Kosnitaの定理

同義語:コスニタの定理Kosnita点Kosnita's theorem

概要

Kosnitaの定理(Kosnita's theorem)とは、直角三角形でない三角形 $ABC$ の外心を $O$ とし、三角形 $BCO$、$CAO$、$ABO$ の外心を $O_A$、$O_B$、$O_C$ とすると、3 本の直線 $AO_A$、$BO_B$、$CO_C$ が 1 点(Kosnita 点)で交わる、という定理である。鋭角三角形では $\angle ABO_A=90^\circ+A-C$ などから、直線 $AO_A$ が角 $A$ を分ける 2 つの角の正弦の比が $\frac{\cos(A-C)}{\cos(A-B)}$ になり、三角関数形の Ceva の定理の逆で示せる。Kosnita 点は九点円の中心の等角共役点で、三線座標は $\sec(B-C):\sec(C-A):\sec(A-B)$ である。外心の代わりに重心をとると 3 本は一般に 1 点で交わらない。

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{div}[0]{\mathbin{÷}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

前提知識: 三角形の外心, 円周角の定理(高校数学), 正弦定理(高校数学), 三角関数形のCevaの定理

高校での出発点:外心と 2 つの頂点を通る円

三角形 $ABC$ の外心を $O$ とする。$O$ と 3 つの頂点を結ぶと、三角形の内部が 3 つの三角形 $BCO$、$CAO$、$ABO$ に分かれる(鋭角三角形のとき)。この 3 つの小さな三角形にも外心がある。それぞれの外心と、向かいの頂点を結ぶ 3 本の直線を引いてみる。

外接円の半径が 5 の三角形で計算する

$A(0,5)$、$B(-5,0)$、$C(3,-4)$ とする。3 点は原点を中心とする半径 $5$ の円の上にあるので、外心は $O(0,0)$、外接円の半径は $R=5$ である。3 つの角はおよそ $A=63.4^\circ$、$B=71.6^\circ$、$C=45^\circ$ で、鋭角三角形である。
(1) 三角形 $BCO$ の外心 $O_A$。線分 $OB$ の垂直二等分線は $x=-\dfrac52$、線分 $OC$ の垂直二等分線は $3x-4y=\dfrac{25}2$ である(三角形の外心)。連立すると $-\dfrac{15}2-4y=\dfrac{25}2$ より $y=-5$ で、$O_A\left(-\dfrac52,-5\right)$ である。
(2) 同じように、三角形 $CAO$ の外心は $O_B\left(\dfrac{15}2,\dfrac52\right)$、三角形 $ABO$ の外心は $O_C\left(-\dfrac52,\dfrac52\right)$ である。$C=45^\circ$ なので $\angle AOB=2C=90^\circ$ で、三角形 $ABO$ は直角二等辺三角形になり、$O_C$ は斜辺 $AB$ の中点である。
(3) 3 本の直線は
$$ AO_A:\ 4x-y+5=0,\qquad BO_B:\ x-5y+5=0,\qquad CO_C:\ 13x+11y+5=0 $$
である($AO_A$ は方向 $\left(-\dfrac52,-10\right)$、つまり $(1,4)$ で $A(0,5)$ を通る。ほかも同じ)。はじめの 2 本を連立すると、$y=4x+5$ を代入して $x-20x-25+5=0$、$x=-\dfrac{20}{19}$、$y=\dfrac{15}{19}$ である。この点を 3 本目の左辺に代入すると
$$ 13\cdot\left(-\frac{20}{19}\right)+11\cdot\frac{15}{19}+5=\frac{-260+165+95}{19}=0 $$
なので、3 本の直線は 1 点
$$ \boxed{K\left(-\frac{20}{19},\ \frac{15}{19}\right)} $$
で交わる。

外接円(灰色)と、三角形 BCO・CAO・ABO の外接円(破線)。それぞれの中心と向かいの頂点を結ぶ 3 本の直線が 1 点 K で交わる 外接円(灰色)と、三角形 BCO・CAO・ABO の外接円(破線)。それぞれの中心と向かいの頂点を結ぶ 3 本の直線が 1 点 K で交わる
1 点で交わることを、辺の比の Cevaの定理(高校数学) でも確かめておく。

辺の比で確かめる

ex-kos-start の 3 本が辺 $BC$、$CA$、$AB$ と交わる点は $D\left(-\dfrac53,-\dfrac53\right)$、$E\left(\dfrac54,\dfrac54\right)$、$F\left(-\dfrac52,\dfrac52\right)$ で、どれも辺の上にある。

