Meyers–Serrinの定理(Meyers–Serrin theorem)とは、任意の開集合 $\Omega\subset\mathbb R^n$、整数 $k\ge0$、$1\le p<\infty$ について、$\Omega$ の内部で滑らかな関数の空間 $C^\infty(\Omega)\cap W^{k,p}(\Omega)$ が Sobolev 空間 $W^{k,p}(\Omega)$ で稠密であるという定理で、「$H=W$」とも呼ばれる。境界に近づく層と 1 の分割で関数を分け、層ごとに軟化の半径を変えて近似して示される。近似する関数は境界まで滑らかとは限らず、切れ目の入った領域では全空間の $C^1$ 関数の制限では近似できない。$p=\infty$ では成り立たない。
前提知識: Sobolev空間の基本事項, 軟化子, 1の分割, 弱微分
Sobolev 空間 $W^{k,p}(\Omega)$ の元は弱微分で定義されるので、一般には滑らかでない。それでも、$\Omega$ の内部で滑らかな関数でノルム近似できるなら、多くの計算を滑らかな関数で行ってから極限をとればよい。Meyers–Serrinの定理(Meyers–Serrin theorem)は、$1\le p< \infty$ なら境界の形にまったくよらず、$C^\infty(\Omega)\cap W^{k,p}(\Omega)$ が $W^{k,p}(\Omega)$ で稠密であることを主張する。N. G. Meyers と J. Serrin にちなむ。
この定理には、似ているが異なる主張がいくつもある。
$\Omega\subset\mathbb R^n$ を開集合、$k\ge0$ を整数、$1\le p< \infty$ とする。関数は実数値とし、$W^{k,p}(\Omega)$ とノルム $\|u\|_{W^{k,p}(\Omega)}=\bigl(\sum_{|\alpha|\le k}\|D^\alpha u\|_{L^p(\Omega)}^p\bigr)^{1/p}$ は Sobolev空間の基本事項 の定義「Sobolev空間」に従う。
$u\in W^{k,p}(\Omega)$、$\zeta\in C_c^\infty(\Omega)$ とする。このとき $\zeta u\in W^{k,p}(\Omega)$ であり、$|\alpha|\le k$ について
$$
D^\alpha(\zeta u)=\sum_{\beta\le\alpha}\binom\alpha\beta D^{\alpha-\beta}\zeta\,D^\beta u
$$
が成り立つ。
要点:$|\alpha|=1$ は Sobolev空間の基本事項 の命題「滑らかな係数との積」であり、$|\alpha|$ についての帰納法で古典的な Leibniz 則と同じ計算をすればよい。
$|\alpha|$ についての帰納法で、「$\zeta u$ の $\alpha$ 階の弱微分が存在して右辺に等しい」ことを示す。$|\alpha|=0$ は自明である。$|\alpha|\le k-1$ で成り立つとし、$\alpha+e_i$($e_i$ は $i$ 番目の単位多重指数)を考える。帰納法の仮定から $D^\alpha(\zeta u)=\sum_\beta\binom\alpha\beta D^{\alpha-\beta}\zeta\,D^\beta u$ であり、各項は $C_c^\infty$ 関数 $D^{\alpha-\beta}\zeta$ と $W^{1,p}$ の関数 $D^\beta u$($|\beta|\le|\alpha|\le k-1$)の積である。同命題により各項は $W^{1,p}$ に属し、$\partial_i$ の弱微分は $D^{\alpha-\beta+e_i}\zeta\,D^\beta u+D^{\alpha-\beta}\zeta\,D^{\beta+e_i}u$ である。$\varphi\in C_c^\infty(\Omega)$ について、$D^\alpha(\zeta u)$ が弱微分であることと、それが $W^{1,p}$ に属することを順に使うと $\int\zeta u\,D^{\alpha+e_i}\varphi=(-1)^{|\alpha|}\int D^\alpha(\zeta u)\,\partial_i\varphi=(-1)^{|\alpha|+1}\int\partial_i\bigl(D^\alpha(\zeta u)\bigr)\varphi$ である。よって $\partial_i\bigl(D^\alpha(\zeta u)\bigr)$ が $\zeta u$ の $\alpha+e_i$ 階の弱微分であり、上の各項の和を二項係数の関係式 $\binom\alpha{\gamma-e_i}+\binom\alpha\gamma=\binom{\alpha+e_i}\gamma$ で整理すれば、$\alpha+e_i$ についての式を得る。各項は $L^p$ に属するので $\zeta u\in W^{k,p}(\Omega)$ である。$\square$
