良い対(good pair)とは、位相空間 $X$ と部分空間 $A$ の対で、$A$ が空でない閉集合であり、$A$ のある近傍が $A$ に強変位レトラクトするものである。良い対では相対ホモロジーが商空間の被約ホモロジーに一致し($H_n(X,A)\cong\tilde H_n(X/A)$)、$A$・$X$・$X/A$ の被約ホモロジーが 1 本の長完全列で結ばれる。円板と境界の球面、CW 複体と部分複体がその例で、球面・ウェッジ和・胞体複体のホモロジーの計算に使われる。$A$ が閉集合でも近傍の条件を欠くと、$[0,1]$ と点列 $\{0\}\cup\{1/k\}$ のように同型は成り立たない。
前提知識: 相対ホモロジーと長完全列, 切除定理(特異ホモロジー), 被約ホモロジー, 商空間(位相), 変形レトラクト
部分空間 $A\subset X$ を 1 点につぶした商空間 $X/A$ のホモロジーは、相対ホモロジー $H_n(X,A)$ と一致してほしい量である。実際、$A$ が空でない閉集合で、その周りに $A$ へ縮められる近傍があれば $H_n(X,A)\cong\tilde H_n(X/A)$ が成り立つ。この条件を満たす対を良い対という。良い対では、$A$・$X$・$X/A$ の被約ホモロジーが 1 本の長完全列で結ばれ、球面・ウェッジ和・胞体複体のホモロジーの計算がこの列に帰着する。条件を外すと、$A$ が閉集合であっても同型は成り立たないことがある。この記事では良い対を定義し、長完全列とウェッジ和の公式を証明し、閉集合でも良い対にならない例で同型が壊れることを示す。
Hat02 p. 114 の定義は「$A$ は空でない閉集合で、ある近傍の deformation retract である」と述べるが、Hatcher の deformation retraction は変形の間 $A$ の点を動かさないものなので、上の 3 と同じ意味である。
商空間 $X/A$ は $A$ を 1 点につぶした商空間(位相)であり、その点を $*:=A/A$ と書く。商写像を $q\colon X\to X/A$ とする。$q$ は対の写像 $(X,A)\to(X/A,*)$ である。
$H_n(X,A)$ は「$A$ の中の鎖を $0$ とみなした」ホモロジーであり、$X/A$ は「$A$ を 1 点に縮めた」空間である。どちらも $A$ を見えなくする操作だが、前者は鎖のレベル、後者は空間のレベルで行う。空間のレベルでつぶすと、$A$ の近くの点の集まり方まで変わってしまうことがある。$A$ のまわりに $A$ へ縮められる「襟」$V$ があれば、$A$ をつぶしても $V$ が $*$ のまわりの襟になるだけで、近くの位相が壊れない。良い対の条件はこの襟の存在を要求している。$A$ が閉集合でも襟をもたないと、同型が壊れることがある。たとえば ex-good-pair-sequence では、$A$ の点が集積する場所で $X/A$ に小さなループが無数に生まれ、$\tilde H_1(X/A)$ が $H_1(X,A)$ より大きくなる。
次の同型が良い対の基本の性質である。
$(X,A)$ が良い対なら、商写像 $q\colon(X,A)\to(X/A,*)$ はすべての $n$ で同型 $q_*\colon H_n(X,A)\to H_n(X/A,*)$ を誘導し、$H_n(X/A,*)\cong\tilde H_n(X/A)$ である。したがって $H_n(X,A)\cong\tilde H_n(X/A)$ である。
この記事では証明を繰り返さない。証明は 切除定理(特異ホモロジー) の記事の命題(良い対の相対ホモロジー)にある(Hat02 Proposition 2.22、p. 124)。筋は、近傍 $V$ を使って $H_n(X,A)\cong H_n(X,V)$(三対の長完全列と $H_n(V,A)=0$)とし、切除で $A$ を取り除いて $H_n(X\setminus A,V\setminus A)$ に移り、$q$ が $X\setminus A$ の上では同相写像であることを使う、というものである。同じことを $X/A$ の側でも行うので、$*$ が $q(V)$ の強変位レトラクトであることが必要になる。
この同型と対の長完全列を組み合わせると、商空間を含む長完全列が得られる。