辺の長さの計算を開く

$\overrightarrow{BD}=\left(\dfrac{10}3,-\dfrac53\right)$、$\overrightarrow{DC}=\left(\dfrac{14}3,-\dfrac73\right)$ から $BD=\dfrac53\sqrt5$、$DC=\dfrac73\sqrt5$。$\overrightarrow{CE}=\left(-\dfrac74,\dfrac{21}4\right)$、$\overrightarrow{EA}=\left(-\dfrac54,\dfrac{15}4\right)$ から $CE=\dfrac74\sqrt{10}$、$EA=\dfrac54\sqrt{10}$。$F$ は $AB$ の中点で $AF=FB=\dfrac52\sqrt2$。


辺の比の積は
$$ \frac{BD}{DC}\cdot\frac{CE}{EA}\cdot\frac{AF}{FB}=\frac57\cdot\frac75\cdot1=1 $$
となり、Ceva の定理の逆とも合う。

この記事で答える問いは次の 3 つである。

  1. どんな三角形でも 3 本は 1 点で交わるか。→ thm-kos-main(鋭角三角形)、ex-kos-cx-obtuse(鈍角三角形)
  2. 交わる点 $K$ は、ほかの点とどう関係するか。→ cor-kos-isogonal(九点円の中心の等角共役点)
  3. 外心 $O$ を別の点に替えたらどうなるか。→ prop-kos-variants、ex-kos-cx-centroid
    高校の計算この記事の言葉大学数学での見方
    垂直二等分線の連立小さな三角形の外心 $O_A$外心 $O$ から作る点
    3 本の直線の連立Kosnita 点 $K$三角形の中心
    角の正弦の比三角関数形の Ceva の定理三線座標 $\sec(B-C):\sec(C-A):\sec(A-B)$
    角の二等分線での折り返し九点円の中心の等角共役点等角共役という 2 次の変換

言葉の準備:3 つの小さな三角形の外心

以下、三角形 $ABC$ の角の大きさを $A$、$B$、$C$、外接円の半径を $R$ と書く。

小さな三角形の外心

三角形 $ABC$ は直角三角形でないとし、外心を $O$ とする。三角形 $BCO$、$CAO$、$ABO$ の外心を、それぞれ $O_A$、$O_B$、$O_C$ と書く。

直角三角形を除くのは、3 点 $B$、$C$、$O$ が三角形を作るためである。$O$ が直線 $BC$ の上にあるのは、弦 $BC$ が直径のとき、つまり $\angle A=90^\circ$ のとき(直径に対する円周角)だけである。

直角三角形では小さな三角形がつぶれる

$A(0,0)$、$B(4,0)$、$C(0,3)$ とすると $\angle A=90^\circ$ で、外心は斜辺 $BC$ の中点 $O\left(2,\dfrac32\right)$ である。3 点 $B$、$C$、$O$ は一直線上にあり、三角形 $BCO$ はできないので、$O_A$ は定まらない。$O_B$、$O_C$ は定まり、$O_B\left(\dfrac7{16},\dfrac32\right)$、$O_C\left(2,-\dfrac7{12}\right)$ である。

鋭角三角形では、$O_A$ の位置は角 $A$ だけで決まる。次の補題がこの記事の計算の中心である。図 2 のように、辺 $BC$ の中点 $M$ を原点、直線 $BC$ を $x$ 軸にとって考える。

小さな三角形の外心の位置

三角形 $ABC$ は鋭角三角形とする。このとき次が成り立つ。
(1) $O_AB=O_AC=\dfrac{R}{2\cos A}$ である。
(2) $\angle ABO_A=90^\circ+A-C$、$\angle ACO_A=90^\circ+A-B$ である。
(3) $O_A$ は、直線 $AB$ について $C$ と同じ側にあり、直線 $AC$ について $B$ と同じ側にある。つまり $O_A$ は角 $\angle BAC$ の内部にあり、直線 $AO_A$ は辺 $BC$ と頂点以外の点で交わる。

