. Cartan と岡潔(Kiyoshi Oka)による。Hor90 Theorem 6.5.2(主張は p. 168、証明は pp. 174–176)が同じ筋で証明しており、別の証明は GR84 第 4 章 §1–2(pp. 75–86)にある。

1 点での有限生成と、近傍での共通の生成元との違いは、次の例で見える。$A=\{z_1=0\}\subset\mathbb{C}^2$ とし、$g:=z_1(1-z_2)$ とおく。原点では $1-z_2$ が単元なので $g_0$ は $I_0(A)=(z_1)$ を生成するが、点 $(0,1)$ では $g$ の芽は $(z_1(1-z_2))\subsetneq(z_1)$ しか生成しない。定理は、近傍 $U$ を小さくとれば、このような食い違いの起きない生成元が選べることを主張する(この例では $\varphi_1=z_1$ でよい)。

素イデアルの局所表示

この節では、$\mathfrak{p}\subset\mathcal{O}_n=\mathbb{C}\{z_1,\dots,z_n\}$ を $0$ でも $\mathcal{O}_n$ でもない素イデアルとし、$D(\rho):=\{t\in\mathbb{C}\mid |t|<\rho\}$、$D(a,\rho):=\{|t-a|<\rho\}$ と書く。Rückertの零点定理 の補題「素イデアルに合わせた座標」により、線形な座標変換の後、整数 $0\le d< n$ があって、$R:=\mathbb{C}\{z_1,\dots,z_d\}$ について $\mathfrak{p}\cap R=0$ であり、$B:=\mathcal{O}_n/\mathfrak{p}$ は $R$ 上の有限生成加群である(同じ補題の 1 と 3)。$z=(z',z'')$、$z'=(z_1,\dots,z_d)$、$z''=(z_{d+1},\dots,z_n)$、$\pi(z):=z'$ と書く。$R\subset B$ とみなし、$K$、$L$ をそれぞれ $R$、$B$ の商体、$\theta_j\in B$ を $z_j$ の像とする。$R$ は一意分解整域なので整閉整域である(収束冪級数環 の定理「収束冪級数環は一意分解整域」、整閉整域 の定理「一意分解整域の整閉性」)。

モニック多項式の分解

$\eta\in\mathbb{C}^d$ とし、$P(z',t)=t^m+\sum_{k< m}a_k(z')t^k$ を係数 $a_k$ が $\eta$ の近くで正則なモニック多項式とする。$\tau\in\mathbb{C}$ が $P(\eta,\cdot)$ の $e$ 重の根なら($e=0$ は根でないことを表す)、係数が $\eta$ の近くで正則なモニック多項式 $W$、$H$ で
$$ P=W\,H,\qquad W(\eta,t)=(t-\tau)^e,\qquad H(\eta,\tau)\ne0 $$
となるものがある。さらに任意の $\varepsilon>0$ に対し $\eta$ の近傍 $E$ があって、$z'\in E$ なら $W(z',\cdot)$ の根はすべて $|t-\tau|<\varepsilon$ を満たす。

$e=0$ なら $W=1$、$H=P$ とすればよい。$e\ge1$ とし、平行移動して $\eta=0$、$\tau=0$ とする。$P(0,t)=t^ec(t)$、$c(0)\ne0$ なので $P$ は $t$ について $e$ 次の正則であり、Weierstrassの予備定理 の定理「Weierstrass の予備定理」により $P=uW$($u$ は原点で $0$ でない正則関数、$W$ は $e$ 次の Weierstrass 多項式)と書ける。一方、モニックな $W$ による多項式の割り算で $P=HW+Q$($H$ はモニック、$\deg_tQ< e$、係数は原点の近くで正則)と書ける。$P=uW+0$ と $P=HW+Q$ はどちらも $P$ を $W$ で割った形なので、同じ記事の定理「Weierstrass の割り算定理」の一意性により $H=u$、$Q=0$ である。よって $P=WH$、$H(0,0)=u(0,0)\ne0$、$W(0,t)=t^e$ である。最後の主張は同じ記事の注意「根の大きさの評価」による。$\square$

局所表示の代数的な部分

座標 $z''$ だけの線形な変換をさらに施すと($R$、$B$、$\mathfrak{p}\cap R=0$ と $B$ の有限性は変わらない)、次が成り立つ。

  1. 各 $j>d$ について、$\theta_j$ の $K$ 上の最小多項式 $Q_j$ は $R[t]$ に属する次数 $\mu_j\ge1$ の Weierstrass 多項式であり、$Q_j(z',z_j)\in\mathfrak{p}$ である。
  2. $L=K(\theta_{d+1})$ である。$q:=Q_{d+1}$、$\mu:=\mu_{d+1}=[L:K]$ とおく。
  3. $q$ と $\partial_tq$ の終結式 $\delta\in R$ は $0$ でなく、$\delta=u\,q+v\,\partial_tq$ となる $u,v\in R[t]$ がある。
  4. 各 $j\ge d+2$ について、次数が $\mu$ 未満の $h_j\in R[t]$ があって $T_j:=\delta(z')\,z_j-h_j(z',z_{d+1})\in\mathfrak{p}$ である。
  5. $c\in\mathbb{C}^{n-d}$ について $c\cdot z'':=\sum_{j>d}c_jz_j$、$y_c:=\sum_{j>d}c_j\theta_j$ とし、$y_c$ を掛ける写像 $L\to L$ の $K$ 上の特性多項式を $\chi_c$ とする。$\chi_c$ は $R[t]$ に属する $\mu$ 次のモニック多項式で、$\chi_c(z',c\cdot z'')\in\mathfrak{p}$ である。

要点:$R$ は整閉なので、$B$ の元の最小多項式と特性多項式の係数は $R$ に入る。原始元は座標の 1 次結合でとれ、判別式(終結式)を掛ければ他の座標は原始元の多項式で書ける。

詳しい証明を開く

準備。 Rückertの零点定理 の補題「素イデアルに合わせた座標」の証明では、各段で $\mathcal{O}_j/(\mathfrak{p}\cap\mathcal{O}_j)$ が $\mathcal{O}_{j-1}/(\mathfrak{p}\cap\mathcal{O}_{j-1})$ 上 $z_j$ の冪の像で生成されるので、$B$ は $R$ 上 $\theta_{d+1},\dots,\theta_n$ で代数として生成される。$B$ は $R$ 上の有限生成加群なので、$B$ の元はすべて $R$ 上整である(整拡大 の定理「有限生成な加群による判定」)。$K[\theta_{d+1},\dots,\theta_n]$ は $B$ の有限個の加群の生成元で張られる有限次元の整域なので体であり、$B$ を含むので $L$ に等しい。とくに $L/K$ は有限次拡大である。