$w\in W^{k,p}(\Omega)$ の台 $K$ が $\Omega$ のコンパクト集合であるとし、$w$ を $\Omega$ の外で $0$ と延ばした関数を $\tilde w$ とする。$0< \varepsilon< \operatorname{dist}(K,\mathbb R^n\setminus\Omega)$ なら $\rho_\varepsilon*\tilde w$ は台が $K+\overline B(0,\varepsilon)$ に入る $C^\infty$ 級関数で、$\varepsilon\to0$ のとき $\rho_\varepsilon*\tilde w\to w$ が $W^{k,p}(\Omega)$ で成り立つ。
$\eta\in C_c^\infty(\Omega)$ を $K$ の近傍で $1$ となるようにとる。$\varphi\in C_c^\infty(\mathbb R^n)$ について $\eta\varphi\in C_c^\infty(\Omega)$ で、$K$ の近傍で $D^\alpha(\eta\varphi)=D^\alpha\varphi$ である。$w$ と $D^\alpha w$ は $\Omega\setminus K$ でほとんど至る所 $0$ である($\Omega\setminus K$ に台をもつ試験関数について弱微分の等式の左辺が $0$ になるため)。したがって
$$
\int_{\mathbb R^n}\tilde w\,D^\alpha\varphi=\int_\Omega w\,D^\alpha(\eta\varphi)=(-1)^{|\alpha|}\int_\Omega D^\alpha w\,\eta\varphi=(-1)^{|\alpha|}\int_{\mathbb R^n}\widetilde{D^\alpha w}\,\varphi
$$
であり、$\tilde w\in W^{k,p}(\mathbb R^n)$、$D^\alpha\tilde w=\widetilde{D^\alpha w}$ である。台の主張は 軟化子 の命題「軟化の基本性質」の 2、収束は同記事の定理「Sobolev 関数の軟化による近似」の 1 による。$\square$
証明の考え方は、$\Omega$ を境界に近づく層に分け、1 の分割で $u$ を各層の上の台がコンパクトな関数に分解し、層ごとに軟化の半径を変えて近似することである。境界に近い層ほど軟化の半径を小さくするので、近似した関数は境界まで滑らかになるとは限らないが、$\Omega$ の内部ではいたるところ滑らかである。
任意の開集合 $\Omega\subset\mathbb R^n$、$k\ge0$、$1\le p< \infty$ について、$C^\infty(\Omega)\cap W^{k,p}(\Omega)$ は $W^{k,p}(\Omega)$ で稠密である。すなわち、任意の $u\in W^{k,p}(\Omega)$ と $\delta>0$ に対し、$v\in C^\infty(\Omega)\cap W^{k,p}(\Omega)$ で $\|v-u\|_{W^{k,p}(\Omega)}< \delta$ となるものがある。
層への分割. $j\ge1$ について
$$
\Omega_j:=\{x\in\Omega\mid|x|< j,\ \operatorname{dist}(x,\mathbb R^n\setminus\Omega)>1/j\}
$$
とおき($\Omega=\mathbb R^n$ なら距離の条件はない)、$\Omega_0=\Omega_{-1}:=\emptyset$ とする。$\Omega_j$ は開集合で、その閉包はコンパクト集合 $\{|x|\le j,\ \operatorname{dist}(x,\mathbb R^n\setminus\Omega)\ge1/j\}$ に含まれ、これは $\Omega_{j+1}$ に含まれる。また $\bigcup_j\Omega_j=\Omega$ である。$j\ge1$ について