中点を原点にとった座標で計算する

方針:$O$ と $O_A$ の座標を $R$ と $A$ で書き、$B$ から見た $O_A$ の向きを求める。
段 1(座標)。辺 $BC$ の中点 $M$ を原点、直線 $BC$ を $x$ 軸にとり、$A$ が $y>0$ の側にあるようにする。正弦定理(高校数学) により $BC=2R\sin A$ なので、$B(-R\sin A,0)$、$C(R\sin A,0)$ である。
段 2($O$ の座標)。鋭角三角形の外心は三角形の内部にある(三角形の外心)。$O$ は $BC$ の垂直二等分線、つまり $y$ 軸の上にあり、$y>0$ である。$OB=R$、$MB=R\sin A$ なので、三平方の定理から $OM=\sqrt{R^2-R^2\sin^2A}=R\cos A$($\cos A>0$)で、$O(0,R\cos A)$ である。
段 3($O_A$ の座標)。$O_A$ は $B$、$C$ から等距離なので $y$ 軸の上にあり、$O_A(0,h)$ と書ける。$O_AB=O_AO$ の両辺を 2 乗すると
$$ R^2\sin^2A+h^2=(h-R\cos A)^2=h^2-2hR\cos A+R^2\cos^2A $$
で、$h^2$ が消えて
$$ h=\frac{R(\cos^2A-\sin^2A)}{2\cos A}=\frac{R\cos2A}{2\cos A} $$
である(2 倍角の公式 $\cos2A=\cos^2A-\sin^2A$)。
段 4($B$ から見た向き)。2 倍角の公式 $\sin2A=2\sin A\cos A$ を使うと
$$ \overrightarrow{BO_A}=\left(R\sin A,\ \frac{R\cos2A}{2\cos A}\right)=\frac{R}{2\cos A}\bigl(\sin2A,\ \cos2A\bigr)=\frac{R}{2\cos A}\bigl(\cos(90^\circ-2A),\ \sin(90^\circ-2A)\bigr) $$
である。$(\cos\theta,\sin\theta)$ は長さ $1$ なので、$O_AB=\dfrac R{2\cos A}$ で、(1) が成り立つ($O_AC=O_AB$ は段 3 から)。また、半直線 $BO_A$ は、半直線 $BC$($x$ 軸の正の向き)を反時計回りに $90^\circ-2A$ だけ回した向きにある($90^\circ-2A<0$ のときは時計回りに $2A-90^\circ$)。
段 5(角 $\angle ABO_A$)。$A$ は $y>0$ の側にあるので、半直線 $BA$ は半直線 $BC$ を反時計回りに $B$ だけ回した向きにある。2 つの向きの差は
$$ B-(90^\circ-2A)=2A+B-90^\circ=A+(180^\circ-C)-90^\circ=90^\circ+A-C $$
である。鋭角三角形では $-90^\circ< A-C<90^\circ$ なので、この差は $0^\circ$ と $180^\circ$ の間にあり、$\angle ABO_A=90^\circ+A-C$ である。
段 6($C$ での角)。$\overrightarrow{CO_A}=\dfrac R{2\cos A}\bigl(-\sin2A,\ \cos2A\bigr)$ は、段 4 のベクトルを $y$ 軸について折り返したものである。$y$ 軸について折り返すと、$B$ と $C$、半直線 $BC$ と半直線 $CB$ が入れかわるので、半直線 $CO_A$ は半直線 $CB$ を時計回りに $90^\circ-2A$ だけ回した向きにある。半直線 $CA$ は半直線 $CB$ を時計回りに $C$ だけ回した向きにあるので、段 5 と同じ計算で $\angle ACO_A=C-(90^\circ-2A)=90^\circ+A-B$ である。
段 7((3))。段 5 で、半直線 $BO_A$ は半直線 $BA$ を時計回りに $90^\circ+A-C$($0^\circ$ と $180^\circ$ の間)だけ回した向きにあり、半直線 $BC$ も半直線 $BA$ を時計回りに $B$($0^\circ$ と $180^\circ$ の間)だけ回した向きにある。直線 $AB$ について、半直線 $BA$ を時計回りに $0^\circ$ と $180^\circ$ の間の角だけ回した半直線は、どれも同じ側にあるので、$O_A$ と $C$ は直線 $AB$ について同じ側にある。段 6 から、同じく $O_A$ と $B$ は直線 $AC$ について同じ側にある。2 つを合わせると $O_A$ は角 $\angle BAC$ の内部にあり、$A$ から $O_A$ に向かう半直線は辺 $BC$ と頂点以外の点で交わる。$\square$

辺 BC の中点 M を原点にとると、O_A は BC の垂直二等分線の上にあり、半直線 BO_A と半直線 BC のなす角は 2A と 90 度の差になる 辺 BC の中点 M を原点にとると、O_A は BC の垂直二等分線の上にあり、半直線 BO_A と半直線 BC のなす角は 2A と 90 度の差になる
図 2 は $A=55^\circ$ の場合で、$90^\circ-2A=-20^\circ$ なので $O_A$ は辺 $BC$ について $A$ と反対側にある。$A<45^\circ$ なら $O_A$ は $A$ と同じ側にあり、$A=45^\circ$ なら $O_A=M$ である。どの場合も同じ式で扱えるのが座標の利点である。

補題を例で確かめる

ex-kos-start では $\cos A=\dfrac1{\sqrt5}$、$\sin A=\dfrac2{\sqrt5}$、$R=5$ である。
(1) $O_AB=\dfrac{5}{2/\sqrt5}=\dfrac{5\sqrt5}2$ である。座標で計算しても $O_AB=\sqrt{\left(-\dfrac52+5\right)^2+(-5)^2}=\sqrt{\dfrac{125}4}=\dfrac{5\sqrt5}2$ で一致する。
(2) $90^\circ+A-C=90^\circ+63.43^\circ-45^\circ=108.43^\circ$ で、その余弦は $-\sin(A-C)=-(\sin A\cos C-\cos A\sin C)=-\dfrac1{\sqrt{10}}$ である。座標から内積で求めた $\cos\angle ABO_A$ も $-\dfrac1{\sqrt{10}}$ で、一致する。