$(X,A)$ を良い対、$i\colon A\hookrightarrow X$ を包含、$q\colon X\to X/A$ を商写像とする。準同型 $\delta\colon\tilde H_n(X/A)\to\tilde H_{n-1}(A)$ で、列
$$
\cdots\to\tilde H_n(A)\xrightarrow{i_*}\tilde H_n(X)\xrightarrow{q_*}\tilde H_n(X/A)\xrightarrow{\delta}\tilde H_{n-1}(A)\xrightarrow{i_*}\tilde H_{n-1}(X)\to\cdots\to\tilde H_0(X/A)\to0
$$
が完全になるものがある。
$A\ne\emptyset$ なので、被約ホモロジーの対の長完全列(相対ホモロジーと長完全列 の記事の命題(被約ホモロジーの対の長完全列))
$$
\cdots\to\tilde H_n(A)\xrightarrow{i_*}\tilde H_n(X)\xrightarrow{j_*}H_n(X,A)\xrightarrow{\partial}\tilde H_{n-1}(A)\to\cdots\to\tilde H_0(X)\xrightarrow{j_*}H_0(X,A)\to0
$$
がある。$j\colon(X,\emptyset)\to(X,A)$ は恒等写像を対の写像とみたものである。$H_n(X,A)$ を次の同型の合成 $\Theta$ で $\tilde H_n(X/A)$ に取り替える。
$$
\Theta\colon H_n(X,A)\xrightarrow{\ q_*\ }H_n(X/A,*)\xleftarrow{\ k_*\ }\tilde H_n(X/A)
$$
ここで $q_*$ は thm-good-pair-quotient の同型、$k\colon(X/A,\emptyset)\to(X/A,*)$ は恒等写像で、$k_*$ は対 $(X/A,*)$ の被約ホモロジーの長完全列の写像であり、一点の被約ホモロジーが $0$ なので同型である(相対ホモロジーと長完全列 の記事の系(基点を法とする相対ホモロジー))。$\Theta:=k_*^{-1}\circ q_*$ とおく。
$\delta:=\partial\circ\Theta^{-1}$ とおくと、同型で項を取り替えても完全性は保たれるので、列
$$
\tilde H_n(A)\xrightarrow{i_*}\tilde H_n(X)\xrightarrow{\Theta\circ j_*}\tilde H_n(X/A)\xrightarrow{\delta}\tilde H_{n-1}(A)\to\cdots
$$
は完全である。残るのは $\Theta\circ j_*=q_*$、すなわち $k_*\circ q_*=q_*\circ j_*$ を被約ホモロジーの写像として確かめることである。対の写像の合成として
$$
q\circ j=k\circ q\colon(X,\emptyset)\to(X/A,*)
$$
(どちらも $x\mapsto q(x)$)が成り立つ。$\tilde H_n(X)\to H_n(X,A)$ と $\tilde H_n(X/A)\to H_n(X/A,*)$ は、添加された鎖複体から相対鎖複体への鎖写像(次数 $-1$ の $\mathbb{Z}$ を $0$ に送る)が誘導する写像であり、この鎖写像は $q_\sharp$ と可換である。よって $q_*\circ j_*=k_*\circ q_*$ であり、主張が従う。
$\delta$ は、$\tilde H_n(X/A)$ の類を $X$ の鎖 $\alpha$ で境界 $\partial\alpha$ が $A$ に入るもの(相対輪体)で表し、$[\partial\alpha]\in\tilde H_{n-1}(A)$ を対応させる写像である(Hat02 Theorem 2.13、p. 114 の後の説明)。
1:$S^{n-1}$ は $D^n$ の閉集合で、$V:=\{y\in D^n\mid\|y\|>\tfrac12\}$ はその開近傍である。$H(y,s):=(1-s)y+s\,y/\|y\|$ は $V$ の中にとどまり($\|H(y,s)\|$ は $\|y\|$ と $1$ の間にある)、$S^{n-1}$ の点を動かさず、$s=1$ で $V$ を $S^{n-1}$ に写すので、強変位レトラクションである。
