abc予想(abc conjecture)とは、$a+b+c=0$ をみたす互いに素な $0$ でない整数 $a,b,c$ について、各 $\varepsilon>0$ に対し定数 $C(\varepsilon)$ があって $\max(|a|,|b|,|c|)\le C(\varepsilon)\,\mathrm{rad}(abc)^{1+\varepsilon}$ が成り立つとする予想である。$\mathrm{rad}(n)$ は $n$ を割る素数の積。Masser と Oesterlé が提起した。指数を $1$ にはできない。多項式では Mason–Stothers の定理として成り立つ。予想から Fermat の最終定理の大きい指数の場合が出る。Vojta 予想の打ち切った形の最も簡単な場合で、Nevanlinna 理論の側の対応物は定理である。証明の主張の正否は争われている。
abc 予想(abc conjecture)とは、互いに素な整数 $a,b,c$ が $a+b+c=0$ をみたすとき、$\max(\lvert a\rvert,\lvert b\rvert,\lvert c\rvert)$ は $abc$ を割る素数の積 $\operatorname{rad}(abc)$ の $1+\varepsilon$ 乗をほとんど超えない、という予想である。正確には、各 $\varepsilon>0$ について定数 $C(\varepsilon)$ があって $\max(\lvert a\rvert,\lvert b\rvert,\lvert c\rvert)\le C(\varepsilon)\operatorname{rad}(abc)^{1+\varepsilon}$ が成り立つと予想する。1985 年に D. Masser と J. Oesterlé の議論から生まれた(Oes88 I.3、p. 169)。
足し算の関係 $a+b+c=0$ と、素因数分解という掛け算の情報を結びつける予想で、成り立てば Fermat の最終定理の十分大きい指数の場合をはじめ、多くの Diophantus 方程式の結果が一度に従う。多項式の世界では対応する主張が定理(Mason–Stothers の定理)として成り立ち、そこから多項式の Fermat 方程式が解けないことが簡単に出る。また abc 予想は、Nevanlinna 理論で知られている「打ち切った個数関数の第二主要定理」の数論版であり、Vojta予想 の個数関数を打ち切った形の最も簡単な場合にあたる。
この記事では、予想を述べ、指数 $1+\varepsilon$ を $1$ にできないこと、多項式の abc(Mason–Stothers の定理)とその系、abc 予想から Fermat の最終定理の十分大きい指数の場合が出ることを完全に証明する。予想そのものは未解決として扱う。
$0$ でない整数 $n$ について、$n$ を割る素数全体の積を $n$ の 根基(radical)といい、$\operatorname{rad}(n)$ と書く($\operatorname{rad}(\pm1)=1$)。
たとえば $\operatorname{rad}(72)=\operatorname{rad}(2^3\cdot3^2)=6$ である。素因数分解 で $\lvert n\rvert=\prod_pp^{e_p}$ と書けば $\operatorname{rad}(n)=\prod_{e_p>0}p$ で、$\operatorname{rad}(n)\le\lvert n\rvert$、また互いに素な $m,n$ について $\operatorname{rad}(mn)=\operatorname{rad}(m)\operatorname{rad}(n)$ である。
任意の $\varepsilon>0$ について定数 $C(\varepsilon)>0$ があって、$a+b+c=0$ をみたす互いに素な $0$ でない整数 $a,b,c$ について
$$
\max(\lvert a\rvert,\lvert b\rvert,\lvert c\rvert)\le C(\varepsilon)\,\operatorname{rad}(abc)^{1+\varepsilon}
$$
が成り立つ。
これは Oes88 Conjecture 3(p. 169)の形である。「互いに素」は 3 つの最大公約数が $1$ という意味だが、$a+b+c=0$ のもとでは 2 つずつ互いに素であることと同値である(素数 $p$ が 2 つを割れば、残りの 1 つも割る)。対数をとれば