整元の最小多項式。 $x\in B$ の $K$ 上の最小多項式 $m_x$ は $R[t]$ に属する。実際、$x$ を根とするモニックな $F\in R[t]$ をとると $m_x$ は $F$ を割るので、$K$ の代数閉包 $\overline K$ の中の $m_x$ の根はすべて $F$ の根で $R$ 上整である。$m_x$ の係数は根の基本対称式に符号を付けたものなので $R$ 上整であり(整拡大 の命題「整な元の和と積」)、$K$ に属し、$R$ は整閉なので $R$ に属する。

原始元(1 の前半と 2)。 標数が $0$ なので $L/K$ は分離拡大である。$\beta$ が分離的なら、$K(\alpha+c\beta)=K(\alpha,\beta)$ とならない $c\in K$ は有限個である(原始元定理 の補題「2 つの元による拡大の単純性」の 2)。$\mathbb{C}\subset K$ は無限集合なので、$c_{d+2}\in\mathbb{C}$ を選んで $K(\theta_{d+1}+c_{d+2}\theta_{d+2})=K(\theta_{d+1},\theta_{d+2})$ とでき、これを繰り返すと $\theta:=\theta_{d+1}+\sum_{j\ge d+2}c_j\theta_j$ について $L=K(\theta)$ となる $c_j\in\mathbb{C}$ がある。$z_{d+1}+\sum_{j\ge d+2}c_jz_j$ を改めて $z_{d+1}$ と書けば、$R$ と $B$ は変わらず、$L=K(\theta_{d+1})$ である。$Q_j:=m_{\theta_j}\in R[t]$ とおくと、$Q_j(z',z_j)$ の $B$ での像は $Q_j(\theta_j)=0$ なので $Q_j(z',z_j)\in\mathfrak{p}$ である。$\mu=[K(\theta_{d+1}):K]=[L:K]$ である(最小多項式(体論) の命題「最小多項式の次数と拡大次数」)。

1 の後半。 $\mathfrak{p}\ne\mathcal{O}_n$ なので $\mathfrak{p}$ は極大イデアル $(z_1,\dots,z_n)$ に含まれ、$Q_j(0,0)=0$ である。$t=0$ を $Q_j(0,\cdot)$ の $e\ge1$ 重の根として lem-cc-monic-factor で $Q_j=WH$ と書く。$Q_j$ は $K[t]$ で既約で、$W,H\in R[t]$ はモニック、$\deg W=e\ge1$ なので $H=1$ であり、$Q_j=W$ は Weierstrass 多項式である。

3。 $q$ は $K[t]$ で既約で、標数 $0$ なので $\partial_tq\ne0$ と $q$ の最大公約元は $1$ であり、$q$ は重根をもたない。よって $\delta\ne0$ であり(終結式 の系「重根の判定」)、$u,v$ の存在は同じ記事の定理「終結式は $f$ と $g$ の生成するイデアルに入る」による。

4。 $\theta:=\theta_{d+1}$ とする。$L/K$ は分離的なので、$L$ の $\overline K$ への $K$ 上の埋め込みはちょうど $\mu$ 個あり、$\sigma_1=\mathrm{id},\sigma_2,\dots,\sigma_\mu$ と書くと、$x\in L$ について $\operatorname{Tr}_{L/K}(x)=\sum_k\sigma_k(x)$、$q(t)=\prod_k(t-\sigma_k\theta)$ である(体のノルム の定理「埋め込みによる表示」)。$x\in B$ なら $\operatorname{Tr}_{L/K}(x)$ は $m_x$ の係数の整数倍なので(同じ記事の命題「基本性質」の 4)$R$ に属する。$R[s,t]$ の中で $(q(t)-q(s))/(t-s)=\sum_{i<\mu}b_i(s)t^i$($b_i\in R[s]$)と書き、$y\in B$ に対して$$G_y(t):=\sum_{i<\mu}\operatorname{Tr}_{L/K}\bigl(y\,b_i(\theta)\bigr)\,t^i\in R[t]$$とおく。$\overline K[t]$ の中で $G_y(t)=\sum_k\sigma_k(y)\,\dfrac{q(t)-q(\sigma_k\theta)}{t-\sigma_k\theta}=\sum_k\sigma_k(y)\prod_{l\ne k}(t-\sigma_l\theta)$ であり、$t=\theta$ を代入すると $k=1$ の項だけが残って $G_y(\theta)=y\,\partial_tq(\theta)$ となる。$q(\theta)=0$ なので $\delta\,y=v(\theta)\,\partial_tq(\theta)\,y=v(\theta)G_y(\theta)$ であり、$vG_y$ を $q$ で割った余りを $h_y$ とすると、$h_y\in R[t]$、$\deg h_y<\mu$、$\delta y=h_y(\theta)$ である。$h_j:=h_{\theta_j}$ とおくと、$T_j$ の $B$ での像は $\delta\theta_j-h_j(\theta)=0$ である。

5。 $y_c\in B$ なので $m_{y_c}\in R[t]$ であり、$\chi_c=m_{y_c}^{\,r}$($r=[L:K(y_c)]$)は $R[t]$ に属する $\mu$ 次のモニック多項式である(体のノルム の命題「基本性質」の 4)。$m_{y_c}(y_c)=0$ なので $\chi_c(y_c)=0$ であり、$\chi_c(z',c\cdot z'')$ の $B$ での像は $0$ である。$\square$

多重円板の上の割り算

$U'\subset\mathbb{C}^d$ を開集合、$r>0$、$U:=U'\times D(r)^{n-d}$ とする。各 $j>d$ について $Q_j(z',t)$ を係数が $U'$ 上で正則な $t$ の $\mu_j$ 次のモニック多項式とし、$z'\in U'$ なら $Q_j(z',\cdot)$ の根はすべて $|t|< r/2$ を満たすとする。このとき任意の $f\in\mathcal{O}(U)$ は
$$ f=\sum_{j>d}Q_j(z',z_j)\,g_j+P\qquad(g_j\in\mathcal{O}(U)) $$
と書ける。ここで $P$ は係数が $U'$ 上で正則な $z''$ の多項式で、各 $j$ について $z_j$ の次数は $\mu_j$ 未満である。

