境界値問題(boundary value problem)とは、領域の内部で微分方程式を課し、境界の上で解の値や法線微分に Dirichlet・Neumann・Robin などの境界条件を課して解を求める問題である。初期値問題と違い、境界条件によって解がただ 1 つのことも、存在しないことも、無数にあることもある。区間上の $-(pu')'+qu=f$ に分離型の境界条件を課した問題では、斉次問題の解が $0$ だけなら解はつねにただ 1 つあり、そうでなければ右辺が斉次問題の解 $\varphi$ と直交するときに限って解ける。滑らかな境界をもつ有界な連結領域の Laplace 作用素では、Green の恒等式から Dirichlet 問題と、$\beta\ge0$ が恒等的に $0$ でない Robin 問題の解の一意性、Neumann 問題の定数の差を除いた一意性と両立条件が従う。
前提知識: 線形微分方程式, Gaussの発散定理, 偏微分方程式
境界値問題(boundary value problem)は、領域の内部で微分方程式を課し、領域の境界の上で解の値や微分の値に条件(境界条件)を課して解を求める問題である。1 点での値と微分の値を与える初期値問題では、最高階の係数が $1$ で、ほかの係数と右辺が連続な線形の常微分方程式の解はつねにただ 1 つ存在する。これに対して境界値問題では、同じ方程式でも境界条件の置き方によって、解がただ 1 つのことも、存在しないことも、無数にあることもある。弦の両端を固定した振動、物体の表面の温度を指定した熱の釣り合い、静電ポテンシャルなどが典型的な例である。
この記事では、区間の 2 点境界値問題について解が存在してただ 1 つになるための条件と、そうでない場合に解けるための条件(二者択一)を示し、次に Laplace 作用素の Dirichlet・Neumann・Robin 境界値問題の解の一意性と、Neumann 問題の両立条件を示す。
$\Omega$ を $\mathbb{R}^n$ の有界な開集合($n=1$ なら有界な開区間)とする。$\Omega$ の上の微分方程式と、境界 $\partial\Omega$ の上で未知関数とその導関数が満たすべき条件(境界条件)を合わせたものを 境界値問題 という。方程式と境界条件がどちらも未知関数について線形なとき 線形 の境界値問題といい、方程式の右辺と境界条件の右辺がすべて $0$ のものを 斉次 の問題という。方程式と境界条件を満たし、現れる導関数が $\overline\Omega$ まで連続に延びる関数を 古典解 という。
$\partial\Omega$ の外向きの単位法線を $\nu$、法線方向の微分を $\partial_\nu u:=\nabla u\cdot\nu$ と書く(Gaussの発散定理 の補題「外向きの単位法線」)。2 階の方程式でよく使う境界条件には次の名前がある。$g,\beta$ は $\partial\Omega$ の上の与えられた関数である。
| 名前 | 条件 | 物理的な意味の例(熱の釣り合い) |
|---|---|---|
| Dirichlet 条件 | $u=g$ | 表面の温度を指定する |
| Neumann 条件 | $\partial_\nu u=g$ | 表面を通る熱の流れを指定する($g=0$ は断熱) |
| Robin 条件 | $\partial_\nu u+\beta u=g$ | 表面から外気へ温度差に比例して熱が逃げる |
区間 $[a,b]$ では境界は 2 点 $\{a,b\}$ で、境界値問題を 2 点境界値問題 という。左端の条件に右端の値が入らず、右端の条件に左端の値が入らない条件を 分離型 の境界条件という。$u(a)=u(b)$、$u'(a)=u'(b)$ のように両端を結ぶ条件(周期条件)は分離型ではない。
方程式 $u''+u=0$ の解は $u=c_1\cos x+c_2\sin x$ である($\cos x,\sin x$ は解で、Wronski 行列式が $1$ なので、線形微分方程式 の定理「基本解系の判定」により基本解系である)。
解が存在し、ただ 1 つで、データに連続に依存する問題を 適切(well-posed)な問題という。Laplace 方程式に、境界の一部で値と法線微分を両方与える問題が適切でないことは、偏微分方程式 の例「Laplace 方程式の Cauchy 問題」(Hadamard の例)が示している。楕円型の方程式には、境界全体で 1 つの条件を課す境界値問題が自然に対応する。