2:$M$ は Hausdorff なので $\{x\}$ は閉集合である。$x$ の開近傍 $W$ と同相写像 $\varphi\colon W\to\mathbb{R}^n$($\varphi(x)=0$)をとる。開球 $B:=\varphi^{-1}(\{\|y\|<1\})$ は $x$ の近傍で、$\varphi^{-1}((1-s)\varphi(z))$ は $B$ を $x$ に縮める強変位レトラクションである。$U\subset\mathbb{R}^n$ の場合は $x$ を中心とする $U$ の中の開球をとればよい。
$D^n/S^{n-1}$ は $S^n$ と同相なので、thm-good-pair-les を $(D^n,S^{n-1})$ に使うと、$\tilde H(D^n)=0$ から $\tilde H_k(S^n)\cong\tilde H_{k-1}(S^{n-1})$ が得られ、球面の被約ホモロジー($k=n$ でだけ $\mathbb{Z}$)が帰納的に求まる(Hat02 Corollary 2.14、p. 114)。CW複体 $X$ と空でない部分複体 $A$ の対 $(X,A)$ も良い対である(Hat02 Proposition A.5、p. 523。この記事では証明しない)。この事実は、骨格の対 $(X^k,X^{k-1})$ の相対ホモロジーを球面のウェッジ和の被約ホモロジーとして計算する胞体ホモロジーの出発点になる。
点付き空間の族 $\{(X_\lambda,x_\lambda)\}_{\lambda\in\Lambda}$($\Lambda\ne\emptyset$)のウェッジ和 $\bigvee_\lambda X_\lambda$ は、直和 $\bigsqcup_\lambda X_\lambda$ の基点全体 $B:=\{x_\lambda\}_\lambda$ を 1 点につぶした商空間である(ウェッジ和 の記事の定義(ウェッジ和))。$X_\lambda$ を直和に入れて商写像と合成した写像を $\iota_\lambda\colon X_\lambda\to\bigvee_\lambda X_\lambda$ と書く。
各 $(X_\lambda,\{x_\lambda\})$ が良い対ならば、すべての $n$ で
$$
\bigoplus_\lambda(\iota_\lambda)_*\colon\bigoplus_{\lambda\in\Lambda}\tilde H_n(X_\lambda)\to\tilde H_n\Bigl(\bigvee_\lambda X_\lambda\Bigr)
$$
は同型である。
$Y:=\bigsqcup_\lambda X_\lambda$ とする。
段 1($(Y,B)$ は良い対).$B\ne\emptyset$ である。$Y\setminus B$ の各 $X_\lambda$ との交わり $X_\lambda\setminus\{x_\lambda\}$ は開集合なので、$B$ は $Y$ の閉集合である。各 $\lambda$ で $x_\lambda$ の近傍 $V_\lambda$ と強変位レトラクション $H_\lambda\colon V_\lambda\times[0,1]\to V_\lambda$ をとると、$V:=\bigsqcup_\lambda V_\lambda$ は $B$ の近傍であり、$V\times[0,1]=\bigsqcup_\lambda(V_\lambda\times[0,1])$ の上で $H_\lambda$ を並べた写像は連続で、$B$ を動かさずに $V$ を $B$ へ縮める。
段 2(直和への分解).特異単体の像は弧状連結なので、どれか 1 つの $X_\lambda$ に入る。よって $C_\bullet(Y)=\bigoplus_\lambda C_\bullet(X_\lambda)$、$C_\bullet(B)=\bigoplus_\lambda C_\bullet(\{x_\lambda\})$ であり、相対鎖複体も $C_\bullet(Y,B)=\bigoplus_\lambda C_\bullet(X_\lambda,\{x_\lambda\})$ と分かれる。鎖複体の直和のホモロジーは直和なので、包含が誘導する写像
$$
\bigoplus_\lambda H_n(X_\lambda,\{x_\lambda\})\to H_n(Y,B)