要点:1 変数ずつ Cauchy の積分で割る。

証明を開く

1 つの変数 $t=z_j$ について割る。残りの変数をまとめて $x$ と書き、$Q:=Q_j$、$m:=\mu_j$ とする。$\max(r/2,|t|)<\rho< r$ について$$g(x,t):=\frac1{2\pi i}\oint_{|s|=\rho}\frac{f(x,s)}{Q(z',s)(s-t)}\,ds,\qquad P(x,t):=\frac1{2\pi i}\oint_{|s|=\rho}\frac{f(x,s)}{Q(z',s)}\cdot\frac{Q(z',s)-Q(z',t)}{s-t}\,ds$$とおく。$|s|>r/2$ では $Q(z',s)\ne0$ なので、被積分関数は $r/2<|s|< r$、$s\ne t$ で $s$ について正則であり、Cauchy の積分定理により値は $\rho$ によらない。積分記号下の微分により $g$、$P$ は $(x,t)$ について正則である。$(Q(z',s)-Q(z',t))/(s-t)$ は $t$ について $m-1$ 次以下の多項式で、係数は $s$ と $Q$ の係数の多項式なので、$P$ は $t$ について次数 $m$ 未満の多項式で、係数は $x$ について正則である。1 変数の Cauchy の積分公式により $Q(z',t)\,g+P=\frac1{2\pi i}\oint_{|s|=\rho}\frac{f(x,s)}{s-t}\,ds=f(x,t)$ である。$f$ をまず $Q_{d+1}$ について割り、余りの各係数($z'$ と $z_{d+2},\dots,z_n$ の関数)を $Q_{d+2}$ について割り、と $j=n$ まで続ければよい。$\square$

有限分岐被覆としての局所表示

lem-cc-prime-algebra の座標と記号を使い、$\mathfrak{p}$ の生成元 $g_1,\dots,g_s$ を固定する。$m:=\mu(n-d-1)+1$ 個のベクトル $c^1,\dots,c^m\in\mathbb{C}^{n-d}$ を、どの $n-d$ 個も一次独立になるようにとる(たとえば相異なる $\lambda_k\in\mathbb{C}$ について $c^k:=(1,\lambda_k,\dots,\lambda_k^{n-d-1})$ とすれば、Vandermonde の行列式によりこの条件を満たす)。原点の任意の近傍の中に、原点を中心とする多重円板 $U'\subset\mathbb{C}^d$($d=0$ なら 1 点)と $r>0$ で、$U:=U'\times D(r)^{n-d}$ について次の条件を満たすものがとれる:$Q_j,h_j,u,v,\delta,\chi_{c^k}$ の係数は $U'$ 上で、$g_i$ は $U$ 上で正則であり、有限個の関数 $Q_j(z',z_j)$、$T_j$、$\chi_{c^k}(z',c^k\cdot z'')$ はそれぞれ $U$ 上で $\sum_ie_ig_i$($e_i\in\mathcal{O}(U)$)の形に書け、$z'\in U'$ なら $Q_j(z',\cdot)$ の根はすべて $|t|< r/2$ を満たす。このとき
$$ V:=\{z\in U\mid g_1(z)=\dots=g_s(z)=0\},\qquad V^0:=\{z\in U\mid\delta(z')\ne0,\ q(z',z_{d+1})=0,\ T_j(z)=0\ (j\ge d+2)\} $$
とおくと、$V$ は $U$ の解析集合で、原点での芽は $\mathfrak{p}$ の零点の芽 $V_0(\mathfrak{p})$(解析集合(複素解析) の定義「消滅イデアルと零点の芽」)であり、次が成り立つ。

  1. 係数が $U'$ 上で正則な $z''$ の多項式 $P$ の原点での芽が $\mathfrak{p}$ に属すれば、整数 $N\ge0$ と、係数が $U'$ 上で正則な $z''$ の多項式 $\psi_j,\sigma$ があって、$U'\times\mathbb{C}^{n-d}$ の上で $\delta^NP=\sum_{j\ge d+2}\psi_jT_j+\sigma\,q(z',z_{d+1})$ である。$f\in\mathcal{O}(U)$ の原点での芽が $\mathfrak{p}$ に属すれば、$f$ は $V^0$ の上で $0$ である。とくに $V^0=V\cap\{\delta(z')\ne0\}$ である。
  2. $\delta(\eta)\ne0$ となる $\eta\in U'$ について、$q(\eta,\cdot)$ は相異なる $\mu$ 個の根 $\tau_1,\dots,\tau_\mu$ をもち、$V\cap\pi^{-1}(\eta)$ はちょうど $\mu$ 個の点 $w_k(\eta):=\bigl(\eta,\tau_k,(h_j(\eta,\tau_k)/\delta(\eta))_{j\ge d+2}\bigr)$ からなる。$V^0$ の各点の近傍で、$V$ は正則写像 $F$ のグラフ $z''=F(z')$ である。また $V\subset U'\times D(r/2)^{n-d}$ である。
  3. $V$ は $V^0$ の $U$ の中での閉包に等しい。

要点:$\mathfrak{p}$ の元を $T_j$ と $q$ で割った余りは $0$ になるので、$\mathfrak{p}$ の元は $V^0$ の上で消える。$V^0$ のファイバーは $q$ の根で決まる。閉包の主張は、特性多項式 $\chi_{c^k}$ の根が $V^0$ の点の極限で与えられることによる。

詳しい証明を開く

$U$ のとり方。 列挙した有限個の関数は $\mathfrak{p}=(g_1,\dots,g_s)$ に属するので、原点のある近傍で $\sum_ie_ig_i$ と書ける。与えられた近傍の中に、これらの等式が成り立ち関数がすべて正則な多重円板 $N_0'\times D(r_0)^{n-d}$ をとり、$r:=r_0$ とする。$Q_j$ は Weierstrass 多項式なので(lem-cc-prime-algebra の 1)、Weierstrassの予備定理 の注意「根の大きさの評価」により、多重円板 $U'\subset N_0'$ を小さくとれば根の条件が満たされる。$V$ の原点での芽は定義により $V_0(\mathfrak{p})$ である。