この節では次の設定をとる。実数値の関数 $p\in C^1([a,b])$、$q\in C([a,b])$ で $[a,b]$ 上 $p>0$ とし、
$$
Lu:=-(pu')'+qu
$$
とおく。実数 $(\alpha_a,\beta_a)\ne(0,0)$、$(\alpha_b,\beta_b)\ne(0,0)$ について、分離型の境界条件を
$$
B_au:=\alpha_au(a)+\beta_ap(a)u'(a),\qquad B_bu:=\alpha_bu(b)+\beta_bp(b)u'(b)
$$
で表す(Sturm–Liouville問題 の定義「正則 Sturm–Liouville 問題」と同じ形である)。関数はすべて実数値とし、解は $C^2([a,b])$ の関数とする。
$Lu=f$ は $u''+\frac{p'}pu'-\frac qpu=-\frac fp$ と書け、係数は $[a,b]$ で連続である。したがって 線形微分方程式 の定理「解の存在と解空間」(同記事の命題「同伴行列による書き換え」で 1 階の連立方程式にしたもの)により、次が成り立つ。(i) 任意の $c_0,c_1$ について $Lu=f$、$u(a)=c_0$、$u'(a)=c_1$ の解がただ 1 つある。(ii) $Lu=0$ の解の全体 $V$ は 2 次元の線形空間で、各点 $x_0\in[a,b]$ について $u\mapsto(u(x_0),u'(x_0))$ は同型 $V\to\mathbb{R}^2$ である。(iii) $Lu=f$ の解の全体は、1 つの解 $u_p$ を使って $u_p+V$ と書ける。
上の設定で、斉次問題 $Lu=0$、$B_au=B_bu=0$ について、次のどちらか一方だけが成り立つ。
1 の場合。 $y_1,y_2$ を $V$ の基底、$u_p$ を $Lu=f$ の 1 つの解とする((i))。(iii) により $Lu=f$ の解は $u=u_p+c_1y_1+c_2y_2$ の形のものに限り、境界条件は
$$
\begin{pmatrix}B_ay_1&B_ay_2\\B_by_1&B_by_2\end{pmatrix}\begin{pmatrix}c_1\\c_2\end{pmatrix}=\begin{pmatrix}\gamma_a-B_au_p\\\gamma_b-B_bu_p\end{pmatrix}
$$
と同値である。左辺の行列を $M$ とする。$(c_1,c_2)\mapsto c_1y_1+c_2y_2$ は単射なので、「斉次問題の解が $0$ だけ」は「$Mc=0$ の解が $c=0$ だけ」すなわち $\det M\ne0$ と同値である。このとき右辺がなんであっても $c$ はただ 1 つに決まる。斉次問題が $0$ でない解をもてば 1 は成り立たないので、1 と 2 のどちらか一方だけが成り立つ。
2 の場合、解は $\varphi$ の定数倍。 $u\mapsto B_au$ は $V$ 上の線形写像で、同型 $u\mapsto(u(a),u'(a))$((ii) で $x_0=a$)を通すと $\mathbb{R}^2$ 上の $0$ でない 1 次式 $(s,t)\mapsto\alpha_as+\beta_ap(a)t$ になる($p(a)\ne0$)。よって $\{u\in V\mid B_au=0\}$ は 1 次元である。斉次問題の解はこの中にあり、$0$ でない $\varphi$ を含むので、斉次問題の解の全体は $\{c\varphi\}$ である(Sturm–Liouville問題 の定理「各固有値の固有関数の自由度」と同じ議論)。
可解性の条件。 $u_0$ を $Lu=f$、$u_0(a)=u_0'(a)=0$ の解とする((i))。$B_au_0=0$ である。$Lu=f$、$B_au=0$ の解は、$u_0$ に $\{v\in V\mid B_av=0\}=\{c\varphi\}$ の元を足したもの $u_0+c\varphi$ に限り、$B_b(u_0+c\varphi)=B_bu_0$ である。よって問題が解をもつのは $B_bu_0=0$ のときに限り、そのとき解の全体は $u_0+c\varphi$ である。
次に、積の微分から $\bigl(p(\varphi u_0'-u_0\varphi')\bigr)'=\varphi(pu_0')'-u_0(p\varphi')'$ なので
$$
\varphi\,Lu_0-u_0\,L\varphi=-\bigl(p(\varphi u_0'-u_0\varphi')\bigr)'