$$
\log\max(\lvert a\rvert,\lvert b\rvert,\lvert c\rvert)\le(1+\varepsilon)\sum_{p\mid abc}\log p+C'(\varepsilon)
$$
であり、これは Voj11 Conjecture 22.6(p. 190)の形である。$a+b+c=0$ の代わりに、正の整数で $a+b=c$ と書くことも多い(符号を替えるだけで同値)。
例 2 のように $c$ が $\operatorname{rad}(abc)$ の $1.6$ 乗を超える組もあるが、abc 予想は、どの $\varepsilon>0$ についても $c>\operatorname{rad}(abc)^{1+\varepsilon}$ となる組は有限個しかないことと同値である(有限個の例外は定数 $C(\varepsilon)$ に吸収できる)。
$n\ge1$ について $c_n:=3^{2^n}$、$b_n:=c_n-1$ とおくと、$1+b_n=c_n$ は互いに素な組で、
$$
\frac{c_n}{\operatorname{rad}(b_nc_n)}>\frac{2^{n+1}}{3}
$$
である。特に、$\max(\lvert a\rvert,\lvert b\rvert,\lvert c\rvert)\le C\operatorname{rad}(abc)$ をみたす定数 $C$ は存在しない。
$2^{n+2}\mid b_n$.$n$ についての帰納法で示す。$n=1$ では $b_1=8$ である。$b_n=3^{2^n}-1$ が $2^{n+2}$ で割れるとすると、$b_{n+1}=3^{2^{n+1}}-1=(3^{2^n}-1)(3^{2^n}+1)=b_n(3^{2^n}+1)$ で、$3^{2^n}+1$ は偶数なので $2^{n+3}\mid b_{n+1}$ である。
根基の評価.$b_n=2^{n+2}m$($m$ は整数)と書くと、$\operatorname{rad}(b_n)=\operatorname{rad}(2m)\le2m=b_n/2^{n+1}$ である。$c_n$ は $3$ の冪で $b_n$ と互いに素なので
$$
\operatorname{rad}(1\cdot b_nc_n)=3\operatorname{rad}(b_n)\le\frac{3b_n}{2^{n+1}}<\frac{3c_n}{2^{n+1}}
$$
である。これを移項すれば主張の不等式になる。$1,b_n,c_n$ が互いに素なのは、$c_n-b_n=1$ だからである。右辺は $n\to\infty$ で発散するので、指数 $1$ の不等式をみたす定数はない。$\square$
$n=1,\dots,5$ では $c_n/\operatorname{rad}(b_nc_n)$ は $1.5,\ 2.7,\ 5.33,\ 10.66,\ 21.33$(小数第 3 位以下を切り捨て)で、下界 $2^{n+1}/3$ をわずかに上回る(Python による計算)。Oes88 p. 168 は、同じ目的で、$a_0=16$、$b_0=1$、$c_0=-17$ から $a_{n+1}=4a_nb_n$、$b_{n+1}=(a_n-b_n)^2$、$c_{n+1}=-(a_n+b_n)^2$ で定める組の列を挙げ、関連する Szpiro の予想で指数を小さくできないことを示している。
多項式では、整数の大きさの代わりに次数、根基の代わりに相異なる根の個数を使うと、abc 予想の類似が $\varepsilon$ なしで成り立つ。
$k$ を体、$P,Q,R\in k[X]$ を互いに素な $0$ でない多項式で $P+Q+R=0$ をみたすものとし、$P',Q',R'$ の少なくとも 1 つは $0$ でないとする。$PQR$ の $k$ の代数閉包 $\bar k$ での相異なる根の個数を $s$ とすると
$$
\max(\deg P,\deg Q,\deg R)\le s-1
$$
である。
Wronski 型の多項式.$D:=PQ'-P'Q$ とおく。$R=-(P+Q)$、$R'=-(P'+Q')$ を代入すると
$$
QR'-Q'R=-QP'-QQ'+Q'P+Q'Q=D,\qquad RP'-R'P=-PP'-QP'+P'P+Q'P=D
$$
であり、$D$ は $3$ 通りに書ける。