$$
U_j:=\Omega_{j+1}\setminus\overline{\Omega_{j-1}},\qquad V_j:=\Omega_{j+2}\setminus\overline{\Omega_{j-2}}
$$
とおく。$(U_j)$ は $\Omega$ を覆う。実際、$x\in\Omega$ について $x\in\Omega_m$ となる最小の $m$ をとると、$m=1$ なら $x\in U_1$、$m\ge2$ なら $x\notin\Omega_{m-1}\supset\overline{\Omega_{m-2}}$ なので $x\in U_{m-1}$ である。
1 の分割. 1の分割 の定理「滑らかな 1 の分割の存在」を開集合 $\Omega$ と開被覆 $(U_j)$ に当てて、$\zeta_j\in C^\infty(\Omega)$、$0\le\zeta_j\le1$、$\operatorname{supp}\zeta_j\subset U_j$、台の族が局所有限、$\sum_j\zeta_j=1$ となるものをとる。$\operatorname{supp}\zeta_j$ は $\Omega$ の閉集合でコンパクト集合 $\overline{\Omega_{j+1}}\subset\Omega$ に含まれるのでコンパクトであり、$\zeta_j\in C_c^\infty(\Omega)$ である。また $\operatorname{supp}\zeta_j$ は $\overline{\Omega_{j+1}}\subset\Omega_{j+2}$ に含まれ、$\Omega_{j-1}\supset\overline{\Omega_{j-2}}$ と交わらないので、$V_j$ のコンパクト部分集合である。
層ごとの近似. $\delta>0$ を固定する。lem-ms-leibniz により $u_j:=\zeta_ju\in W^{k,p}(\Omega)$ で、台は $\operatorname{supp}\zeta_j$ に入る。lem-ms-compact-mollify により、$\varepsilon_j>0$ を $\operatorname{supp}\zeta_j+\overline B(0,\varepsilon_j)\subset V_j$ かつ
$$
v_j:=\rho_{\varepsilon_j}*\tilde u_j,\qquad\|v_j-u_j\|_{W^{k,p}(\Omega)}< \delta\,2^{-j}
$$
となるように選べる。$v_j$ は $C^\infty$ 級で台は $V_j$ に入る。
貼り合わせ. $v:=\sum_{j\ge1}v_j$ とおく。$m\ge1$ を固定すると、$j\ge m+2$ なら $V_j$ は $\overline{\Omega_{j-2}}\supset\Omega_m$ と交わらず、$j\ge m+1$ なら $U_j$ は $\Omega_m$ と交わらない。したがって開集合 $\Omega_m$ の上では
$$
v=\sum_{j=1}^{m+1}v_j,\qquad u=\sum_{j=1}^{m+1}\zeta_ju=\sum_{j=1}^{m+1}u_j
$$
はどちらも有限和であり、$v$ は $\Omega_m$ の上で $C^\infty$ 級である。$m$ は任意なので $v\in C^\infty(\Omega)$ である。弱微分は開集合に制限しても弱微分なので、$\Omega_m$ の上で $D^\alpha(v-u)=\sum_{j\le m+1}D^\alpha(v_j-u_j)$ となり、Minkowski の不等式から
$$
\|v-u\|_{W^{k,p}(\Omega_m)}\le\sum_{j=1}^{m+1}\|v_j-u_j\|_{W^{k,p}(\Omega)}< \delta
$$
である。$\Omega_m$ は $\Omega$ へ増大するので、単調収束定理で $m\to\infty$ として $\|v-u\|_{W^{k,p}(\Omega)}\le\delta$ を得る。とくに $v-u\in W^{k,p}(\Omega)$ なので $v=u+(v-u)\in W^{k,p}(\Omega)$ であり、$v\in C^\infty(\Omega)\cap W^{k,p}(\Omega)$ である。$\delta$ は任意なので定理が示された。$\square$