$$
である(Lagrange の恒等式)。$Lu_0=f$、$L\varphi=0$ を代入して $[a,b]$ で積分すると、$u_0(a)=u_0'(a)=0$ から
$$
\int_a^bf\varphi\,dx=-p(b)\bigl(\varphi(b)u_0'(b)-u_0(b)\varphi'(b)\bigr)
$$
である。$\boldsymbol v_\varphi:=(\varphi(b),p(b)\varphi'(b))$、$\boldsymbol v_0:=(u_0(b),p(b)u_0'(b))$ とおくと、右辺は $2\times2$ 行列 $\begin{pmatrix}\boldsymbol v_\varphi\\\boldsymbol v_0\end{pmatrix}$ の行列式の $-1$ 倍である。$\varphi\ne0$ なので、(ii)($x_0=b$)により $\boldsymbol v_\varphi\ne\boldsymbol 0$ である。$\ell(s,t):=\alpha_bs+\beta_bt$ とおくと $\ell(\boldsymbol v_\varphi)=B_b\varphi=0$、$\ell(\boldsymbol v_0)=B_bu_0$ で、$\ell\ne0$ の核は 1 次元である。
2 の場合に条件 $\int_a^bf\varphi\,dx=0$ が必要であることは、解 $u$ があれば Lagrange の恒等式から $\int_a^bf\varphi\,dx=\int_a^b(\varphi Lu-uL\varphi)\,dx=0$ となることからも分かる(境界の項は $u,\varphi$ がともに分離型の条件を満たすので消える。Sturm–Liouville問題 の定理「Lagrange の恒等式と固有関数の直交性」)。定理の要点は、この必要条件が十分条件でもあることである。
$[0,\pi]$ で $p=1$、$q=-\lambda$($\lambda$ は実数)とし、Dirichlet 条件 $u(0)=u(\pi)=0$ を課す($\alpha_a=\alpha_b=1$、$\beta_a=\beta_b=0$)。
斉次問題。 $-u''-\lambda u=0$、$u(0)=u(\pi)=0$ を解く。$\lambda>0$ なら $u(0)=0$ の解は $c\sin(\sqrt\lambda x)$ で、$u(\pi)=0$ と $c\ne0$ が両立するのは $\sqrt\lambda$ が正の整数のときである。$\lambda=0$ なら $u=cx$、$\lambda<0$ なら $u=c\sinh(\sqrt{-\lambda}x)$ で、どちらも $u(\pi)=0$ から $c=0$ である。よって $0$ でない解があるのは $\lambda=k^2$($k=1,2,\dots$)のときに限り、そのとき $\varphi=\sin kx$ である。$\lambda\ne k^2$ なら、thm-bvp-alternative の 1 により、どの $f$ についても解はただ 1 つである。
$\lambda=1$ の場合。 $\varphi=\sin x$ で、$-u''-u=f$、$u(0)=u(\pi)=0$ が解けるのは $\int_0^\pi f(x)\sin x\,dx=0$ のときに限る。
thm-bvp-alternative の 1 の場合、$B_au_a=0$ となる $V$ の $0$ でない元 $u_a$ と、$B_bu_b=0$ となる $V$ の $0$ でない元 $u_b$ をとると、$u_a,u_b$ は 1 次独立である(従属なら $u_a$ が斉次問題の $0$ でない解になる)。$c:=p\,(u_a'u_b-u_au_b')$ は $0$ でない定数で、$Lu=f$、$B_au=B_bu=0$ の解は
$$
u(x)=\int_a^bG(x,y)f(y)\,dy,\qquad G(x,y):=\frac1c\begin{cases}u_a(y)u_b(x)&(y\le x),\\u_a(x)u_b(y)&(x\le y)\end{cases}
$$
で与えられる。$G$ を Green 関数 という(多次元の Laplace 作用素の場合は Green関数)。