$D\ne0$.$D=0$ とすると $PQ'=P'Q$ である。$P$ と $Q$ は互いに素なので、$P$ は $P'Q$ を割ることから $P'$ を割る(多項式 の定理「Euclid の互除法と Bézout 表示」から従う)。$P'\ne0$ なら $\deg P'<\deg P$ となり割れないので、$P'=0$ である。同様に $Q'=0$、したがって $R'=-(P'+Q')=0$ となり、仮定に反する。
次数の上界.$D=PQ'-P'Q$ の各項の次数は $\deg P+\deg Q-1$ 以下なので $\deg D\le\deg P+\deg Q-1$ である。
次数の下界.$x\in\bar k$ が $P$ の重複度 $m\ge1$ の根なら、$(X-x)^m\mid P$ から $(X-x)^{m-1}\mid P'$ であり、$D=PQ'-P'Q$ は $(X-x)^{m-1}$ で割れる。$Q$ の根についても同じで、$R$ の根については $D=RP'-R'P$ を使えば同じである。$P+Q+R=0$ なので、既約多項式が 2 つを割れば残りの 1 つも割り、$P,Q,R$ は 2 つずつ互いに素である。よって根は共有されない。$PQR$ の相異なる根を $x_1,\dots,x_s$、その重複度を $m_1,\dots,m_s$ とすると、$\prod_i(X-x_i)^{m_i-1}$ が $D$ を割り、$\sum_im_i=\deg P+\deg Q+\deg R$ なので
$$
\deg D\ge\deg P+\deg Q+\deg R-s
$$
である($D\ne0$ を使った)。
結論.上界と下界を合わせて $\deg R\le s-1$ を得る。$D=QR'-Q'R$ の次数の上界 $\deg Q+\deg R-1$ を使えば同様に $\deg P\le s-1$、$D=RP'-R'P$ を使えば $\deg Q\le s-1$ である。$\square$
この証明は Oes88 Théorème 2(p. 169)の証明と同じである。Oes88 は、abc 予想の関数体での類似は知られていて、関数体上の Diophantus 方程式の研究に役立つと述べ、R. C. Mason の本を挙げている。$\operatorname{rad}$ の類似が「相異なる根の個数」であるのは、$\operatorname{rad}(PQR)$ にあたる多項式 $\prod_i(X-x_i)$ の次数が $s$ だからである。
$k$ を標数 $0$ の体、$n\ge3$ とする。互いに素な $x,y,z\in k[t]$ で $x^n+y^n=z^n$ をみたし、少なくとも 1 つが定数でないものは存在しない。
そのような $x,y,z$ があるとする。$x^n+y^n=z^n$ と互いに素であることから、$x,y,z$ はどれも $0$ でない(たとえば $x=0$ なら $y^n=z^n$ で、$y,z$ が互いに素なので $y,z$ は定数になり、すべて定数になる)。$P:=x^n$、$Q:=y^n$、$R:=-z^n$ は互いに素で $P+Q+R=0$ である。標数 $0$ で、$x,y,z$ の少なくとも 1 つは定数でないので、$P,Q,R$ の少なくとも 1 つは定数でなく、その導関数は $0$ でない。$PQR$ の相異なる根は $xyz$ の根なので $s\le\deg x+\deg y+\deg z$ である。thm-abc-mason により
$$
n\deg x\le s-1,\qquad n\deg y\le s-1,\qquad n\deg z\le s-1
$$
であり、足して $n(\deg x+\deg y+\deg z)\le3s-3\le3(\deg x+\deg y+\deg z)-3$ となる。$\deg x+\deg y+\deg z\ge1$ なので $n< 3$ であり、$n\ge3$ に反する。$\square$
$n=2$ では $(t^2-1)^2+(2t)^2=(t^2+1)^2$ があり、系は成り立たない(節「反例と注意」)。
conj-abc-main を認める。このとき整数 $N_0$ があって、$n\ge N_0$ について $x^n+y^n=z^n$ をみたす整数 $x,y,z$($xyz\ne0$)は存在しない。また $n\ge7$ の各 $n$ について、互いに素な解は有限個である。
$n\ge7$ とし、$x^n+y^n=z^n$、$xyz\ne0$ とする。$d:=\gcd(x,y,z)$ で割っても等式は保たれるので、$x,y,z$ は互いに素と仮定してよい。
