トーラス

同義語:torus

概要

トーラス(torus)とは、2 つの円周の直積 $S^1\times S^1$ として定まる曲面である。正方形の向かい合う辺を同じ向きに貼り合わせた空間、平面を整数の格子で割った $\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2$、浮き輪の表面の形の回転面は、どれもトーラスと同相である。トーラスはコンパクトで連結な 2 次元多様体であり、可換な位相群で、基本群は $\mathbb{Z}^2$ である。$n$ 個の円周の直積 $T^n\cong\mathbb{R}^n/\mathbb{Z}^n$ を $n$ 次元トーラスという。正方形の一方の対辺だけ向きを逆にして貼ると、トーラスと同相でない Klein の壺になる。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{div}[0]{\mathbin{÷}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: 商空間(位相), 直積位相, n次元球面

高校での出発点:画面の端がつながった世界

昔のテレビゲームには、画面の右端から出た宇宙船が左端から戻ってきて、上端から出ると下端から戻ってくるものがある。この画面は長方形だが、住人にとっては端がない。右端と左端、上端と下端が同じ場所だからである。
紙の正方形でこれを作ってみる。まず上の辺と下の辺を貼ると筒(円柱の側面)になる。次に筒の両端の円を貼ると、浮き輪の表面の形になる。この曲面がトーラスである(図 1)。貼るときに辺の向きをそろえることが大切で、向きを変えると別の曲面になる(「反例:貼り方を変える、面を捨てる」の節)。
浮き輪の表面の点は、2 つの角で決まる。大きな円に沿って何度回ったか(図 1 の $a$ の方向)と、管のまわりを何度回ったか($b$ の方向)である。角は円周の上の点で表せるので、トーラスの点は「円周の点の組」と同じものである。これが次の節の定義 $T^2=S^1\times S^1$ になる。
左:正方形の辺 a どうし、辺 b どうしを矢印の向きをそろえて貼る。右:貼った結果の浮き輪の表面。辺 a は大きな円に沿う円周に、辺 b は管を回る円周になる 左:正方形の辺 a どうし、辺 b どうしを矢印の向きをそろえて貼る。右:貼った結果の浮き輪の表面。辺 a は大きな円に沿う円周に、辺 b は管を回る円周になる
この記事では次の問いに答える。

  1. 正方形の貼り合わせ、$\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2$、浮き輪の表面は、本当に同じ空間か。→ thm-torus-models
  2. トーラスはどんな空間か(コンパクトか、多様体か、群になるか)。→ prop-torus-covering、thm-torus-manifold-group
  3. 貼り方を変えたり、辺だけを残したりすると何が変わるか。→「反例:貼り方を変える、面を捨てる」の節
    高校での見方この記事の言葉
    画面の端が反対側につながる正方形の対辺の貼り合わせ $I^2/{\sim}$
    座標を整数だけずらしても同じ場所商空間 $\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2$
    浮き輪の表面$\mathbb{R}^3$ の回転面 $T_{R,r}$
    2 つの角で場所を表す円周の直積 $S^1\times S^1$

定義

以下、円周を $S^1:=\{(x,y)\in\mathbb{R}^2\mid x^2+y^2=1\}$ とし、写像 $e\colon\mathbb{R}\to S^1$ を
$$ e(s):=(\cos2\pi s,\ \sin2\pi s) $$
で定める。$e$ は連続な全射である。$S^1$ を複素数平面の単位円 $\{z\in\mathbb{C}\mid\lvert z\rvert=1\}$ とみなすときは $e(s)=e^{2\pi is}$ である。

トーラス
  1. 2 つの円周の直積 $T^2:=S^1\times S^1$ に直積位相を入れた空間を トーラス(torus)、または 2 次元トーラスという。
  2. $n\ge1$ について、$n$ 個の円周の直積 $T^n:=S^1\times\cdots\times S^1$(直積位相)を $n$ 次元トーラス という。$T^1=S^1$ である。

$S^1\subset\mathbb{R}^2$ なので $T^n\subset(\mathbb{R}^2)^n=\mathbb{R}^{2n}$ であり、$\mathbb{R}^{2n}$ の通常の位相は $\mathbb{R}^2$ の $n$ 個の直積位相である(直積位相 の例「Euclid空間の通常の位相」)。部分空間の直積位相は直積の部分空間の位相と一致するので、$T^n$ の位相は $\mathbb{R}^{2n}$ の部分空間としての位相と同じである。とくに $T^n$ は Hausdorff空間 であり、第 2 可算公理を満たす。単に「トーラス」と言えば $T^2$ を指すことが多い。
トーラスには、次の 3 つの見方がある。