$$
は同型である。
段 3(まとめ).$Y/B=\bigvee_\lambda X_\lambda$ であり、次の図式は可換である。
$$
\xymatrix{
\bigoplus_\lambda\tilde H_n(X_\lambda) \ar[r]^-{\oplus(\iota_\lambda)_*} \ar[d] & \tilde H_n(Y/B) \ar[d]\\
\bigoplus_\lambda H_n(X_\lambda,\{x_\lambda\}) \ar[r] & H_n(Y/B,*)
}
$$
左の縦の矢印は各成分の同型 $\tilde H_n(X_\lambda)\cong H_n(X_\lambda,\{x_\lambda\})$(相対ホモロジーと長完全列 の記事の系(基点を法とする相対ホモロジー))、右の縦の矢印も同じ系による同型である。下の横の矢印は段 2 の同型と、段 1 と thm-good-pair-quotient による同型 $q_*\colon H_n(Y,B)\to H_n(Y/B,*)$ の合成である。可換性は、$\iota_\lambda$ が対の写像 $(X_\lambda,\{x_\lambda\})\to(Y,B)\xrightarrow{q}(Y/B,*)$ の合成であることから従う(prf-good-pair-les の最後と同じく、添加された鎖複体から相対鎖複体への鎖写像は $q_\sharp$ と可換)。3 本の矢印が同型なので、上の横の矢印も同型である。
$\Lambda$ は無限集合でもよい。基点が良い対を与えるという仮定は段 1 と thm-good-pair-quotient の適用に使われる。
$X=[0,1]$、$A=\{0\}\cup\{1/k\mid k\ge1\}$ とする。$A$ は空でない閉集合である。このとき
$$
H_1(X,A)\not\cong\tilde H_1(X/A)
$$
であり、$(X,A)$ は良い対でない。より詳しく、$H_1(X,A)$ は可算な群で、$\tilde H_1(X/A)$ は非可算な群である。$X/A$ はハワイの耳飾りと同相である。
段 1($H_1(X,A)$ は可算).$X$ は凸なので可縮であり、被約ホモロジーの対の長完全列の部分 $\tilde H_1(X)\to H_1(X,A)\xrightarrow{\partial}\tilde H_0(A)\to\tilde H_0(X)$ の両端は $0$ である。よって $H_1(X,A)\cong\tilde H_0(A)$ である。$A$ の弧状連結成分は 1 点ずつ($A$ の連結な部分集合は 1 点)なので、$\tilde H_0(A)$ は可算個の生成元をもつ自由アーベル群であり(被約ホモロジー の節「基本性質」)、可算である。
段 2($X/A$ はハワイの耳飾り).ハワイの耳飾り $\mathcal{E}=\bigcup_{k\ge1}C_k\subset\mathbb{R}^2$($C_k$ は中心 $(1/k,0)$、半径 $1/k$ の円周。ハワイの耳飾り の記事の定義(ハワイの耳飾り))を使う。$g\colon[0,1]\to\mathcal{E}$ を、$[1/(k+1),1/k]$ の上では原点 $o$ から出て $C_k$ を一周して $o$ に戻る写像(区間の一次の径数)とし、$g(0)=o$ と定める。$C_k$ の点のノルムは $2/k$ 以下なので $g$ は $0$ でも連続であり、$g$ は $A$ の点をすべて $o$ に送り、それ以外では単射で、像は $\mathcal{E}$ 全体である。よって $g$ は連続な全単射 $\bar g\colon X/A\to\mathcal{E}$ を誘導する。$X/A$ はコンパクト($[0,1]$ の像)、$\mathcal{E}$ は Hausdorff なので $\bar g$ は同相写像である。