古典的には、$\{u\in C^\infty(\Omega)\mid\|u\|_{W^{k,p}}< \infty\}$ の $W^{k,p}$ ノルムでの完備化を $H^{k,p}(\Omega)$、弱微分で定義した空間を $W^{k,p}(\Omega)$ と書いて区別していた。$W^{k,p}(\Omega)$ は完備なので $H^{k,p}(\Omega)$ はその閉部分空間とみなせ、thm-ms-main はこの 2 つが一致すること、つまり「$H=W$」を意味する。
この証明は $\Omega$ の形を何も使っていない。使ったのは、1 の分割の各片が台をコンパクトにもつこと(だから軟化できる)と、層ごとの誤差を $\delta\,2^{-j}$ と幾何級数で抑えたことだけである。
台がコンパクトな滑らかな関数 $\varphi_m\in C_c^\infty(\mathbb R^n)$ の制限で、$\varphi_m|_\Omega\to u$($L^p(\Omega)$)かつ閉包が $\Omega$ のコンパクト部分集合である各開集合 $\omega$ の上で $\nabla\varphi_m\to\nabla u$($L^p(\omega)$)とできることは、任意の開集合で成り立つ($k=1$。Bre11 Theorem 9.2、pp. 265–267。軟化子 の定理「Sobolev 関数の軟化による近似」の 2 も同種の主張である)。thm-ms-main は、近似する関数の台のコンパクト性と全空間での滑らかさをあきらめる代わりに、微分まで $\Omega$ 全体で収束させる。
$\Omega$ が $C^1$ 級なら、さらに強く、$C_c^\infty(\mathbb R^n)$ の関数の $\Omega$ への制限が $W^{1,p}(\Omega)$ で稠密である(Bre11 Corollary 9.8、p. 277)。証明は延長作用素を使うもので、境界が有界なら Sobolev空間の延長作用素 の系「全空間の滑らかな関数による近似」、境界が有界でなければ同じ記事の系「境界が有界でない $C^1$ 級の開集合での稠密性」にある($C^1$ 級の定義も同じ記事による)。境界の正則性を外すと、これは成り立たなくなる。
$n\ge1$、$1\le p< \infty$、$B:=(0,1)^{n-1}$($n=1$ なら $B$ はない)とし、
$$
\Omega:=\bigl((-1,0)\cup(0,1)\bigr)\times B,\qquad u(x):=\operatorname{sign}(x_1)
$$
とする。$u$ は $\Omega$ の 2 つの連結成分の上で定数なので $u\in C^\infty(\Omega)\cap W^{1,p}(\Omega)$、$\nabla u=0$ である。しかし $C^1(\mathbb R^n)$ の関数の列 $w_m$ で $w_m|_\Omega\to u$ が $W^{1,p}(\Omega)$ で成り立つものは存在しない。
要点:$x_1$ 以外の変数で平均すると 1 変数の $C^1$ 関数 $F_m$ が得られ、それは $x_1=0$ の両側で $-1$ と $1$ の両方に近づかなければならない。
そのような $w_m$ があるとする。$F_m(t):=\int_Bw_m(t,y)\,dy$($-1\le t\le1$、$n=1$ なら $F_m=w_m$)とおく。$w_m$ と $\partial_1w_m$ はコンパクト集合 $[-1,1]\times\overline B$ の上で一様連続なので、積分記号の下で微分でき、$F_m\in C^1([-1,1])$、$F_m'(t)=\int_B\partial_1w_m(t,y)\,dy$ である。$J$ を $(-1,0)$ または $(0,1)$、$a_J$ を対応する $-1$ または $1$ とすると、$|B|=1$ と Jensen の不等式から $\|F_m-a_J\|_{L^p(J)}\le\|w_m-u\|_{L^p(J\times B)}\to0$、$\|F_m'\|_{L^p(J)}\le\|\partial_1w_m\|_{L^p(J\times B)}\to0$ である。一方 $f\in C^1([-1,0])$ について $f(0)=f(t)+\int_t^0f'$ を $t$ で積分すると $|f(0)|\le\|f\|_{L^1(-1,0)}+\|f'\|_{L^1(-1,0)}$ であり、区間の長さが $1$ なので右辺は $L^p$ ノルムの和以下である。$f=F_m+1$ に当てて $F_m(0)\to-1$、区間 $[0,1]$ で $f=F_m-1$ に当てて $F_m(0)\to1$ となり、矛盾する。$\square$
