接合積の定義および
メビウス関数:定理1
から
$$\mathbb{1}*\mu(N)=\sum_{d\mid N}\mu(d)=\bbe(N)$$
となるので、次のMobiusの第1反転公式が得られる。
数論的関数 $f(N)$ に対し、
$$g(N)=\sum_{d\mid N}f(d)$$
により、$g(N)$ を定めると
$$f(N)=\sum_{d\mid N}\mu(d)g(d)$$
が成り立つ。また、この逆もいえる。
メビウス関数:定理1
より
$$\mathbb{1}*f=g\Longleftrightarrow f=\mu*g$$
から、すぐにわかる。
von-Mangoldt関数 $\Lambda(n)$ を $n=p^e$ が素数のべきであるとき $\log p$, それ以外のとき $0$ をとる関数と定めると
$$\mathbb{1}*\Lambda=\log$$
となる。実際 $n=\prod_{i=1}^r p_i^{e_i}$ と素因数分解すると
$$\begin{split}
\mathbb{1}*\Lambda(n)= & \sum_{d\mid n}\Lambda(n)=\sum_{p^e\mid n}\log p \\
= & \sum_{i=1}^r \sum_{e=1}^{e_i}\log p_i=\sum_{i=1}^r e_i\log p_i=\log n
\end{split}$$
となる。よって
$$\Lambda=\mu*\log$$
つまり
$$\Lambda(n)=\sum_{d\mid n}\mu(d)\log\frac{n}{d}$$
が成り立つ。