12. ノルム空間の第二双対空間への埋め込み、ノルム空間の弱位相

$$\newcommand{C}[0]{\mathbb{C}} \newcommand{N}[0]{\mathbb{N}} \newcommand{Q}[0]{\mathbb{Q}} \newcommand{R}[0]{\mathbb{R}} \newcommand{Z}[0]{\mathbb{Z}} $$

12. ノルム空間の第二双対空間への埋め込み、ノルム空間の弱位相

ノルム空間の第二双対空間への埋め込み

$X$$\mathbb{F}$ 上のノルム空間とする。任意の $x\in X$ に対し $\iota(x)\in X^{**}$ を、
$$ \iota(x)\colon X^*\ni \varphi\mapsto \varphi(x)\in \mathbb{F} $$
と定義する。このとき線形写像
$$ \iota\colon X\ni x\mapsto \iota(x)\in X^{**} $$
定理4 よりノルムを保存する。$\iota:X\rightarrow X^{**}$$X$ の第二双対空間への埋め込みと言う。

ノルム空間の弱位相

$X$$\mathbb{F}$ 上のノルム空間とする。 定理3 より $X^*$$X$ 上の線形汎関数の分離族である。$X^*$ が誘導する $X$ 上の汎弱位相を $X$ の弱位相と言う。

弱位相に関する収束の特徴付け

命題1 より $X$ のネット $(x_{\lambda})_{\lambda\in\Lambda}$$x\in X$ に対し、
$$ \text{弱位相に関して }x_{\lambda}\rightarrow x\quad\Leftrightarrow\quad\text{任意の }\varphi\in X^*\text{ に対して }\varphi(x_{\lambda})\rightarrow\varphi(x) $$
である。

ノルム空間 $X$ の弱位相に関して連続な線形汎関数全体は $X^*$

命題3 より弱位相に関して連続な $X$ 上の線形汎関数全体は $X^*$ に一致する。

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