トーラスの 3 つのモデル
  1. 正方形の貼り合わせ:$I:=[0,1]$ とし、正方形 $I^2$ の上で $(s,0)\sim(s,1)$($0\le s\le1$)と $(0,t)\sim(1,t)$($0\le t\le1$)が生成する同値関係 $\sim$ による商空間 $I^2/{\sim}$(商空間(位相))。
  2. 平面を格子で割った空間:加法群 $\mathbb{Z}^2$ の元 $v$ による平行移動 $x\mapsto x+v$ で $\mathbb{R}^2$ の点を同一視した商空間 $\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2$。すなわち $x\sim y\iff x-y\in\mathbb{Z}^2$ による商である。
  3. 回転面:$R>r>0$ を定数とし、$xz$ 平面の円 $(x-R)^2+z^2=r^2$ を $z$ 軸のまわりに回してできる曲面
    $$ T_{R,r}:=\Bigl\{(X,Y,Z)\in\mathbb{R}^3\ \Bigm|\ \bigl(\sqrt{X^2+Y^2}-R\bigr)^2+Z^2=r^2\Bigr\} $$
    ($\mathbb{R}^3$ の部分空間)。

3 つのモデルが同じ空間であること

円周への写像 $e$ の周期

$e$ の値が一致する条件

実数 $s,s'$ について、$e(s)=e(s')$ であることと $s-s'\in\mathbb{Z}$ であることは同値である。とくに $s,s'\in[0,1]$ なら、$e(s)=e(s')$ は「$s=s'$ または $\{s,s'\}=\{0,1\}$」と同値である。

$s-s'\in\mathbb{Z}$ なら、$\cos$ と $\sin$ の周期が $2\pi$ なので $e(s)=e(s')$ である。逆に $e(s)=e(s')$ なら、加法定理により
$$ \cos2\pi(s-s')=\cos2\pi s\cos2\pi s'+\sin2\pi s\sin2\pi s'=\cos^22\pi s+\sin^22\pi s=1 $$
であり、$\cos\theta=1$ となるのは $\theta\in2\pi\mathbb{Z}$ のときだけなので $s-s'\in\mathbb{Z}$ である。$s,s'\in[0,1]$ なら $s-s'\in[-1,1]$ で、これが整数になるのは $s=s'$ か $s-s'=\pm1$、すなわち $\{s,s'\}=\{0,1\}$ のときである。$\square$

主定理

$f\colon\mathbb{R}^2\to T^2$ を $f(s,t):=(e(s),e(t))$ で定め、$\pi\colon\mathbb{R}^2\to\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2$ を商写像とする。

3 つのモデルはどれもトーラスと同相
  1. $\bar f\bigl(\pi(s,t)\bigr):=(e(s),e(t))$ は矛盾なく定まり、同相写像 $\bar f\colon\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2\to T^2$ を与える。
  2. 正方形の商空間 $I^2/{\sim}$ についても、$[(s,t)]\mapsto(e(s),e(t))$ は同相写像 $\bar g\colon I^2/{\sim}\to T^2$ を与える。
  3. $R>r>0$ のとき、
    $$ G\bigl((a,b),(c,d)\bigr):=\bigl((R+rc)a,\ (R+rc)b,\ rd\bigr) $$
    は同相写像 $G\colon T^2\to T_{R,r}$ である。逆写像は、$\rho:=\sqrt{X^2+Y^2}$ とおいて
    $$ G^{-1}(X,Y,Z)=\Bigl(\bigl(\tfrac{X}{\rho},\tfrac{Y}{\rho}\bigr),\ \bigl(\tfrac{\rho-R}{r},\tfrac{Z}{r}\bigr)\Bigr) $$
    で与えられる。

写像の関係は次の図式のとおりである。
$$ \xymatrix{ \mathbb{R}^2 \ar[r]^-{\pi} \ar[dr]_-{f} & \mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2 \ar[d]^-{\bar f} & \\ & T^2 \ar[r]^-{G} & T_{R,r} } $$
三角形が可換とは $\bar f\circ\pi=f$ ということである。$G\circ f$ は、$(s,t)$ を「大きな円に沿う角 $2\pi s$、管を回る角 $2\pi t$」の点 $\bigl((R+r\cos2\pi t)\cos2\pi s,\ (R+r\cos2\pi t)\sin2\pi s,\ r\sin2\pi t\bigr)$ に送る、浮き輪の表面の媒介変数表示である。