内積の計算を開く

$\overrightarrow{BA}=(5,5)$、$\overrightarrow{BO_A}=\left(\dfrac52,-5\right)$ から $\cos\angle ABO_A=\dfrac{\frac{25}2-25}{5\sqrt2\cdot\frac{5\sqrt5}2}=\dfrac{-\frac{25}2}{\frac{25\sqrt{10}}2}=-\dfrac1{\sqrt{10}}$ である。

主定理:3 本の直線は 1 点で交わる

三角関数形のCevaの定理 を使う。頂点 $A$ で、直線 $AO_A$ が角 $\angle BAC$ を分ける 2 つの角の正弦の比を求める。

正弦の比

三角形 $ABC$ は鋭角三角形とする。このとき
$$ \frac{\sin\angle BAO_A}{\sin\angle O_AAC}=\frac{\cos(A-C)}{\cos(A-B)} $$
である。

正弦定理を 2 回使う

lem-kos-position (3) により $O_A$ は角 $\angle BAC$ の内部にあるので、2 つの三角形 $ABO_A$、$ACO_A$ ができる。三角形 $ABO_A$ で正弦定理(正弦定理(高校数学))を使うと
$$ \frac{BO_A}{\sin\angle BAO_A}=\frac{AO_A}{\sin\angle ABO_A} \qquad\text{つまり}\qquad \sin\angle BAO_A=\frac{BO_A\sin\angle ABO_A}{AO_A} $$
である。三角形 $ACO_A$ でも同じく $\sin\angle O_AAC=\dfrac{CO_A\sin\angle ACO_A}{AO_A}$ である。$BO_A=CO_A$(lem-kos-position (1))なので、割り算すると $BO_A$ と $AO_A$ が消えて
$$ \frac{\sin\angle BAO_A}{\sin\angle O_AAC}=\frac{\sin\angle ABO_A}{\sin\angle ACO_A}=\frac{\sin(90^\circ+A-C)}{\sin(90^\circ+A-B)}=\frac{\cos(A-C)}{\cos(A-B)} $$
である(lem-kos-position (2) と $\sin(90^\circ+x)=\cos x$)。$\square$

Kosnita の定理

鋭角三角形 $ABC$ の外心を $O$ とし、三角形 $BCO$、$CAO$、$ABO$ の外心を $O_A$、$O_B$、$O_C$ とする。このとき 3 本の直線 $AO_A$、$BO_B$、$CO_C$ は 1 点で交わる。

三角関数形の Ceva の定理の逆

段 1(Ceva 線にする)。lem-kos-position (3) により、直線 $AO_A$ は辺 $BC$ と頂点以外の点 $D$ で交わり、$D$ は $A$ から $O_A$ に向かう半直線の上にある。同じく直線 $BO_B$、$CO_C$ は辺 $CA$、$AB$ と頂点以外の点 $E$、$F$ で交わる。$AD$、$BE$、$CF$ は Ceva 線で、$\angle BAD=\angle BAO_A$、$\angle DAC=\angle O_AAC$ である($B$、$C$ でも同じ)。
段 2(3 つの頂点での比)。lem-kos-ratio を頂点 $A$ に使うと
$$ \frac{\sin\angle BAD}{\sin\angle DAC}=\frac{\cos(A-C)}{\cos(A-B)} $$
である。頂点の名前を $A\to B\to C\to A$ と回して、頂点 $B$、$C$ に同じ補題を使うと
$$ \frac{\sin\angle CBE}{\sin\angle EBA}=\frac{\cos(B-A)}{\cos(B-C)},\qquad \frac{\sin\angle ACF}{\sin\angle FCB}=\frac{\cos(C-B)}{\cos(C-A)} $$
である。鋭角三角形では角の差はどれも $-90^\circ$ と $90^\circ$ の間にあるので、6 つの余弦はどれも正である。
段 3(積)。余弦は偶関数($\cos(-x)=\cos x$)なので、$\cos(B-A)=\cos(A-B)$、$\cos(C-B)=\cos(B-C)$、$\cos(C-A)=\cos(A-C)$ である。よって
$$ \frac{\sin\angle BAD}{\sin\angle DAC}\cdot\frac{\sin\angle CBE}{\sin\angle EBA}\cdot\frac{\sin\angle ACF}{\sin\angle FCB}=\frac{\cancel{\cos(A-C)}}{\bcancel{\cos(A-B)}}\cdot\frac{\bcancel{\cos(A-B)}}{\xcancel{\cos(B-C)}}\cdot\frac{\xcancel{\cos(B-C)}}{\cancel{\cos(A-C)}}=1 $$
である。
段 4(結論)。三角関数形のCevaの定理 の定理「三角関数形のCevaの定理」(正弦の比の積が $1$ なら Ceva 線は 1 点で交わる)により、$AD$、$BE$、$CF$ は 1 点で交わる。この 3 本は直線 $AO_A$、$BO_B$、$CO_C$ の一部なので、3 本の直線は 1 点で交わる。$\square$