abc 予想を当てる.$a:=x^n$、$b:=y^n$、$c:=-z^n$ とおくと $a+b+c=0$ で、$a,b,c$ は $0$ でなく互いに素である(素数 $p$ が 3 つとも割れば、$p$ は $x,y,z$ をすべて割る)。$M:=\max(\lvert x\rvert,\lvert y\rvert,\lvert z\rvert)$ とおく。$\operatorname{rad}(abc)=\operatorname{rad}(xyz)\le\lvert xyz\rvert\le M^3$ なので、conj-abc-main を $\varepsilon=1$ で使うと
$$
M^n=\max(\lvert a\rvert,\lvert b\rvert,\lvert c\rvert)\le C(1)\operatorname{rad}(abc)^2\le C(1)\,M^6
$$
であり、$M^{n-6}\le C(1)$ である。
$M\ge2$.$\lvert x\rvert=\lvert y\rvert=\lvert z\rvert=1$ なら $x^n+y^n$ は偶数、$z^n=\pm1$ は奇数で、等式に反する。よって $M\ge2$ である。
結論.$2^{n-6}\le M^{n-6}\le C(1)$ なので $n\le6+\log_2C(1)$ である。$N_0$ を $6+\log_2C(1)$ より大きい整数(かつ $7$ 以上)にとれば、$n\ge N_0$ では互いに素な解がなく、したがって解がない。また $n\ge7$ を固定すると $M\le C(1)^{1/(n-6)}$ なので、互いに素な解は有限個である。$\square$
Oes88 p. 168 は、同じ議論を Szpiro の予想から行っている(Corollaire)。Fermat の最終定理はすべての $n\ge3$ について A. Wiles らにより証明されている(Wil95)。上の議論は、abc 予想がもし証明されれば、Fermat の最終定理の十分大きい指数の場合がわずか数行で出ることを示している。ただし定数 $C(1)$ が具体的に分からない限り、$N_0$ は具体的に求まらない。
abc 予想からは、ほかにも多くの有限性が出る(どれもこの記事では証明しない)。
abc 予想は、Vojta予想 の「個数関数を打ち切った形」の最も簡単な場合と同値である(Voj11 §22、pp. 189–191)。互いに素な $a,b,c$($a+b+c=0$)に、射影平面の直線 $x_0+x_1+x_2=0$ 上の点 $x=[a:b:c]$ を対応させる。高さは $h_{\mathbb{Q}}(x)=\log\max(\lvert a\rvert,\lvert b\rvert,\lvert c\rvert)$ である。座標超平面 $x_0=0$ の素数 $p$ での Weil 関数の値は $\operatorname{ord}_p(a)\log p$ で、座標超平面 3 つの和を $D$ とすると
$$
N(D,x)=\sum_p\bigl(\operatorname{ord}_p(a)+\operatorname{ord}_p(b)+\operatorname{ord}_p(c)\bigr)\log p=\log\lvert abc\rvert
$$
である。重複度 $\operatorname{ord}_p$ を $1$ で打ち切った個数関数は
$$
N^{(1)}(D,x)=\sum_{p\mid abc}\log p=\log\operatorname{rad}(abc)
$$
であり、abc 予想は $h_{\mathbb{Q}}(x)\le(1+\varepsilon)N^{(1)}(D,x)+C$ と書ける(Voj11 pp. 190–191)。打ち切らない $N(D,x)=\log\lvert abc\rvert$ は $h_{\mathbb{Q}}(x)$ 以上なので、対応する不等式は自明に成り立つ。abc 予想の内容は、重複度を打ち切ること、すなわち根基をとることにある。
Nevanlinna 理論では、曲線への正則写像について、重複度を $1$ で打ち切った個数関数の第二主要定理が知られている(Voj11 Theorem 22.2、p. 188)。Riemann 球面の 3 点 $0,1,\infty$ の場合、これは abc 予想の Nevanlinna 側の対応物にあたる(Nevanlinna理論 の節「数論との対応」)。多項式の Mason–Stothers の定理も、関数体での対応物である。どちらの側でも証明には導関数が使われる(Mason–Stothers の証明では $D=PQ'-P'Q$)が、整数には導関数の類似物がない(Voj11 §5、p. 128)。