  1. と (2) では次の事実を使う。
    (*) コンパクト空間 $K$ から Hausdorff 空間 $H$ への連続な全単射 $h$ は同相写像である。実際、$F\subset K$ が閉集合なら $F$ はコンパクトで、その像 $h(F)$ もコンパクトなので、$H$ の閉集合である(コンパクト空間 の命題「保存と閉性」の 1〜3)。よって $h^{-1}$ は連続である。
  2. lem-torus-period により、$f(s,t)=f(s',t')$ は $(s-s',t-t')\in\mathbb{Z}^2$、すなわち $\pi(s,t)=\pi(s',t')$ と同値である。したがって $\bar f$ は矛盾なく定まる単射であり、$f$ が全射なので全射でもある。$\bar f\circ\pi=f$ は連続なので、商位相の性質により $\bar f$ は連続である。$\mathbb{R}^2$ のどの点も整数ベクトルだけずらせば $I^2$ に入るので $\pi(I^2)=\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2$ であり、コンパクトな $I^2$ の連続像として $\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2$ はコンパクトである。$T^2$ は Hausdorff なので、(*) により $\bar f$ は同相写像である。
  3. $f$ を $I^2$ に制限した写像を $g$ とする。$g$ は連続な全射である($e$ は $[0,1]$ の上ですでに全射)。lem-torus-period の後半により、$(s,t),(s',t')\in I^2$ について $g(s,t)=g(s',t')$ は「$s=s'$ または $\{s,s'\}=\{0,1\}$」かつ「$t=t'$ または $\{t,t'\}=\{0,1\}$」と同値であり、これは $(s,t)\sim(s',t')$ と同値である。
    詳細

    $\sim$ の同値類は、内部の点 $\{(s,t)\}$($0< s,t<1$)、辺の点の対 $\{(s,0),(s,1)\}$ と $\{(0,t),(1,t)\}$($0< s,t<1$)、4 つの隅 $\{(0,0),(1,0),(0,1),(1,1)\}$ である。上の条件で $(s',t')$ を $(s,t)$ から得る方法は、各座標を「そのまま」か「$0$ と $1$ を入れ替える」かのどちらかにすることであり、得られる点の集合はちょうどこの同値類になる。

    よって $\bar g$ は矛盾なく定まる連続な全単射で、$I^2/{\sim}$ はコンパクトな $I^2$ の像なのでコンパクトである。(*) により $\bar g$ は同相写像である(商空間(位相) の例「正方形の対辺を貼り合わせた空間」も同じ証明をしている)。
  4. $G$ の成分は多項式なので $G$ は $\mathbb{R}^4$ の部分空間 $T^2$ の上で連続である。像が $T_{R,r}$ に入ること:$(a,b),(c,d)\in S^1$ なら $R+rc\ge R-r>0$ なので、$\rho=\sqrt{(R+rc)^2(a^2+b^2)}=R+rc$ であり、$(\rho-R)^2+(rd)^2=r^2(c^2+d^2)=r^2$ である。主張の $G^{-1}$ の式で定まる写像を $G'$ とおく。$G'$ が $T_{R,r}$ の上で定まり $T^2$ に値をもつこと:$(X,Y,Z)\in T_{R,r}$ なら $\lvert\rho-R\rvert\le r< R$ なので $\rho>0$ であり、$(X/\rho)^2+(Y/\rho)^2=1$、$\bigl((\rho-R)/r\bigr)^2+(Z/r)^2=1$ である。$G'$ は $\rho>0$ の範囲で連続である。最後に $G'\circ G$ と $G\circ G'$ が恒等写像であること:$G\bigl((a,b),(c,d)\bigr)$ では $\rho=R+rc$ なので $G'$ で $(a,b)$ と $(c,d)$ が戻る。逆に $G'(X,Y,Z)$ に $G$ を施すと、$R+r\cdot\frac{\rho-R}{r}=\rho$ なので $(\rho\cdot\frac{X}{\rho},\rho\cdot\frac{Y}{\rho},Z)=(X,Y,Z)$ に戻る。よって $G$ は同相写像である。$\square$
  1. の証明は、浮き輪の表面の点から 2 つの角が連続に読み取れることを式で述べたものである。(1) と (2) では、定義域がコンパクトであることが要になる。$\mathbb{R}^2$ 自体はコンパクトでないが、商 $\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2$ は正方形 $I^2$ の像なのでコンパクトになる。
    $n$ 次元トーラスについても、同じ証明で $\mathbb{R}^n/\mathbb{Z}^n\to T^n$、$\pi(x_1,\dots,x_n)\mapsto(e(x_1),\dots,e(x_n))$ が同相写像になる(商空間(位相) の例「軌道空間としての円周・トーラス・射影空間」は、$e$ が開写像であることを使う別の証明を与えている)。以下、$f_n\colon\mathbb{R}^n\to T^n$、$f_n(x):=(e(x_1),\dots,e(x_n))$ とおく($f_2=f$)。