Kosnita 点

thm-kos-main の 3 本の直線が交わる点を、三角形 $ABC$ の Kosnita 点 という。この記事では $K$ で表す。

正弦の比の積を確かめる

ex-kos-start では $\cos A=\dfrac1{\sqrt5}$、$\sin A=\dfrac2{\sqrt5}$、$\cos B=\dfrac1{\sqrt{10}}$、$\sin B=\dfrac3{\sqrt{10}}$、$\cos C=\sin C=\dfrac1{\sqrt2}$ である。加法定理から
$$ \cos(A-B)=\frac{1+6}{\sqrt{50}}=\frac7{5\sqrt2},\qquad \cos(B-C)=\frac{1+3}{\sqrt{20}}=\frac2{\sqrt5},\qquad \cos(A-C)=\frac{1+2}{\sqrt{10}}=\frac3{\sqrt{10}} $$
で、3 つの頂点での比は
$$ \frac{\cos(A-C)}{\cos(A-B)}=\frac{3\sqrt5}7,\qquad \frac{\cos(B-A)}{\cos(B-C)}=\frac{7\sqrt{10}}{20},\qquad \frac{\cos(C-B)}{\cos(C-A)}=\frac{2\sqrt2}3 $$
である。積は $\dfrac{3\sqrt5\cdot7\sqrt{10}\cdot2\sqrt2}{7\cdot20\cdot3}=\dfrac{42\cdot10}{420}=1$ である。頂点 $A$ での比 $\dfrac{3\sqrt5}7\approx0.958$ は、ex-kos-start の座標から角を測った値 $\dfrac{\sin\angle BAO_A}{\sin\angle O_AAC}\approx0.958$ とも合う。

Kosnita 点は九点円の中心の等角共役点

三角形の外心 $O$ と垂心 $H$ を結ぶ線分の中点 $N$ は、九点円の中心である(九点円)。鋭角三角形では $O$、$H$ はどちらも三角形の内部にあるので、$N$ も内部にある。三角形の内部の点 $P$ について、直線 $AP$、$BP$、$CP$ をそれぞれの頂点の角の二等分線で折り返した 3 本は 1 点で交わり、その点を $P$ の等角共役点という(等角共役)。

九点円の中心との関係

鋭角三角形 $ABC$ の Kosnita 点 $K$ は、九点円の中心 $N$ の等角共役点である。つまり、直線 $AK$ は直線 $AN$ を角 $A$ の二等分線で折り返した直線であり、$B$、$C$ でも同じである。

正弦の比が逆数になる

要点:$\dfrac{\sin\angle BAN}{\sin\angle NAC}$ を 2 辺までの距離の比として計算すると $\dfrac{\cos(A-B)}{\cos(A-C)}$ になり、lem-kos-ratio の比の逆数になる。角を 2 つに分ける比が逆数になる 2 本の直線は、角の二等分線について対称である。

詳しい証明を開く

段 1(距離の比)。三角形の内部の点 $P$ から直線 $AB$、$AC$ までの距離を $d_{AB}(P)$、$d_{AC}(P)$ と書くと、$d_{AB}(P)=AP\sin\angle BAP$、$d_{AC}(P)=AP\sin\angle PAC$ なので $\dfrac{\sin\angle BAP}{\sin\angle PAC}=\dfrac{d_{AB}(P)}{d_{AC}(P)}$ である。

段 2($O$ と $H$ の距離)。辺 $AB$ の中点を $M_C$ とすると、$\angle AOM_C=\dfrac12\angle AOB=C$(円周角の定理(高校数学))なので $d_{AB}(O)=OM_C=R\cos C$ である。$C$ から $AB$ への垂線の足を $F$ とすると、$AF=b\cos A$、$\angle FAH=90^\circ-B$ から $d_{AB}(H)=HF=AF\tan(90^\circ-B)=\dfrac{b\cos A\cos B}{\sin B}=2R\cos A\cos B$ である($b=2R\sin B$)。