abc 予想は未解決の予想として深いものと考えられている(Voj11 p. 192)。
望月新一は、宇宙際 Teichmüller 理論(inter-universal Teichmüller theory)の 4 本の論文で、双曲的曲線についての Vojta 予想・abc 予想・Szpiro 予想を導く Diophantus 的な結果を得たと主張しており、これらの論文は 2021 年に数理解析研究所の雑誌 Publications of the RIMS の 57 巻 1/2 号に掲載された(主張は第 IV 論文 Moc21 の要旨)。一方、P. Scholze と J. Stix は 2018 年の原稿で、この論証の中心である IUT III の Corollary 3.12 の議論に、小さな修正では直らない問題があると論じた。望月と星裕一郎はこの指摘に同意しておらず、原稿にもそのことが記されている(SS18 冒頭と §2.2)。このように証明の正否について見解が分かれており、この記事では abc 予想を未解決の予想として扱う。
主張の仮定を外すと、結論は成り立たなくなる。確かめは表の下にある。
| 外す条件 | 反例 | 成り立たなくなること |
|---|---|---|
| $a,b,c$ が互いに素 | $2^n+2^n=2^{n+1}$ | $\max\le C(\varepsilon)\operatorname{rad}(abc)^{1+\varepsilon}$ |
| $\varepsilon>0$ | $1+(3^{2^n}-1)=3^{2^n}$ | $\max\le C\operatorname{rad}(abc)$ |
| Mason:導関数が $0$ でない | 標数 $p$ で $X^p+1-(X+1)^p=0$ | $\max\deg\le s-1$ |
| Mason:互いに素 | $X^m+X^m-2X^m=0$ | $\max\deg\le s-1$ |
| 多項式 Fermat:$n\ge3$ | $(t^2-1)^2+(2t)^2=(t^2+1)^2$ | 定数でない互いに素な解はない |
各行の反例が、どの条件を破っているかを確かめる。
1 行目:$a=b=2^n$、$c=-2^{n+1}$ は $a+b+c=0$ をみたすが、$2$ が 3 つとも割るので互いに素でない。$\operatorname{rad}(abc)=2$ なので、右辺は $C(\varepsilon)2^{1+\varepsilon}$ で一定であり、左辺 $2^{n+1}$ は $n$ とともに発散する。
2 行目:prop-abc-exponent-one により $c_n/\operatorname{rad}(b_nc_n)>2^{n+1}/3$ で、指数 $1$ の不等式をみたす定数はない。組は互いに素で、$\varepsilon=0$ にしたことだけが仮定に反する。
3 行目:標数 $p$ の体では $(X+1)^p=X^p+1$ なので、$P=X^p$、$Q=1$、$R=-(X+1)^p$ は $P+Q+R=0$ をみたし、互いに素である。$P'=pX^{p-1}=0$、$Q'=0$、$R'=0$ で、導関数の仮定だけを破る。$PQR$ の相異なる根は $0$ と $-1$ で $s=2$ だが、$\max\deg=p>1=s-1$ である。
4 行目:標数 $0$ の体で、$m\ge1$ について $P=Q=X^m$、$R=-2X^m$ は $P+Q+R=0$ をみたし、$P'=mX^{m-1}\ne0$ だが、互いに素でない。根は $0$ だけで $s=1$、$\max\deg=m>0=s-1$ である。
5 行目:$t^2-1$ と $2t$ は共通の根をもたない($t=0$ は $t^2-1$ の根でない)ので互いに素で、$(t^2-1)^2+4t^2=t^4+2t^2+1=(t^2+1)^2$ である。指数が $2$ であることだけが cor-abc-poly-fermat の仮定に反する。証明で $n< 3$ が出たところが、$n=2$ では矛盾にならない。
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