性質

平面からの写像は被覆写像

トーラスの上の小さな範囲は、平面の小さな範囲とそっくり同じ形をしている。正方形の隅の点でも、4 つの隅の 4 分の 1 の円板が貼り合わさって 1 つの円板になる(図 2)。このことを、写像 $f_n$ の性質として述べる。
左:正方形の 4 つの隅の近くの 4 分の 1 円板(色分け)と、上下の辺の中点の近くの半円板(灰色)。右:貼り合わせた後、4 つの 4 分の 1 円板は隅の点のまわりに並んで 1 つの円板になる 左:正方形の 4 つの隅の近くの 4 分の 1 円板(色分け)と、上下の辺の中点の近くの半円板(灰色)。右:貼り合わせた後、4 つの 4 分の 1 円板は隅の点のまわりに並んで 1 つの円板になる

平面からトーラスへの写像は被覆写像

$x\in\mathbb{R}^n$ について、$x$ を中心とする 1 辺 $1$ の開立方体を $U_x:=\prod_{i=1}^n\bigl(x_i-\tfrac12,\ x_i+\tfrac12\bigr)$ とおく。このとき次が成り立つ。

  1. $f_n$ は開写像である。
  2. $f_n^{-1}\bigl(f_n(U_x)\bigr)=\bigsqcup_{v\in\mathbb{Z}^n}(U_x+v)$ であり、右辺の開立方体は互いに交わらない。
  3. 各 $v\in\mathbb{Z}^n$ について、$f_n$ の $U_x+v$ への制限は $U_x+v$ から開集合 $f_n(U_x)$ への同相写像である。
    とくに $f_n$ は被覆空間の意味の被覆写像であり、各点のファイバーは $\mathbb{Z}^n$ と 1 対 1 に対応する。

thm-torus-models と同じく $\bar f_n\colon\mathbb{R}^n/\mathbb{Z}^n\to T^n$ は同相写像で、$f_n=\bar f_n\circ\pi$ である。したがって $V\subset T^n$ が開集合であることは $f_n^{-1}(V)$ が開集合であることと同値である。

  1. $W\subset\mathbb{R}^n$ を開集合とすると、lem-torus-period により $f_n^{-1}\bigl(f_n(W)\bigr)=\bigcup_{v\in\mathbb{Z}^n}(W+v)$ であり、平行移動は $\mathbb{R}^n$ の同相写像なので右辺は開集合である。よって $f_n(W)$ は開集合である。
  2. 等号は 1 の式で $W=U_x$ としたものである。$y\in(U_x+v)\cap(U_x+v')$ なら $y-v$ と $y-v'$ はどちらも $U_x$ に入るので、$v'-v=(y-v)-(y-v')$ の各成分は $(-1,1)$ に入る。$v'-v$ は整数ベクトルなので $v=v'$ である。
  3. $f_n$ の $U_x+v$ への制限は連続で、1 により開写像である($U_x+v$ の開集合は $\mathbb{R}^n$ の開集合でもある)。単射であること:$y,y'\in U_x+v$ で $f_n(y)=f_n(y')$ なら、$y-y'\in\mathbb{Z}^n$ で各成分は $(-1,1)$ に入るので $y=y'$ である。像は $f_n(U_x+v)=f_n(U_x)$ である。連続な開写像である全単射は同相写像なので、主張が従う。
    $T^n$ の各点 $p$ について、$f_n(x)=p$ となる $x$ をとれば $V:=f_n(U_x)$ は $p$ の開近傍で、2 と 3 により $f_n^{-1}(V)$ は $V$ と同相な開集合の非交和である。これが被覆写像の定義である。ファイバー $f_n^{-1}(p)=x+\mathbb{Z}^n$ は $\mathbb{Z}^n$ と 1 対 1 に対応する。$\square$

被覆空間 の命題「自由で固有不連続な作用から得られる被覆」を、$\mathbb{Z}^n$ の平行移動($U$ として半径 $\tfrac12$ の開球をとる)に当てはめても同じ結論が得られる。

コンパクトな多様体であり、可換な位相群である

トーラスの基本的な性質

$n\ge1$ とする。

  1. $T^n$ はコンパクトで連結な $n$ 次元位相多様体(多様体 の定義「位相多様体」の意味。コンパクトなので閉多様体)である。
  2. $S^1$ を複素数の単位円とみなして成分ごとの積 $(z_1,\dots,z_n)(w_1,\dots,w_n):=(z_1w_1,\dots,z_nw_n)$ を入れると、$T^n$ は可換な位相群であり、$f_n\colon\mathbb{R}^n\to T^n$ は核が $\mathbb{Z}^n$ の連続な全射準同型である。
  1. $T^n$ は Hausdorff で第 2 可算公理を満たす(定義の直後の注意)。コンパクトであること:$\mathbb{R}^n$ の有界閉集合 $I^n$ はコンパクトで(コンパクト空間 の定理「有界閉集合とコンパクト性の一致」)、$T^n=f_n(I^n)$ はその連続像である。連結であること:$T^n=f_n(\mathbb{R}^n)$ は連結な $\mathbb{R}^n$ の連続像である。局所 Euclid 性:prop-torus-covering の 3 により、各点 $p=f_n(x)$ は開立方体 $U_x$ と同相な開近傍 $f_n(U_x)$ をもち、開立方体は $\mathbb{R}^n$ の開集合である。
  2. 円周群 $S^1$ は位相群である(位相群 の例「円周群」)。成分ごとの積と逆元 $(z_i)\mapsto(z_i^{-1})$ は、各成分が連続なので、直積位相の普遍性(直積位相 の定理「直積位相の普遍性」)により連続である。積が可換なのは各成分の積が可換だからである。$e(s+s')=e^{2\pi i(s+s')}=e(s)e(s')$ なので $f_n$ は加法群 $\mathbb{R}^n$ からの準同型であり、核は lem-torus-period により $\{x\mid e(x_i)=1\ (\forall i)\}=\mathbb{Z}^n$ である。$\square$