段 3($N$ の距離)。$O$ と $H$ は直線 $AB$ について同じ側にあるので、中点 $N$ の距離は平均で $d_{AB}(N)=\dfrac R2(\cos C+2\cos A\cos B)$ である。$\cos C=-\cos(A+B)=-\cos A\cos B+\sin A\sin B$ を代入すると $d_{AB}(N)=\dfrac R2\cos(A-B)$ である。同じく $d_{AC}(N)=\dfrac R2\cos(A-C)$ である。段 1 から $\dfrac{\sin\angle BAN}{\sin\angle NAC}=\dfrac{\cos(A-B)}{\cos(A-C)}$ である。

段 4(折り返し)。直線 $AN$ を角 $A$ の二等分線で折り返した直線を $\ell$ とすると、$\ell$ と $AB$ のなす角は $\angle NAC$、$\ell$ と $AC$ のなす角は $\angle BAN$ なので、$\ell$ が角を分ける比は $\dfrac{\sin\angle NAC}{\sin\angle BAN}=\dfrac{\cos(A-C)}{\cos(A-B)}$ で、lem-kos-ratio の比と等しい。角の内部を通る直線は、角を分ける正弦の比でただ 1 つに決まる(三角関数形のCevaの定理 の補題「角の比は角を 1 つに決める」)ので、$\ell$ は直線 $AO_A$、つまり直線 $AK$ である。$B$、$C$ でも同じである。$\square$

九点円の中心を折り返して確かめる

ex-kos-start では、外心を原点にとると垂心は $H=A+B+C=(-2,1)$(三角形の垂心)、九点円の中心は $N\left(-1,\dfrac12\right)$ である。等角共役 の定理「等角共役点の存在」により、$N$ の等角共役点は、$N$ を 3 辺で折り返した 3 点を通る円の中心である。$N$ を辺 $BC$、$CA$、$AB$ で折り返した点は
$$ \left(-3,-\frac72\right),\qquad \left(\frac72,2\right),\qquad \left(-\frac92,4\right) $$
で、$K\left(-\dfrac{20}{19},\dfrac{15}{19}\right)$ からの距離の 2 乗はどれも $\dfrac{32045}{1444}$ である。よって $N$ の等角共役点は $K$ で、cor-kos-isogonal と合う。

角が 75 度・80 度・25 度の鋭角三角形で、各頂点から九点円の中心 N へ向かう直線(橙)と Kosnita 点 K へ向かう直線(青)は、角の二等分線(灰色の破線)について対称になっている 角が 75 度・80 度・25 度の鋭角三角形で、各頂点から九点円の中心 N へ向かう直線(橙)と Kosnita 点 K へ向かう直線(青)は、角の二等分線(灰色の破線)について対称になっている

外心を別の点に替える

$O$ の代わりに三角形の内部の点 $X$ をとり、三角形 $BCX$、$CAX$、$ABX$ の外心 $X_A$、$X_B$、$X_C$ と頂点を結んでも、3 本が 1 点で交わるとは限らない。代表的な点で比べる。

点 $X$3 本 $AX_A$、$BX_B$、$CX_C$交わる点
外心 $O$1 点で交わる(thm-kos-main)Kosnita 点 $K$
内心 $I$1 点で交わる(prop-kos-variants)内心 $I$
垂心 $H$1 点で交わる(prop-kos-variants)九点円の中心 $N$
重心 $G$1 点で交わらない(ex-kos-cx-centroid)—
内心と垂心の場合

鋭角三角形 $ABC$ で次が成り立つ。
(1) 三角形 $BCI$ の外心 $I_A$ は直線 $AI$ の上にある($B$、$C$ でも同じ)。したがって 3 本の直線 $AI_A$、$BI_B$、$CI_C$ は内心 $I$ で交わる。
(2) 外心 $O$ を原点にとると、三角形 $BCH$ の外心は $\vec b+\vec c$ の点である($B$、$C$ でも同じ)。したがって 3 本の直線は九点円の中心 $N$ で交わる。

外接円の上の点と位置ベクトル
  1. 直線 $AI$ が外接円と $A$ 以外に交わる点を $M_A$ とすると、$M_AB=M_AC=M_AI$ である(Eulerの三角形の定理 の補題「弧の中点から等距離の点」)。$B$、$C$、$I$ は一直線上にないので、3 点から等距離の点はただ 1 つで、$I_A=M_A$ である。$M_A$ は直線 $AI$ の上にあるので、直線 $AI_A$ は直線 $AI$(角 $A$ の二等分線)である。3 本の角の二等分線は $I$ で交わる。
  2. $O$ を原点とすると、$\lvert\vec a\rvert=\lvert\vec b\rvert=\lvert\vec c\rvert=R$ で、垂心は $\vec h=\vec a+\vec b+\vec c$ である(三角形の垂心)。点 $X(\vec b+\vec c)$ について
    $$ XB=\lvert\vec c\rvert=R,\qquad XC=\lvert\vec b\rvert=R,\qquad XH=\lvert\vec a\rvert=R $$
    なので、$X$ は三角形 $BCH$ の外心である。直線 $AX$ の上の点 $\dfrac{\vec a+(\vec b+\vec c)}2=\dfrac{\vec h}2$ は、線分 $OH$ の中点、つまり $N$ である。$B$、$C$ でも同じなので、3 本の直線は $N$ を通る。$\square$

ex-kos-start では、三角形 $BCH$ の外心は $\vec b+\vec c=(-2,-4)$、三角形 $CAH$ の外心は $(3,1)$、三角形 $ABH$ の外心は $(-5,5)$ で、3 本の直線は $N\left(-1,\dfrac12\right)$ を通る。