1。 $N$ を、$P$ の $z_{d+2},\dots,z_n$ についての次数の和とする。$\delta z_j=T_j+h_j(z',z_{d+1})$ なので、係数が $U'$ 上で正則な多項式の環の中で、各単項式は $\delta^Nz''^\alpha\equiv\delta^{N-|\alpha''|}z_{d+1}^{\alpha_{d+1}}\prod_{j\ge d+2}h_j(z',z_{d+1})^{\alpha_j}$($|\alpha''|:=\sum_{j\ge d+2}\alpha_j$)を $T_{d+2},\dots,T_n$ を法として満たす。よって $\delta^NP=\sum_j\psi_jT_j+\varrho(z',z_{d+1})$($\varrho$ は係数が $U'$ 上で正則な 1 変数の多項式)と書け、$\varrho$ をモニックな $q$ で割って $\varrho=\sigma q+\varrho_0$、$\deg\varrho_0<\mu$ とする。原点での芽として $\varrho_0(z',z_{d+1})=\delta^NP-\sum_j\psi_jT_j-\sigma q\in\mathfrak{p}$ なので、$B$ の中で $\varrho_0(\theta_{d+1})=0$ である($\varrho_0$ の係数は芽として $R$ の元)。$1,\theta_{d+1},\dots,\theta_{d+1}^{\mu-1}$ は $K$ 上一次独立なので $\varrho_0$ の係数の芽は $0$ であり、$U'$ は連結なので一致の定理により $\varrho_0=0$ である。これで等式を得た。とくに $P=Q_j(z',z_j)$ に使うと、$V^0$ の点では $\delta\ne0$、$T_j=0$、$q=0$ なので $Q_j(z',z_j)=0$ である。$f\in\mathcal{O}(U)$ の芽が $\mathfrak{p}$ に属すとき、lem-cc-global-division で $f=\sum_jQ_j(z',z_j)g_j+P$ と書くと $P$ の芽も $\mathfrak{p}$ に属し、同じ理由で $P$ は $V^0$ の上で $0$ なので、$f$ も $V^0$ の上で $0$ である。$f=g_i$ として $V^0\subset V$ を得る。逆に $q(z',z_{d+1})$ と $T_j$ は $\sum_ie_ig_i$ の形なので $V$ の上で $0$ であり、$V\cap\{\delta\ne0\}\subset V^0$ である。

2。 $\tau$ が $q(\eta,\cdot)$ の重根なら $\delta(\eta)=u(\eta,\tau)q(\eta,\tau)+v(\eta,\tau)\partial_tq(\eta,\tau)=0$ なので、根は相異なる。$z\in V$、$z'=\eta$ なら $q(\eta,z_{d+1})=0$、$T_j(z)=0$ なので $z$ はある $w_k(\eta)$ に等しい。逆に $w_k(\eta)$ では $T_j=0$、$q=0$、$\delta\ne0$ なので、1 の等式($U'\times\mathbb{C}^{n-d}$ で成り立つ)を $P=Q_j(z',z_j)$ に使うと $Q_j(\eta,(w_k(\eta))_j)=0$ であり、根の条件から $w_k(\eta)\in U'\times D(r/2)^{n-d}\subset U$、したがって $w_k(\eta)\in V^0\subset V$ である。$q$ は $(\eta,\tau_k)$ で $t$ について $1$ 次の正則なので、lem-cc-monic-factor により $\eta$ の近くで $q=(t-\tau_k(z'))H_k$($\tau_k(z')$ は正則で $\tau_k(\eta)=\tau_k$)と書ける。円板 $D(\tau_k,2\varepsilon)$ が互いに交わらないように $\varepsilon>0$ をとり、$\eta$ の連結な近傍 $E\subset U'\setminus Z(\delta)$ を $|\tau_k(z')-\tau_k|<\varepsilon$($z'\in E$)となるようにとると、$z'\in E$ について $\tau_1(z'),\dots,\tau_\mu(z')$ は $q(z',\cdot)$ の相異なる $\mu$ 個の根なので根のすべてである。前半を各 $z'\in E$ に使うと、開集合 $U\cap(E\times\mathbb{C}^{n-d})\cap\{|z_{d+1}-\tau_k|<\varepsilon\}$ と $V$ の共通部分は、$F_k(z'):=\bigl(\tau_k(z'),(h_j(z',\tau_k(z'))/\delta(z'))_j\bigr)$ のグラフ $\{(z',F_k(z'))\mid z'\in E\}$ に等しい。最後の主張は、$V$ の点で $Q_j(z',z_j)=0$ となることと根の条件による。

3。 $V$ は $U$ の閉集合で $V^0\subset V$ なので、$V$ の点が $V^0$ の閉包に入ることを示せばよい。$c\in\{c^1,\dots,c^m\}$ と $\delta(\eta)\ne0$ となる $\eta\in U'$ について$$\chi_c(\eta,s)=\prod_{k=1}^\mu\bigl(s-c\cdot w_k''(\eta)\bigr)\qquad(\ast)$$を示す。ここで $w_k''(\eta)$ は $w_k(\eta)$ の $z''$ 成分である。$H_c(t):=c_{d+1}\delta t+\sum_{j\ge d+2}c_jh_j(t)\in R[t]$ とおくと $\delta y_c=H_c(\theta_{d+1})$ である。$R[t]/(q)$ は $1,t,\dots,t^{\mu-1}$ を基底とする自由 $R$ 加群で、$t\mapsto\theta_{d+1}$ によりこの基底は $L$ の $K$ 上の基底に写る。$H_c$ を掛ける写像のこの基底に関する表現行列 $M_c\in R^{\mu\times\mu}$ は、$\delta y_c$ を掛ける写像 $L\to L$ の表現行列でもあるので、$\det(sI-M_c)=\delta^\mu\chi_c(s/\delta)$ である。両辺の係数は $U'$ 上の正則関数で、原点での芽が等しいので $U'$ 上で等しい。$\eta$ を代入すると、$M_c(\eta)$ は $\mathbb{C}[t]/(q(\eta,t))$ の上で $H_c(\eta,t)$ を掛ける写像の表現行列である(モニックな多項式による割り算は代入と両立する)。$q(\eta,\cdot)$ の根は相異なるので、根での値をとる同型 $\mathbb{C}[t]/(q(\eta,t))\cong\mathbb{C}^\mu$(中国剰余定理)の下で、この写像は対角成分 $H_c(\eta,\tau_k)=\delta(\eta)\,c\cdot w_k''(\eta)$ の対角行列になる。よって $\delta(\eta)^\mu\chi_c(\eta,s/\delta(\eta))=\prod_k(s-\delta(\eta)c\cdot w_k''(\eta))$ であり、$s$ を $\delta(\eta)s$ に置き換えて $(\ast)$ を得る。