2 と thm-torus-models を合わせると、$T^n$ は位相群として $\mathbb{R}^n/\mathbb{Z}^n$ と同じものである。群であることから、トーラスはどの点のまわりも同じ形をしている:点 $g$ を掛ける写像 $h\mapsto gh$ は $T^n$ の同相写像で、$1$ を $g$ に移す。
$T^n$ には滑らかな多様体の構造も入る(可微分多様体 の例「直積とトーラス」)。

トーラスの基本群

$\pi_1(T^n)\cong\mathbb{Z}^n$ である。$n=2$ の場合は 基本群 の例「トーラスの基本群」が、直積の基本群と円周の基本群から計算している。2 つの生成元は、図 1 の円周 $a$ と $b$ を 1 周するループの類である。prop-torus-covering の被覆 $f_n$ で見ると、原点から整数点 $v\in\mathbb{Z}^n$ への線分の像が、$v$ に対応するループである(Hat02 Example 1.42 は、平面の格子の対称性の群として $\mathbb{Z}\times\mathbb{Z}$ を得ている)。

例

平坦トーラスの上の直線

正方形の画面の世界(thm-torus-models の (2))では、小さな三角形の内角の和は $180^\circ$ で、どの点のまわりも平面と同じ幾何をもつ。Hit18 Example 1.3.4 はこの世界を平坦トーラス(flat torus)と呼び、浮き輪の表面(外側はふくらみ、内側は鞍の形)と対比している。平坦トーラスの上を「まっすぐ」進む道は、平面の直線の像である。

平坦トーラスの上の直線

$\alpha\in\mathbb{R}$ とし、$\ell_\alpha(t):=f(t,\alpha t)$($t\in\mathbb{R}$)とおく。
(1) $\alpha=p/q$($p,q$ は整数、$q\ge1$)なら、すべての $t$ で $\ell_\alpha(t+q)=\ell_\alpha(t)$ であり、$\ell_\alpha$ は閉じた道である。
(2) $\alpha$ が無理数なら、$\ell_\alpha$ の像は $T^2$ の中で稠密である。

  1. $\ell_\alpha(t+q)=f(t+q,\alpha t+p)$ で、$(q,p)\in\mathbb{Z}^2$ なので lem-torus-period により $f(t,\alpha t)$ に等しい。
  2. 要点:道が縦の円周 $\{e(0)\}\times S^1$ を通る点 $f(k,k\alpha)$($k\in\mathbb{Z}$)の高さ $k\alpha$ を $1$ で割った余りが $[0,1)$ の中で稠密になることを、鳩の巣原理で示す。
    詳しい証明を開く

    段 1.$\{x\}:=x-\lfloor x\rfloor$ とおく。正の整数 $N$ をとると、$N+1$ 個の数 $\{0\cdot\alpha\},\{1\cdot\alpha\},\dots,\{N\alpha\}$ は $[0,1)$ を $N$ 等分した区間のどれかに入るので、ある $0\le k_1< k_2\le N$ について $\lvert\{k_2\alpha\}-\{k_1\alpha\}\rvert<1/N$ である。$k_0:=k_2-k_1$ とおくと $k_0\alpha=d+m$($m$ は整数、$0<\lvert d\rvert<1/N$)と書ける。$d\ne0$ なのは $\alpha$ が無理数だからである($d=0$ なら $\alpha=m/k_0$)。

    段 2.整数 $j$ について $jk_0\alpha=jd+jm$ であり、$jd$($j\in\mathbb{Z}$)は間隔 $\lvert d\rvert<1/N$ で実数直線に並ぶ。よって任意の $u\in\mathbb{R}$ について、$\lvert jd-u\rvert<1/N$ となる整数 $j$ があり、$k:=jk_0$、$m':=jm$ とおくと $\lvert k\alpha-m'-u\rvert<1/N$ である。

