因果階層

因果階層の表紙

概要

因果階層(causal hierarchy)とは、Lorentz多様体の特徴的な因果構造についての性質の包含関係の事である。 その包含関係は、Non-totally vicious ⊃ chronological ⊃ causal ⊃ distinguishing ⊃ strong causal ⊃ stably causal ⊃ causally continuous ⊃ causally simple ⊃ globally hyperbolic である。 この記事では、それぞれの定義と例、またいくらかの顕著な定理について述べる。 この分野の国内での広く知れ渡った和訳の文化はおそらく確立していないため固有名称については英単語のままで解説する。

目次

  1. 因果構造に関する基本事項

    因果階層のそれぞれのクラスを定義するために種々の因果構造に関する概念や事実を必要とする。 ここで述べる事項は因果階層の各クラスと密接に関係した概念であるものの定義や基本的な性質自体は因果階層と独立に与えられるため、因果階層の解説の前にここでまとめる。

    $$$$
    1. 基本的な概念と用語
    2. 因果的過去、未来に関する基本的な事項
    3. 時間関数
    4. time separation(時間間隔)
    5. 体積関数
    6. 因果構造の連続性
    7. 曲線の延長可能性、不可能性
    8. 擬極限曲線
    9. 因果的凸近傍
  2. 因果階層

    $$$$
    1. Totally Vicious時空
    2. Chronological時空
    3. Causal時空
    4. Distinguishing時空
    5. Strongly Causal時空
    6. Stably causal時空
    7. Causally Continuous時空
    8. Causally Simple時空
    9. Globally Hyperbolic時空