$(pu_a')'=qu_a$、$(pu_b')'=qu_b$ から $\bigl(p(u_a'u_b-u_au_b')\bigr)'=(pu_a')'u_b-u_a(pu_b')'=0$ なので $c$ は定数で、$u_a,u_b$ が 1 次独立だから (ii) により $c\ne0$ である。$cu(x)=u_b(x)\int_a^xu_af\,dy+u_a(x)\int_x^bu_bf\,dy$ を微分すると、積分の端から出る項は打ち消し合って $cu'=u_b'\int_a^xu_af+u_a'\int_x^bu_bf$ となる。$p$ を掛けてもう一度微分すると、$c(pu')'=(pu_b')'\int_a^xu_af+(pu_a')'\int_x^bu_bf+p(u_b'u_a-u_a'u_b)f=qcu-cf$ なので $Lu=f$ である。$x=a$ では $cu=u_a\int_a^bu_bf$、$cu'=u_a'\int_a^bu_bf$ だから $B_au$ は $B_au_a=0$ の定数倍で $0$、$x=b$ でも同様に $B_bu=0$ である。$\square$
この節では $n\ge2$ とし、$\Omega\subset\mathbb{R}^n$ を空でない滑らかな境界をもつコンパクトな領域で、内部 $\Omega^\circ$ が連結なものとする(Gaussの発散定理 の定義「滑らかな境界をもつコンパクトな領域」)。$\nu$ は外向きの単位法線、$dS$ は $\partial\Omega$ の面積要素である。$f\in C(\Omega)$、$g,\beta\in C(\partial\Omega)$ とし、$\beta\ge0$ とする。解 $u$ は $\Omega$ を含む開集合で $C^2$ 級の実数値関数で、$\Omega$ の上で $\Delta u=f$ を満たすものとする。境界条件は次の 3 つを考える。
$$
\text{(D)}\ u=g,\qquad\text{(N)}\ \partial_\nu u=g,\qquad\text{(R)}\ \partial_\nu u+\beta u=g\qquad(\partial\Omega\ \text{の上で}).
$$
同じ条件の解 $u_1,u_2$ の差 $w:=u_1-u_2$ は、$\Omega$ を含む開集合で $C^2$ 級で、$\Omega$ の上で $\Delta w=0$、$\partial\Omega$ の上で (D) なら $w=0$、(N) なら $\partial_\nu w=0$、(R) なら $\partial_\nu w=-\beta w$ を満たす。Gaussの発散定理 の系「部分積分と Green の恒等式」の 2(Green の第 1 恒等式)を $u=v=w$ として使うと
$$
\int_\Omega|\nabla w|^2\,dV=\int_{\partial\Omega}w\,\partial_\nu w\,dS
$$
である。右辺は (D)・(N) では $0$、(R) では $-\int_{\partial\Omega}\beta w^2\,dS\le0$ である。どの場合も左辺は $0$ 以上なので両辺は $0$ で、連続関数 $|\nabla w|^2$ は $\Omega^\circ$ で $0$ である。$\Omega^\circ$ は連結な開集合なので $w$ は $\Omega^\circ$ で定数 $k$ であり、$\Omega$ の各点は $\Omega^\circ$ の点の極限なので(境界の点 $x$ では、定義関数 $\rho$ について小さい $t>0$ で $\rho(x-t\nabla\rho(x))<0$)、$w$ の連続性から $\Omega$ の上で $w=k$ である。
1:$\partial\Omega$ は空でない(空なら $\Omega$ は $\mathbb{R}^n$ の空でないコンパクトな開かつ閉集合となるが、$\mathbb{R}^n$ は連結でコンパクトではない)。$\partial\Omega$ の上で $w=0$ なので $k=0$ である。
2:上の等式から $0=-\int_{\partial\Omega}\beta w^2\,dS=-k^2\int_{\partial\Omega}\beta\,dS$ である。$\beta\ge0$ は連続で恒等的に $0$ ではないので $\int_{\partial\Omega}\beta\,dS>0$ で、$k=0$ である。
3:$w=k$ は定数である。両立条件は、Gaussの発散定理 の定理「Gauss の発散定理」を $C^1$ 級のベクトル場 $F=\nabla u$ に使えば、$\operatorname{div}F=\Delta u=f$、$F\cdot\nu=\partial_\nu u=g$ から従う。$\square$