    段 3.$T^2$ の点 $f(x,y)$ とその近傍 $V$ をとる。$f$ は連続なので、$f^{-1}(V)$ は $(x,y)$ を中心とする半径 $\varepsilon>0$ の開円板を含む。$1/N<\varepsilon$ となる $N$ を選ぶ。段 2 を $u:=y-\alpha x$ に使って整数 $k,m'$ をとり、$t:=x+k$ とおく。$(k,m')\in\mathbb{Z}^2$ なので $\ell_\alpha(t)=f(x+k,\ \alpha x+k\alpha)=f(x,\ \alpha x+k\alpha-m')$ であり、第 2 成分と $y$ の差は $\lvert k\alpha-m'-u\rvert<\varepsilon$ である。$\mathbb{R}^2$ の点 $(x,\alpha x+k\alpha-m')$ は $(x,y)$ から距離 $\varepsilon$ 未満にあるので、$\ell_\alpha(t)\in V$ である。よって $\ell_\alpha$ の像は $T^2$ のどの点のどの近傍とも交わる。$\square$

図 3 の左は $\alpha=3/2$ の場合で、道は $t=0$ から $t=2$ までで閉じる。同じ道を $t\mapsto f(2t,3t)$($0\le t\le1$)と書き直して回転面の上に描くと、図 3 の右の結び目になる。
左:正方形の中に描いた道 t ↦ (2t, 3t)。傾き 3/2 の線分 4 本がつながって 1 本の閉じた道になる。右:同じ道を回転面のトーラスの上に描いたもの。空間の中では三葉結び目になっている 左:正方形の中に描いた道 t ↦ (2t, 3t)。傾き 3/2 の線分 4 本がつながって 1 本の閉じた道になる。右:同じ道を回転面のトーラスの上に描いたもの。空間の中では三葉結び目になっている

トーラス結び目

トーラス結び目

$m,n$ を互いに素な正の整数とし、$\kappa(t):=G\bigl(f(mt,nt)\bigr)\in T_{R,r}\subset\mathbb{R}^3$($0\le t\le1$)とおく。$\kappa$ は大きな円に沿って $m$ 回、管のまわりを $n$ 回回る閉じた曲線で、$[0,1)$ の上で単射である($m,n$ が互いに素であることを使う)。

詳細

$0\le t,t'<1$ で $\kappa(t)=\kappa(t')$ なら、$G$ は単射なので $f(mt,nt)=f(mt',nt')$ で、lem-torus-period により $m(t-t')$ と $n(t-t')$ は整数である。$am+bn=1$ となる整数 $a,b$ をとると $t-t'=a\cdot m(t-t')+b\cdot n(t-t')$ も整数なので、$\lvert t-t'\rvert<1$ から $t=t'$ である。


この曲線の像を $(m,n)$ 型のトーラス結び目という。$(2,3)$ 型は三葉結び目の形をしている(図 3 の右)。Hat02 Example 1.24 は、$\mathbb{R}^3$ から $(m,n)$ 型のトーラス結び目を除いた空間の基本群を計算し、$m,n>1$ のとき $\{m,n\}$ がこの群から決まることを示している。したがって、$m,n>1$ で組 $\{m,n\}$ の違うトーラス結び目は、$\mathbb{R}^3$ の同相写像で互いに移り合わない。

高次元のトーラスと複素トーラス

$n$ 次元トーラス

$T^n=\mathbb{R}^n/\mathbb{Z}^n$ は、$n$ 次元の立方体 $I^n$ の向かい合う面を平行移動で貼り合わせた空間である(thm-torus-models の (2) と同じ証明)。$T^3$ は「どの壁を通り抜けても反対側の壁から戻ってくる立方体の部屋」であり、Hit18 Example 8.1.2 は、宇宙の形の候補として考えられてきた 3 次元多様体の例としてこの空間を扱っている。直積の性質から $T^n=T^k\times T^{n-k}$($0< k< n$)であり、基本群は $\mathbb{Z}^n$ である(ex-torus-fundamental-group)。

複素トーラスは位相的にはトーラス

$\omega_1,\omega_2\in\mathbb{C}$ が $\mathbb{R}$ 上 1 次独立なとき、$\Lambda:=\mathbb{Z}\omega_1+\mathbb{Z}\omega_2$ による商 $\mathbb{C}/\Lambda$ を複素トーラスという。$\mathbb{R}$ 線形写像 $A\colon\mathbb{R}^2\to\mathbb{C}$、$A(s,t):=s\omega_1+t\omega_2$ は同相写像で、$A(\mathbb{Z}^2)=\Lambda$ なので、$A$ と $A^{-1}$ は同値関係を保ち、互いに逆な連続写像 $\mathbb{R}^2/\mathbb{Z}^2\rightleftarrows\mathbb{C}/\Lambda$ を誘導する。よって $\mathbb{C}/\Lambda$ は $T^2$ と同相である。複素トーラスが Riemann 面としてもつ構造(種数 $1$)は 種数 の例「複素トーラス」と 楕円曲線 で扱う。