$z\in V$、$\eta_0:=z'$ とする。$\delta$ は連結な $U'$ 上で恒等的に $0$ でないので、一致の定理により $Z(\delta)$ は $U'$ の中で内部をもたず、$\delta(\eta_l)\ne0$、$\eta_l\to\eta_0$ となる点列がとれる。2 により $w_k''(\eta_l)\in D(r/2)^{n-d}$ なので、部分列をとって各 $k$ について $w_k''(\eta_l)\to w_k^\ast$ としてよい。点 $(\eta_0,w_k^\ast)$ は $U$ に属し、$V^0$ の閉包に入る。$(\ast)$ で $l\to\infty$ とすると、係数の連続性により $\chi_{c^i}(\eta_0,s)=\prod_k(s-c^i\cdot w_k^\ast)$ である。一方 $\chi_{c^i}(z',c^i\cdot z'')$ は $\sum e g$ の形なので $V$ の上で $0$ であり、各 $i$ について $\prod_kc^i\cdot(z''-w_k^\ast)=0$ である。どの $k$ についても $c^i\cdot(z''-w_k^\ast)=0$ となる $i$ が $n-d-1$ 個以下なら、そのような $(i,k)$ の個数は $\mu(n-d-1)< m$ 以下で、すべての $i$ を尽くせない。よってある $k$ について $n-d$ 個以上の $c^i$ が $c^i\cdot(z''-w_k^\ast)=0$ を満たし、それらは $\mathbb{C}^{n-d}$ の基底なので $z''=w_k^\ast$ である。したがって $z$ は $V^0$ の閉包に入る。$\square$

素イデアルの零点集合の消滅イデアル

lem-cc-local-model の記号で、原点を中心とする多重円板 $U_1'\subset U'$ と、係数が $U_1'$ 上で正則な $z''$ の多項式 $\Phi^1,\dots,\Phi^K$ があって、$U_1:=U_1'\times D(r)^{n-d}$ のすべての点 $\zeta$ について、$I_\zeta(V)$ は $Q_{d+1}(z',z_{d+1}),\dots,Q_n(z',z_n),\Phi^1,\dots,\Phi^K$ の $\zeta$ での芽で生成される。また $I_0(V)=\mathfrak{p}$ である。

要点:$V$ の上で消える関数は、$Q_j$ で割った余りの多項式 $\Phi$ に帰着する。$\Phi$ が $V$ のファイバー全体で消えることは、$\Phi$ の係数のベクトル $c$ が正則関数の行列 $\mathfrak{A}$ について $\mathfrak{A}c=0$ を満たすことと同値であり、岡の連接定理によりその解は近くのすべての点で同じ有限個の解で生成される。

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係数の行列。 $\Lambda:=\{\alpha\in\mathbb{Z}_{\ge0}^{n-d}\mid\alpha_j<\mu_j\ (j>d)\}$、$M:=|\Lambda|$、$N:=\sum_{j\ge d+2}(\mu_j-1)$ とおく($\alpha=(\alpha_{d+1},\dots,\alpha_n)$)。$\alpha\in\Lambda$ なら $|\alpha''|:=\sum_{j\ge d+2}\alpha_j\le N$ であり、prf-cc-local-model の 1 と同じく、係数が $U'$ 上で正則な多項式の環の中で $\delta^Nz''^\alpha\equiv\delta^{N-|\alpha''|}z_{d+1}^{\alpha_{d+1}}\prod_{j\ge d+2}h_j(z',z_{d+1})^{\alpha_j}$($T_{d+2},\dots,T_n$ を法として)である。右辺を $t=z_{d+1}$ の多項式としてモニックな $q$ で割った余りを $\sum_{i<\mu}A_{i\alpha}(z')t^i$ とし、$U'$ 上の正則関数を成分とする $\mu\times M$ 行列 $\mathfrak{A}:=(A_{i\alpha})$ をつくる。開集合 $E\subset U'$ と $c=(c_\alpha)\in\mathcal{O}(E)^M$ について $\Phi_c:=\sum_{\alpha\in\Lambda}c_\alpha z''^\alpha$ とおくと、係数が $E$ 上で正則な多項式 $\psi_j,\sigma$ があって$$\delta^N\Phi_c=\sum_{j\ge d+2}\psi_jT_j+\sigma\,q(z',z_{d+1})+\sum_{i<\mu}(\mathfrak{A}c)_i\,z_{d+1}^i\qquad(\dagger)$$が成り立つ。

主張:$\Phi_c$ が $V\cap\pi^{-1}(E)$ の上で $0$ であることと、$E$ の上で $\mathfrak{A}c=0$ であることは同値である。 $\Phi_c$ が $0$ になるとし、$\eta\in E$、$\delta(\eta)\ne0$ とする。lem-cc-local-model の 2 の $\mu$ 個の点 $w_k(\eta)$ は $V$ に属し、そこでは $T_j=0$、$q=0$ なので、$(\dagger)$ から $\sum_i(\mathfrak{A}c)_i(\eta)\,\tau_k^i=0$($k=1,\dots,\mu$)である。次数が $\mu$ 未満の多項式が相異なる $\mu$ 個の根をもつので $(\mathfrak{A}c)(\eta)=0$ である。$\delta$ は連結な $U'$ の上で恒等的に $0$ でないので、一致の定理により $E$ のどの空でない開集合の上でも恒等的に $0$ でなく、$E\setminus Z(\delta)$ は $E$ で稠密である。連続性から $E$ の上で $\mathfrak{A}c=0$ である。逆に $\mathfrak{A}c=0$ なら、$(\dagger)$ から $\Phi_c$ は $V^0\cap\pi^{-1}(E)$ の上で $0$ である。$\pi^{-1}(E)$ は開集合なので、lem-cc-local-model の 3 により $V\cap\pi^{-1}(E)$ は $V^0\cap\pi^{-1}(E)$ の閉包に含まれ、連続性から $\Phi_c$ は $V\cap\pi^{-1}(E)$ の上で $0$ である。

