近傍と次数

$$\newcommand{abs}[1]{\left\lvert #1 \right\rvert} \newcommand{cG}[0]{\mathcal{G}} \newcommand{diam}[0]{\operatorname{Diam}} \newcommand{la}[0]{\leftarrow} \newcommand{lt}[0]{\left} \newcommand{Mod}[1]{\ \left(\mathrm{mod}\ #1\right)} \newcommand{mR}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{p}[0]{\prime} \newcommand{ra}[0]{\rightarrow} \newcommand{rad}[0]{\operatorname{rad}} \newcommand{rt}[0]{\right} $$

定義

近傍、次数

$G=(V, E)$ をグラフとする。

  • 頂点 $v\in V$ に隣接する頂点全体の集合 $\{w: vw\in E\}$$v$近傍 (neighborhood) といい、$N(v)=N_G(v)$ によりあらわす。
  • $N(v)$ の濃度、つまり $v$ に隣接する頂点全体の個数を頂点 $v$次数 (degree) といい、$d(v)$ によりあらわす。これは、頂点 $v\in V$ に接続する辺の個数に一致する。

$G=(V, E)$最小次数 (minimal degree) を $\delta(G)=\min_{v\in V} d(v)$ によりあらわし、
最大次数 (maximal degree) を $\Delta(G)=\max_{v\in V} d(v)$ によりあらわす。
$\delta(G)=\Delta(G)=k$ となるとき、つまりすべての頂点の次数が $k$ であるとき $G$$k$-正則グラフ ($k$-regular graph) という。

$$\sum_{v\in G}d(v)=2e(G).$$

左辺は各頂点 $v\in G$ に関する、辺 $vw\in E(G)$ の個数を全て足し合わせたものである。つまり
$$\sum_{v\in G}d(v)=\sum_{v\in G}\abs{\{w: vw\in E(G)\}}$$
となる。ここで右辺の和において、各辺 $v_1 v_2\in E(G)$ は頂点 $v_1$$v_2$ に関する項に現れるから、右辺の和は $2e(G)$ に一致する。つまり
$$\sum_{v\in G}d(v)=\abs{\{(v_1, v_2): v_1 v_2\in E(G)\}}=\abs{\bigcup_{v_1 v_2\in E(G)}\{(v_1, v_2), (v_2, v_1)\}}=2e(G).$$

とくに、次数の総和はつねに偶数となる。また、
$$\delta(G)\leq \floor{\frac{2e(G)}{n}}, \Delta(G)\geq \ceil{\frac{2e(G)}{n}}$$
となる。

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