外心の代わりに垂心 H をとると、3 つの外接円の中心と頂点を結ぶ 3 本は九点円の中心 N で交わる 外心の代わりに垂心 H をとると、3 つの外接円の中心と頂点を結ぶ 3 本は九点円の中心 N で交わる
外心の代わりに重心 G をとると、3 本の直線は 1 点で交わらず、小さな三角形を作る(右上は交点付近の拡大) 外心の代わりに重心 G をとると、3 本の直線は 1 点で交わらず、小さな三角形を作る(右上は交点付近の拡大)

例と反例

外す条件反例成り立たなくなること
直角三角形でない$A(0,0)$、$B(4,0)$、$C(0,3)$$O_A$ が定まる(ex-kos-right)
鋭角三角形$A(3,4)$、$B(-4,3)$、$C(5,0)$$\angle ABO_A=90^\circ+A-C$
鋭角三角形角が $130^\circ$、$15^\circ$、$35^\circ$ の三角形3 本の直線が辺と交わる(Ceva 線になる)
外心 $O$ をとる重心 $G$ をとる3 本の直線が 1 点で交わる
鈍角三角形では角の式が変わる
  1. $A(3,4)$、$B(-4,3)$、$C(5,0)$ とする。外心は原点、$R=5$ で、$\cos A=-\dfrac1{\sqrt{10}}$($A\approx108.43^\circ$)、$B\approx26.57^\circ$、$C=45^\circ$ である。小さな三角形の外心は $O_A\left(\dfrac52,\dfrac{15}2\right)$、$O_B\left(\dfrac52,\dfrac54\right)$、$O_C\left(-\dfrac12,\dfrac72\right)$ で、3 本の直線は 1 点 $\left(\dfrac{24}7,1\right)$ で交わる。
    交点の計算を開く

    3 本の直線は $AO_A:\ 7x+y=25$、$BO_B:\ 7x+26y=50$、$CO_C:\ 7x+11y=35$ である。1 本目と 3 本目から $10y=10$、$y=1$、$x=\dfrac{24}7$ で、$7\cdot\dfrac{24}7+26\cdot1=50$ なので 2 本目も通る。

    ところが lem-kos-position (2) の式は成り立たない。$\overrightarrow{BA}=(7,1)$、$\overrightarrow{BO_A}=\left(\dfrac{13}2,\dfrac92\right)$ から $\cos\angle ABO_A=\dfrac{2}{\sqrt5}$、つまり $\angle ABO_A\approx26.57^\circ$ だが、$90^\circ+A-C\approx153.43^\circ$ である。実際の角は $180^\circ-(90^\circ+A-C)$ で、正弦は等しいので、この三角形では lem-kos-ratio の比の式は正しい値になる。
  2. 角が $130^\circ$、$15^\circ$、$35^\circ$ の三角形(外接円の上に数値で作図した)では、直線 $BO_B$ は辺 $CA$ の延長と、直線 $CO_C$ は辺 $AB$ の延長と交わる。3 本の直線はやはり 1 点で交わる(数値計算で交点のずれは $10^{-15}$ 程度)が、角の内部を通らない直線があるので、三角関数形のCevaの定理(Ceva 線が辺の上の点を通る形)をそのまま使えない。lem-kos-ratio の式を頂点 $B$ に当てはめた比 $\dfrac{\cos(B-A)}{\cos(B-C)}=\dfrac{\cos115^\circ}{\cos20^\circ}$ が負になることが、そのしるしである。

鈍角三角形でも、3 つの小さな三角形の外心と頂点を結ぶ 3 本の直線は 1 点 K で交わる 鈍角三角形でも、3 つの小さな三角形の外心と頂点を結ぶ 3 本の直線は 1 点 K で交わる
鈍角三角形でも 3 本の直線は 1 点で交わる。MathWorld の「Kosnita Theorem」の頁(Wei26a)は、定理を三角形一般について述べている。鈍角三角形では、角の向きと符号を考えに入れた三角関数形の Ceva の定理が必要になるので、この記事では鈍角三角形の場合を証明しない。

