ニュートン力学での時空概念を復習する。
Newton時空(Newtonian spacetime)とは、3次元ユークリッド空間 $\mathbb{E}$ と $\mathbb{R}$ の直積多様体 $\mathbb{R}\times \mathbb{E}$ のことである。
自然な射影を $T\colon\mathbb{R}\times E\rightarrow \mathbb{R},\ S\colon\mathbb{R}\times E\rightarrow E$ とする。
$T$ は絶対Newton時間(Absolute Newtonian time)と呼ばれる。
世界線(World line)とは、Newton時空の一次元部分多様体 $W$ で、$T|_W$ がある区間 $I\subset\mathbb{R}$ の上への微分同相写像となるようなもののことである。
粒子の軌道は世界線として理解される。
Newton時空の典型的な特徴は、全ての観測者に関して共通の時間、絶対Newton時間が定義されることである。