反例:貼り方を変える、面を捨てる

正方形の対辺を「同じ向きに」貼ることが、トーラスを作るうえで欠かせない。向きを逆にすると別の曲面になり、正方形の内部を捨てて辺だけを貼ると、トーラスの中の曲線の集まりになってしまう(図 4)。
3 つの正方形。左はトーラス(対辺を同じ向きに貼る)、中は Klein の壺(左右の辺だけ向きを逆に貼る)、右は射影平面(上下の辺も左右の辺も向きを逆に貼る) 3 つの正方形。左はトーラス(対辺を同じ向きに貼る)、中は Klein の壺(左右の辺だけ向きを逆に貼る)、右は射影平面(上下の辺も左右の辺も向きを逆に貼る)

変えること得られる空間成り立たなくなること
左右の辺だけ向きを逆にして貼るKlein の壺$T^2$ と同相であること(基本群が可換でない)、$\mathbb{R}^3$ に埋め込めること
両方の対辺の向きを逆にして貼る実射影平面 $\mathbb{R}\mathrm{P}^2$$T^2$ と同相であること(基本群が $\mathbb{Z}/2\mathbb{Z}$)
正方形の内部を捨て、辺だけを貼る2 つの円周を 1 点でつないだ 8 の字$T^2$ と同相であること(1 点を除くと 2 つに分かれる)
貼り合わせをやめ、「コンパクトで連結な 2 次元多様体」という性質だけを課す球面 $S^2$$T^2$ と同相であること(基本群が自明)
反例:Klein の壺

正方形 $I^2$ の上で $(s,0)\sim(s,1)$ と $(0,t)\sim(1,1-t)$ が生成する同値関係による商空間を Klein の壺という(商空間(位相) の例「正方形の対辺を貼り合わせた空間」の最後の段落、Hit18 Example 7.5.15)。Klein の壺は、トーラスと同じく、コンパクトで連結な曲面(2 次元位相多様体)である(Hit18 §7.5 では、正方形の辺の貼り合わせで作った曲面として扱われる)。
満たさない性質は「トーラスと同相であること」である。Hat02 Example 1.42 によれば、Klein の壺の基本群は、平面の変換のうち、整数だけの平行移動 $(x,y)\mapsto(x+m,y+2n)$ と、縦に奇数だけずらしてから縦の直線で左右を折り返す写像からなる群と同型である。この群の 2 つの元 $\tau(x,y):=(x+1,y)$、$\gamma(x,y):=(-x,y+1)$ について
$$ \gamma\tau(x,y)=(-x-1,\ y+1),\qquad\tau\gamma(x,y)=(-x+1,\ y+1) $$
なので $\gamma\tau\ne\tau\gamma$ であり、Klein の壺の基本群は可換でない。$\pi_1(T^2)\cong\mathbb{Z}^2$ は可換で、同相な空間の基本群は同型なので、Klein の壺は $T^2$ と同相でない。さらに Klein の壺は $\mathbb{R}^3$ に埋め込めない(Hat02 §1.2、Example 1.24 の後の注意)が、$T^2$ は回転面 $T_{R,r}$ として $\mathbb{R}^3$ に埋め込める。破る含意は「正方形の対辺を 2 組とも貼り合わせればトーラスになる」である。同じ Example 1.42 は、トーラスが Klein の壺の 2 重被覆になることも述べている。

両方の向きを逆にして貼った $\mathbb{R}\mathrm{P}^2$ については、商空間(位相) の同じ例の最後の段落がその同相を述べ、射影空間 の定理「被覆写像と基本群」が $\pi_1(\mathbb{R}\mathrm{P}^2)\cong\mathbb{Z}/2\mathbb{Z}$ を与える。$\mathbb{Z}/2\mathbb{Z}\not\cong\mathbb{Z}^2$ なので $T^2$ と同相でない。球面については n次元球面 の注意「反例:コンパクト曲面とトーラス」が、基本群を比べて $S^2$ と $T^2$ が同相でないことを示している。

反例:辺だけを貼った 8 の字

正方形の周 $\partial I^2$ の $f$ による像
$$ X:=f(\partial I^2)=\bigl(S^1\times\{w_0\}\bigr)\cup\bigl(\{w_0\}\times S^1\bigr)\qquad(w_0:=e(0)=(1,0)) $$
は、2 つの円周が 1 点 $w:=(w_0,w_0)$ だけを共有する 8 の字(ウェッジ和 $S^1\vee S^1$)である。$X$ はトーラスの中の曲線の集まりで、正方形の辺をトーラスの貼り合わせと同じ規則で貼ったものである。満たす性質は「コンパクトで連結である」こと、満たさない性質は「$T^2$ と同相である」ことである。
証明の要点:$X$ から 1 点 $w$ を除くと 2 つに分かれるが、$T^2$ はどの 1 点を除いても連結である。同相写像 $h\colon T^2\to X$ があれば、$h$ は $T^2\setminus\{h^{-1}(w)\}$ から $X\setminus\{w\}$ への同相写像を与えるので矛盾する。