反例:重心をとると 1 点で交わらない

ex-kos-start の三角形で、外心の代わりに重心 $G\left(-\dfrac23,\dfrac13\right)$ をとる。三角形 $BCG$、$CAG$、$ABG$ の外心を $G_A$、$G_B$、$G_C$ とする。

3 つの外心の座標を開く

$G_A\left(-\dfrac{22}9,-\dfrac{44}9\right)$、$G_B\left(\dfrac{11}2,\dfrac{11}6\right)$、$G_C\left(-\dfrac{55}{18},\dfrac{55}{18}\right)$ である。


直線 $AG_A$ と $BG_B$ の交点は $\left(-\dfrac{1144}{1073},\dfrac{737}{1073}\right)$、直線 $AG_A$ と $CG_C$ の交点は $\left(-\dfrac{880}{833},\dfrac{605}{833}\right)$ で、$x$ 座標がおよそ $-1.066$ と $-1.056$ と異なる。2 つの交点が違うので、3 本は 1 点で交わらない。

大学数学で見る:三線座標と三角形の中心の一覧

点 $P$ から 3 辺 $BC$、$CA$、$AB$(を含む直線)までの距離の比 $d_{BC}(P):d_{CA}(P):d_{AB}(P)$ を、$P$ の 三線座標 という(三角形の内部の点では 3 つとも正)。内心は $1:1:1$ である。三角形の内部の点 $P$ では $d_{AB}(P)=AP\sin\angle BAP$、$d_{CA}(P)=AP\sin\angle PAC$ なので $\dfrac{d_{AB}(P)}{d_{CA}(P)}=\dfrac{\sin\angle BAP}{\sin\angle PAC}$ である。したがって lem-kos-ratio から Kosnita 点について
$$ \frac{d_{AB}(K)}{d_{CA}(K)}=\frac{\cos(A-C)}{\cos(A-B)}=\frac{\sec(A-B)}{\sec(C-A)}\qquad\left(\sec x=\frac1{\cos x}\right) $$
である。3 つの頂点で同じことをすると、Kosnita 点の三線座標は
$$ \sec(B-C):\sec(C-A):\sec(A-B) $$
になる。MathWorld の「Kosnita Point」の頁(Wei26b)はこの式を三角形の中心の関数として挙げ、Kosnita 点が C. Kimberling の三角形の中心の一覧で $X(54)$ と番号づけられていること、九点円の中心の等角共役点であることを述べている。

三線座標を例で確かめる

ex-kos-start の $K\left(-\dfrac{20}{19},\dfrac{15}{19}\right)$ から 3 辺までの距離の比は、$\sec(B-C):\sec(C-A):\sec(A-B)=\dfrac{\sqrt5}2:\dfrac{\sqrt{10}}3:\dfrac{5\sqrt2}7$ に等しい。

距離の計算を開く

直線 $BC:\ x+2y+5=0$、$CA:\ 3x+y-5=0$、$AB:\ x-y+5=0$ への点と直線の距離は $d_{BC}(K)=\dfrac{21\sqrt5}{19}$、$d_{CA}(K)=\dfrac{14\sqrt{10}}{19}$、$d_{AB}(K)=\dfrac{30\sqrt2}{19}$ である。各項に $\dfrac{19}{42}$ を掛けると $\dfrac{\sqrt5}2$、$\dfrac{\sqrt{10}}3$、$\dfrac{5\sqrt2}7$ になる。これらは ex-kos-product の値の逆数 $\sec(B-C)$、$\sec(C-A)$、$\sec(A-B)$ である。

三線座標を使うと、三角形の中心(重心・外心・内心・垂心・Kosnita 点など)を「角や辺の長さの関数の比」として統一的に扱える。

九点円の中心の三線座標との関係を開く

鋭角三角形では、九点円の中心 $N$ から直線 $AB$ までの距離は、外心と垂心からの距離 $R\cos C$、$2R\cos A\cos B$ の平均で $\dfrac R2\cos(A-B)$ になる(cor-kos-isogonal の証明で求めた)。3 辺で同じことをすると、$N$ の三線座標は $\cos(B-C):\cos(C-A):\cos(A-B)$ で、各項の逆数が Kosnita 点の三線座標になっている。等角共役は、三線座標では $x:y:z\mapsto\dfrac1x:\dfrac1y:\dfrac1z$ と書ける(この記事では証明しない。重心座標での式は 等角共役 にある)。

さらに先へ

  • MathWorld の「Kosnita Point」の頁(Wei26b)によると、この点の名は J. Rigby(1997 年)による。
  • Droz-Farnyの直線定理 は垂心を通る直線の定理で、この記事は外心から作る点の定理である。垂心と外心は等角共役の組である(等角共役)。
  • 垂心と、次の記事で扱う Nagel 点を直径の両端とする円が Fuhrmannの円 である。
  • 九点円の中心は Euler 線の上にある(Euler線、九点円)。

関連項目

参考文献

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