岡の連接定理の適用。 $\mathfrak{A}$ の $M$ 本の列 $F_\alpha\in\mathcal{O}(U')^\mu$ に 岡の連接定理 の定理「岡の連接定理」を使うと、原点の開近傍 $\omega\subset U'$ と $G_1,\dots,G_K\in\mathcal{O}(\omega)^M$ があって、$\mathfrak{A}G_l=0$ であり、各 $\eta\in\omega$ で $\mathfrak{A}c=0$ を満たす芽 $c\in\mathcal{O}_\eta^M$ の全体は $G_{1,\eta},\dots,G_{K,\eta}$ で生成される。$U_1'\subset\omega$ を原点を中心とする多重円板とし、$\Phi^l:=\Phi_{G_l}$ とおく。主張により $\Phi^l$ は $V\cap U_1$ の上で $0$ であり、$Q_j(z',z_j)$ も $V$ の上で $0$ なので、これらの芽は $I_\zeta(V)$($\zeta\in U_1$)に属する。

生成すること。 $\zeta\in U_1$、$f\in I_\zeta(V)$ とする。ある $j$ で $Q_j(\zeta',\zeta_j)\ne0$ なら、$Q_j(z',z_j)$ の芽は単元なので示すことはない。そうでないとき、各 $j$ について $\zeta_j$ は $Q_j(\zeta',\cdot)$ の $e_j\ge1$ 重の根であり、lem-cc-monic-factor で $Q_j=W_jH_j$($W_j(\zeta',t)=(t-\zeta_j)^{e_j}$、$H_j(\zeta',\zeta_j)\ne0$)と書く。$H:=\prod_jH_j(z',z_j)$ は $\zeta$ で単元である。$W_j$ は $z_j-\zeta_j$ の Weierstrass 多項式で係数は $z'$ だけによるので、Weierstrassの予備定理 の定理「Weierstrass の割り算定理」を $\zeta$ に平行移動して $f/H$ を $W_{d+1}$ で割り、余りの係数を $W_{d+2}$ で割り、と $W_n$ まで続けると、$\zeta$ での芽として $f/H=\sum_ja_jW_j+G$ と書ける。ここで $G$ は係数が $\zeta'$ の近くで正則な $z''$ の多項式で、$z_j$ の次数は $e_j$ 未満である。$\Phi:=GH$ は係数が $\zeta'$ の近くで正則な $z''$ の多項式で、$z_j$ の次数は $\mu_j$ 未満であり、$\zeta$ での芽として$$f=\Phi+\sum_ja_j\Bigl(\prod_{k\ne j}H_k\Bigr)Q_j\qquad(\ddagger)$$である。$\zeta$ を中心とする多重円板 $E''\times\prod_jD(\zeta_j,\varepsilon)\subset U_1$ を、その上で $(\ddagger)$ が関数の等式として成り立ち $f$ が $V$ の上で $0$ になるようにとり、$\zeta'$ の連結な近傍 $E\subset E''$ を、$G$ と $H_j$ の係数が $E$ 上で正則で、$z'\in E$ なら $W_j(z',\cdot)$ の根がすべて $D(\zeta_j,\varepsilon)$ に入るようにとる(lem-cc-monic-factor の最後の主張)。$z\in V\cap\pi^{-1}(E)$ とすると、各 $j$ で $Q_j(z',z_j)=0$ なので $W_j(z',z_j)=0$ または $H_j(z',z_j)=0$ である。ある $j$ で $H_j(z',z_j)=0$ なら $\Phi(z)=G(z)H(z)=0$ である。そうでなければすべての $j$ で $z_j\in D(\zeta_j,\varepsilon)$ なので、$z$ は上の多重円板に入り、$(\ddagger)$ から $\Phi(z)=f(z)=0$ である。よって $\Phi$ は $V\cap\pi^{-1}(E)$ の上で $0$ であり、$\Phi=\Phi_c$($c\in\mathcal{O}(E)^M$)と書くと、主張により $E$ の上で $\mathfrak{A}c=0$ である。したがって $c_{\zeta'}=\sum_lb_lG_{l,\zeta'}$($b_l\in\mathcal{O}_{\zeta'}$)と書け、$\zeta$ での芽として $\Phi=\sum_lb_l(z')\Phi^l$ である。$(\ddagger)$ と合わせて、$f$ は生成元の芽の一次結合である。

最後の主張。 $V$ の原点での芽は $V_0(\mathfrak{p})$ なので、Rückertの零点定理 の定理「Rückert の零点定理」により $I_0(V)=\sqrt{\mathfrak{p}}=\mathfrak{p}$ である。$\square$

連接定理の証明

共通部分の生成

$W\subset\mathbb{C}^n$ を開集合、$\varphi_1,\dots,\varphi_a,\psi_1,\dots,\psi_b\in\mathcal{O}(W)$ とし、$z\in W$ について $\mathcal{I}_z:=(\varphi_{1,z},\dots,\varphi_{a,z})$、$\mathcal{J}_z:=(\psi_{1,z},\dots,\psi_{b,z})$ とおく。各点 $p\in W$ に、開近傍 $\omega\subset W$ と有限個の $\vartheta_1,\dots,\vartheta_s\in\mathcal{O}(\omega)$ があって、すべての $z\in\omega$ で $\mathcal{I}_z\cap\mathcal{J}_z=(\vartheta_{1,z},\dots,\vartheta_{s,z})$ となる。

$a=0$ または $b=0$ なら共通部分は $0$ である。$a,b\ge1$ とし、$a+b$ 個の関数 $(\varphi_1,\dots,\varphi_a,-\psi_1,\dots,-\psi_b)$ に 岡の連接定理 の定理「岡の連接定理」を使うと、$p$ の開近傍 $\omega$ と、すべての $z\in\omega$ で関係式の加群を生成する $\omega$ 上の関係式 $(c^l,d^l)\in\mathcal{O}(\omega)^{a}\times\mathcal{O}(\omega)^{b}$($l=1,\dots,s$)がある。$\vartheta_l:=\sum_ic^l_i\varphi_i=\sum_kd^l_k\psi_k$ の芽は $\mathcal{I}_z\cap\mathcal{J}_z$ に属する。逆に $h\in\mathcal{I}_z\cap\mathcal{J}_z$ を $h=\sum_ic_i\varphi_{i,z}=\sum_kd_k\psi_{k,z}$ と書くと、$(c,d)$ は $z$ での関係式なので $(c,d)=\sum_lb_l(c^l,d^l)_z$ と書け、$h=\sum_lb_l\vartheta_{l,z}$ である。$\square$