段 3($\tilde H_1(X/A)$ は非可算).$r_k\colon\mathcal{E}\to C_k$ を、$C_k$ 上で恒等写像、ほかでは $o$ とする連続なレトラクションとする(ハワイの耳飾り の記事の補題(各円周はレトラクトである))。基本群の準同型 $\varphi=((r_k)_*)_k\colon\pi_1(\mathcal{E},o)\to\prod_k\pi_1(C_k,o)\cong\prod_k\mathbb{Z}$ は全射である(同じ記事の定理(無限積への全射))。Hurewicz 準同型 $h\colon\pi_1\to H_1$ は自然であり(Hurewiczの定理 の記事の命題(準同型性と自然性))、円周では同型である(同じ記事の定理(1 次元の Hurewicz の定理)。$\pi_1(C_k)\cong\mathbb{Z}$ は可換)。よって
$$
\Bigl(\prod_kh_{C_k}\Bigr)\circ\varphi=\psi\circ h_{\mathcal{E}},\qquad\psi:=((r_k)_*)_k\colon H_1(\mathcal{E})\to\prod_kH_1(C_k)
$$
であり、左辺が全射なので $\psi$ も全射である。$\prod_kH_1(C_k)\cong\prod_k\mathbb{Z}$ は $\{0,1\}$ に値をとる列全体を含むので非可算であり、$H_1(\mathcal{E})=\tilde H_1(\mathcal{E})$ も非可算である。段 2 より $\tilde H_1(X/A)$ も非可算である。
段 4(良い対でないこと).良い対なら thm-good-pair-quotient で $H_1(X,A)\cong\tilde H_1(X/A)$ となるので、段 1・3 と矛盾する。直接にも確かめられる:$A$ の近傍 $V$ は、ある $\varepsilon>0$ について $[0,\varepsilon)$ を含む。$A$ が $V$ の強変位レトラクトなら包含 $A\hookrightarrow V$ はホモトピー同値で $H_0$ の同型を誘導するが、$1/k,1/(k+1)<\varepsilon$ となる 2 点は $V$ の中では区間で結ばれ、$A$ の中では別の弧状連結成分にあるので、$H_0(A)\to H_0(V)$ は単射でない(相対ホモロジーと長完全列 の記事の命題(0 次の相対ホモロジー)の最後の主張)。
thm-good-pair-quotient の 3 つの条件はどれも外せない。次の表の各行は 1 つの条件だけを破る。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| $A\ne\emptyset$($X/\emptyset:=X$ と約束する) | $X$ が一点、$A=\emptyset$ | $H_0(X,A)\cong\tilde H_0(X/A)$(左辺 $\mathbb{Z}$、右辺 $0$) |
| $A$ が閉集合 | $X=[0,1]$、$A=X\setminus\{1/2\}$ | $H_1(X,A)\cong\tilde H_1(X/A)$(左辺 $\mathbb{Z}$、右辺 $0$) |
| $A$ がある近傍の強変位レトラクト | $X=[0,1]$、$A=\{0\}\cup\{1/k\mid k\ge1\}$ | $H_1(X,A)\cong\tilde H_1(X/A)$(左辺は可算、右辺は非可算) |
1 行目:$A=\emptyset$ は閉集合で、近傍 $\emptyset$ は $\emptyset$ に(何も動かさずに)強変位レトラクトするので、外れているのは $A\ne\emptyset$ だけである。$H_0(\mathrm{pt},\emptyset)=H_0(\mathrm{pt})=\mathbb{Z}$ だが、$\tilde H_0(\mathrm{pt})=0$ である。$X/\emptyset$ を $X$ と 1 点の直和 $X\sqcup\{\mathrm{pt}\}$ と約束すると、$\tilde H_n(X\sqcup\{\mathrm{pt}\})\cong H_n(X)$ なので $A=\emptyset$ でも同型が成り立つ。1 行目は約束 $X/\emptyset:=X$ のもとでの反例である。2 行目:$A$ は空でなく、$A$ 自身が開集合なので $A$ の近傍で、恒等的なホモトピーで自分自身に強変位レトラクトするが、閉集合でない。両辺の計算は 相対ホモロジーと長完全列 の記事の例(反例:商空間のホモロジーと一致しない対)にある。3 行目は ex-good-pair-sequence である。
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