この $\Omega$ は有界だが、切れ目 $\{0\}\times B$ の両側で $\Omega$ が接している。全空間の関数は切れ目の上で 1 つの値しかとれないので、両側で異なる値をもつ $u$ を近似できない。thm-ms-main の近似関数は $\Omega$ の内部だけで滑らかであればよいので、この制約を受けない。
$\Omega=(-1,1)$、$u(x)=|x|$ とすると $u\in W^{1,\infty}(\Omega)$ で $u'=\operatorname{sign}x$ である(Sobolev空間の基本事項 の例「絶対値関数」)。$v\in C^1(\Omega)\cap W^{1,\infty}(\Omega)$ なら $\|v'-u'\|_{L^\infty}\ge1$ であり、とくに $C^\infty(\Omega)\cap W^{1,\infty}(\Omega)$ は $W^{1,\infty}(\Omega)$ で稠密でない。
$d:=\|v'-u'\|_{L^\infty}<1$ とすると、ほとんどすべての $x\in(0,1)$ で $v'(x)\ge1-d$、ほとんどすべての $x\in(-1,0)$ で $v'(x)\le-(1-d)$ である。$v'$ は連続なので、これは各点で成り立ち、$x\to0$ として $1-d\le v'(0)\le-(1-d)$、すなわち $1-d\le0$ となり矛盾する。$\square$
$p< \infty$ なら、$|x|$ は $\sqrt{x^2+\varepsilon^2}$ で $W^{1,p}(-1,1)$ のノルムで近似できる($\varepsilon\to0$ で関数は一様に収束し、導関数 $x/\sqrt{x^2+\varepsilon^2}$ は $x\ne0$ で $\operatorname{sign}x$ に収束して絶対値が $1$ 以下なので、優収束定理が使える)。$L^\infty$ ノルムは小さな集合での食い違いも見逃さないので、跳びをもつ導関数を連続な導関数で近似できない。
$C^\infty(\Omega)$ を $C_c^\infty(\Omega)$ に替えると、閉包は 零境界Sobolev空間 $W^{k,p}_0(\Omega)$ になり、一般には $W^{k,p}(\Omega)$ より小さい。たとえば $\Omega=(0,1)$ の定数関数 $1$ は $W^{1,p}_0(0,1)$ に属さない(Sobolev空間の基本事項 の例「反例:$C_c^\infty(0,1)$ は $W^{1,p}(0,1)$ で稠密でない」)。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| $p< \infty$ | ex-ms-infinity:$\Omega=(-1,1)$、$u=\lvert x\rvert$ | $C^\infty(\Omega)\cap W^{1,\infty}(\Omega)$ が稠密でない |
| 近似関数が $\Omega$ の内部で滑らかなだけでよいこと(全空間の $C^1$ 関数の制限に替える) | ex-ms-slit | 制限の全体が $W^{1,p}(\Omega)$ で稠密でない |
| 近似関数の台を制限しないこと($C_c^\infty(\Omega)$ に替える) | $\Omega=(0,1)$、$u=1$ | 閉包 $W^{1,p}_0(0,1)$ が $W^{1,p}(0,1)$ より小さい |
$W^{k,p}(\Omega)$ のノルムについて連続な等式・不等式は、thm-ms-main により $C^\infty(\Omega)\cap W^{k,p}(\Omega)$ の関数で確かめれば $W^{k,p}(\Omega)$ 全体で成り立つ。このとき境界の形を仮定する必要がない。たとえば合成関数や積の弱微分の公式を、内部で滑らかな関数の古典的な公式から極限で導ける。一方、境界値(トレース作用素)や全空間への延長を扱うには、境界まで滑らかな関数による近似が必要で、そこでは境界の正則性が効いてくる。
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