要点:素イデアルの場合は prop-cc-prime-generators であり、一般の場合は既約分解と lem-cc-intersection で帰着する。

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$p\notin A$ なら、$A$ は閉集合なので $U:=\Omega\setminus A$、$\varphi_1:=1$ とすればよい。$p\in A$ とし、平行移動して $p=0$ とする。解析集合(複素解析) の定理「既約分解」により $(A,0)=X_1\cup\dots\cup X_m$($X_i$ は既約で互いに含まない)、$I_0(A)=\mathfrak{p}_1\cap\dots\cap\mathfrak{p}_m$、$\mathfrak{p}_i:=I_0(X_i)$ は素イデアルである。ある $\mathfrak{p}_i$ が $0$ なら、$X_i=V_0(0)$ は原点の近傍全体の芽なので $m=1$ であり、$A$ は原点のある近傍 $U$ を含んで、$z\in U$ で $I_z(A)=0$ である($\varphi_1:=0$ とすればよい)。以下すべての $\mathfrak{p}_i$ が $0$ でないとする。$0\in A$ なので $\mathfrak{p}_i\ne\mathcal{O}_n$ である。各 $i$ について、$\mathfrak{p}_i$ に合わせた線形な座標で lem-cc-local-model と prop-cc-prime-generators を使うと、原点の開近傍 $U_i$、$U_i$ の解析集合 $V_i$($\mathfrak{p}_i$ の生成元の共通零点集合)と有限個の $\Phi_{i,k}\in\mathcal{O}(U_i)$ で、すべての $z\in U_i$ について $I_z(V_i)$ が $\Phi_{i,k}$ の芽で生成されるものがある(この主張は線形な座標変換で変わらない)。$V_i$ の原点での芽は $V_0(\mathfrak{p}_i)=V_0(I_0(X_i))=X_i$ である(解析集合(複素解析) の命題「芽とイデアルの対応」の 2)。$(A,0)=\bigcup_i(V_i,0)$ なので、原点の開近傍 $W\subset\bigcap_iU_i$ で $A\cap W=\bigcup_i(V_i\cap W)$ となるものがある。$z\in W$ では、$z$ の近くで正則な関数が $A$ の上で $0$ になることと各 $V_i$ の上で $0$ になることは同値なので、$I_z(A)=\bigcap_iI_z(V_i)$ である。lem-cc-intersection を $m-1$ 回使えば、原点の近傍 $U$ と有限個の $\varphi_j\in\mathcal{O}(U)$ で、すべての $z\in U$ で $I_z(A)=(\varphi_{1,z},\dots,\varphi_{N,z})$ となるものを得る。

とくに以下の主張。 $z\in U\cap A$ なら $\varphi_{j,z}\in I_z(A)$ なので $\varphi_j(z)=0$ である。$z\in U\setminus A$ なら $I_z(A)=\mathcal{O}_z$ は $1$ を含むので、$1=\sum_jb_j\varphi_{j,z}$ からある $j$ で $\varphi_j(z)\ne0$ である。よって $A\cap U=Z(\varphi_1,\dots,\varphi_N)$ である。$\mathcal{I}_A|_U$ は $\varphi_j$ が生成する $\mathcal{O}_U$ の部分層と茎が一致するので等しく、有限型であり、岡の連接定理 の系「正則関数の層の連接性」の 1 により連接である。$\square$

系:無限個の関数で定まる零点集合

各点の近くで正則関数の任意の族の共通零点集合となる集合を解析集合と定義する流儀もある(Hor90 Definition 6.5.1、p. 167)。局所表示を使うと、この定義でも族を有限個にとれることが分かる。

無限個の関数で定まる零点集合

$\Omega\subset\mathbb{C}^n$ を開集合、$A\subset\Omega$ とし、各点 $p\in\Omega$ に開近傍 $U$ と正則関数の族 $(f_\lambda)_{\lambda\in\Lambda}\subset\mathcal{O}(U)$($\Lambda$ は任意の集合)があって、$A\cap U$ がすべての $f_\lambda$ の共通零点集合に等しいとする。このとき $A$ は $\Omega$ の解析集合である。

要点:原点での消滅イデアルを素イデアルに分け、各素イデアルの零点集合が族のすべての関数の零点に含まれることを lem-cc-local-model の 1・3 で示す。

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$p\in\Omega$ をとる。$p\notin A$ なら、ある $f_\lambda(p)\ne0$ で、$p$ の近傍で $f_\lambda\ne0$ なので、そこで $A$ は空($Z(1)$)である。$p\in A$ とし、$p=0$ とする。原点のある近傍で $A$ の上で $0$ になる代表をもつ芽の全体 $I\subset\mathcal{O}_n$ はイデアルで、$f^k\in I$ なら $f$ の代表もそこで $0$ なので根基イデアルであり、$1\notin I$ である。極小素イデアル の定理「Noether環における有限性」の 1 により $I=\mathfrak{p}_1\cap\dots\cap\mathfrak{p}_m$($\mathfrak{p}_i$ は素イデアル)と書ける。ある $\mathfrak{p}_i=0$ なら $I=0$ であり、すべての $f_\lambda$ の原点での芽は $0$ なので、原点を中心とする $U$ に含まれる球 $B_0$ の上で $f_\lambda\equiv0$(一致の定理)、すなわち $A\cap B_0=B_0=Z()$ である。そうでないとき、各 $i$ について $\mathfrak{p}_i$ に lem-cc-local-model を使い、$U_i\subset U$ となるようにとる。$f_\lambda|_{U_i}$ の原点での芽は $I\subset\mathfrak{p}_i$ に属するので、$f_\lambda$ は $V_i^0$ の上で $0$ であり(同じ補題の 1)、$V_i$ は $V_i^0$ の閉包なので(3)$V_i$ の上で $0$ である。よって $V_i\subset A\cap U_i$ である。逆に、$V_i$ を定める $\mathfrak{p}_i$ の生成元 $g_{i,1},\dots,g_{i,s_i}$ について、各 $i$ から 1 つずつ選んだ積 $g_\kappa:=\prod_ig_{i,\kappa_i}$ は有限個で、芽は $\mathfrak{p}_1\cdots\mathfrak{p}_m\subset I$ に属するので、原点の近傍 $W\subset\bigcap_iU_i$ をとればすべて $A\cap W$ の上で $0$ である。$z\in W$ がどの $V_i$ にも属さなければ、各 $i$ で $g_{i,\kappa_i}(z)\ne0$ となる $\kappa_i$ があり、$g_\kappa(z)\ne0$ なので $z\notin A$ である。よって $A\cap W=\bigcup_i(V_i\cap W)$ であり、これは $W$ の上の有限個の正則関数 $g_\kappa$ の共通零点集合に等しい($z\in V_i$ ならすべての $g_\kappa(z)=0$ で、逆は上で示した)。$\square$