1 の Dirichlet 問題の一意性は、Gaussの発散定理 の例「調和関数は境界の値で決まる」と同じ議論である。最大値原理を使うと、解が $\Omega^\circ$ で $C^2$ 級、$\Omega$ で連続であればよいことまで弱められる(調和関数 の系「境界値による一意性」)。3 の両立条件は、熱の釣り合いでは「内部で生じる熱の総量が表面から出ていく熱の総量に等しい」ことにあたる。解の 存在 には別の道具が要る。球の Dirichlet 問題は Poisson 積分で解け(Dirichlet問題 の定理「Poisson積分による球のDirichlet問題の解」)、一般の有界領域では Perron の方法と障壁で可解性が判定される(同記事の定理「障壁によるDirichlet問題の可解性の判定」)。解を Sobolev 空間の中で弱い意味で探す方法は Lax–Milgramの定理 の節「境界値問題の弱解」と 楕円型偏微分方程式 の定理「弱解の存在と一意性」にある。
$\Omega$ を単位閉球体 $\{|x|\le1\}$ とすると、$\partial\Omega$ の上で $\nu=x$ である。$u=\frac{|x|^2}{2n}$ は $\Delta u=1$ を満たし、$\partial_\nu u=x\cdot\frac xn=\frac1n$ である。両立条件は $\operatorname{vol}(\Omega)=\frac1n\operatorname{area}(\partial\Omega)$ で、これは Gaussの発散定理 の系「体積と境界の面積」の球の場合である。一方、$\Delta u=1$、$\partial_\nu u=0$ の解は存在しない。左辺 $\int_\Omega1\,dV>0$ が右辺 $0$ に等しくならないからである。
時間を含む方程式に変数分離を当てはめると、空間の部分は境界値問題の固有値問題になる。たとえば区間 $(0,\ell)$ の熱方程式 $u_t=u_{xx}$ に両端の温度 $0$ を課して $u=T(t)X(x)$ とおくと、$-X''=\lambda X$、$X(0)=X(\ell)=0$ が現れ、ex-bvp-resonance と同じ計算で $\lambda=(k\pi/\ell)^2$ だけが $0$ でない解をもつ(変数分離法(偏微分方程式) の節「分離した解と境界値問題」)。係数が位置によって変わる場合の固有値と固有関数の一般論は Sturm–Liouville問題 にあり、thm-bvp-alternative の 2 は「$0$ が固有値のとき、右辺が固有関数と直交すれば解ける」と読める。球面の上で同じことを行うと 球面調和関数 が現れ、動径の方向には Laguerre多項式 などの特殊関数が現れる。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| thm-bvp-alternative の 1 の「斉次問題の解が $0$ だけ」 | $[0,\pi]$ で $-u''-u=1$、$u(0)=u(\pi)=0$ | 解が存在しない |
| thm-bvp-alternative の境界条件が分離型であること | $[0,2\pi]$ で $-u''-u=0$ に周期条件 $u(0)=u(2\pi)$、$u'(0)=u'(2\pi)$ | 斉次問題の解が $\cos x,\sin x$ の張る 2 次元の空間になり、「解は $\varphi$ の定数倍」が成り立たない |
| thm-bvp-uniqueness の 2 の $\beta\ge0$ | 単位球で $w=x_1$、$\beta=-1$ | $\partial_\nu w+\beta w=0$、$\Delta w=0$ の $0$ でない解があり、一意性が成り立たない |
| thm-bvp-uniqueness の 2 の「$\beta$ が恒等的に $0$ ではない」 | $\beta=0$(Neumann 条件)、$w=1$ | 一意性が成り立たない(定数の差が残る) |
| thm-bvp-uniqueness の $\Omega$ が有界(コンパクト)であること | 半空間 $\{x_n\ge0\}$ で $w=x_n$ | $\Delta w=0$、境界で $w=0$ の $0$ でない解があり、Dirichlet 問題の一意性が成り立たない |
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