1-0 章の見取り図

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この章の問い

群が与えられたとき、二つの群が「同じ構造をもつ」とはどういうことか。元の個数や演算表を見比べる代わりに、積を保つ写像で比べられないか。

道筋

  • 対称性から群へ:正方形の回転や置換の合成を例に、群の公理(単位元・逆元・結合律)を取り出し、単位元と逆元の一意性、消去律を示す。
  • 部分群と生成元:部分群であることの判定法と、巡回群の部分群をすべて求める。
  • 群準同型と第一同型定理:準同型が保つもの、核と像、第一同型定理。この章の中心である。
  • 自己同型群:群から自分自身への同型を集めて、内部自己同型と特性部分群を調べる。
  • 巡回群の自己同型:自己同型群の最初の具体的な計算。生成元の選び方を数える。

読み方

最初の 3 ページは必須で、第2章以降の前提になる。後半の 2 ページは、第8章の半直積で使うまで飛ばしてよい。

章末で言えること

準同型 $f:G\to H$ について、$G/\ker f\cong \operatorname{im}f$ が成り立つ。この式の右辺は像、左辺は「核を潰した群」であり、第2章でこの左辺の意味(商群)を正確に定める。

前の章から持ち込むもの

集合と写像、同値関係、整数の割り算。

参考文献

[1]
David S. Dummit and Richard M. Foote, Abstract Algebra, 3rd ed., Wiley, 2004

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群論 ― 準同型・群作用・Sylow の定理と有限群の分類の表紙
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