例

生成元の具体例
  1. 座標軸の和。 $A=\{z_1z_2=0\}\subset\mathbb{C}^2$ では $\varphi_1=z_1z_2$ がすべての点で $I_z(A)$ を生成する。原点では、$I_0(\{z_1=0\})=(z_1)$($f(0,z_2)\equiv0$ なら Taylor 展開のどの項も $z_1$ を含む)と $I_0(\{z_2=0\})=(z_2)$ から、解析集合(複素解析) の定理「既約分解」の 2 により $I_0(A)=(z_1)\cap(z_2)=(z_1z_2)$ である(一意分解整域で互いに素な素元の生成する単項イデアルの共通部分は積で生成される)。$a\ne0$ のとき点 $(a,0)$ の近くで $A=\{z_2=0\}$ なので $I_{(a,0)}(A)=(z_2)$ であり、$z_1$ はそこで単元だから $z_1z_2$ の芽が $(z_2)$ を生成する。点 $(0,a)$ でも同じで、$A$ の外では $z_1z_2$ は単元である。
  2. 定義関数と消滅イデアルの違い。 $A=Z(z_1^2)=\{z_1=0\}\subset\mathbb{C}^2$ では $I_z(A)=(z_1)$($z\in A$)であり、$A$ を定める関数 $z_1^2$ の芽はこれを生成しない。消滅イデアルは、定義関数の生成するイデアルの根基である(Rückertの零点定理)。
  3. 尖点。 $A=\{w^2=z^3\}\subset\mathbb{C}^2$ では $\varphi_1=w^2-z^3$ がすべての点で $I_z(A)$ を生成する。原点では消滅イデアルは $(w^2-z^3)$ である(Rückertの零点定理 の例「尖点」)。原点以外の $A$ の点では $\varphi_1$ の勾配 $(-3z^2,2w)$ は $0$ でない($w=0$ なら $z=0$)ので、陰関数定理により正則な座標変換で $\varphi_1$ を座標関数 $x_1$ にでき、そこでの消滅イデアルは 1 の議論と同じく $(x_1)$、すなわち $(\varphi_1)$ である。

反例:仮定を外した場合

消滅イデアル層 $\mathcal{I}_A$ は、def-cc-ideal の 2 と同じ式で任意の部分集合 $A\subset\Omega$ について定義できる。$A$ が解析集合でないと、$\mathcal{I}_A$ は有限型にすらならないことがある。

外す条件反例成り立たなくなること
各点の近くで有限個の正則関数の共通零点集合($A$ は閉集合のまま)$\Omega=\mathbb{C}$、$A=\{0\}\cup\{1/k\mid k\ge1\}$原点の近くで $\mathcal{I}_A$ が有限型
$A$ が $\Omega$ の閉集合(零点集合としての表示は開集合 $\mathbb{C}\times D(1)$ の中で成り立つ)$\Omega=\mathbb{C}^2$、$A=\{0\}\times D(1)$点 $(0,1)$ の近くで $\mathcal{I}_A$ が有限型
反例の確かめ
  1. 原点の近くで正則で $A$ の上で $0$ になる関数は、零点 $1/k$ が原点に集積するので一致の定理により恒等的に $0$ であり、$I_0(A)=0$ である。一方 $I_{1/k}(A)=(z-1/k)\ne0$ である。原点の連結な近傍 $U$ と $\varphi_j\in\mathcal{O}(U)$ で各点の茎を生成するものがあれば、$\varphi_{j,0}\in I_0(A)=0$ から $\varphi_j\equiv0$ となり、$U$ に入る点 $1/k$ で矛盾する。
  2. $A=\{z_1=0,\ |z_2|<1\}$ は開集合 $\mathbb{C}\times D(1)$ の解析集合だが、$\mathbb{C}^2$ の閉集合ではない。点 $(0,1)$ の連結な近傍 $U$ で $\varphi_j\in\mathcal{O}(U)$ が各点の茎を生成したとする。$|t|<1$ で $(0,t)\in U$ なら $\varphi_j(0,t)=0$ である。$|t|>1$ で $(0,t)\in U$ なら $(0,t)$ は $A$ の閉包の外にあって $I_{(0,t)}(A)=\mathcal{O}$ なので、ある $\varphi_j(0,t)\ne0$ である。$U$ を球にとれば $\{t\mid(0,t)\in U\}$ は円板で、1 変数の一致の定理により $\varphi_j(0,\cdot)$ はその上で恒等的に $0$ となり、矛盾する。

補足

連接定理により、解析集合 $A$ の上に層 $(\mathcal{O}_\Omega/\mathcal{I}_A)|_A$ を載せた局所環付き空間は被約な複素空間になる。局所模型 $Z(f_1,\dots,f_k)$ の上の構造層 $\mathcal{O}/(f_1,\dots,f_k)$ からこの被約な構造へ移る操作が 複素空間の被約化 であり、そこで冪零元の層が連接であることは、局所模型の上ではこの定理に帰着する。$\mathcal{I}_A$ が連接であることから、連接解析層 の一般論(核・像・台の解析性など)を解析集合の上の関数の議論に使える。

関連項目

参考文献

[1]
Lars Hörmander, An Introduction to Complex Analysis in Several Variables, North-Holland, 1990, §6.5 Definition 6.5.1(p. 167)、Theorem 6.5.2(p. 168)、Theorem 6.5.2 の証明(pp. 174–176)
[2]
Hans Grauert, Reinhold Remmert, Coherent Analytic Sheaves, Springer, 1984, 第 4 章 §1–2(pp. 75–86、解析集合の消滅イデアル層の連接性)

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