2 つの事実の証明を開く

(ア) $X\setminus\{w\}$ は連結でない:$A:=\{(z,w_0)\mid z\ne w_0\}$ と $B:=\{(w_0,z)\mid z\ne w_0\}$ は交わらず、和が $X\setminus\{w\}$ である。$A=(X\setminus\{w\})\cap\bigl((S^1\setminus\{w_0\})\times S^1\bigr)$ なので $A$ は $X\setminus\{w\}$ の開集合で、同様に $B$ も開集合である。どちらも空でない。

(イ) $T^2$ から任意の 1 点 $p$ を除いた空間は連結である:thm-torus-manifold-group の 2 により、$p$ の逆元を掛ける写像は $T^2$ の同相写像で $p$ を $1=f(0,0)$ に移すので、$p=f(0,0)$ としてよい。lem-torus-period により $f^{-1}(p)=\mathbb{Z}^2$ なので $T^2\setminus\{p\}=f(\mathbb{R}^2\setminus\mathbb{Z}^2)$ である。$\mathbb{R}^2\setminus\mathbb{Z}^2$ は、縦の帯 $V_k:=(k,k+1)\times\mathbb{R}$ と横の帯 $H_l:=\mathbb{R}\times(l,l+1)$($k,l\in\mathbb{Z}$)の和集合である(整数点でない点は、$x$ 座標か $y$ 座標が整数でない)。各帯は凸なので連結で、どの $V_k$ も $H_0$ と交わり、どの $H_l$ も $V_0$ と交わる。よって $V_0\cup H_0$ は連結で、ほかの帯はどれもこれと交わるので和集合は連結であり、その連続像 $T^2\setminus\{p\}$ も連結である。


破る含意は「トーラスの辺の貼り合わせ方を保てばトーラスになる」であり、正方形の内部(2 次元の部分)が欠かせないことを示す。

注意:似た名前の対象と、ほかの不変量

代数的トーラス・複素トーラスとの区別

代数群の理論で「トーラス」と呼ばれるのは、乗法群の直積 $\mathbb{G}_m^n$(体 $k$ 上の点は $(k^\times)^n$)であり、この記事の $T^n$ とは別の対象である。たとえば $k=\mathbb{C}$ のとき $(\mathbb{C}^\times)^n$ はコンパクトでない(点列 $(1/j,1,\dots,1)$ のどの部分列も $(\mathbb{C}^\times)^n$ の中に収束先をもたない)ので、コンパクトな $T^m$ のどれとも同相でない。$(\mathbb{C}^\times)^n$ は部分群として $T^n=\{(z_i)\mid\lvert z_i\rvert=1\}$ を含む。一方、複素トーラス $\mathbb{C}^n/\Lambda$($\Lambda$ は $\mathbb{R}$ 上 1 次独立な $2n$ 個のベクトルが生成する格子)は、ex-torus-complex と同じ理由で位相的には $T^{2n}$ であり、そのうえに複素多様体の構造をもつ。

種数と Euler 標数

コンパクトで連結な曲面は、球面、$g$ 個のトーラスの連結和 $H_g$($g\ge1$)、$g$ 個の射影平面の連結和 $C_g$($g\ge1$)のどれか 1 つとだけ同相である(Hit18 Theorem 7.5.12、証明は同書では与えられていない)。この分類でトーラスは $H_1$ であり、穴の数(種数)は $1$ である。正方形の貼り合わせから、トーラスは頂点 $1$ 個(4 つの隅が 1 点になる)、辺 $2$ 本($a$ と $b$)、面 $1$ 枚に分けられ、頂点・辺・面の数の交代和(Euler標数)は $1-2+1=0$ である(Hit18 §7.5、Definition 7.5.22 の後)。球面では同じ交代和が $2$ なので、ここからもトーラスと球面が同相でないことが分かる(交代和が分け方によらないことを認めれば)。

関連項目

参考文献

[1]
Allen Hatcher, Algebraic Topology, Cambridge University Press, 2002, §1.2 Example 1.24(pp. 47–48、トーラス結び目の補空間の基本群と、m, n > 1 のとき {m, n} がその群から決まること)と p. 49 の注意(Klein の壺は R^3 に埋め込めない)、§1.3 Example 1.42(p. 74、トーラスと Klein の壺の基本群を平面の格子の対称性の群として求め、トーラスが Klein の壺の 2 重被覆であることを述べる)

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